-8 Aug

5:00過ぎに起床。

あまりに早寝早起きで、健康的過ぎる。

早速カメラ片手に、村の中を歩く。

↑馬車道。

特に画になる景色がなく、少し外れの方まで行ってみると、

羊を放牧しているオジサン発見

こりゃええわ。

「兄ちゃんタバコ持ってへんの?」

偽「No, I don't have」

「なんや~・・・」

というやりとりをして折り返し。

海外では、タバコって非常に高く、

もらえるものならもらいたいって感じなのだ。

観光客が押しかける前に、陽気な墓地を見学。

何だか惹かれるモノがあって、延々と見学してしまった。

墓標の文字が読めれば、なお良かったのだが・・・。

荷物をパックし、9:00に出発。

今日は、南下してクルージ・ナポカという、比較的大きな都市へ行く。

この快適なレンタカーの旅も今日で最後。

明日は飛行機でブカレストに戻ってしまうことになる。

走行距離は昨日までに比べれば短い予定だが、

何しろ18号線の悪夢があるから、距離が短くても油断はできない。

特に今日は村巡りを予定しているので、

どんな悪路に出くわすかもしれないからな。

昨日走った道を戻り、東へ東へブルサナ村を目指す。

この地方独特の教会や建物を集めた所があるようなので、見学に行く。

道は普通に舗装されていて、心配していたようなことはないのだが、

とにかく道標が不親切。

全く場所が分からず、狭い路地を行ったり来たり。

おかしい、こんな所に本当にあるのか?

さらに走りまくると、予期せぬ絶景に遭遇。

・・・。

いや、浸っている場合ではないのだ。

あまりに見つからないので、もう良いかな、と思い、

適当に走ってみたら、全然見当違いな所にあった。

ヤレヤレ・・・。

で、せっかく探したというのに、何だかただの観光施設で、

レプリカの住宅やレプリカの教会があるだけ。

我輩こういう造ってみました的なモノにはあまり興味が・・・

ほう。

木の造りでなかなか味があるではないか・・・。

ふむ、ただの明治村やスペイン村やハウステンボスのようなテーマパークとは

ひと味違う感じだな。

木組みの教会などは、見る価値はあるかもしれない。

あくまでテーマパークの域は出ないが、

これから見学する村の予習としてはまずまず・・・と思うことにしよう。

続いて、狭い道に入り、この辺りの村を見学していく。

先ほど見学してきた木組みの教会の本物を、いくつか見ていく予定。

道々の景色はスバラシク、我輩の足止めをしてくれる。


↑独特の形に束ねられた干草が山と連なっている。

まずはカリネスティ村。

村には難なく到着したのだが、

やはり道標がきわめて不親切。

「→Church」という板があるだけで、一体どこにあるやらサッパリ分からん。

あまりに分からないので、地元のレストランのようなところに入ってみる。

偽「誰か英語話せる?」

「イェア、おれっちが役に立つぜ!
 何、教会?出て左に曲がっていくと谷になってるから、
 そこを右に曲がって山に登って行くんだ」

何ですと・・・?

確かに来た道は山谷あったけど、そんなに行かねぇだろう。

結局あてにならないので、村の中をグルグルグルグル・・・。

で、やっとこ狭い道の先で、「↑Church」の板を発見。

こんなトコ行けんの?っていう細い道を行くと、突き当り。

仕方がないので車を降りてウロウロしていたら、

家の中から「まっすぐ行け!」という声。

見ると、オッサンがジェスチャーしている。

偽「えぇ?ここ?」

柵を開けると、高台の上に教会発見。

山を登れってのはこのことか・・・。

羊飼いのオジサンに入口を開けてもらうと、木造の教会の壁面に、

宗教画が描かれている。

暗くはあるが、色使いの鮮やかさは感じられたし、

何となく木に描かれているのは温もりがあるな。



もしあなたが我輩の旅行記をマメに読んでいる人なら、これが何を題材にしているかお分かりであろう?

上の画像の上部には最後の晩餐が描かれ、

下の画像はキリストが逮捕されて磔刑に処されるところが描かれている。

ヨーロッパの教会巡りをするなら、絶対にキリストの生涯を、

サラリとでも知っておくことだ。

味わいが全く違うからね。

相当迷ったけども、来た甲斐は十分にあった。

続いて、デセシュティ村へ向かう。

幹線道路に出るまでは狭い路地を走らされたが、

教会自体は道路から少しだけ入ったところにあり、こちらは簡単に見つけた。

やはりこの地域特有の作りで、

先ほどと同じく、木造の教会の中に宗教画が描かれている。

中を見て写真を撮り、外に出ると、戸締りされてしまった。

どうやら昼休みの時間らしい。

危なかったわい。

さて、先は長いので、これで村巡りは終了としなければ。

まだまだ見たいところなんだけども、こればかりは仕方ない。

ハイウェイを南へ南へと飛ばし、今夜の宿がある街、

クルージ・ナポカへ。

久しぶりの市街地だね。

そして、田舎の風景は見納めになるので、

とりあえずすれ違う馬車を何枚か撮った。

まずはホテルにチェックインし、荷物を置いてから、空港へ。

レンタカーを返却。

ここからブカレストまでは約400キロ。

しっかりしたハイウェイだろうし、このまま車で帰るのが楽しいかもしれないが、

明日は少しだけブカレストの見学をする予定。

田舎の風景に惹かれまくった我輩には、都会の景色は物足りなくても、

一応見るべき所だけは見ておきたいのでね。

ホントによく走ってくれたわ。

ご苦労さん!

バスで戻り、ホテル屋上のレストランから街を望む。

そうか、メシを食っておこうということで、

レストランに立ち寄り、ルーマニア料理を少し食う。

そんなに美味い!っていう感じではないな。

夜はどこで写真を撮ったものかなぁとウロウロした結果、

教会前の広場でやってたファッションショーを見る程度しか見つけられず、

ボケーっとコンサートとファッションショーを見て帰った。

明日はブカレスト観光をして、ついに帰国。

少し疲れてきてるので、まぁ良いかな・・・。

Zzz・・・

本日の走行距離 283.7キロ。

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第一話 ブカレストへ  第二話 まずは肩慣らしに190キロ・・・

第三話 徐々に走行距離が延びる・・・  第四話 ルーマニア横断

第五話 穴ぼこの道を越えて・・・  第六話 農村巡りこそ旅の神髄

第七話 都会の景色に興味はなく

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