- 28 Apr

5:00起床。

今日は8:15発の特急でアントワープへ向かうので、それまでは街並み撮影・・・といきたかったのだが。

天気がイマイチ。

どうしても空を入れて撮りたい街並みなだけに、残念だ。

まずは駅へ行って、ユーレイルフレキシーパス(鉄道パス)をバリデーションする。

要は、スタンプを押してもらって、使える状態にしてもらわねばならないのだ。

ヨーロッパの窓口は、あっという間に行列になってしまうので、

空いている時にやっておくのが吉である。

↑5日間選んで使える。

少しだけ駅で電車を撮り、

↑始発。

そして、やはり小雨がパラつく中、少しだけ散歩をして、早めに駅へ。

今日最初の列車は、タリス。

高速列車で、一度乗ってみたかったのだ。

深紅のデザインがカッチョイイ。

この電車は、鉄道パスがあっても、座席指定が必要。

結構高い。

高速鉄道だけあって、快走してくれるのかと思いきや、

アントワープまでは1時間半ほどなのだが、遅れて2時間ほどかかってしまった。

アントワープ中央駅は、我輩が世界で一番カッコイイと思う駅。

我輩が一番最初に来た時は、地上駅しかなくて、

郊外の駅から乗り換えなければ着けなかった駅なのだが、

今は銀河鉄道999に出てきそうな3層の造りになっていて、

地上階、B1がローカル線、B2が国際列車の発着駅になっている。

タリスはB2に到着。

まずはササッと駅舎を撮影。

駅舎はまたあとでしっかり撮るとして、中心地へ繰り出して、

大聖堂も、少しだけでも見てきたい。

雨の中をテクテク歩いて行く。

すると・・・。

ミサ。

ガッデム!!

今日は日曜日か!!

見学は13:00から。

クッソー!

入口まで来ておきながら、残念極まるぜ!!

まるでフランダースのネロ少年のようにルーベンスの画を見損ねて、無念のうちに駅に戻る。


↑ベンチしかなかったのに、今やモニュメントまで作成されていた。

せっかくのアントワープだが、もはや、駅舎を撮るぐらいしか選択肢がない。

前回グリーンランドの帰りに30分だけ撮影したが、あの時は機材不足だった。

今回はキチンと撮り切る!!

と、ガッツリ撮影。


美しい。

美しすぎる。

ミラノとかパリ北駅とか、美しいといわれる駅は数あれど、この駅が間違いなくナンバーワンだ。

早めに駅に戻ってきたこともあって、思ったような感じで収めることができた。

さて、べっとりチョコを塗ったワッフルを食ったら時間がきたので、インターシティでブリュッセルへ。

↑帰ってきて見てみたら、初めて来た時にも同じのを食ってた。

ブリュッセルには北、中央、南と国鉄の駅があり、

中央駅は、なぜか国際特急は停車しないのだが、

ブリュッセルで一番の見所、グランプラスへは一番近い。

ブリュッセルでは乗り継ぎが1時間半ほどあるので、チラ見に行く。

意外に駅舎で待ってる間の時間に、見られる所って多いんだな。

やっぱり時間が許す限り、頑張らなければならない。

グランプラスはいつも曇ってんなー、と思いきや、一瞬晴れ間がやってきた。

今である!!!

ダリャーッと撮影できた。

3度目の正直にしてようやく少しだけでも青空が見れたわ。

やはり、行ける時には行かねばならん。

駅へ戻る頃には、曇天に。

↑パノラマ撮影ができるケイタイだとは知らなかった。

良かった良かった。

で、さらに乗り継いで、ルクセンブルクに向かう。

今回訪れる未訪問国のひとつだ。

ブリュッセルからは3時間ほど。

首都駅にしては少し寂しい駅だ。

手荷物預かりは無いようなので、仕方なくスーツケースを引きずって歩く。

大聖堂とかはすでに見学時間が終わっているので、街並み撮影。

今回は、あまり下調べをしていないので、行き当たりばったりだ。

最近写真撮影が、パクりや既視感のあるものになっていることに悩んでいるのだ。

インターネットで検索できてしまうことがイカン。

いや、検索することがイカンのだ。

同じモノを撮って帰ってくるだけでは意味がない!!

強い信念で臨むのだ。

ようやく天気が良くなってきた中、旧市街を抜けると、崖下の街並みを見下ろせるエレベーターを発見。

対岸には線路も見える。

コレは撮り鉄を兼ねてルクセンブルクが撮れるのでは!

場所を移動し、大きな橋の上で列車を待つ。

幸い、30分に一本程度で来てくれたので、キチンと撮ることができた。

我輩のルクセンブルクはコレだ!

ルクセンブルク終了。

バスで駅に戻る。

予定より一本早い列車で、ドイツのコブレンツへ向かうことにする。

我輩の予定の列車では、途中Trierという町で乗り換えが必要なのだが、

この列車なら乗り換えがいらなさそう。

ただ、ネット検索だと乗り換えが必要と出ているが・・・。

まぁコブレンツ行きなのだから、大丈夫だろう。

乗り込んだ途端に眠気が・・・。

コブレンツまでは3時間半ほどかかるから、寝ても良かろう。

メンドクサイ切符の検札も、なぜか我輩の所へは来ない。

ま、それも良かろう。

寝ますかね・・・Zzz・・・。











しかし、コレが大誤算なのであった。











列車には、向こう何駅か分の停車駅と到着時間が画面で表示されていた。

ウトウトしながら、目を覚ます度にそれを見ていたのだが、

ある時目が覚めると、列車は停車していて、画面には駅名らしきものが表示されている。

まだまだ遠いのう。

ふぁーっ・・・っとまた寝て、もう一度起きても、表示が変わってない。

む。

さすがにコレはおかしい。

ここは駅か?と思って外を見ると、駅舎はない。

代わりにあるのは、無数の線路。

まさか・・・車庫???

慌てて車内を見渡すと、誰も乗ってない。

ヤバイ。

これはヤバイぞ。

運転席に行ってみると、

「え、お前何で乗ってんの??」

的なことを言い出した。

偽「ここはコブレンツ??」

「いや、Trierだよ。えー、2時間も君は寝てたのか。

全く気付かなかったよ。マジでゴメン」

偽「コブレンツで乗り継ぎがあるんだけど」

「今は危ないから下ろせない。10分ほどしたら、ペラペラペラペラペラリーノ。
  今日はもうコブレンツ行きはないけど、
   そこからなら80~90ユーロくらいのタクシー代でコブレンツに行けるハズ」

マジか・・・。

そしてしばらくして電車は動き出した。

今日はコブレンツまで行って、夜行列車でスイス国境のバーゼルまで行く必要がある。

まぁタクシーで80ユーロなら何とかなるか・・・。

そして、列車は止まった。

「ペラリーノ、オア、タクシー?」

偽「タクシー」

「イエス、ここでタクシーを呼びな。マジでソーリー」

我輩が降りると、電車は行ってしまった。

しかし、その時に気付いた。

あれ、何て寂しい駅前なのここ。

北海道の寂しい無人駅に近いよココ。

てっきりタクシー待ちのいるターミナル駅で下ろしてくれたのかと思ってたわ。

え、マジでどうすんの?

タクシーってどうやって呼ぶの??

詰んだんじゃないかコレは。

とりあえず、海外ローミングをオンにして、場所を確認。

そして周辺を見てみると・・・


「タクシー業者!?!?」

時刻はすでに23:00。

果たして出てくれるか不明だが、とりあえずかけてみる。

偽「ハロー、イズディスタクシーサービス??」

「イエス」

うおーーー!!!

偽「コブレンツに行きたいんだけど。駅にいるから」

「10分待ちな」

来るのか!

来てくれるのか!!

さすがドイツ民だぜ!!

10分もしないうちにタクシーがやってきた。

偽「コブレンツに行きたいんだけど」

「コブレンツ??200ユーロぐらいするぜ。金持ってんの??」

あります!!!

偽「0:50発の列車に乗りたいのだけど」

プフー・・・とため息をついたが、無理とは言わない。

誠実なドイツの人が無理と言わないのだから、

何とかなるに違いない!

というわけで、想定外の出費だが、コブレンツへ向かった。


↑ぶっ飛ばしてもらってる車内でもウトウト。

アウトバーンをぶっ飛ばしてもらい、コブレンツ中央駅には、0:20に到着。

料金は201.7ユーロだった。

クソ・・・無駄な金を・・・。

とりあえずひと息着いたところで、世界のがまだ開いていたので、

バーガーとコーラを飲んで、バーゼル行きの列車に乗り込む。

6人のコンパートメントに2人が寝ていたので、起きてもらい、席を確保。

というか、そこの窓側は我輩の席なのだが。

まぁ何にしても、もう疲れたわ。

Zzz・・・

戻る  進む

行程表を見る

第一話 オレンジ一色のオランダ  第二話 回送

第三話 70ヶ国目の訪問  第四話 モナコマイスター

第五話 陸橋を撮れ!!  第六話 エディンバラ

第七話 ユーラシア大陸の西端  第八話 バルセロナ

第九話 ┐(´д`)┌ヤレヤレ

旅行記選択ページへ  TOPへ