5 Aug-
4:30起床。 朝焼けのヴィクトリアの滝が撮りたいので、寝ないようにして待つ。 このホテルの部屋のコンセントは、 我輩が持ってきた電源のアダプターが唯一使えないタイプになっているので、 わざわざ風呂場のコンセントへ行かねばならず、ケータイやらカメラの電池の充電がメンドクサイ。 6:42、夜明け。 もう少し暗い時間なら、もっとカラフルに撮れたかもしれん。 明日だな。 レストランで飯を食い、7:20出発。 今日は隣国ボツワナのチョベ国立公園へ。 隣国といっても、約1時間の距離である。 今日はドイツ人ツアー客と混載だ。 ボツワナのゲートで出国手続き。 到着時の入国、そして昨日ザンビアから戻って入国と、二回分のビザはソッコーで失効した。 帰りは一回入国用のビザを取得せねばならん。 さて、ボツワナ。 今回の旅で4ヶ国目だ。 ボツワナの国立公園といえばオカバンゴが有名なのだが、 チョベ国立公園はオカバンゴから約200キロ離れたところに位置し、 ゾウが沢山いることで有名である。 一旦ロッジで英国人旅人3名と合流し、サファリ用の車に乗り換え、午前中は陸路でサファリ。 ドライバーはキャプテンシックス、という男。 車は超デカくてゴツイ。 しかし目線が高く、こいつはイカンのでは。 そして、一番後ろの席は何だか蜘蛛の巣が張ってる。 最近使ってないやつなんじゃないのコレ。 そして、ザンベジ川が見下ろせる右側に座るべきだった。 左側は左側で乾季の荒涼とした景色が広がって画にはなるのだがね。 「ようこそチョベへ。 キャプテンシックスが勇ましく口上を述べる。 うーむ、動物遭遇率が極めて低い我輩には不安なスタート。 案の定、ゾウが沢山と聞いていたのに、水辺に集まったインパラ達ぐらいしか見れない。 おまけに左側にはろくに動物もいない。 フヌー・・・。 帰り道になって、ようやくゾウの群れを発見。 しかし・・・遠いなオイ・・・。 混載となったドイツ人の1人、 バーバラとかいうオバハンが、とにかく積極的に撮りまくっている。 オレあんなにシャッター切る人を初めて見たわ。 あんなに撮って後で全部チェックすんのは大変だろうなぁと思いながら、 午前中のサファリは終わったのだった。 コレはイカン。 気合いを入れ直さねば、 午後のボートサファリは、しっかりとカメラを握り直し、 英国人旅人と一緒に最前列に座った。 「ようこそチョベへ。オレの名はキャプテンシックス・・・」 またやるのね。 何かのパクリなのかな。 ボートはチョベ川、その名もチョベリバ(死語)をさかのぼっていく。 すると、早くもゾウが沢山見える。 おぉっ!! 君たちどこにいたのよ! とにかく撮りまくる。 ゾウだねー、野良ゾウだよコレ。 スゴイネー!
チョベ国立公園では、ゾウは泳いで川を渡り、中洲の草地で草を食む。 ラッキーだった我々は、次々と渡川するゾウの群れに遭遇。
「ディスイズ、チョベ!」 泳ぐゾウの群れを見せながら、ドヤ顔でキャプテンシックスが言う。 彼もようやく大型動物が見せられてホッとしているのかもしれん。 他にもバッファローや、カバを撮影。 カバの写真はしてやったりやな。 我ながら、あのワンチャンスをモノにできたのは見事だったわ。 相変わらずバーバラはとち狂ったように撮りまくっていたが、 昼からは我輩も上記のように適度に撮った。 しかし昼間になっちまうと、ただの写真だな。 なかなかコレぞ!!というのが撮れない。 やはりドラマチックなのは朝と夕だろうね。 そしてライオンに会えなかったのも残念だった。 昼間は寝てるだろうから難しいとは思っていたけど。 我輩はケニアで、それこそ世界最高峰の国立公園マサイ・マラと アンボセリを楽しんでしまっているだけに、あそこが物差しになってしまうからイカンのかね。 あー、また行きたいなー、と思いながらロッジに帰ってきた。 本来のツアーは、ここで一泊なのだが、我輩はヨハネスブルクを観光したかったので、 ここでの宿泊を削ってソウェトへ行ったのだ。 というわけで、ジンバブエにとんぼ返り。 国境でUSD30を支払い、一回入国用のビザを取得。 ホテルに帰ってきたのは18:00前だった。 偽「あのね、我輩はジンバブエドルが欲しいんだけどさ。 「うーん、明日の朝、ガイドに言って探してもらって。彼らからは買わない方が良い」 そうなのか。 荷物を置いて、またスーパーマーケットへ歩いていくと、昨日の坊やがやって来た。 「ハーイブラザー、コレ買わない?」 偽「持ってるって言ったろ?昨日会ったの覚えてる?(それよこせよチキショウ!!)」 「イエース。アイリメンバー・・・」 何だアッサリやな。 営業マンがそんなことでは 今日はコーラとラズベリーのサイダーとクッキーを買う。 そして、もう一度坊やが寄ってきた時のために、小銭をポッケに。 やはり自力で手に入れられるなら手に入れたい。 もっとも、彼は我輩が本当に欲しい、 100,000,000,000,000ジンバブエドルは持ってなさそうだけどな。 ホテルへ向かって歩き出す。 坊やは遠くにいたので、もう諦めたのかな~と思ったらやって来た。 ふむ。 なかなかの営業マン魂じゃないか。 うちの部下も見習って欲しいわ。 「ハーイブラザー、お願いなんだけど、僕たち家族を助けると思って買ってくれないか?」 ( ̄ー ̄) ニヤリ。 偽「よし、じゃあポッケに入ってるのを全部出せ。 彼の目が泳ぐ。 ナニッ5ドルはないぜ・・・というのがアリアリだ。 偽「どうすんの?」 「ちょっと待って。10ドルは?ダメなの?コレだけにしてよ」 偽「アカン!全部で5ドルだ!しかも交換はホテルの前で!」 「8にして。お願いだ」 偽「5 or NO」 さぁホテルが近づいてきたぞ。 どうするボーイ!! 「んあーんお願いだから君のファイナルオファーを言っておくれ!」 いや、だから5ドルと言ってるじゃ・・・!! 5ドル札が無い!! オーマイガッ ・・・。 手持ちの1ドル札3枚で全部よこせというほど、オレは厳しくないぜ。 偽「し・・・仕方ねぇ、10ドルで買ってやる。先にそっちのを全部出しな」 少年は満面の笑みでジンバブエ札を20枚ほどくれ、ありがと!と言った。 くそぅ、オレの敗けだな。 ま、土産が安くすんだわい。 ケケケッ。 そして夜は更けていったのだった。 Zzz・・・
6:00起床。 しまった寝過ごした!! 慌ててホテルの屋上へ。 イカーン、三脚がないと撮れん!! と、バタバタしてるわずかの時間にも、無情に太陽は昇り続け、 我輩は2日続けて思った写真が撮れなかった。 ぬぐぐぐ・・・最近のこの寝坊ぐせ、何とかせなアカンわ。
朝食をしっかりと摂り、8:20、ガイドに連れられてヴィクトリアの滝のジンバブエ側へ。 ジンバブエ側は、滝を正面から見る形になる。 おっとその前に・・・。 偽「我輩は100,000,000,000,000ジンバブエドルが欲しいんだけどさ。 「んー、ちょっと難しいかも。ドライバーの彼女に、待ってる間に探してきてもらおう」 海外では言ったもの勝ちである。 言わなきゃダメ。 朝は夕方より水量が多く、とんでもない水しぶきが立ち上っている。 ただ、風は上方向に舞っているので、 一昨日よりも水しぶきがかからないのは助かった。 しかしやなー、この立ち上る水しぶきをどのように表現するかってことに随分と苦心させられた。 普段動きものをあまり撮らないから余計なのかな。 ガイドが話し掛けてくれるので、我輩のプアイングリッシュで何とか会話ができた。 いつものことながら、 現在形と過去形が滅茶苦茶な我輩の英語に合わせて話してくれるガイドさんは偉大やで。 観光ルートを1時間半かけてしっかり撮りまくった。
で、帰り道。 偽「近くに大きなバオバブの木があると聞いてるんだけど、どこにあるの?」 「よし、じゃあ連れてってあげよう」 海外では言ったもの勝ちである。 ドライバーの女の子がどっか行ったな~と思ったら、 我輩のために100,000,000,000,000ジンバブエドルを探しにいってくれたようだ。 一旦は見つからなかったと言って帰ってきたが、話していた男の連れが二人走ってきて言った。 A「50,000,000,000ジンバブエドルと合わせて24ドルでどうや」 偽「買います!」 B「他にコレを10ドルでどうや」 偽「君は帰ってよし!」 で・・・デター! コレが百兆ジンバブエドル札ですよ! まるでオモチャ銀行やな。 しかし、コレ本当に使われていたの? 大喜びの我輩は、続いてバオバブに連れていってもらった。 どのぐらいデカイのかというと、これぐらいデカイ。 スゲーな~。 やはり世界のスケールは違うね。 ただ、我輩の知ってるバオバブってのはソコトラ島にあるやつなんだけどね。 あの、根っこから引っこ抜いて逆向きにブッ刺したようなアレね。 種類が違うのかもしれん。 ホテルで荷物をピックアップして空港へ。 ドライバーの女の子に、お礼のチップを渡したかったのに、 別のツアーグループの案内に行ってしまって、残念なお別れになってしまった。 南アフリカ航空41便でヨハネスブルクに飛び、国内線で最終目的地のケープタウンへ。 今日は実質的な移動日だ。 ヨハネスブルクで一旦荷物をピックアップ、国内線に再度預け直す。 日本でもそうだけど、この手間は何とかして欲しいものだ。 ケープタウンには20:00前に到着。 雨。 しかし明日からはしっかり晴れる予報である。 まさに太陽王に相応しい予報となっているが、果たして? 迎えに来ていたやる気のないガイドにホテルまで送ってもらう。 当初、旅行社が当ててきたホテルは、街中のショボそうなホテルだったが、 自腹で追加を払ってでも泊まりたいホテルがある!とリクエストしたところ、 特別にケープタウンの宿泊費をツアー代金から引いてくれた。 ありがたく希望のホテルを自分で予約し、 送ってもらうホテルは、ケープタウンのウォータフロントに位置する、 チョ~一流ホテル。 その名も「The Table Bay」である。 Booking.comの安売りプランでねじ込んだのに、 一泊2万5千円もするんだぜ!? しかもそんな高級ホテルに三連泊。 ニューヨークハッピーニューイヤー以来の豪遊である。 もっともあの時はハッピーニューイヤーで値段が高かっただけで、 中身は二流だったからな。 そういう意味では、ヨルダンのヒルトン以来かもしれぬ。 こんな高級ホテルなんて普段縁がないから、 ドキドキしちゃってるのを悟られないようにしなければ。 と思っていたら、宝塚のようなスラッとしたアジア系の女性が出てきて、 部屋まで案内してくれると言う。 「ペラペラペラペラペラリーノWi-Fiペラリーノ?」 偽「え、あ、うん?」 すいません、英語はゆっくりお願いします。 我輩があまりにもスムースに返事を返さないので、困らせてしまった。 (つд⊂)エーン 部屋は、「眺めの良い部屋を頼む」というリクエストを聞いてか聞かずか、海側の部屋。 ・・・。 テーブルマウンテン側の、としっかりリクエストすべきであった・・・。 荷物を置いて、明日の朝の写真の場所を検討する。 暗い上に雨降りで、ケープタウンの象徴、テーブルマウンテンの場所が分からん。 さすがにどうしようもないので、 隣接のショッピングセンターでチョコレートとジュースを買ってきて寝た。 Zzz・・・ |