8 Aug-

4:30起床。

うえ~・・・頭痛ぇ。

これは二日酔いやろ・・・。

とりあえず今日をどうするのか考えないと。

シティツアーバスでブラブラ回っても良いけど、

市内に特段撮りたいものが無いんだよねぇ。
↑街中をぐるぐる回る二階建てバス。

そうすると・・・。

パラパラと地球の歩き方をめくっていき、

やはり気になったのはホエールウォッチング。

南アフリカは、世界でも有数のホエールウォッチングができる国で、

しかもその中でも有名な町ヘルマナスが約120キロ先にある。

ツアーだと9時間かかると言われ、

夕焼けやら夜景やら、写真を撮りたくもあり、

そもそもクジラが見えなかったら意味が無いからと止めたのだ。

しかし・・・。

いるなら見たいじゃないか。

うーむむむむ。

迷うことしばらく。

レンタカーに決めた。

レンタカーなら自由がきくし、夜景も撮れる。

持ってきて良かった国際免許!

とりあえず朝焼けを撮って、ウォーターフロントを散歩してから、


コンシェルジェに質問。

偽「レンタカーをしたいのですが、一番近くのレンタカー屋はどこですか?」

「ここでエイビスを手配できますよ。AT?MT?」

マジかよ。

高級ホテルはスゲーな!

オートマ車を手配してもらい、朝飯を食ってロビーで待ってたら、

お店まで取りに行った方が早いことになったと言う。

なら行きますよと、ダウンタウンにあるエイビスレンタカーへ。

ヒュンダイのコンパクトカー。

ムムッ、ナビ無いのか。

地図は地球の歩き方しかないぞ。

道標を頼りに行くしかないか・・・。

あ、ちなみに南アフリカは右ハンドルの左側通行。

道路もしっかり舗装されていて、

日本と全く変わらないといっても過言ではない。

緊張の市街地を抜けると、快適なハイウェイが続く。

ブイーンと飛ばして、ホエールウォッチングロードを曲がってみる。

右手には青い湾が広がり、

運転をしながらもクジラが気になって仕方ない。

見たいなぁ。

少し走ったところで海を見ていたら、

後ろの展望台の下にいるよ、と教えてもらえた。

じーっと下を見ていると、

ゆらりと岩のようなものが上がってきたじゃないか。

頭に白いこぶのついた、ミナミセミクジラだった。

ひょっほー!

すげー!

ホントに陸地のすぐそばにいるんだな。

少し観察して進むと、さらにもう一頭。

いやー来て良かった。

これでもうヘルマナスに着けなくても良いや。

海沿いの道はやがて山に入っていく。

少しずつワイン農園のようなものが見えてきた。

南アフリカはワインが有名で、

ここから山側にずーっといくと、

名産地の1つであるステレンボッシュという町がある。

インターネットで見たワイン農園の写真は見るからに綺麗で、

ホエールウォッチングのように見れないことは無いからと思って、

最後まで行き先を迷ったのだった。

しかしどうだ。

季節じゃないのかさっぱり緑が少なく、これは厳しいじゃないか。

ヘルマナス選択は間違いではなかったな!

どんどん走って、ヘルマナスには13:00過ぎに到着。

最初、適当に走ってShackと言われる

スラム的な下町エリアに入り込んでしまって焦ったが、

何とかメインストリートを見つけた。

すると、丘の上辺りに人が集まっている。

あそこからウォッチングするんだな!

理解した!

車を停めて、展望台にダッシュ!

おー、いるいる、近いところに!

↑これ陸地から撮ってまんねんで。チョー近い。

さらに見渡すと、4頭のブロー(潮吹き)が見える。

ただ、他はすごく遠いので、この近くにいるのが頼みの綱だ。

何しろ次のホエールウォッチング船は14:00~16:00。

乗ってみたいが、乗ったら夜景に間に合わない。

頼むよそこのクジラくん。

ミナミセミクジラは、とにかくのんびりしていて、

その昔、捕鯨されまくって激減したことがあるほど温厚なクジラ。

確かにのんびりしていて、

ザトウクジラのように一瞬で遠くまで行ってしまうのではなく、

延々同じところを泳いでる感じ。

ただ、のんびり屋ではあっても、

ブリーチ(ジャンプ)をよくする、とものの本に書いてあった。

何とか見たいものだが・・・。

っていうか、メッチャ遠いところにいるクジラは、跳ねたりしてんだよなぁ。

何とかこいつもブリーチしてくれんものか・・・。

と、見れたら今度はアクションを期待する、

キリがない偽スナフキンなのであった。

15:00までと時間を決め、しばらく岸壁の上からウォッチング。

すげーなー、こんなに近いのか。

感心しながらブリーチを待つ。

結局、「もう帰りなさい~」と、最後にゆーっくりヘッドスラップをやって、

彼は沖合いに泳いでいった。

さて、急がねば!

反対側の車線は、帰宅の渋滞になりつつある。

こちらもそうなる前にたどり着かねばと走りまくり、

ホテルに着いたのは17:10。

ケープタウンの象徴的な風景の1つである

北側海岸からの景色も撮りたかったのだけど、

残念ながら時間が足りなかったな。

17:30になったら夜景鑑賞に迎えに来る。

っていうか、これもレンタカーで行けば良かったのかねぇ。

ケープタウンにはテーブルマウンテンの他に、

ライオンヘッドと、シグナルヒルという山がある。

で、シグナルヒルから夜景鑑賞をするのだ。

迎えに来たのは初日のドライバー。

うーん、君は印象良くないんだよねぇ。

道が少し混んではいたものの、何とか日没前に到着でき、まずは夕日の撮影。

水平線へ完璧に沈む夕日というのは初めて見たかもしれん。

グリーンフラッシュというのが見れるかと思ったけど、それは見れなかった。

続いてお得意、暗くなる前の蒼い時間帯を撮影。

撮りに撮り、ひたすら撮りまくる。

いやー、とりあえず目的は達したな。



↑ウォーターフロント。

最後にきちんと見てから立ち去ろうと思って夜景を見ていたら、

ドライバーが呼びに来た。

「ここは暗くなってからの時間帯は危ないエリアなんだ。
   時々人が襲われている」

フム、そうなのか。

ホテルへ戻り、レンタカーのガソリンを満タンに。

ホテルでドロップオフ。

最後の夜は世界のでビッグマック。

存分に最後の夜を楽しんだ。

↑今夜はモヤがかかってる。昨日撮っておいて大正解。チャンスは逃すな!

日本は台風11号か・・・。

ちょうど帰国のタイミングで関西地方を通過するのがやらしいな・・・。

まぁしかし心配したところで何も始まらないし変わらない。

翌朝の出発に備えて早く寝た。











9 Aug-

3:30起床。

荷物をパッキングして、空港へ。

また昨日のドライバー。

こいつ運転荒いし、運転しながらケータイいじるんだよなぁ。

改めてくれよ。

チェックイン手続きをし始めたら「帰っても良いか」 と言うので帰らせた。

ヤレヤレだったな。

行きと同じくヨハネスブルク→香港経由。

ヨハネスブルクは曇り。

この間来た時の快晴具合とは大違い。

腹が減ったな~とヨハネスブルクでレストランに入り、

朝飯を食ったところで事件発生。

何と金を払うのをスッカリ忘れて立ち去ってしまい、

偽スナフキン食い逃げ。

ブラブラ歩いてたら店員が追っかけてきた。

幸い普通に払って済んだけども、大事にならなくて良かったわ。

気が緩んでるな~。

香港行きの機内では映画を二本観て爆睡。

香港には定時着。

問題は関空の天候だ。

予定の飛行機CX506便は、早くも1時間のDelayが表示されている。

飛ぶだけましと思うべきなのか否か。

おージャンボだ!

無駄に嬉しいな。

乗り込んではみたものの、なかなか動かない。

管制塔の指示待ちという。

関空先から先は新幹線を予約済みで、

こいつは自由席に乗れないタイプの切符で、時間の変更も効かない。

多少時間にゆとりはあるものの、あまり遅れられると・・・。

こういうところだけは、ホントに鹿児島は不利だ。

結局香港は2時間遅れで離陸。

関空には16:30の到着だった。

すでに相当ロスっている!

予約の新幹線には、17:46の特急に乗らねばアウトだ!

幸い入国審査は待ち時間なし、

荷物もとんでもなく早く出てきたので、JRの駅に走る!

ようやく一息つけるかと思いきや、

今度は、倒木で阪和線が運休とな!?

全く一難去って何難やってくるの!?

南海と地下鉄を乗り継ぎ、新大阪駅に到着したのは、

鹿児島中央行さくら573号の発車30分前であった。

ヤレヤレ深夜バスは免れたか・・・と思いながら、

新大阪を滑り出した車内で豚カツ弁当を開き、今回の旅を振り返る。

南アフリカ、とても素晴らしい所だった。

冒頭書いた通り、アフリカの水を飲んだ者はアフリカに帰るという。

南部アフリカには、まだまだ我輩が行ってみたいところは数多い。

またいつの日か、アフリカの大地を飛び回りたい。

本当にそう思いながら、我輩は時差ボケにやられて眠りに就いたのだった。

Zzz・・・

<完>

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第一話 記念すべき旅  第二話 世界で一番危険な街

第三話 ヴィックフォールズは美しかった!!  第四話 ディスイズ、チョベ!

第五話 喜望峰へ向かえ!  第六話 クジラかワインか!?

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