では、毎度ながら行き先選定の話から。

今年のGWは休みの組み合わせ次第でかなり長い休みになるのは分かっていたので、

人様の分まで仕事をやり、今年は大冒険を2回やってやろうと休みを取り付けた。

さて。

行き先候補として予選を勝ち上がってきたのは、次の2ヵ国。

前々回の旅で行ったブラジル、リオ・デ・ジャネイロのコロニアルな街並みが見たくなった、

コロニアルシティ巡りのメキシコ+キューバ。

もしくは、いつかは行こうと思いながら、ずっと先送りにしてきたエジプト。

いずれ劣らぬ魅力的な国であったが、最終的にエジプトに決定。

すぐに予約をし、手付金を支払ったところで、民主化のデモ発生。

じきに落ち着くだろうと思っていたのだが、一層の激化が進んだため、

エジプト便を確保しながら、すぐに代替予約に走った。

ここまでの流れから、じゃあメキシコかと思いきや、

今回の行き先は、USA、アメリカ合衆国である。

(エジプトは大人の判断で止めておいた。
    メキシコは次の機会にまた予選から勝ち上がってもらおう)

アレ、行ったことある国じゃないってか?

目標としてきた30ヵ国到達を達成してきたわけで、

これからは、踏み入れてきた国の、コアな部分も見に行くつもりなのだ。

で、今回は、ラスベガスで車をレンタルし、

グランドキャニオンなど、アメリカの素晴らしい景色を見て回ることにしたのだ。

実はこの行き先、永らく封印してきたもの。

UKから帰国し、スッカリ海外かぶれになってしまった我輩を見た当時の管理職の方が言った。

「偽スナフキン、ほどほどにしとかないと、新婚旅行で行く所が無くなるぞ」

あの方が今の我輩のような海外行きまくりを想像していたとは思えないが、

確かにそうだな、と思った当時の我輩は、

「じゃあアメリカの絶景巡りは取っておこう」と思ったわけだ。

え、じゃあ偽スナフキン結婚すんのかと?

んなわきゃない。

行きたい所に行かないのは精神衛生上よろしくないからな。

我輩は行きたい所に行くのだよ。

大体、そうこうしている内に、老いさらばえて、行けなくなっては元も子もないし。

で、前述の通り、今回、海外旅行で初めてレンタカーを利用する。

レンタカー移動で重要なのは、自分の移動範囲がどれぐらいまでなら大丈夫かってこと。

電車や飛行機と違って、常に「自力で」活動せねばならないからな。

予行演習として、南九州に行った際、色々観光しながら、

日本の快適な道で、約400キロぐらいが無理のないところだと思われたが、

慣れない左ハンドルと右側通行のストレスを勘案すれば8掛けぐらいか?

うーむ・・・。

今までのような無駄な夜更かしを避け、後半まで体力を温存する必要があるな・・・。

さらに、適当なモーテルに泊まるなら気にしなくても良いのだが、

見知らぬ銃社会の国で車中泊は避けたいので、

宿はあらかじめ決めたから、何としてもそこまでは走らなければならない。

相変わらずヒリヒリした旅が楽しめそうだ。
















29 April-

今回利用するのは、ロシア旅行以来の大韓航空。

ソウル乗り継ぎのラスベガス行きとなる。

ソウル→ラスベガス便が夜の出発なので、

最初に旅行社が出してきたのは、関空を昼に出発→ソウル→ラスベガス、というルートであった。

いやいやいや。

休みはもう金曜の朝から始まっとんねん。

朝イチの便でソウルへ行き、1日観光してからラスベガスに行ったらえぇやん。

韓国は特別行く気はないので、ついでに入国できるなら、こんなに良いことはない。

というわけで、白地図塗りつぶしのために、朝一番の便でソウルへ向かうことになった。

前に何かの旅行記に書いた通り、我輩が住む町O-Zは残念な町なので、

朝7:00に関空に着くことができない。

よって、一旦実家に寄ってから向かうこととなった。

とりあえずありとあらゆる荷物を詰め込み、VSで発進とする。

そういえば前にエンジンかけたのいつだっけ・・・。

ちょっとかかりが悪かった気がするんだが。

「ぽちっ(キーレスボタン)」

しーん・・・。

げ。

オイ、まさか。

バッテリーあがっとる!!
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

すぐにレスQにTEL!!

何とか40分後、出発することができた。

最近全然乗ってないからな・・・。

やはり毎週のココイチは欠かしてはならんと、思い知った。

暗雲垂れ込める中、実家に到着して荷物を詰め終えたのは2:00過ぎ。

相変わらずの準備の悪さだ。

少しだけ寝て4:30起床。

始発電車を乗り継いで関空へ。

チェックインしてブラブラと歩き、保安検査の列に並びながら、

ふと売店を見て思い出した。

ゴーコン持ってきてない!!

慌てて購入。

2,479円。

無駄な出費だが、やむを得まい。

サクッと出国し、スタバでいつもの出陣式。

ブルーベリーなんとかスコーンが美味そうだが、

式典の都合上、チョコチャンクスコーンしか食えないのが痛いところだ。

では・・・。

♪人間五十年~・・・

これで旅の安全間違いなしだ。

とりあえずは大韓航空722便でソウルへ。

まずは時間つぶしだから適当に。

ひあうぃご~(ふにゃふにゃ)。

寝ている間に着いてしまった。

何という近さだソウル。

あまりに近くてカウントして良いのか怪しいが、33ヶ国目の入国だ。

今回は初めてノートパソコンを持ってきたので、手荷物が重い。

入国してすぐにコインロッカーに入れるつもりだったのだが、見当たらない。

どこにあるか聞いてもよく分からん。

ここで時間を食うのは本意ではないので、仕方なくPCを持ったまま、

最近開通したらしい、空港~市内を結ぶ電車でソウル駅へ移動。

ソウル駅でもコインロッカーを探したが、使い方が意味不明。

結局、ノートパソコンは持ったまま観光することになってしまった。

オレ様のノートパソコンは持ち歩きが前提じゃないから、

でかくて重いんだよ!

チィィッ

おまけに空は曇天。

出陣式をしてきたばかりだというのに・・・。

先が思いやられるぜ。

さて。

地球の歩き方をチェックしてきたものの、ソウルの観光名所が大して見いだせず、

世界遺産の場所を見て、空港へ帰ることにした。

何しろ、名著地球の歩き方「ソウル編」の

「みどころ」ページの薄さといったら驚異的だ。

本著の大半は、メシと買い物に割かれており、

ソウルの観光ポイントの少なさが知れようものである。

地下鉄を乗り継いで、昌徳殿(チャンドックン)へ。

何だかよく分からんが、世界遺産であるらしい。

空が曇天という時点で、既にやる気が30%程度に落ち込んでいる我輩は、

てくてくと適当に見学し、

続いて何とかという屋根が連なる家並みを見ながら、

景福殿(キョンボックン)に移動。

李成桂の建てた宮殿らしい。

中学生の時に習ったような名前だな・・・。

まぁ何ていうか、そんなに趣があるような感じではなかった。

実は結構な距離があって、これだけで3時間程度を要してしまった。

美味そうなニオイが漂うが、メシを食ってる時間はない。

というか、もう空港に帰らないと。

直通電車に乗り込んだ途端に爆睡。

目覚めたら既に空港に着いていた。

・・・。

コレ、ダメな旅行の時の自分になってるじゃない。

イカンイカン、今回は大冒険に来ているのだ。

このままだと適当に旅をして帰ることになってしまいかねない。

燃え上がれオレ様の観光魂!!

ここはいっちょ、燃えたぎる韓国料理で火をつけていただこう。

いや、機内食がビビンバなのは知っとんねん。

しかし、我輩は今食いたいのだ!

というわけで、空港でガッツリ韓国料理を食い、魂に点火。

おおおおおおおおおっ。

よぉし、旅はこれから始まるのじゃ!!

まずはラスベガスへ!!

ひあうぃぐわお~~~~ッ!!!

例にもれず、またしても1時間半のDelayはあったが、何とか大韓航空5便は空に飛んだ。

機内でもビビンバ。

魂をたぎらせるため、コチュジャンを全開にしていただいた。

おおおおおおおおおおおっ!!

何だかいい加減な旅にしてしまいそうで、

不安極まりなくなってきた!!

燃えているつもりにならないと!!

そうだ、オレ様は燃えているんだ!!

火の玉になった我輩が、ラスベガスに到着したのは16:42。

遅延して出発した割には、あまり遅れずに着いてくれた。

おお~ピラミッドが光ってるぞ。

何だあのバカバカしさわ!!

なかなか笑かしてくれよるじゃないか。

シャトルバスで今夜のお宿、「Imperial Palace」に向かう。

バスのチケットがトークン(カジノで使うコイン的なもの)なのが粋だな。

色々とホテルを回りながら走ったので、結局1時間以上かかってホテルに到着。

ヤバイ!

日が落ちてしまう!!

チェックイン後、すぐに荷物を置いて出る。

チキショウッノートパソコン重すぎたって!!

タクシーを拾って、まずはストラスフィアタワーへ。

ラスベガスの中心街、ストリップを見下ろしてやろうというわけだ。

ちょうど日が落ちて、良い時間帯に到着。

愛機5DMK2をバリバリ言わせながら夜景を撮影。


う~む、思っていたほどの夜景ではないが、やる気が出てきた!!

またしてもタクシーを捕まえ、今度はさっき見たピラミッド型ホテルまで行く。

このへんがストリップの南端になるので、ここから歩いて北上。

いや~、何ともはやというか、こういう街を作ってしまえるあたりが、

きっとアメリカ人のすごいところなんだろうな。

隣のエクスカリバーホテル

ニューヨーク・ニューヨークホテル

日本にもさっさとカジノ都市を作ればいいのに。

おおっ、これはm&m’sのビルか!?

世界での我輩の主食は、世界のとm&m’s!

ここは攻めておく必要がある。

見よ、このバカバカしいまでのm&m’sの筒を!!

gあたりいくらという昔よく見た売り方だが、これはスゲェ。

明日以降のためにガッツリ買っておこうかとも思ったが、

まだまだ夜は長いのだ。

荷物を増やしたくなかったのでやめておいた。

M&M’Sの次は本場の世界ので燃料補給!

よ~しこれでまだまだ戦えるってもんだ!

ホテルの中に運河を作ってしまったおバカなホテルや、

水着のようなのを着て踊り狂ってるネエチャンのいるカジノやらを物色して歩く。

う~む、運河の船といい、踊ってるネエチャンといい、

あれは罰ゲームじゃねぇのかというぐらい、

見ているコッチが恥ずかしい。

何なんだココは。

非常にカオスな街なんだなラスベガス。

歩き回った最後に、23:30からの無料ショーを見て、見学終了。

結構な火力です。(笑)

明日はレンタカーが早いので、すぐにホテルに帰る。

む・・・。

そういえばカジノで遊んでない。

しかし、自他ともに認める博才のない我輩が、こんなところで大枚を叩いたら、

一瞬で文無し偽スナフキンになってしまう。

ただまぁせっかく来てるんだからなぁ・・・。

ま、ちょっとだけ・・・。

US$50を上限に、遊んでみることにした。

といっても、ポーカーやら、対面でやるような難しい遊びはできないので、

ターゲットはスロットのみ。

どの台が当たるのかなぁと思っても、見たって分かるわけがないので、

適当に座って金を投入。

何と直接入れられるんだね。

最初のUS$10は一瞬でパー。

ふむ・・・。

ビギナーズラックってのは無いのか、オレ様には。

再びUS$10を投入。

ぽちぽちぽちっと。

う~む・・・。

そして遊ぶこと3分。






































ズガーンッ!!

おお~コレって何だか良いのが出たんじゃないの!?

7が2つにダブルだってさ!!

やったねコレ!!

さ、良い思い出ができたところでやめとこう。

結局US$20がUS$56になった。

この引き際が重要だよね。

Zzz・・・

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第一話 ひまつぶし  第二話 右側通行  第三話 トルネコのように

第四話 砂の谷  第五話 期待感凝縮の一日  第六話 *いしのなかにいる*

第七話 雪国マイタケの谷

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