8 Jul -

4:00前に起床。

レセプションは別棟にあるので、上着を着込んでWi-Fiの電波を拾いに行く。

そしてこの時、我輩は夏の異動先を知ったのである。

希望通りの関西!

ヨッシャキタコレ!!

何だかよく分からんが、この時、

今日は一気に天気が良くなる気がしてきたのだ。

今の天気はイマイチであったとしても、

きっと良くなる気がする!

しばらくネットを繋げてニュースなんかをダウンロードし、部屋に戻る。

きっと晴れるきっと晴れる・・・。

そして夜明け前の8:00。

部屋を出てみると・・・。

雲一つない快晴ではないか!!

コレはいける!!

慌ててカメラを持って外に出てみたは良いが、

あまりに寒すぎたのでジャンパーを着てもう一度出る。

おおお・・・。

パイネの角と呼ばれる山々が姿を現したぞ・・・。

すっげー!!!

マジで来て良かったわ・・・。

ていうかいつから晴れてたんだ。

部屋でニュースを読んでる暇があるなら出ておけば良かったわ。

少し明るくなりすぎているな。

ま、しかし昨日のあの曇天からのV字回復。

まさに太陽王としての力爆発だな。

さて、スカイラインが見えればオッケーと思ってはいても、

せっかくならチャンスは逃したくない。

朝日に染まるであろう山々を収めたくなり、しばらく待機。

もうそろそろ日の出なんだが・・・と思ってもまだまだ待機。

山に雲がかかってきても粘って待機。

しかしこの時期(真冬)の太陽の軌道はとても低く、

思ったよりもずっと北側だと判明。

残念ながらやむなし。

せっかくだから少し車を出してはみたものの、

太陽の角度が低く、思ったようなモノは撮れなかった。

↑数年前に山火事があったらしく、枯れ木もあるがコレも絵になる。


↑真ん中で日が当たっているのがトーレス・デル・パイネの山々。

この旅でしみじみと再認識したのだけど、

太陽の光って本当に一直線にしか伸びないから、

日が当たらない所には本当に当たらないんだよねぇ・・・。

なかなか全て思い通りにはならないものよ。

チッ。

朝メシを食ってチェックアウト。

さて・・・。

いったいこの残りのガソリンで何キロ走れるんだ?

パイネ国立公園内であと見たいところというと、氷河が流れ込むグレイ湖。

しかしホテルからは割と距離がある。

ふぬ・・・。

しかしせっかくだからなぁ。

このままホテルの前で日が昇ってくるのを待つのも味気ない。

ホテル周辺の景色はチョー美しいので、

まずはガッツリ撮ってから、とりあえず行ってみますか。


ナビによると、ホテルからは約30キロ。

往復60キロか・・・。

まずは行ってみてから決めようと走り出す。

しかし残り距離数が大して縮まらないのに、燃料メーターは減っていく。

ついに4分の1プラス半までになった。

そして湖まではまだ15キロもある。

あーーー!!!

何でプエルト・ナタレスで満タンにしてこなかったの偽スナフキン!!

まさかこんな地の果てに来てチキンレースをすることになろうとは!!

イラツキマッコスや!!!

日が昇るにつれて草の水気が蒸発しているのか、雲だらけになってきた。

車を停めてエンジンを切って熟考。

無理して行っても大した景色が見れないのであれば撤退やむなしの結論に至った。

涙をのんで折り返す。

プエルト・ナタレスへはダート道を走る100キロのルートもあるようだが、

そんなところでガス欠でもしたら誰にも助けてもらえない。

残り距離数には心配があるが、もと来た道を帰ることにする。
↑約140キロ。

日が昇って順光の景色が撮れるかと思いきや、

太陽の軌道はもう全然北側で、

我輩が思ったような景色は夏でないと撮れなさそうだ。

途中、昨日景色が良くなかった展望台やらで景色を見直す。


これは昨日全く見えなかったアマルガ湖越しのトーレス・デル・パイネ。

今さらながらだが、トーレス・デル・パイネってのは「パイネの塔(複数形)」という意味らしく、

中央にそびえるのがまさにそれなのだ。

朝に来ていたら、朝日に焼けるスバラシイ景色が見れたかもしれないが、

太陽の軌道がもっと上に上がってきて、

ホテルの所から朝焼けを撮れると思っていた我輩には、こっちに来るという選択肢は無かった。

というか、昨日のうちに下見できてない時点で来ることにはならなかったな。

ガソリンもないし。

それにしてもこの時期の太陽は昼でもう傾き気味。

日が当たる時間帯に来たかったね。

写真の旅は反省の連続なのである。

その後も写真を撮り撮り、プエルト・ナタレスへの道を急ぐ。

さすがにハイウェイに戻ってからはガソリンの減り方も落ち着き、我輩もひと安心。

道々のバス停やら牧場やらを眺めながらのドライブ。

↑味のある形をしたバス停。

まさかこんな所を独りでドライブするなんてねぇ・・・。

得難い経験だわ。

そしてプエルト・ナタレスが近づくにつれ、とんでもないモヤがいきなり広がってきた。

↑モヤの中で見た白い虹。虹・・・だよな?コレ。

そして町中に入る頃には、視界ほぼ無し。

↑桟橋跡的な・・・。もう何も見えん。

町に入ってすぐの所にガソリンスタンドがあったので、念願の給油。

せっかくなので、キッチリ4分の3だけ給油して、

時間は予定より3時間ほど早いが返却。

バス停まで送ってもらう。

プンタ・アレナスへのバスは19:00発を予約してきてはいるが、

17:00のバスのチケットを再購入。
↑運行会社が違う。

1時間ほどバス停でコレを打ちながら待つ。

コレ結構時間かかってるんやで、打つのに。

バスに乗ったら大爆睡。

目が覚めたらプンタ・アレナスの町の中にいた。

今夜はここで一泊し、翌早朝の便に乗る予定。

で、今夜のお宿へ。

小綺麗な部屋だ。

雨がぱらつく中、レストランを探しに町を歩くと、「ルナ」というレストランを発見!

なかなかオシャレで良い感じじゃないの!


↑ルナというだけあって、月の飾りが良い感じだ。

もう車を運転することもないので、酒を飲むか!

ピスコサワーとシーフードスープ、ステーキをオーダー。

ピスコというのは、チリの度数が高い酒。

40度ぐらいあったハズ。

それをサイダーで割った感じ。

柑橘系の味でとてもンマーイ!!

シーフードスープも、ステーキも大満足やで!!

ガッツリ食事を楽しんで、帰り道。

雨が降る中、マゼラン海峡を見に行く。

いつか・・・いつか必ず越えてやるで!!

わずかに浜に寄せる波が見える程度のマゼラン海峡に、

我輩はいつかの渡峡を誓ったのであった。

最後に三脚を持ち出して中央広場で写真を撮り、明日に備えて寝ることにした。

あれ、明日の朝早いことを言うの忘れてたけど・・・大丈夫か・・・?

Zzz・・・。

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第一話 LA 第二話 54ヶ国目 チリ

第三話 星を見る島(経験値949)  第四話 ハワイキを探して(経験値484)

第五話 エル・パソ(経験値1040)  第六話 トーレス・デル・パイネ

第七話 意外と危険ブエノスアイレス

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