-5 Aug

4:20、蚊の羽音で起床。

ぬむぁ・・・。

刺された様子は・・・ないな。

ただ、もう眠れない。

仕方なく荷物をパッキングしていたら寝てしまい、5:50起床。

早寝早起き、実に素晴らしい朝だ。

朝焼けの写真を狙う予定がないので、しっかり寝させてもらった。

はて・・・私の記憶では6:30からメシが食えるハズなのだが、

レストランのドアはしまったまま。

今日はロングドライブなので、ちゃんと食いたいところ。

7:30だったかなぁ・・・と、

ダラダラしていたのだが、一向にレストランが開く様子がない。

さすがにコレはもう待てん。

7:30チェックアウト。

「朝食は食べた?It's open」

はぁっ!?

結局朝飯を食って、ホテルを出たのは8:00前になっちまった。

ぐぬーーっレストランのドアは硬いだけだったのかYO!!

今夜の宿は、シギショアラ。

直線だとこんなだが、

見てみたい街があるので、ルートはこういう風になる。

さー、行きますか。

昨日はハイウェイだらけで、日本を走ってるのと大差なかったが、

今日はハイウェイではあるが、町中を走っていく。

郊外は100キロ、町中は50キロ制限だ。

ルーマニアの田舎町ってのは、日本でいう宿場町のような造りになっていて、

メインストリート(ハイウェイ)沿いに、ビローンと長く家が連なり、

それが町になっていて、交差点はほとんどない。

たまにメインストリート沿いの家の裏にも家が建っているが、

あそこにたどり着くには、

メインストリート沿いの家を通り抜けさせてもらうか、

延々曲がり角まで行く必要があり、これは住みにくいだろう、と思った。

こういう町の造りは初めて見たね。

そんな中を、ブンブン走って、10:30、シビウに到着。

大きな町だが、見所は小さなエリアに固まっているので、サッと見れる予定だ。

パーキングに停めて、広場へ歩く。

ウィーンのような町並みだな。

広場にある大聖堂を見て

時計塔に上る

時計塔のてっぺんは、ガラス越しにしか景色が見れず、写真としてはイマイチ。

残念だ。

少しだけブラついて、出発じゃ。

次は、ビエルタンだ。

ナビに行き先を入れて走り出すと、何だか狭い道へ狭い道へと我輩を導き出す。

ハイウェイを通って行けるハズだが・・・。

一旦停めて、持ってきた地図を確認し、自力で走ってみるが、

それだと細かい市街地の道が分からず、ナビの道を信じてみることに。

そしたら、すっげえ砂利道に入った。

道はデコボコ、おまけに少し行くと、行き止まりになっていた。

こんのポンコツがぁぁっ!!

いやいや待て待て。

落ち着いて、ハイウェイを走るんだ。

ナビを無視して何とか15線に乗り、そのまま走って行くと、

ようやくシビウの町を抜けることができた。

このナビ、とにかく最短距離で

我輩を目的地に連れて行こうとする心意気は良いのだが、

車用というより、歩きの人用の気がした。

至る所で道路を整備・・・というか路肩を掘り返していて、

道幅が狭く、なかなかに苦労しながら走ることしばらく、

「→Biertan」の道標を確認。

14:00、到着

ココは結構楽しみにしてきたので、ちゃんと見て、ちゃんと撮りたい。

まずは高台の上にある聖堂を見学

村を見下ろすと、とても風情があるじゃないか。

続いて、外観を撮るべく、あちこちを歩き回る。

農村、という感じの村で、荷馬車が走ったりと、非常に良い感じ。

ただ、日が傾き過ぎていて、逆光なもんだから、微妙によろしくない。

ふむむ~。

そして、上手く教会が写り込んでくれない。

村と教会をバッチリフレームに入れたいんだがなぁ・・・。

とにかく歩き回り、とりあえず終了。

明日もう一度来ることも考えねばならんな。

来た道を戻りながらも撮影し、今夜のお宿があるシギショアラへ。

町から離れた山の上にあるホテルにチェックイン。

・・・なのだが、行き道があまりにデコボコ道で、

本当にここで合ってるのか、相当ドキドキした。

ホテルからは、丁度市街地を見下ろすことができる。

荷物を置いて、車で町へ。

む、跨線橋からの眺めが良いな。

ここは狙い所かもしれぬ。

メモメモ。

城の裏手に停め、町を歩いてみる。

城下町は思ったより狭く、あっという間に外に出てしまい、

外に出ていることに気づかないぐらいだった。

ブラショフの広さとは大違いだ。

既に17:00を過ぎており、時計塔などの見学時間は終わっていたので、

見れるところだけサッと見ておく。

ここは、昨日書いたドラキュラのモデルとなった、ブラド・ツェペシュが生まれた町で、

生家があり、今はレストランをやっている。

チョロッと見たけど、別に何もなかった。


↑やる気ないドラキュラ伯爵もどき。

行かなくて良いと思う。

他に特に見る所もなく、メシを食いにレストランへ行く。

そして、昨日と同じく、レモネードとスープをオーダーしたら、全く同じのが出てきた。

何だこりゃ、チェーン店か?

器まで同じとはな。

ま、美味いから良いや。

ホテルに戻る前に、もう少しだけ町歩きをしておいた。

そして宿に戻り、蚊に刺されながら写真を撮る。

くっそー、写真を撮るんじゃなければ、絶対外になんて出ないのに!!

しかし、耐えた甲斐はあって、まぁまぁのは撮れた。

そういえば、跨線橋からなら、もう少し良い画が・・・しかし暗いし・・・。

えぇーい、迷ってる間に行けるわ!!

デコボコ道を下りながら、思った。

詰まるところ、写真ってのは、如何にその場所にいるかが重要なんだなぁ・・・と。

橋の上で撮ると、残念ながら、偽スナフキンお得意の青い時間帯は終わっていた。

残念無念。

しかし、来て後悔するのは、我輩的にはオッケイだ。

明日は早いので、ホテルに戻って寝ることに・・・おっと。

蚊が入ってこないように、全部窓は閉めないとな。

クーラーが無いのはツライが、夜寝れないのはもっとツライ。

さ、寝ますか・・・。

Zzz・・・
本日の走行距離291.5キロ

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第一話 ブカレストへ  第二話 まずは肩慣らしに190キロ・・・

第三話 徐々に走行距離が延びる・・・  第四話 ルーマニア横断

第五話 穴ぼこの道を越えて・・・  第六話 農村巡りこそ旅の神髄

第七話 都会の景色に興味はなく

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