冒頭の通り、早々から、

今年はオーストラリアへ行こう、と決めていた我輩は、

毎度のHISの担当者へお願いし、オーストラリア往復の航空券を確保した。

ルートは、これまた毎度のことながら、

最速でオーストラリア入りできる、関空→シンガポール→ダーウィン。

帰りは、シドニー→シンガポール→関空。

なぜシドニーにしたかというと、

オーストラリアにはエアーズロック以外興味が持てなかったので、

ダーウィンからエアーズロックを攻めたら、

速攻でオセアニアの島国へ行ってしまおうと、安易に考えたからであった。

で、我輩の担当者は実にイイ仕事をして下さって、

相当に安く航空券を押さえることができた。

さて、次はダーウィンからエアーズロックへ行く拠点として、

アリススプリングへの航空券と、エアーズロックのお宿を手配。

その後、バタバタと平日を過ごし、

そろそろルートを決めねばと、シドニーからフィジー、

さらにはツバルへのルートを探してみたものの・・・。

全く上手く繋がるフライトがない。

何なんだコレは。

行くには行っても、とんぼ返り過ぎて、あまりにもどうしようもない。

さらには、アリススプリングはエアーズロックから約450キロも離れていて、

拠点としては、全く不適格。

よく見れば、エアーズロックのすぐ近くに空港があるではないか。

もはや宿も航空券も買ってしまっていて、どうしようもない。

仕方がないので、オーストラリア大陸を縦断するルートとして、

アリススプリング→アデレード→メルボルン→シドニーとして、

ルートを決めて、各航空券とレンタカーを手配した。

ただ、調べれば調べるほど、

今回ダーウィンINにしたのは何のメリットも無いことが分かってきて、

慌てる偽スナフキンは儲けが少ないが如く、

出発前から既にやり直したい気分満点のまま、出発の日を迎えてしまったのだった。











- 2 Aug

さっさと定時に退社するつもりが、ゴタゴタしてしまい、19:00過ぎに退社。

関空に着いたら21:00になろうとしていた。

猛暑で既にベトベトのシャツのまま、シンガポール航空にチェックイン。

オーストラリアはほとんど時差がないので、

夜中に出ても、かなり夕方前の到着だ。

出発間際のゴタゴタを、いつものスタバの出陣式で洗い流す。

♪人間五十年~・・・。

いくら暑くても、スタバのメニューは、

ホットココアのグランデ、クリーム抜きなのである。

もはや疲れてしまって、ヒアウィゴーをやる余裕もなく爆睡。

・・・したのに、シンガポール航空の方々は、

「ジュースだ」「メシだ」と起こすので、寝かしてくれよ感が満ち満ちた。

早朝、シンガポール着。

あまりよく寝れなかったので、ロビーで二度寝し、8:30の便でダーウィンへ。

ここでも何度も起こされたが、

とにかく眠くて眠くて、寝てる間にオーストラリア大陸が見えてきた。

さすがにこれは撮っておくか。

そして14:40過ぎ、我輩は、オーストラリア大陸に足を踏み入れたのだった。

正直、これで今回の目的は達したといっても過言ではない。

このためだけにやってきたようなものだ。

これで、我輩に残された未踏の大陸は、南極だけになった。

3年前、マゼラン海峡まで行きながら、Uターンして帰ってきた時、

雨のプンタアレナスで誓ったのだ。

次はこの海峡を越えて、南極へ行くのだと!

オーストラリア大陸の玄関口で、我輩の目は、既に南極大陸へ向けられたのであった。

<完>











と、いうことなのではあるが、とりあえずオーストラリア入国だ。

入国審査がやかましい国だと聞いていたのだが、

ダーウィンは田舎の空港で、あまりにもアッサリ入国出来てしまった。

というか、電子審査があったのだが、

スタンプが欲しくてわざわざ長いこと人の列に並んだのに、スタンプはもらえなかった。

あぁ・・・オーストラリアのスタンプは無いのか・・・。

無念極まる。

外に出たら15:00を過ぎていて、もうかなり日が傾いている。

空港からはシャトルバスで、町中へ移動し、ホテルにチェックイン。

今日は特にやりたいことがない。

というか、エアーズロックへ明日行くことには理由があるのだが、

よくよく調べたら、今日はアデレードINの方が楽しめることが沢山あったのだ。

ろくに調べもしないで明日からのエアーズロックを予約してしまったことを後悔しながら、

町に出てみる。

ダーウィンは小さな町で、メインストリートは数ブロックしかない。

ホテルの3、4軒隣に、

クロコザウルスコーヴというテーマパークがあったので、覗いてみる。

名著地球の歩き方によると、爬虫類の展示数では世界屈指だそうな。

なるほど、だから入館料が3,000円もするのね。

高いな。

爬虫類といって、何がいるかというと、ワニがメイン。

ダーウィンのあるノーザンテリトリーには、

イリエワニという体長4メートル以上にもなるデッカイワニがいるらしく、

それが4匹展示されているのがメイン。

アクリルのようなゲージごと、ワニの水槽にも入れて、それが大人気のようだ。

17:00には閉館だというのに、

陽気なオージーが2組も水槽に入ってはしゃいでいた。


↑でけぇ・・・。

いや・・・ワニと同じ水槽だぜ・・・。

汚くね・・・??

と、冷めた目で写真を撮り撮り。

このエリアのワニは、鳥を捕まえるために、水から飛び上がるらしい。

こんなのが飛び上がるなんて、恐ろしすぎる。

しかも近場の国立公園の川に。

北海道のエゾヒグマもビックリだな。

イリエワニの他には、寝てるワニと寝てるヘビが沢山。

エリマキトカゲがいれば良かったのに、見た感じいなかった。

さて、夕日が見れればと海岸線を歩いてみるも、さしたる場所が見当たらず、断念。

水曜どうでしょうで出てきたアクアシーンまで散歩してみたが、夕日なんて見えやしなかった。

暗くなってしまったので、バーでビールとメシ。

せっかくオーストラリアにいるのだから、カンガルーが食いたいのだが、

ここには無かったので、ビーフパイ。

コレは予想外に美味かった。

海外で食ったメシの中でも、かなり上位に食い込む味だ。

バーの奥は競馬の賭けが出来るようになっていて、

オーストラリアで開催されているレースの映像が沢山。

見ると、競馬だけでなく、トロッターやグレイハウンドのレースもある。

そうか、この先、特にやりたいこともないのだし、可能ならトロッターを見に行こう。

開催日を調べると、メルボルン滞在の日に100キロほど走れば見れそうである。

決まりだな。

少しはダーウィンに来た意味があったのか・・・と思いながら、

打ち上げ花火を見ながら散歩し、この日はお休みすることにした。

Zzz・・・

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第六話 メルボルンの悲劇  第七話 シドニー

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