12 Ott-

グッモーニン・・・。

今日は異様に寝起きが悪いな。

何度も寝ては起きを繰り返し、5:00にようやく起床。

これを書いてシャワーを浴び、出発の準備。

今日の課題は、

①ちゃんとシャルル・ド・ゴール空港に着けるかどうか

②シャルル・ド・ゴール空港→パリ北駅までの切符の買い方

③広大っぽいルーヴル美術館の攻略

さらにいうなれば、パリの観光は最終日に組み込んであるが、

買い物をする余裕も欲しいので、

ルーヴル・オルセー両美術館を今日中に制覇してしまいたい。

水曜日の今日は、ルーヴル美術館は21:00まで開いてるみたいだしな。

何やかんやと毎日見ドコロは満載なのである。

さて今日は、まず10:05発AF1127便でパリだ。

空港までは約30分程度らしいが、何しろ海外から海外へのフライトだ。

万全を期すため、7:00のバスで空港ヘ向かう。

6:40、チェックアウトして昨夜確認したバス停へ。

そしてやはり昨夜の確認通り、自動券売機で切符を買う。

下調べの甲斐あって、ゆっくりバスを待つことが出来た。

我輩は声をにして言おう!

石橋は叩き潰して泳げ!!

やがてバスがやってきた。

下調べした通り「LIDO DI JESOLO」行きだ。

「Airport? (空港行くんけ?)」

偽「Yes.」

荷物入れを開けてくれたが、発車までの間にパクられてはたまらんので、

車内に持ち込んだ。

7:00、定刻に発車。

しばらくして、ショッピングの出来そうな街を通った。

駅前の寂しさとは大違いだ。

メストレの中心地はこっちだったか。

バスはハイウェイを通って7:23、マルコ・ポーロ空港に到着。

まだチェックインカウンターは開いてなかったので、

シャルル・ド・ゴール空港からパリ北駅ヘの切符の買い方を研究しながら待つ。

8:05、チェックイン開始。

やたらに待たされたが、手続き自体は早かった。

金属探知を済ませてから朝飯を食うことにする。

しかし今回の金属探知はベルトのバックルどころか靴まで引っ掛かり、

やたらに脱いでようやく通過。

一体何に反応しているのだッ!!

そしてカフェに並ぶもメニューは無く、レジで口頭で注文しなければならない。

得意の「This one please. (これをくれ)」

「What's this one? (これってどれやねん)」 のやり取りが出来ないとなれば、

撤退やむなし。

機内食を信じ、腹には我慢してもらうしかない。

空港の土産屋でイタリィ最後の買い物をして搭乗を待つ。

しかし空港ってのは時間がありそうで全く無いもんだ。

9:35、早くも搭乗となった。

今回の飛行機はエライ小さく、席も異様に狭い。

体の小さい我輩ですらこうなのだから、

あのデカイ外人達はどうやってコンパクトに座っているのだろう

と思いながらウトウトしてるうちに、いきなり離陸っ。

チキショウッ

相変わらず何の前触れもなく飛びやがって!

何か案内ぐらいしてくれ!

・・・こうして10:15、我々はイタリィを後にして再びフランスへ飛んだのである。

チャオ ヴェネツィア!!

ここも多分もう来ないよ!!

ヴェネツィアの島々がキレイだなぁ・・・と思いながら、30分ほど寝てしまった。

シャルル・ド・ゴール空港までは1時間半。

ふと窓の外を見ると、スイスっぽい山々の絶景が広がっているじゃない!

そしてまたしても雲一つ無いし!!

すっげーよ。

驚異的な晴れっぷり。

さらにしばらくすると雪をかぶった山が見えてきた。

すげーすげー。

山のてっぺんに湖とか見えてるし。

これってもしかして普通では見れないような幻の湖だったりして。

・・・な~んて思いながら写真を撮っていると、

ポコッとした山が見えたのでバッチリ撮った。

実はコレ、最近の調査でマッターホルンであるらしいことが判明!!

ね、谷の形からしてもそうでしょ!?

そして地図の左上にある湖(多分ダム)がコレ!

間違いないっしょ?

ね!!!

すっげ~よ!!

世界中のアルピニストが一度は登りたいであろうマッターホルンであります!!

ここまで晴れると、もはや疑いようもない。

やはり我輩は晴将軍なのだ。

晴将軍というか、太陽王。

我輩のことは太陽王と呼ぶべし。

我輩と外出して天気が悪かったら、

自分が悪いと思ってもらって間違いないぞ!

これでマッターホルンは見に来なくて良いな。

そして景色は山から

平野に変わる。

美瑛のような景色が果てしなく広がっていた。

その後もず~っと雲は無く、フランスの田園風景を楽しんだ。

やがて機体は高度を下げていく。

あれがシャルル・ド・ゴール空港ですな!

おや、あのお城みたいなのはなんザマしょ。

そんなこんなで着陸寸前まで見ドコロ満載だった。

11:47、シャルル・ド・ゴール空港着。

再びパリスじゃーっ!!

ボンジュールマドモアゼル!!

バスで空港まで運ばれ荷物を受け取り、市内に向かうため、

RERのCDG2 (シャルル・ド・ゴール2)駅ヘ歩く。

RERってのは国鉄と地下鉄の中間みたいなやつで、

地下鉄より走行距離が長く、パリ市内と郊外を結んでいる。

で、シャルル・ド・ゴール空港には1と2があって、我々が到着したのは「2」なのだ。

そのCDG2駅。

海外では何故か自動券売機より窓口が混んでいる。

なもんで、当然我々は自動券売機にチャレンジ。

任せろ、事前にかなり研究したぞ。

・・・・・・。

何や、本に書いてある画面にならんぞ・・・。

・・・・・・。

無理だ。

フランス語表記ではなすすべもない。

自動券売機を諦め、窓口で買う。

偽「Gare du Nord.2. (パリ北駅2枚)」

よし、買えたぞ。

ヒヤヒヤさせやがって。

12:55発でパリ北駅へ。

イタリアと違って車窓が随分都会だ。

日本とそう変わらない印象。

北駅までは30分弱。

ここからはパリ東駅まで歩いて、地下鉄でホテルの最寄り駅まで行く。

パリ北駅はTGVを始め、

ユーロスターなど国際列車の発着駅で、

古い駅舎がなかなかイカしたもんであった。

パリ東駅までは歩いて10分ほど。

ここも馬鹿デカイ駅だった。

地下に降り、地下鉄の切符を買う。

こちらは事前の予習通りに買えた。

地下鉄は市内ならどこまで乗っても料金は均一。

だから1枚買えれば大丈夫。

ここで地下鉄の自動券売機攻略法をお教えしよう。

まず、手前にあるローラーを上向きに回す。

そして料金が表示されるまで緑のボタンを連打すればオーケー。

後は金さえ入れれば切符をGET出来るハズだ。

ただ、最後に要注意。

切符が出た後に、切符によく似た領収書が出てくるのだ。

コイツを切符と間違えるなよ!

ホテルの最寄り駅はCrimee (クレメ)駅。

ホテルまでは歩いて5分ほどだった。

スーツケースを置いて、小さいカバンを持ち、息つく間もなく観光に行く。

荷造りは完璧だ。

さて、パリには美術館や博物館が山ほどあるが、

それらを何ヵ所でも自由に出入り出来るチケットがある。

それが「Carte Musees Monuments (カルトミュゼモニュマン)」

1日用は18ユーロ。

地下鉄の窓口などで売っている。

今日はルーヴルとオルセーを攻略する予定なので、

コイツを買い求めることにしたのだが、クレメ駅には無かった。

クレメ駅から、ルーヴル美術館の最寄り駅、

Palais Royal Musee du Louvre (パレロウィヤルミュゼデュルーヴル)駅までは

地下鉄7号線で一本。

さっそく窓口でカルトミュゼを買う。

偽「カルトミュゼちょうだい」

「18ユーロだ」

手持ちが少なくなってきたので、VISAでお支払いする。

しかし様子がおかしい。

「ダメだ。他にカード持ってない?」

偽「VISA使えないの?」

「いや、使えるんだけど君のは何か使えないね」

偽「!!??・・・JCBなんて無理でしょ?」

「やってみよう。・・・やっぱりダメだね」

結局現金で支払ったが、

オレのVISA使えねぇの!?

利用限度を増やして万全の体勢で臨んでいるのに、

買い物出来んやん!!(T_T)

この前のUKといい、

やはりカード支払いの神に忌み嫌われているのだろうか・・・。

不安を抱えながら階段を上がると、目の前がルーヴル美術館だった。

デカッ!!

バリデカイし!!

いや、まずはオルセー美術館だ。

前述の通り、ルーヴル美術館は21:00まで開いてるからな。

セーヌ河を渡っていく。

元駅舎らしいオルセー美術館。

どうせ美術品を見てビリッとくるようなことはないのだ。

旅行ガイドブックで「見逃すな!」と書いてある物を中心に見て回る。

でないと見落としてしまうからな。

まずは何をおいてもミレーの「落ち穂拾い」だ。

これっスか・・・。

確かに・・・確かに落ち穂を拾ってるなコレ!!

図工の教科書に載ってた通りだ!

さらにゴッホが特別展示されていた。

これも見たことあるぞ!

しかし果物にブッ刺していいのか?

いや、深く考えるな。

どうせ芸術のことなど分かりはしないのだ。

あまり広くなさそうなので、ローラー作戦で全て回った。

個人的に見れて良かったのはゴッホの絵だった。

駆け足で見ただけだが、見たことは見たので出る。

出口のところにショップがあったので、ガイドブックを購入することにする。

さっき使えなかった我輩のVISA。

いや、使えるに違いない!!

偽「VISA使える?」

「Yes.」

ドキドキ・・・

「Oh...」

やはり無理なのかっ!?

偽「使えないの?」

「いや、間違っちゃった」

間違った??

よく分からんがレシートを渡された。

とりあえず使えたようだ。

良かった良かった。

さて、オルセーを見終わってもゆっくりする時間は全くない。

ふらの中学ばりに怒涛の如くルーヴル美術館ヘ向かう。

既に17:00前だったので、店が閉まる前にガイドブックを購入。

ここもカルトミュゼで入る。

とにかくモナリザ!

他の物は後回しだ。

階段を急いで上がっていくと、ニケがあった。

すげぇ!

教科書で見たことある!

見たことあるぞコレ!!

さっそくの大物登場に盛り上がりながら、ドノン翼2階のモナリザの下へ。

旅行ガイドとは違う場所にあったが、人の集まり具合で一目瞭然。

あれかっ!!モナリザ!!

これは何故か写真を撮ってはイカンらしい。

撮ったら怒られてしまった。

いやーこいつが美術の教科書に必ず載ってるモナリザさんですか。

意外に小さいんだなぁ。

しかしモナリザをもってしても、我輩にビリッとこさせることはないねぇ。

相変わらず芸術にピンとこない我輩達は、

旅行ガイドに☆がついている作品を中心に攻め込んでいく。

何しろ笑っちゃうぐらいデカイのだ。

全部見て回るなんて無理な話。

「コ」の字型になってるルーヴルの2階→3階→1階を、重用作品を中心に回りまくる。

とにかく図工や美術、歴史の教科書で見たことある作品が腐るほどある。

そういうのを見て回るだけでも大変だった。

で、3階の絵画を見終わっていよいよ1階のヴィーナスへ!

と思って階段を下りたら、何やら仕切りが出来てて、

最初に目指したハムラビ法典に近づけなくなっていた。

至る所が見学出来なくなっていて、なかなかヴィーナスに近づけない。

っていうか、ヴィーナス見れなくなってんちゃうん!?

と焦った我々は、小走りにミロのヴィーナスへ。

あったあった!

いやぁ焦らせやがって。

どう?

裏からはあまり見たことないやろ?(笑)

どうなることかと思ったが、無事にノルマ達成。

最後にちょっと見逃した彫像を見て退館。

一生分の芸術に触れ、お腹一杯になった。

・・・が、喉は渇いた。

朝から機内のコーヒーしか飲んでない。

何で缶ジュースぐらい売ってないんだパリス!!

ただ、喉は渇いても時間はない。

カルトミュゼが使えるってことで、次は凱旋門に登りに行く。

ずぃ~っと歩いてコンコルド広場を抜け、シャンゼリゼ大通りを歩く。

ぐをっ

あっあれは凱旋門じゃなかですかっ!!

今行くぜ~ッ!!

テンションは上がりまくり、とにかく歩いていく。

しかし・・・これが予想以上に遠かった。

全然近づかんし!!

シャンゼリゼ大通りっていうぐらいだから店がスゴイのかと思ったら、そうでもなかった。

足が痛い・・・。

さすがに疲れたぞ。

おや?

ふと目にとまったプジョーの店。

何だこのカブトムシみたいなのは??

これは見たことないよ。

少し元気を取り戻してさらに歩く。

そして延々30分歩いてようやく凱旋門に到着!

来たぞ凱旋門!!

パリス万歳!!

さぁさぁ登りに行くぞ。

地下道で凱旋門の真下に行き、グルグルと螺旋階段を上って凱旋門の上へ。

これがシャンゼリゼ大通りっスよ!!

広小路とは違うなぁやっぱり!

そしてコイツがエッフェル塔じゃーい!!

や~、パリってスゴイトコだなぁ。

と思って色々見てたら、エッフェル塔が光り出した。

何ちゅうグッドタイミング!!

この旅、何だかうまくいき過ぎ。

やはり日頃の行いだな。

さ、腹が減った。

朝の機内のコーヒーと豆とM&M′sしか食ってねぇっちゅうの。

というわけで、世界の凱旋門店へ。

ビッグマックとチーズバーガーにポテト、

コーラのLがセットになった「GOLDEN」をオーダー。

いや~っコーラうめぇ!!

モリモリ飯を食って、ホテルに帰る。

帰りは凱旋門の裏(?)にある、

Charles de Gaulle Etoile (シャルルドゴールエトワール)駅から地下鉄に乗る。

当然裏からも凱旋門を写真撮影。

運良くエッフェル塔も写ってた。

ホテルに帰ったのは21:00過ぎ。

まだまだ喉が渇いてた我輩は、飲み物を探しに行く。

といっても、夜道をふらふら探し回る勇気はないので、フロントのねぇちゃんに聞く。

偽「このホテルの近くに飲み物買えるトコない?」

「左に曲がったところにあるよ」

偽「Thank you.」

歩いていくと、確かに店がある。

店といってもコンビニというよりは野菜屋に近い。

店の中はよく分からんドロッとした漬物のような物のニオイが充満していた。

く・・・臭ぇ・・・。

店のニイちゃんも何だか怪しげな雰囲気を醸し出している。

レモンコーラを買って逃げるように退散。

ホテルに帰るとタケシはすでに眠る寸前。

我輩もさすがに疲れたので、風呂にも入らずに眠ってしまった。

Zzz

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