-9 Aug

6:00起床。

特段、朝の写真を撮る予定がないので、ゆっくりとした朝だ。

荷物をパックし、バスで空港へ。

クルージ・ナポカってのはどうも国際空港のようで、

出発便の案内を見ていると、結構色んな国の名前が出てくる。

う~む、わざわざ興味がないブカレストなんかに戻る必要はなかったなぁ。

8:25発の飛行機で、首都ブカレストに戻る。

ブカレストには9:30過ぎの到着。

市内まではバスしかないのだが、オッサンがチンタラしてて、

目の前でバスに発車されてしまった。

(# ゚Д゚) ちょっとぐらい待てYO!!

結局30分近く待って、次発のバスで市内へ。

革命広場で降り、今夜のお宿に行くと、当然のことながら、

まだチェックインはできない。

スーツケースだけ預けて、少しブラブラする。

ホテルの周辺である旧市街地区は、ブカレストでも古くからの地区らしく、

昔の商隊宿があったりと、趣ある建物が建ち並ぶ。

そして、我輩はこのエリアにしか興味が湧かなかったので、

延々ここをブラブラして、チェックインの13:00を待つことにした。


何だかモッタイナイ・・・。

やっぱりルーマニアは、農村やらを巡った方が良いね。

チェックインして荷物を置いてから、ブカレストで唯一という見所、

国民の館を見に行くことにする。

国民の館というのは、チャウチェスクの独裁時代に造られた建物で、

デカさでは、ペンタゴンに次ぐ世界二位のデカさだそうだ。

チャウチェスク政権が倒れて建設が中断されたが、

その後に再度建設が進められ、ようやくほぼ完成している。

革命広場から、広い道路がまっすぐに伸び、

突き当りに国民の館がそびえる。

道の両側には整理された建物が並ぶ姿は、パリを思わせ、

確かに東欧のパリ、という表現も分からなくはないが、

どうしても社会主義国らしい印象はぬぐえない。

国民の館は、あまりの広さに自由見学はできず、

↑でけー。

ガイドに連れられての見学のみ。

我輩が参加したのは約1時間のツアーだったが、

ガイドが言うには、我輩たちが見たのは、全体の3%でしかないらしい。


まだルーマニアが貧しい時代に造られたとは思えないものだった。

さて、見るべき所は見終わってしまった。

何という見所のない街だろうか。

聞いていたような治安の悪さは感じないが、

あえてブラブラ見て回るような所もないので、

旧市街の夜景を撮って、ふてくされて寝た。


Zzz・・・


-10 Aug

帰国の日だ。

今日はブカレストからミュンヘンに飛び、そこから成田というルート。

5:55発なので、3:00のバスで空港に向かう。

革命広場に行くと、空港バスのバス停が2つ・・・。

しまった・・・。

昨日のうちに、ちゃんと調べておけば良かった。

時間になってもなかなかバスが来ない。

そしてやっとこやってきたバスは、革命広場の隣のバス停まで。

そこから空港へ折り返して行くらしく、

どうやら我輩の待っていたバス停は間違いだったらしい。

(# ゚Д゚)  くわっ

このバスが発車するのを待っていたら、

空港に着くのが出発の1時間半前になっちまう。

我輩は出発の2時間前到着を

絶対的に励行しているので、

このバスの発車は待てない。

少し見た目が嫌な兄ちゃんだったが、

やむなくタクシーに乗り空港へ。

値段が少々高かった。

とりあえず無事に空港に到着し、ルフトハンザ航空でミュンヘンへ。

ミュンヘン着は7:00。

成田への便は20:10なので、12時間以上ある。

ということは、レンタカーでしょう。

Hertzの事務所へ行き、予約していた車をチェックアウトすると、

でっかいSUVだった。

おいおい・・・。

オレこんなデカイ車、運転したことないけど。

まぁいいか。

アウトバーンをひた走り、南へ南へ。

かつて行った、フュッセン地域の写真を撮り直す旅だ。

まずは、ノイシュヴァンシュタイン城へ。

フュッセンの町までは180キロちょっと。

良い天気で、フュッセンは南ドイツ有数の行楽地なもんだから、

町に入る直前で大渋滞。

城に行くなら別の道があったので、何ともイラついてしまった。

駐車場は何とかすぐ停められたので、山を登る。

くっそー、こんなに急な坂だったか・・・?

やはり我輩は老いてしまった。

ヒィヒィ言いながら、でも時間はモッタイナイので、

急いで登り、マリエン橋へ。

いや~、7年前と変わらない眺めですよ。

昔とは違って、良いカメラで撮って帰る。

満足満足。

続いて、ヴィース教会へ。

少々道には迷ったが、迷ったおかげでいくつかの景色が見れた。

もう何でもいいや。

とにかく名景をひとつでも多く見ていければ!

ヴィース教会は人が多かったが、

とりあえず撮りたい構図が撮れるまで根性で待機。

撮りたい時にはいくらでも粘って撮ってやるんだ。



↑イエス誕生の画に日が差してる~!

そして続いて向かうのは、ロッテンブーフの修道院教会。

ここは、これまでの偽スナフキンの数ある教会写真の中で、

ダントツ一番人気の所である。

昔はバスをギリギリ乗り継いで行ったなぁ・・・と思いながら、

町の入口の駐車場に停め、教会まで歩いていく。

改修とかがあったら・・・と心配したものの、

聖堂は以前のままだった。

薄いピンクがかった壁から今にも動きそうな天使の像まで。

やはりココは格別だな。

何で日本のガイドブックに載ってないんだろうか。

昔使ってた手振れ補正のないデジカメでは、

どうしようもなかった構図なんかも、今では撮り放題。

やはり機材は大事だな。

椅子に座ってしばらく休憩し、ミュンヘンに戻る。

ミュンヘンには、何とかっていうロココ調の教会があり、

前回は見れなかったので今回こそは、と思っていたのだけども、

思っていた以上に時間を食ってしまい、ミュンヘンに寄る時間はない。

っていうか、全力で戻って丁度良いぐらいだ。

途中道に迷って、かなり本気で焦ったが、

何とか空港に戻ることが出来た。

さすがにギリギリまで遊んでいてはイカンな。

予定外に360キロも走ってしまったよ。

こうして最後のトランジットまで存分に楽しんで、

成田に帰り着き、そこから福岡に飛んで、新幹線で鹿児島に戻った。

ちょっと遅延とかが心配だったが、

時間通りに動いてくれた交通機関に大感謝した我輩であった。

さて、次は年末だ。

行き先は・・・もう決まっている。

お楽しみに。

本日の走行距離 356キロ。

<完>

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第一話 ブカレストへ  第二話 まずは肩慣らしに190キロ・・・

第三話 徐々に走行距離が延びる・・・  第四話 ルーマニア横断

第五話 穴ぼこの道を越えて・・・  第六話 農村巡りこそ旅の神髄

第七話 都会の景色に興味はなく

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