17 Ago-

5:30起床。

睡眠時間3時間。

嫌な予感がするな・・・。

荷物をまとめ、6:30からのモーニングをサッと食う。

このガレオン見覚えがあるな・・・

まぁいいか。

6:45、出迎えの車で再び空港へ。

今日はクスコへと飛ぶ。

8:00発の飛行機で、所要時間は約1時間。

あっという間だ。

クスコの標高は3,399m。

富士山でいえば、あの死者の行列のような明かりを見た辺りか。

クスコに着いたら走るな、ホテルで休むように

と、昨日の現地係員に言われている。

ここは、去年ケニアで学んだ(イライラさせられた)ポレポレの精神でいくとしよう。
                               ↑スワヒリ語でゆっくりゆっくりの意味

ホテルへ案内してくれる車がなかなか発車しないからといってイラついてはイカン。

これも高地順応の良い時間だと思わねば。

どうやら送迎予定の1名が予定の便にいなかったらしい。

連絡ぐらい入れておかないと、みんな大変な思いをするのだぞ。

気を付け給え。

空港から市街地までは約30分。

クスコの現地係員の車で送ってもらう。


車窓を流れる土色の建物を見ていると、久々に、外国へ来ているのだなぁという思いがしてきた。

上海は言うに及ばず、ブルガリア・ギリシャにしろ、インドにしろ、

遺跡はあるが、何だか都会って所だったからな。

こういう、いかにも外国です!みたいな景色は久しぶりなのである。

町に近づくと、トランペットやら太鼓やらの音が聞こえ、パレードが見えてきた。

マリアの御輿を引っ張っているのも見える。

さすがはスペインの領土だっただけあってか、セビリアで見たのと同じパレードだ。

偽「ミサ?」

「そうです」

フフン、伊達に何ヵ国も旅してきたわけじゃありませんのよ。

すると、しばらくして同じくホテルへ送迎中の女が言った。

「今日は何かお祭りの日ですか?」

人の話を聞いていないのか貴様は・・・。

「そうです」

・・・。

そんな無意味なやりとりをしている内にホテルに到着。

その名もロイヤルインカ2(ドス)。

小綺麗で、我輩は使わなかったが、1階にはインターネットもある。

今日の午後の集合時間と明日の予定と、

地図などを渡して去ろうとするガイドを捕まえて聞くことを聞いておく。

偽「この景色を見たいんだ。どこに行けばいい?」

「あぁこれはね」

その景色は後ほど。

荷物を置いて、さっさとパレードを見に行きたい気持ちを抑え、

しばらくはDSをしながら部屋で休息タイム。

20分ほどしてから、実はあまり時間が無いことに気付き、

慌てないように、しかし速やかに観光に出発した。

まずは何となくアルマス広場に行ってみる。

クスコの中心をなす広場であり、ペルーという国の町は、

大概「アルマス広場」と名づけられた広場が中心となっているようだ。

国家のような歌を歌いながら行進するオッサン達に続き、

何ともかわいらしいおチビさん達が、派手な衣装に身を包んで練り歩く。

そしてその子供たちの写真を撮ろうと一生懸命な親達。

このへんはどこの国でも一緒なんだな。

しばらくパレードを見て・・・思い出した。

時間が無いのだ。

アルマス広場から細い路地に入ると、なかなかな坂道が見える。

ここを行くのか・・・?

ガイドに聞いた道を歩いていくと、こいつがさらに結構な坂道で、何とも息が切れる。

軽く頭痛まで併発してきやがった。

ぬ~・・・。

そうして坂を上ること15分、ありましたでコレ!!

はあはあ・・・コレがクスコですがな!!

ぜえぜえ・・・いやー、空の青さと相まって、最高の眺めとなっております。

ひいひい。

イカン、これはちょっと休憩が必要だ。

空気が薄いってのは、こういうことをいうのか。

かなりツライ。

これは日頃の運動不足からくるものだけではないぞ。

いや、言い訳じゃなく!

しばらく写真を撮りながら休憩。

しかし、我輩はまだ見たいものがあるのだ。

呼吸が整ったところで、サンブラス教会へ。

これがまた坂を下りては上る所にあり、何だか相当に疲れてきた。

あれだけ無理をするなと言われても・・・でもやっぱり見たいものは見ておきたい。

ここにある説教台は世界で5本の指に入るという傑作だそうで、

確かに緻密な彫刻は、それを納得させるのに十分である。

写真は撮っちゃダメみたいなので、どこかで画像を探してくれ。

で、ホテルロビーでの待ち合わせ時間が迫ってきたので、

イソイソと、それでもきっちりラ・コンパニーア・デ・ヘスス教会を見てからホテルに帰る。

しかし、この貧乏根性が、

午後の、そして翌日の悲劇を招くなど、当時の我輩が知るはずはなかった。

ホテルに帰って休む間もなくクスコ半日ツアーに参加。

市内にある太陽の神殿、カテドラル、そして近郊の遺跡巡りツアーである。

まずは太陽の神殿「コリカンチャ」

インカ時代の土台が残るところのようだ。

ガイドがしきりに「インカ」を連呼している。

ま、我輩には8割が分からない。

不思議なもので、聞いてる時にはかろうじて頭に入っても、

3秒経たない内に、頭からは消えていく。

そんな感じで説明を聞くものだから、ガイドと一緒にいる意味などなく、

結果として、写真を撮りにフラフラと個人行動をとってしまうのであった。


ラ・コンパニーア・デ・ヘスス教会


大聖堂

こいつはカテドラル観光を一足先に終えて見に行った14ポインテッドストーン。
         

こんな感じでガッチリ噛み合っているので、ちょっとやそっとでは崩れないのだ。

さて、一行はカテドラルを見終わり、サクサイワマンという遺跡に向かうようだ。

コッソリと合流する。

このサクサイワマンは、ガイドの発音がセクシーウーマンにしか聞こえないのが特長だ。

遺跡自体はこんな感じ。

ジグザグに防壁があるんだな。

で、ここは随分高いところにあるため、だんだん歩くのがツラくなってきた。

頭痛が・・・。

まだ見るトコあんのかよ。

次は、ケンコーという岩の遺跡。

岩の割れ目には、若い女性の生け贄の祭壇がある。

ふむ・・・。

昔から謎なんだが、生贄ってさ・・・最終的にどうなるんだろう。

動物が食べに来るのか?

でも帰るに帰れないだろうし、困るだろうなぁと・・・思わないかい?

さて、ガイドはまだ解説をしているが、もう飽きちゃった我輩は、

少し戻って、丘から写真撮影。

さっきバスから綺麗に見えたんだけど、それほどでもないのかぁ・・・って、アレ。

もう出発?

急いで戻らねば!

ヒッハッ 息が切れる。

頭が痛い。

~ッ!!

まだ数メートルしか走ってないというのに、何だこの疲れ方は!

これは半端じゃないぞ!

む、靴下がズレてきた。

やべ。

潜ませてある100ドルが落ちてしまう。

しかしもはや靴下を上げるだけの力すらない。

っていうか、まずは団体御一行に追いつかねば。

~~~~ッ!!!

しっ死んでまうわ!!!

何とかバスには乗り込んだが、頭痛は最悪な状態に。

足首に金の感覚がないからやはり金は落としているだろうが、

もはや金うんぬんの状況ではない。

ア・タ・マ・イ・タ・イ~~~~~ッ。

もう何も考えられん。

100ドル、100ドルだぞ。

100ドルを落としたというのに、それを拾えないほどの頭痛なんだよ。

血管破裂しそう。

何だガイド、何を言っている。

ここはプカ・プカラ?

そうかいそうかい。

時間が押してるから解説だけなのね?

そいつはありがてぇ。

「じゃ、ネクストはタンボマチャイ」

・・・まだあるのかYO。

しかもタンボマチャイは、上り坂の上にあるようだった。

・・・これで最後なら。

息も絶え絶え、坂を上り、撮った写真がコレ。

これがタンボマチャイね。

もうツラくて立っておれん。

フラフラとバスに戻り、頭痛と吐き気でグッタリ。

バスはお土産屋に立ち寄ったようだが、

立ち上がって窓側の人を通してあげるのが精一杯。

下りずにそのまま爆睡。

気付いたらバス乗り場に戻っていた。

少し寝たおかげで、頭痛も引き気味。

急がないように急がないように部屋へ戻る。

何とかして体力回復を図らねば!!

今夜は、これからフォルクローレのディナーショー。

迎えの時間まで1時間しかない。

少しでも体力を回復するべく、ベッドで横になる。

久しく味わったことのない頭痛だ。

高校の時の剣道の後に似てるか・・・?

酸欠みたいなというか何というか・・・。

眠るに眠れないまま、再びガイドに連れられて出発。

どうやらレストランはすぐ近くのようで、歩き。

頭痛以外はだいぶ回復し、歩く分には大丈夫だが、下を向くと頭痛がひどくなる。

昨日ろくに寝てないこともあって、眠気もひどい。

参ったな、こりゃ。

晩飯はバイキング。

あまり食欲もないので、数品とってオシマイ。

後は民俗踊り

フォルクローレを聞くことに注力した。
         ↑もはや柱が写らない場所まで動く力がない。

21:20、ショー終了。

くそー、歩き出すと頭痛いし、下向くとんぐする。

・・・この頭痛は、きっと睡眠不足によるものに違いない。

ホテルに戻り、明日の準備をして、早々に寝ることにする。

寝よう。

寝れば治るハズ。

メイビー明日は大丈夫。

・・・こうして、翌日のマチュピチュ観光を迎えることになったのである。

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