4 Mayー

5:00起床。

朝焼けは見逃せない。

セッティング済みの三脚を持って昨日の場所へ。

どこから太陽が昇ってくるか全く分からないから、

分からないなら昨日のポイントで撮ろうと思ったわけ。

だんだん空が青くなり

日が昇った。

ビュートの後ろに昇ったらどうしようかと焦っちゃったよ。

しかし動かずに粘ったけどね。

こういう時、焦って動いて得したことないの、オレ。(笑)

少し移動してしばらく写真を撮ってから、ホテルのブレックファースト。

無料じゃないのが玉に瑕だ。
↑宿泊客用の割引券はある。

席は窓側で、バレーを臨む素晴らしい席。

我輩のような、独り旅の客に割り当ててくれるとは、優しいホテルである。

旅の朝における、ホテルビュッフェでの我輩的定番、パンとフルーツ多め。

パクパクッと食べ、

本当は他の人が飲んでたラズベリー的なジュースが飲みたかったが、

どうやってもらうのかが分からず、注いでくれたコーヒーで我慢。

いつでも主義主張すりゃ良いと思ってるわけではない。

このへんが日本人っぽいだろ?(笑)

さて、チェックアウトし、バレーへ下りてみる。

バレー内には、約30マイルの観光用道路があるのだ。

今日は移動距離が長いので、ホテルからの眺めだけで先へ進む予定だったが、

モニュメントバレーは最大の観光ポイントなのだ。

思い直してバレードライブへ行くことにした。

スタックしないように、右に左に車を振って、じわじわとドライブ。

これは意外に時間を食いそうだぞ。

ホテルからは見えなかったが、バレー内には沢山のビュートがあり、見所は多い。


あちこちのビューポイントパーキングに停めては写真を撮り撮り、

ジャリ道なので、じわじわ走る。

結局一周するのに2時間半ほどかかった。

12:00になってしまったので、先を急ぐことにする。

ホテルの売店で水を買って出発。

と、言いつつ、最後に一枚。

とても名残惜しい。

素晴らしいところでしたモニュメントバレー。

有名らしい坂道を下り

今夜の宿があるMoabまで一直線・・・とはいかない。

少し走ったところで、メキシカンハットなる岩山発見。

いやいや、コレはヤラセじゃないの!?

ホントにこんな風に岩が削れたの?

さすがに怪しいぞ。(笑)

まだまだ奇岩怪石が沢山ある道を走りに走ると、ガソリンが減ってきた。

「半分を切ったら入れる」

という自主ルールに従い、とある町で給油。


↑USAのスクールバス。児童乗降中は追い抜いてはならない。

このガソリンスタンドの向かいにあった、

何だかよく分からない砦跡?がイカしておってだね。

我輩を足止めするんだ。

こういう所でたまたま給油することにした自分もラッキーだというか、

観光の神様が立ち寄らせたに違いない。

そしてまたちょっと走ると、道端にオールドカーが朽ちていてね。

Uターンしたりだとか。

またしても水前寺清子の1歩進んで2歩下がるマーチが轟きだしたので、心を鬼に
して走る。

もう止まらない。

もう止まらないぞ!

・・・。

眠くなってしまったのでトイレを兼ねてスタンドで休憩。

おぉそうだ、我輩に続く者のために、トイレについて書いておこう。

ガソリンスタンドにはコンビニが併設されているので、まず困らない。

元々、日本のコンビニは、

USAのスタンドに併設されたコンビニ部分だけを輸入したシステムらしいからな。

ほぼ心配ないと記しておこう。

ただ、日本のように、交差点ごとにあるわけじゃないから、そこは注意ね。

さて、目の前にラサール連峰を眺めながら走ることしばらく、

今夜の宿がある町、モアブに着いた。

これまで通ってきた町の中では大きい町で、

道沿いにはいくつものモーテルや洒落た店が並んでいる。

我輩の宿「Inca Inn Motel」は、それらの並びの端にあった。

一度はモーテルを使いたかったのだよ。

くつろぎたいところだが、既に17:00。

荷物を置いて、すぐに再出発。

今日の〆は、アーチーズ国立公園。

その名の通り、岩のアーチが沢山あるらしい。

またしても奇岩怪石祭りである。

メインであるデリケートアーチへは、

夕焼けの時間に行くとして、まずは園内を回る。

色んな奇岩怪石は、イマジネーション豊かな人なら、何にでも見えそうだ。

そういう人ならひたすら楽しめそうだと思った。

そんな能力に乏しい我輩には、向かって左の岩が、MOTHER2のネス君に見えたよ。
 

どうコレ。

ネスはPKホームランをこころみた!

SMAAAAAAASH!!

・・・ああいや、こっちの話だったな。

まずはバランスロック。

うーむ、タイにあるらしいバランスロックほどではないが、なかなかのバランスだな。

歩いて近くに行けるようだが、近くから見たって仕方あるまい。

清水寺の舞台は、遠くから見るから良いのだよ。

続いて、ウィンドウズセクションへ。

ここには、駐車場を挟んでダブルアーチと3つのアーチがある。

ダブルアーチ、ここでは唯一らしい、2本のアーチが架かっている。

う~む・・・このアングルから見ると・・・アーチってよりは・・・以下略。

思ったようなダブルアーチではなかった。

続いて3つのアーチへ。

東、西、北の岩山に穴が開いている。

↑比較として、人の写ってるやつにしてみた。

・・・イマイチだな。

ウィンドウズセクションは、近くで見るより、この眺めが良いんじゃないか?

ねぇ?

他にも色々あるらしいが、もうデリケートアーチへ行くことにした。

往復2時間・・・だと・・・?

まだグランドキャニオンの傷が癒えてないんだがな・・・。
↑筋肉痛含む。

デリケートアーチへの道は、これが忌々しくもしっかりしたトレッキングで、

書いてるだけで意外にチョロイだろうと思っていた我輩は、イラついてしまった。

足が痛いっつってるやろうが・・・。

しかし行かないわけにもイカン。

せっせと歩き、たどり着くと、丁度夕焼け前。

あまり長く待ちたくなかったので、良い感じだ。

アーチの周りはお椀型の岩肌。

お椀は深く、滑ったらただでは済まない。

↑分かりづらいが、かなり深い。

我輩は、靴が滑りそうで、怖くて怖くて仕方なかった。

どうしてもあの滑落が浮かんでイカン。

高所恐怖症にならないだろうなオレ・・・。

せっかくだからと、デリケートアーチに近づいて眺めてみる。

すると・・・。

早くどけとばかりに、写真家の方々が、口笛を吹いた。

これはムカついた。

お前らだけのものじゃないんだぞ。

大体有名な撮影ポイントにはこういう腐った輩が多いが、

いかに人が離れた瞬間に撮れるかが、腕と辛抱ってもんだろ。

不愉快なドイツ人写真家どもであった。
最近日本の名所にもこういう人々が多いから、気を付けてほしいわい。
大体えてしてこういうヤツほどありきたりなヘタクソ写真しか撮っていないから救いようがない。

口笛を無視して眺め、日の当たり具合を見ながら、

我輩も腰を据えて夕焼けを待つことにした。

思った以上にでかくて、カッコイイ。

正直、名著地球の歩き方の写真を見ただけだと、大きさが分からなくて、

大して期待はしていなかった。

が、目の前にしてみると、実に美しい。

↑比較に人を置いてみた。見よ、この傾斜。

そして、アーチに影が落ちるまで写真を撮り、

またトレッキングをして、車に戻った頃にはかなり暗くなっていた。

アーチーズは全米の中でも空気がかなりキレイな所だそうで、

満天の星空をバックにしたデリケートアーチの写真を見たことがある。

今日はとても空気が澄んでいるので、あの写真家達は、夜遅くまで粘るのだろうな。

我輩も撮ってはみたいが、こんな暗いレンズ(f4.0)ではね。

それに星空撮影のノウハウが乏しいので、また機会があったら撮りに来ようかね。

無いだろうけど。(笑)

モアブまで戻り、世界ので晩飯を食い、

ちょっとだけ国道沿いを歩く。


↑モーテルは、空室があると、「VACANCY」が光る。

あぁイカン・・・今夜は夜更かししてはいけないのだった。

何しろ明日の移動距離は約500キロ。

ヤレヤレ。

Zzz・・・

本日の走行距離 217.4マイル

戻る  進む

行程表を見る

第一話 ひまつぶし  第二話 右側通行  第三話 トルネコのように

第四話 砂の谷  第五話 期待感凝縮の一日  第六話 *いしのなかにいる*

第七話 雪国マイタケの谷

旅行記選択ページへ  TOPへ