21 Ago- 3:00起床。 ・・・眠いぞコノヤロウ。
今日はこの旅の最終日。
ナスカの地上絵を見に行く。
本来であれば、リマからイカという町まで飛行機で飛び、そこからセスナで観光となる予定だったのだが、
折からの原油高騰の影響で、イカの町までの便が長期欠便中。
車で行くことになったのだ。
眠い眠いとブツブツ言いながら、準備を整え、
我輩のためだけに開けられたレストランで軽くパンを食う。
迎えに来たガイドの車には、ガイドの嫁が乗っていた。
なぜ??
ま・・・良いけどさ。
こうしてガイド夫婦と我輩は、4:00、イカの町に向かったのである。
イカまでは4時間。
真っ暗で特に見るべきものもなく、パンアメリカンハイウェイに入ったところで爆睡。
目が覚めたらイカの飛行場だった。
まだ1時間ぐらい待たねばならんようだ。
ちなみに、ナスカの上空はいつも晴れているらしいが、
イカの天気が悪いと、待ち時間が長くなることもあるようだ。
飛行場の周りにはカフェどころか何もなく、仕方ないので土産物を眺める。
ここで購入したのは、ピスコというお酒。
レモンなんかと一緒にいただくという、こちらの名物のようである。
我輩はデザインが気に入って買っただけなので、今をもってどんな味なのかは分かっていない。
ちなみにデザインは色んなのがあって、物によってはガッカリだったりするので、
「がわ」が欲しくて買う人は、しっかり見ることが重要だ。
あまりに時間を余したので、ガイドと雑談。
偽「リマのセントロ(旧市街)に行きたいんだけど、帰ってからでも行けるよね?」
「セントロ?う~ん・・・ホテルに帰るのは16:00ぐらいだし、
こりゃラッキー!!
話してみるもんだねぇ。
な~んて思っているうちに、搭乗時間となったようだ。
「偽スナフキンの飛行機はアレ。ラッキーだね、みんな窓側」
げ。
ちっちぇ~・・・。 しかしひとまわり大きいのだと、横列が4席になって、通路側になることもあるそうな。
ではラッキーということにしておこう。
ブルルルとプロペラがまわり、いざテイクオフ!!
飛んで初めて知ったが、この辺りは砂漠なんだな。
水の周りだけ緑があり、命ってのは水の近くにあるものだと思ったりした。
さて・・・マップによるとそろそろ見え始めるのではないか・・・?
「え~、左手トラペツォイズ。右手ちょと待て下さーい」
とパイロットが言うやいなや、飛行機は一気に左旋回。
何だ何だ!
左手に見えているのか??
「右手ー、トラペツォイズ。アンダーザウィンド」
と、今度は一気に右旋回。
おー、確かに絵っぽいのがあるぞ!! さらに飛行機は蛇行飛行を続ける。
「右手ー、ウッチュジーンウッチュジーン。コレコレ~晴れました~」
おぉぉ!! コレは見たことある!!
まるでガチャピンだ!!
飛行機はガチャピンを中心に、旋回する。
目が回りそうになるし、怖くなっちゃうから、
自分がどんな風に飛んでいるかは想像しないのが吉。(笑)
この辺りは地上絵が密集していて、休む間もなく次々とパイロットが連呼する。
これは「サル」
見ての通り、砂地に白線なので、かなり分かりづらい。
我輩はイヌを見つけられなかった。
「右手ーコンドル。左手ー、ちょと待て下さーい」
キタ!!
来たぞコンドル!!
これを見ずしてナスカは語れない!!
全神経を集中し、コンドルを探す。
「コンドル~コレコレ~晴れました~」
あっっったーーーー!!!
まさにコンドル!!
っていうかロト!!!
すげぇ~~~っ!!!
ドラクエ3クリアから19年。
偽スナフキン、
その他にもクモやハチドリ、ペリカン、オウム、手と木を見て、ナスカ遊覧飛行終了。
↑ペリカンとオウムは分かりにくいと思う。
特に紹介はされなかったが、他にも絵らしきものは沢山あり、非常に楽しかった。
お昼前に、イカに帰還。
またリマに向けて、砂漠の中を走っていく。
我輩が今走っているパンアメリカンハイウェイは、ナスカの地上絵を破壊してしまいそうになったハイウェイ。
便利にすることは難しいものだ。
寝て起きてメシ。
ロブスタースープとドライカレーで、かなり美味かった。
メシ代は取られなかったが、
元々このツアーは、リマ~イカ間は飛行機の予定であり、
当然飛行機代金も含まれているわけで、車で行ったんだから差額が払い戻されるべきところを、
メシで勘弁してくれということなんだろう。
我輩が、「メシなんかいらねぇから差額を返せ!」と、騒ぐ鬼のような旅人じゃなくて良かったね。
出発後、再び眠り(寝てばっかりやな)、目が覚めたらリマ市内の大渋滞の中だった。
セントロに向かう道はいつも渋滞のようだ。
セントロが近づくにつれ、交差点ごとに立つ警官が増える。
どうもそういうところらしい。
通りすがりに車に唾を吐いていく奴もいる。
ナイロビのように殺気立つ空気ではないが、何となく歩きたいとは思わない。
車の中から写真を撮らせてくれるだけかと思ったら、
アルマス広場の近くに停めて、色々見学させてくれるようだ。
これはありがたい!
これで雨じゃなきゃ最高なんだがな。
ちなみに、初日にも書いたが、リマには年間100ミリ程度しか雨が降らず、
しかも雨は霧雨でサラサラ降る。
よって、リマの人は傘をささないらしい。
ただ、この日の雨は、リマではかなり大雨のようだ。
アルマス広場には、カテドラル(大聖堂)と・・・ 何だか忘れた建物がある。 そして、少し離れて、サンフランシスコ教会・修道院。
ここは中が見たかったので、丁度始まる見学ツアーに参加。
修道会の遺物や、教会の地下にあるカタコンベ(地下墓地)を見るツアーだ。
有名なのはカタコンベ。
人骨が山とある中を歩く。
英語のツアーだったので、ご多分にもれず、説明の内容は全て忘れた。(笑)
意外とツアーは長くて、随分とガイドを待たせてしまった。
謝りつつホテルへ。
今夜は夜の便で帰国となるため、2時間後、20:30に、また迎えに来てくれるらしい。
少し多めにチップを渡し、一時解散。
ちなみに、チップを渡す時ってどうやって渡す?
我輩は、ケニアの時に学んだのだが、握手する手に忍ばせて渡している。
何だか知的でカッチョイイであろう?(笑)
部屋で寝るのが惜しかったので、リマ最後の時間を昨夜と同じくラルコ・マルで過ごし、
いよいよペルーを後にすることになった。
・・・ハズだった。
空港でガイドと別れ、我輩は一人チェックインカウンターへ。
比較的スムースに手続きは進んでいるようで、すぐに我輩の2人前までチェックインが終わった。
が、なかなか次が呼ばれない。
学生バイトのようなカウンターの係は、笑いながら雑談をするだけで、一向に手続きをする気配がない。
見る間にデルタ航空の列は長蛇になった。
この眺め・・・何だかデジャヴーが・・・。
そして、ようやく手続きを再開したらしい係員が我輩に手招きする。
「次の人~」
・・・長い戦いの始まりだった。
※この先、人間の汚い部分が多数発生します。
汚れを知らない方は、ここで終了下さい。 |