6 Jul -

4:00過ぎに起床。

ぬぅ・・・。

眠い。

眠気覚ましにケータイをいじるも、Wi-Fiの速度が致命的に遅くて、

ニュースサイトすら見れない。

ま、俗世間のことをスッカリ忘れてしまうには良いのだろうけど、

ネットに全く繋がらないとねぇ・・・。

というのも、もうそろそろ我輩の転勤有無が判明しても良い頃なのだ。

おそらくこの夏はかなりの確率で異動するハズなので、

行き先が気になるのは、転勤マンの宿命なのである。

さて、今朝は朝日を撮りに行くかどうするか・・・。

正直昨日撮れてるから行く必要がないといえばない。

眠いんだよねぇ致命的に。

場所を変えて、

村に近いタハイ儀式村のモアイを昨日のみたいに撮ってみても面白そうなんだが、

ハンガ・ロア村には野良犬が多すぎるのだ。

噛みついてきたりという感じではなくても、我輩のような犬嫌いにはなかなか厳しい。

撮ってる間に寄って来られようもんなら、

悶絶間違いなしなのである。

結局昨日の撮り直しをすることに決めた。

少々納得がいってないといえばいってないのでね。

写真に対する我輩の凝り具合はなかなかなのである。

東に車を走らせ、アフ・トンガリキへ。

昨日ほど人は来ておらず、

7:00の開園と同時にモアイ前に突入し、昨日より良いのが撮れた。

アフ・トンガリキももう一度撮ったが、こっちは代わり映えせんなー。

もはや昨日と同じものというか、朝日の照り具合なんかは昨日より悪いと判断。

アフ・トンガリキから北の海岸線を走り、

まだ見てないタンガタマヌの彫られた岩やら

ラノ・ララクの裏側や

倒されたモアイやらを見てホテルに戻ってメシ。

荷物をまとめ、チェックアウトしようとしたらオーナーがいない。

電話してもらって代わってもらったのは良いが、

「ペラペラペラペラペラリーノ(何か離れた場所にいるとかなんとか)、ペラリーノ待っててくれ。
  飛行機は遅延、遅延だから君には十分な時間があるんだ」

待つのは良いけどどれぐらい待てば良いんだ?

それより遅延だと?

そっちが気になるぞ。

とりあえずどれだけ待てば良いかは分からないが、

多分帰ってくるようなことを言っていたので、ロビーで待機する。

そして20分ほどしてオーナーが帰ってきた。

ウォーキングをしてきたらしい。

金を払ってチェックアウト。

遅延の具合はよく分からんが、そこまでメチャクチャなことはなさそうだ。

今日のフライトは14:10。

サンティアゴまで飛んだ後、チリの南部にあるプンタ・アレナスまで飛ぶ予定だ。

まだまだ旅は折り返し地点なのである。

だから多少遅延しても良いように、乗り継ぎには十分すぎる時間を設定してきたのだ。

さて、空港に行くには早すぎるので、もうしばらくイースター島を楽しむことにしますかね。

未踏地域の南西部へ向かい、

タンガタマヌが描かれた海辺の洞窟を見て、

↑分かりにくいけど赤いのが描かれたもの。我輩もよく分からんかった。

最後にアフ・ビナプへ。

打ち倒されたモアイが何とも味のあるアフだ。

少し離れてるけど、見る価値はあるな。

見逃さなくて良かった。

さ、レンタカー屋へ行って返そうか。

島で唯一のガソリンスタンドで給油してレンタカー屋へ行くと、

くるりと一周点検されて、このまま空港へ行って良いとのこと。

ふーん。

駐車場に停めてチェックイン。

飛行機は2時間遅れ。

まぁそのぐらいなら良いや。

あえてどこかへ行くこともないので駐車場の車で風に吹かれてボケー。

相当にボケーとして、そろそろトイレにでも行ってからロビーへ行こうかなぁと思ってたら、

レンタカー屋がやってきて、「引き取りに来たから降りなさい」 とのこと。

オーマイガッ!!

便所に行きそびれたわ!

カメラやらの荷物が多いから簡単には行けないのよ!

クッソーやむなし。


↑モアイと787が撮れるのは、世界広しといえどここだけであろう。

ロビーで待機し、搭乗時刻となった。


↑なかなかこういう角度では撮れんよなー。

サンティアゴまでの座席はとにかく後ろに変更してきたのよねー・・・、

って、エエッ!!

窓ねぇし!!

HISの人が手配し直してくれたのに、わざわざ自分でいじったことが仇となってしまうとは・・・。

これもやむなし。

やむなしだらけや。

結局離陸の瞬間の景色を見ることはできず、

心の中でイースター島へさようならしたのであった。

アディオス、イースター島!!

撮り尽したからもう来ないよ!!!

サンティアゴまでは爆睡。

到着は22:00前だった。

前述のとおり、今夜はここで乗り継いで、

マゼラン海峡に面したプンタ・アレナスという港町まで飛ぶ。

国内線の窓口へ行って荷物を預け直し、再びチェックイン。

移動の多い旅やで。

プンタ・アレナス行きは26:00発。

多少飛行機が遅れてくれて良かったともいえるわ。

国内線ロビーで延々と時間を潰し、機内ではまたしても爆睡。

みんなこんな時間に乗ってよくメシが食えるな。

そしてまだまだ夜が明けきらぬ5:40、

我輩は、プンタ・アレナスに到着したのであった。











7 Jul -

バゲッジクレームでジャンパーとパーカーを出して着る。

今の時期南米は真冬。

クッソ寒いのだ。

といっても氷点下にはならないみたいだけどね。

市内までタクシーに乗る。

アレ・・・そういえばオレあといくら持ってんの・・・?

と財布を見たら、

このタクシー代で終わりぐらいのチリペソしか持ってない!

マジか。

だいぶ両替してきたのにな。

まぁ今回はなるべく現金で払ってきたからな。

ここからは引き締めていかないと。

プンタ・アレナスには用事があるわけではなくて、

さらにバスに乗り換えて、プエルト・ナタレスという町へ向かう。

バスは7:00発のを予約済だ。

バス乗り場はまだ空いてなかったので、町の展望台へ行ってみることにする。

スーツケースが激烈に重いが、

行ける時に行くのは旅の鉄則である。

20分ほどかかって、高台にある展望台に到着。

展望台だから高台にあるのは当たり前だった。

スーツケース重すぎたわ!!

これがその眺め。

道の途切れている先がマゼラン海峡だ。

あぁ・・・ついに我輩はこんなところまで来たわ。

あの海峡の先にはフエゴ島があって、世界最南端の町、ウシュアイアがある。

そう、大航海時代onlineでもおなじみの、あのウシュアイアだ。

しかし今回の行程では、惜しくもこの海峡を越えることは出来ない。

元々はロスからサンティアゴへ飛んですぐイースター島行きに乗り継げば、

ウシュアイアにも行ける予定であったのだが、

初日にも書いた通り、トランジットに自信が持てず、断念したのだった。

実に残念だ。

・・・きっとこの海峡を越える時は、南極へ行く時だ。

我輩は絶対に南極へ行くと決めているのでね。

その時まではその首は預けておくことにしよう。

と、「いつか南極へ行くぞ」との思いを

とたぎらせたのであった。

さて、あまりゆっくりもしておれぬ。

バス停に戻る。

プンタ・アレナスからプエルト・ナタレスへはいくつものバス会社が運行していて、

それぞれのバスターミナルから出発する。

我輩が予約してきたのはBUS-SURという会社。

所要時間は約3時間。

はて、座席は指定のハズだが、我輩の席に誰かいる。

偽「座席は自由席?」

「スィー(スペイン語のイエス)」

何だそうなのか。

じゃあここに。

バスは市内を出て、空港を経由して行くようだ。

そしたら空港から乗ってきた人が「ここは私の席だ」 と言う。

え?

いや、でもそうだよな。

ネットでチケット買った時に座席選んだもの。

何かよく分からんがとりあえず我輩の席ではないかと思われる席の隣に座ったら、

誰も来ることはなかったので、多分この隣のおっさんが間違えているのだろう。

これで景色が良かったら意地でもどかすところだが、

窓ガラスが曇っていて何も見えないので許してやった。

そして爆睡。

もうこの旅は移動となったら寝てばかりだ。

目が覚めると、外は超曇天。

え、マジで?

コレは困るんですけど。

プエルト・ナタレスには10:00に到着。

うーむ曇天だ。

金がないと困るので、USD200を追加してチリペソに両替。

今日はレンタカーなので、レンタカー屋へ。

日産のエクストレイルだ。

「ガソリンが4分の3入ってるから、同じだけ入れて返してくれ」

え、何で満タンじゃねぇの?

っていうか、こんだけあれば我輩には足りるのか?

まぁ途中にスタンドぐらいあるだろ。

この時もう少し調べるか、満タンにすべきであったのはもう少し後の話だ。

とりあえず、イースター島の朝メシからろくに何も食ってないし飲んでもいなくて、

さすがの低燃費偽スナフキンでもこれではしんどいってことで、

まずはスーパーへ行き、飲み物とお菓子を購入。

何だかんだと時間がかかり、12:00、

目指すトーレス・デル・パイネ国立公園に向かうこととなった。

真冬なので、まさか雪が積もりまくってて全く走れないことも想定してきたわけだが、

雪など皆無。

嬉しい誤算だ・・・が。

とにかく曇ってる。

トーレス・デル・パイネ国立公園に行くのは、

その美しい山々のスカイラインを見に行くためなので、

これでは見れないんじゃないのか?

いやいや、しかし我輩は太陽王。

何とかなるハズと心に信じ、北へ。

しかし行けども行けども荒野があるばかりで、ガソリンスタンドなんてありゃしない。

ようやく小さな集落のような村に着いても、やはりガソリンスタンドなんてない。

え、オイマジか。

足りるんかコレ。

まぁ往復300キロぐらいなら何とかなるよね。

なるんだろ?と、ブツブツ言いながら今度は西に走って、

ようやくアマルガ湖が見えてきた。

晴れていればとんでもなく美しい景色のハズだが、残念ながら今日はこんなである。

全くといっていいほどの無風だし、

正直少しも晴れる気がしない。

どんどんと走って、今夜のお宿があるペオエ湖に到着した時にはもっと天気が悪くなって、

↑こんな動物もいる。

曇天ここに極まれり、ってな感じになってしまった。

ぐぬぬぬぬ。

そしてそれより我輩が気を揉んでいるのはガソリンだ。

4分の1消費してしまったぞ。

あと半分だ。

ガソリンの目盛りって、下の方へいけばいくほど、

同じ1目盛りでも走れる距離数って少ないよな。

大丈夫なのか?

一縷の望みを託してホテルの人に聞いてみると、

ガソリンスタンドはプエルト・ナタレスにしかないと言う。

ガーン・・・。

マジで入れてくれば良かった。

こうなればムダな走行は止めて、ここぞの時に賭けるしかない。

まだ夕暮れまでには時間があるし、

いっそ町まで戻って給油してきてやろうかとも思ったが、何しろこの天気。

どうしようもない可能性もあるので、昼メシを食ってからは待機。

少しでも雲が流れたら一撃撮ってやろうと車の中で待ってたら、

雨が降り出してきた。

それでも粘っているうちに寝てしまい、

遠くゴロゴロと雷のような音で氷河が崩れ落ちる音で目を覚ますと、

外は真っ暗になってしまっていたので、

部屋に戻って眠ることにしたのであった。

正直なところ、このトーレス・デル・パイネ国立公園の景色は、

超絶楽しみにしてきたのだ。

イースター島より楽しみにしてきたといっても過言ではない。

ここへ来るために、ウシュアイアなど色んなものを諦めてやって来た。

明日はきっと大丈夫なんだろう?

だって我輩は太陽王なんだから・・・ムニャムニャ・・・。

Zzz・・・。

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第一話 LA 第二話 54ヶ国目 チリ

第三話 星を見る島(経験値949)  第四話 ハワイキを探して(経験値484)

第五話 エル・パソ(経験値1040)  第六話 トーレス・デル・パイネ

第七話 意外と危険ブエノスアイレス

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