30 Aprー
7:00のレンタカーに合わせて、6:00に起床。
隣のHarra'sホテルのカウンターに レンタカー屋Hertzのカウンターが併設されているのは、昨夜確認済みである。
旅の達人たるもの、準備を怠ってはならん。
繰り返そう。
旅の達人たるもの、準備を怠ってはならん。
鍵を受け取り、よく分からん説明を受ける。
が、よく分からんのだから、どうしようもない。
ま、行けばよかろう。
Harra'sのセルフパーキング6階の一部が、Hertzのレンタカーパーキングになっていた。
さて、我輩の相棒はっと。
呼べば応える!
ぽちっ(キーレスボタン)
チカチカッ。
デカイなオイ!
コンパクトカークラスにしたハズなんだが・・・。
とりあえずよろしく頼むぜ相棒。
早速トランクにスーツケースを積み込む。
さぁ行くぞ。
・・・あ、左ハンドルか。
改めて、さぁ行くぞ!
ぽちっ(エンジンスタートボタン)
よ~し、今日の目的地は、約450キロ先のグランドキャニオンだ!
ナビに入力して・・・よっしゃー!!
ヒアウィゴーッ!!
そろ~り・・・。
ぬっく、ライトターンがディフィカルトだなチキショウ。
しかもいきなりタワーパーキングからの発進とは。
ぐるぐると難易度が高いぜ。
「アプローチングレフトターン、フォローバイアライトターン」
ぬをっ当たり前だが英語で喋るのか!!
ナイトライダーみたいだ!
オラ無駄にワクワクしてきたぞ!
ブーン・・・。
意外に普通に運転できるもんだな。
別に運転下手じゃないし、他のみんながやってんだから、我輩に出来ないわけがないか。
ただ1つ、なぜか右に寄り過ぎてしまう。
白線を踏んでブブブブブッってタイヤが鳴っては左に戻る繰り返し。
これだけは最後まで上手く出来なかった。
おそらく視覚的な何かによるものなんだろうな。
スルスルと、朝のラスベガスを走っていく。
「アプローチングレフトターン」
ハイハイ、左ね~。
をわっち。
イカン、右側通行か。
危うく反対レーンに突っ込むところであった。
前に車がいる時はノープロブレムだが、
信号の先頭についた時は、しばらくテイクケアだな。
独りぶつぶつと呟きながら、どんどん南下。
じきにフリーウェイ「インターステート93号線」に合流した。
制限速度は75マイル。
1.6倍だから、約120キロか。
ブンブン行けそうだ。
しかもこの車、オートクルージング機能付き。
コレはとても良いぞ。
我輩に続いてレンタカー旅行へ行く人の参考のために記しておくと、
変にケチって小さい車にするのではなく、
こいつぐらいの、2.5リッタークラスで、
且つオートクルージング機能付きの車が非常にオススメだ。
120キロぐらいなら無理なく出るし、オートクルージング機能は大変楽だ。
移動距離が長ければ長いほどにな。
モチロン制限速度以上は出さずに。
アクセル踏み倒してオレ速ェェッ!!みたいなのは
20代前半で卒業したよ。
75マイルに速度を固定して、オートクルージングだ。
速度違反で捕まりたくないし、120キロも出せれば不満はない。
所々にあるビューポイントに止まりながらフリーウェーをズンズン走って、
インターステート40号線に入る手前の町で、初めての海外給油。
ガソリンスタンド内にあるコンビニのレジでキャッシュカードを渡し、
入れるポンプと、満タンにするってことを言えばOK。
あとは日本と同じく、給油ノズルを挿して握るだけ。
ちょっとだけ心配していたので、ホッとした。
さらに突っ走り、昼前に最初の観光地Seligmanに到着。
かつて北米横断のメインルートであった、
Route66沿いの町で、
日本風に言えば宿場町みたいな感じかな。
ディズニー映画の「Cars」を観たことあるだろうか。
あの裏ぶれたルートが、66号線である。
町はレトロで良い感じだ。
通り掛かる車も、イベントのように老夫婦が乗るオールドカーが多く、
見ていて飽きないので、しばらくブラついてみた。
町の裏は鉄道の停車場になっていて、クソ長い貨物列車が行き来している。
ウーム、思ったより良いな。
おっと、ソロソロ行かねば。
見た目が気に入ったフリース等を購入し、出発。
しばらく66号線を走っていく。
こういう町が沢山あるのかと思ったが、野山が広がるばかりだった。
ま、こんな町があちこちにあったら、止まってばかりで進めないのだが。
再びインターステート93号線に乗り、Williamsで降りる。
ここも66号線の町らしく、道沿いにはレトロ調の建物が並ぶ。
ここから牧草地を北上し、グランドキャニオンへ。
む・・・。
お・・・。
道沿いのあるモノに気が付いたぞ。
Uターンッ!
コレ。
何とも粋なポスト達じゃないか。
道々に沢山あるので、その度に止まったりUターンしたり。 ・・・キリがないわ!
コレをラストに・・・お。
アレもまた色合いが・・・。
イカン、もう行こう。
恐るべき魅力を持ったポスト達である。
しばらく北上し、グランドキャニオンサウスリム(南側の崖)観光の拠点、
Tusayan(トゥシヤン)に到着。
入口が非ッ常~に分かりにくいCanyon Plaza Resortにチェックイン。
グランドキャニオン近辺にはホテルが少なく、
グランドキャニオン内のいくつかのロッジか、トゥシヤンに泊まれない場合、
先ほど通ってきたウィリアムズや、フラッグスタッフといった、
片道1時間以上かかる町に泊まらねばならなくなるので要注意だ。
チェックインを済ませたら、すぐに出発。
名著「地球の歩き方」のオススメに従い、
トゥシヤンにある「IMAX」というビジターセンターで、
グランドキャニオンの入場券を購入しておく。
これは本当にオススメで、並ばずにサッとゲートをスルー出来た。
適当に駐車場に停め、マーザポイントという展望台へ。
グランドキャニオンサウスリムのメインビューともいうべき展望台だ。
いや、正直こういう所って来たことがないから、見た目のインパクトがスゲェな。
何だか残念な曇り空ではあるが、きっと夕焼けは見れそうな、変な自信だけはあった。
マーザポイントからヤバパイポイントまで歩き、じっくりグランドキャニオンを眺める。
こういうのをリムトレイルというようだ。
以後リムトレイルと表記するのでヨロシク。
一旦車に戻り、夕焼けを見るべく、ウエストリムに移動する。
何しろ広いのだ。
とても歩けない。
今の時期、ウエストリムへは一般車では入れないので、バスに乗り換え、
水曜どうでしょうで大泉さんがイチオシしていた、ホピポイントへ向かう。
バスで約20分。
ふぉぉぉ・・・。
これまたスゲェな。
そしてやはり素晴らしい夕焼けになりそうだ。
撮影ポイントを探して、手摺りのない崖をうろつく。
崖にいかに迫れるかが肝だな・・・。 しばらくウロウロした後、ポイントを決めて腰を据えた。
我輩は崖から1メートルは離れて座ったが、中には、
うわーっお前そんなギリギリに三脚立てんのかよ!?ってのもいる。
自己責任でヨロシクって感じに手摺りがない辺り、ここが外国だと思うね。
過保護な日本だったら、手摺りどころか、透明なフェンスまでつけるであろう。
もちろん我輩は自己責任スタイルの方が好きだ。
日が傾いていくのを、じ~っと見ながら座っていると・・・こう・・・
冷えるな!
寒いよココ!!
セリグマンでフリース買ってきて良かった!
マジでヤバイところだった。
夕日で赤く染まった岩壁が、やがて青くなっていき、我輩も退散することにした。
個人的には、日が落ちて青くなってからの方が美しく思えたな。
日が沈んだからといって、すぐに帰ってはイカンということか。
とはいえ、明日は朝焼けを見るつもりだから早く帰って寝なければ。
トゥシヤンに戻り、メキシカン料理屋に入り、タコスなどをオーダーしたが、
実に舌に合わず、タコスは半分残してホテルに帰還。
さ・・・て・・・片付けを・・・Zzz・・・
本日の走行距離 287.3マイル |
第一話 ひまつぶし 第二話 右側通行 第三話 トルネコのように |