- 1 May

平成最後の日を迎え、高速道路を北へ北へ。

UKはマイル表示なんだな。

1マイルは約1.6キロ。

200キロ先が126キロと表示されるのは短い気がして良い反面、

残りの距離数が普段の感覚より減らない。

速度も同じことがいえる。

ナビの選んだ道はなかなかに山道で、カーブがキツい。

車の速度表示が40マイルになってると、

40キロぐらいに減速したつもりになってても、

実際には56キロぐらい出てるから、

をおっと!!みたいなことがあったりする。

さらに道幅が結構狭い上に、

何故かたまに大型のローリーがやってくるので、

カーブですれ違う時などは、割とビビってしまう。

思ったより上手くいかないな。

そして当たり前ながら、眠気もやってくるので、決して無理はしない。

幸い、道端には沢山パーキングスペースが設けられているので、何度か停めて爆睡。

結局フォート・ウィリアムには4:00過ぎには到着することができた。

さて、何をしに来たかというと、今日は撮り鉄の半日だ。

フォート・ウィリアムから、マレーグという港町まで、

The Jacobite(ジャコバイト)という蒸気機関車が引く列車が1日1本走る。

そして列車は、途中グレンフィナンという所の陸橋を渡るのだが、

これがまた良いのだ。

というわけで、まずは6:50の始発列車で試し撮り。

いくつかビューポイントがあるので、横から。

フーム、こんな感じですか。

ココからも良いねぇ。

一旦トイレと食事をしに世界のに戻り、

そこら辺の景色も美しいので、撮っておく。


↑列車が走っているのが見えますかね。

グレンフィナンの駅やらを見てから、いよいよ本番。


↑下から煽っても良いけど・・・車体が隠れてしまう懸念が・・・。

蒸気機関車の撮影は、本当に難しい。

まず、煙を吐いてくれないと、画にならない。

以前どこかに書いたかもしれないが、

蒸気機関車は、常に煙を吐いているわけではない。

アクセルを踏んでいる時でないと、煙は出ないのだ。

要は、下り坂を滑っている時や、巡航速度で流している時には、

煙を吐かない、というわけ。

さらに、煙がどうたなびくかによって、

後ろの車両や背景がスッカリ見えなくなる可能性がある。

かといって、真横から狙うには惜しい。

陸橋を上手く入れないと、ここまで来た意味は無いのだが、

さりとて、上から見下ろし過ぎると、煙で車両が隠れてしまう可能性も・・・。

色々見た結果、ココが一番良いのではないかということで、三脚を据えた。

他にも既にたくさん人がいる。

まぁしかし、日本の撮り鉄たちと違って、喧嘩は起きない。

日本の人々も、もう少し大らかに趣味をやった方が良いと思うけどね。
↑我輩の邪魔をしたらシバくけどな。

朝の曇天から一転、我輩の太陽王パワーで、空は青空が広がってきた。

ぬー、ココは曇ってた方がイメージに近いのだが・・・。

と、適当にカメラをいじってたら、

「わっ」という歓声が上がり、見たらジャコバイトが走ってきた。

え、ウソ。

30分ほど早いのですけど。

しかも、走ってくるのと同時に、雲がかかり始めた。

露出が変わる~!!

そして速いなこの機関車。

見所なんだから、もっとゆっくり来いよ!

そして・・・煙が出てない。

煙・・・お願い!!









あっと出たー!!

どんどん暗くなっているので、露出は後で補正するしかないかと、

画角だけ合わせて撮るには撮った。


↑イイ感じなんだけど、陸橋が隠れてしまったな・・・。

忙しい3分間だった。

フヒー。

この3分のためだけに、往復450キロ。

曇っちゃって上手くいかなかったし、気分的にかなり疲れた。

さ、帰りましょう。

帰り道は、山道を変えて、少し距離は延びるが、高速道路をチョイス。

スコットランドらしい田舎の景色も撮れるかなと期待していたのだが、

我輩の疲れはマックス。

しかも路駐できるスペースが無く、道端で撮ることすら難しい。

ニュージーランドみたいやな。

列車も何時間かに一本で、撮れそうにないので、

少し予定を変えて、エディンバラに近い所で撮り鉄。

エディンバラの北に、世界初の鉄橋があるので、撮りに行く。

非常にデカく、無骨なデザインが、またイイネ。

割と列車は来るので、何枚も撮れる。

ま、ココからでは何枚撮っても代わり映えはしないがね。

雨が降ってきたので、陸橋を下からあおって撮るわけにもいかず、断念。

エディンバラのホテルへ。

我輩の一押しポイント、カールトンヒルのすぐそば。

その割に駐車場もあって値段も安いと。

言うことないじゃないか♪、と行ってみたところ・・・。

ドミトリーだった。

駐車場も専用ではなく、ホテルの向かいにパーキングスペースがあります、的な。




何でやねん。




ただ、運良く17:30以降、翌8:30までは、無料で停められるらしい。

15分ほど車内で待ってから、荷物を部屋に運び込んだ。

で、我輩はドミトリーが好きじゃない。

持ってる機材が高いし、何より撮影データを持って行かれたら・・・。

何かあった時に後悔したくない。

幸い、今日は平日で、宿泊客は少なく、相部屋ではないらしい。

最近、Booking.comは、ドミトリーやら簡易宿泊所の類いを沢山載せすぎだ。

また、ホテルの値段は少し高くなってる。

シングルでもツインでも値段に差はなかったのに、

ツインの値段は高くなってきてる気がする。

シングルは今やドミトリーに行け、というのが世界的な流れなのか・・・。

よく見てない我輩が悪いのだが、もう少し分かりやすく表示して欲しいものだ。

この先の日程が心配になり、よく見たらバルセロナもドミトリーだった。

ソッコーでキャンセルし、ホテルを取り直す。

はぁぁ・・・タクシーに次いで、また無駄な出費だわ。

二度と失敗するまい。

さ、街へ出る。

天気は曇りだが、徐々に晴れ間が覗き気味。

早速カールトンヒルへ登る。

我輩に海外の景色の素晴らしさを教えてくれたあの丘。

14年ぶりだ。

初めて海外へ出てから、14年。

もう一度行きたいと思いながら、14年もかかってしまった。

暮れゆく街を見ていると、あの時のことを思い出す。

あの日は、昼に来て夜行バスで帰ったので、夜の景色を見ていない。

今日は堪能するぞ。

日没まで時間があったので、

エディンバラ・ウェイバリー駅を見に行きつつ、街歩き。

コナン・ドイルと書いたパブがあり、雰囲気がとても良い。

シャーロック・ホームズ好きの我輩としては、

何とか時間をやりくりして、ここで食いたいところだ。

夕暮れの時間に、再びカールトンヒルへ行き、夕焼け撮影。

ふぉぉおおぉ・・・。

エディンバラの街の向こうに夕日が一瞬顔を出し、旧市街の建物を赤く染めた。

ふつくしい・・・。

アメイジング、エディンバラ。

↑本当に、このままの真っ赤具合。こんなに真っ赤なのは久しぶりに見た。

来て良かった。

夕暮れとはいえ、既に21:00過ぎ。

そこからさらに粘ったため、旧市街へ着いた頃には、ほとんどのバーは店じまい。

我輩が選んだ店も、ディナーは出せないと言う。

そしたら、ウェイトレスが違う店を紹介してくれたので、

せっかくだから行って、飯を食うことにした。

フィッシュアンドチップスは無かったので、バーガーとオニオンリングをオーダー。

・・・したら。

バーガーには大量のポテトが着いてきて、オニオンリングを食う余力は無かった。

シィット!

ヒースローのフィッシュアンドチップスといい、今回の旅は、ジャガイモで腹一杯だぜ!

ホテルには日が変わる直前に戻り、あまりの眠気にそのままダウンしてしまった。

Zzz・・・

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第一話 オレンジ一色のオランダ  第二話 回送

第三話 70ヶ国目の訪問  第四話 モナコマイスター

第五話 陸橋を撮れ!!  第六話 エディンバラ

第七話 ユーラシア大陸の西端  第八話 バルセロナ

第九話 ┐(´д`)┌ヤレヤレ

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