毎年恒例、夏の大冒険の時期がやってきた。

今年も熱い行き先選抜大会が脳内開催されたわけだ。

本命は、もう何度本命に推されたか分からないぐらい、ど本命の、メキシコ。

2012年地球滅亡の日を生き延びたマヤの戦士も最後の夏。

今度こそ、の勢いで連戦連勝。

余裕で決勝へ。

対抗は、これまた何度も対抗に推されてきた南アフリカ。

こちらも2年連続アフリカ大陸に偽スナフキンを招聘すべく、

勇躍勝ち進んだものの、準決勝でダークホース、ルーマニアに敗れてしまう。

かくして決勝は、3年連続で勝ち進んだメキシコと、

一発に懸けるルーマニアとの一戦。

しかし、迎えた決勝当日、事件発生。

何とマヤの戦士が全員生き血を吸われて試合出場を断念。

ルーマニアの不戦勝となったのであった。






「ちょっと待ったー!」

おーっと、ちょっと待ったコールだぁっ!

何とここで、北欧の雄、フェロー諸島が名乗りをあげてきた!

「お願いします!」

さーぁ、偽スナフキンが手を握るのはぁっ!















ルーマニアだー!

ルーマニアさんおめでとうー!!

・・・またしても何だか意味不明な展開だが、

今回の行き先は、ドラキュラ伯爵の生まれ故郷、ルーマニアである。

夏季休暇を取るに当たり、元々は8月17日~25日を予定していたのだが、

まさかの、偽スナフキン課長昇格。

休暇予定の期間中に、社内研修があることを、

素早く察知した我輩は、速やかに8月3日~の休みに変更。

キャンセル料に4万円を要したが、自分へのご祝儀として諦めることにした。

・・・っていうか、

休みのことしか考えてなくて良いのか偽スナフキン!














良いんです。

このためだけに、日夜耐え抜いているのですから。

で、スッカリ海外でのレンタカーにハマってしまってる我輩は、

今回もレンタカーを予約。

東欧ではレンタカーが一般的ではないらしく、

6日間のレンタルで15万(保険込み)を提示され、

一瞬ひるんでしまったが、

ここは借りるしかない、

と、予約決行。

レンタカーでの旅をチョイスした。

そして、一筆書きで回れるようにルートを練りに練った。

こんなにルートを練ったのは久しぶり。

どこをどう回るか、どの道をどこで曲がるのが間違えないだろうか、

Google Earthを駆使して、とにかく考えまくった。

アメリカドライブでもここまでは練らなかったからな。

久々に万全の手応え。

まだまだ日本ではメジャーとは言えないルーマニアという国の魅力を、

広く浅く拾って回るつもりだ。

ゆっくり読んでくれ。


-3 Oct

出発前夜。

催された宴席で、滅多になく弄られてしまった我輩は、

飲めない酒を注がれるままに飲みに飲み、杯を空けまくり、宴席は満点で乗り切った。

が。

帰宅後、15年ぶりに吐いてしまった。

クソー・・・。

日が回らないうちに帰ってこれただけで良しとするか・・・。

頭がクラクラする中、最近購入したカメラバッグにカメラを詰める。

それ以外の衣服やバッテリー関係は、

こんなことに備えて、昨日パッキングを済ませていた。

やっといて良かった・・・。

とりあえずカメラを詰め終え、もう限界。

床に崩れ落ちて眠った。

目覚めたのは2:30。

シャワーを浴びて、荷物を再点検。

国際免許とパスポート、

それに飛行機のEチケットとホテルの予約確認書のコピーを入れ直し、

次寝たら起きられないのではないかということで、根性で起き続けた。

偽スナフキン課長は、オンもオフも本気なのである。

どっちがオンかは不明だがね。

5:30に家を出て、酒を抜く意味でもバスターミナルまでは歩き、

始発の空港行きシャトルバスと国内線を乗り継いで、名古屋へ。

鹿児島からヨーロッパへの行きは、このルートが最適であることは、前回の旅行記の通りだ。

今日は空気が最高に澄んでいて、鹿児島空港からでも、桜島の峰が、クッキリと見える。

離陸してしばらく、かつてないほど雄大に、

桜島を中心とした姶良カルデラを見ることができ、我輩は大感動したのであった。

名古屋での乗り継ぎは1時間。

ロビーのスタバでいつもの出陣式。

♪人間五十年~
下天のうちに比ぶれば~ry。

名古屋~フランクフルト便の飛行機が多少古く、

座席にUSBがないので、

iPhoneやiPod touchの電力を温存しなければならないのは、前回と同じ。

機内で本を1冊読み終え、来るべき大冒険に備えて、起き続けた。

時差ボケ対策は万全にしないとな。

フランクフルト着は15:00少し過ぎ。

乗り継ぎに5時間半あるので、

またレーマー広場へ行ってやろうかと思って一旦入国したが、

少々お疲れなので止めにした。

すぐにまた出国し、

登場ゲート前のマクドでiPhoneの充電をしながら、2冊目の本に入る。

やべー、読み終えちまうわってところで搭乗。

本を読むつもりがウトウト・・・いやいや、イカン、もう少し辛抱を・・・。

Zzz・・・ハッ。

あ、メシですか。

太ってしまうよ。

そんなこんなでブカレストに着いたのは、23:55。

日本時間で、30:55。

丁度24時間ということになる。

時間かかり過ぎやろ~。

さて、ルーマニアの首都ブカレストは、少々治安がよろしくないことで名が通っている。

そのせいか、各ホテルは、空港~ホテル間のシャトルバスを走らせている。

昨年、タクシーに乗った日本人女性が殺されるという事件があったわけで、

シャトルバスが使えるなら、それに越したことはない。

到着が深夜で、もはや何も見ることがないことと、

翌朝の出発が早いことを勘案し、ホテルは、空港の近くにした。

空港発のホテル行きのバスは、毎時30分発とメールをもらっているので、

早く荷物を受け取りたいが、こういう時に限って出てこないのが荷物だ。

チッ。

出てきたのは、0:29。

コレは外に出てエアコンがない所で待つより、中にいたほうが良いのか・・・?

ぬー!!

5秒迷ってから外に出ると、まさにホテルのシャトルバスが発進1秒前!!

そこのバス止まれーー!!!

ε=(ノ゚д゚)ノ

間一髪でバスに乗り込み、RIN Airport Hotelにチェックイン。

荷物を出すとめんどくさいので、iPhoneとiPod touchを充電だけして寝た。

Zzz・・・

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第一話 ブカレストへ  第二話 まずは肩慣らしに190キロ・・・

第三話 徐々に走行距離が延びる・・・  第四話 ルーマニア横断

第五話 穴ぼこの道を越えて・・・  第六話 農村巡りこそ旅の神髄

第七話 都会の景色に興味はなく

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