今年も、夏の大冒険の時期がやって来た。

今回は、例年と比して、大事な旅だ。

というのも、今のパスポートで行ける、最後の夏の旅だからだ。

となれば、行き先は1つしかない。

南アフリカ共和国。

今回は、全く迷わなかったので、脳内行き先選抜選手権すら開催しなかった。

アフリカの水を飲んだ者は、
           アフリカに帰る、

というが、ホントだな。
↑エジプトはアフリカ大陸ではあるが、
   やはりアフリカはエジプト以南のブラックアフリカこそであろう。

で、南アフリカといえば、やはり心配なのが治安。

良いわけがないので、

今回の旅は、久しぶりにパックツアーである。

どこにするか少しだけ検討したが、

マイナーな行き先に強いファイブスタークラブをまた選択した。

ケニア旅行の時の対応が気に入らなかったこのツアー会社ではあるが、

態度が悪かったのはあの担当者だけで、

それ以外の人はイスラエルの時も含め、普通に対応してくれてきた。

行き先が行き先だけに、知らない会社にオーダーして、

現地で困ってしまうのは最悪の事態を招きかねないことを踏まえ、

先入観は排除してオーダー。

すると、今回の担当者は非常に丁寧に対応してくれた。

むしろ、今回は相当にワガママを言ったので、

全て対応してくれたのは、ありがたいことこの上なかった。

その詳細については、行く先々で記載していくことにしよう。

さて、我輩はこれでも課長であるからして、予約手続きを完了したあとは、

日々忙殺される毎日を過ごしていたわけだが、出発をいよいよ週末に控えた水曜日。

荷物をパックしていて、ふと注意書きが気になった。

「南アフリカ共和国入国には、パスポートが2ページ必要です」

いやまてよ。

今回の旅は、何度も出入国するのだ。

一体何ページ必要なの?

聞くと、6ページは最低必要だと言う。

おいおい。

我輩のパスポートの空きページは、
        まさに6ページじゃねぇか。

チョーA型気質の我輩的に、ピッタリパスポートが埋まるなんてステキすぎる。

偽「最低限必要なページ数は6ページなんですね?」

「はい。ただ、お時間があったら、増補された方が・・・。
  飛行機の遅延などで香港に入国されたりするかもしれませんし・・・」
↑ページを増やしてもらうことを「増補」と言うんだな。初めて知ったよ。

何て恐ろしいことを言うんだ君は。

思わず、ナイロビの空港で万策尽きた時のことを思い出した。

もうあんな思いはしたくない。

そう思ったら、何も迷うことはない。

増補しておこう。

何とかあの手この手で増補手続きが済んだ時にはマジでホッとしたわ。
↑パスポートに40ページ分の新冊を追加してくれる。

それにしても、我輩のような旅の達人だから気が付いたものの、

素人さんだったら現地で相当慌てたであろう。

頼むぜ旅行社の方!

心配していた、エボラ出血熱感染拡大による海外渡航自粛も

発令されなかったことにひと安心。

迎えた出発前日の金曜日。

8月の出発だけに、

台風や悪天候で、鹿児島からの出発手段を失うことを恐れていた我輩は、

新幹線に乗り、まずは関西の実家に帰省。

翌土曜日の出発に備える。

鹿児島に来て以来最速の時間で退社。

電車が遅れながらもギリギリ終電で帰り着き、出発の朝を迎えた。












2 Aug-

さて、帰りながらに思ったのは、とにかく荷物が重い。

スーツケースは、かなり久しぶりに、一番デカイのを出してきたわけだが、

こんなに重かったのかと怒りたくなるぐらい重い。

そして、重さのせいか、キャスターが転がらない。

見ると、一輪は磨り減ってボロボロだ。

まぁこいつも10年の付き合いだからな。

さすがにこれでアフリカに行くのは心配になり、開店すぐのイオンへ。

色々見てると、さすが10年の月日は新商品を沢山産み出していた。

何と今ではスーツケース自体に秤がついてて、

重さを教えてくれるものまであるのか。

確かにチェックインカウンターで

重量オーバーで荷物に苦戦してるババァって結構いるからな。

我輩も荷造りは下手くそだが、あれには閉口するわ。

土産はどうするのっていつも思うよ。

で、色々見た結果、今回は今のスーツケースで旅立つことにした。

やはり最後の節目だ。

きちんとこいつで行きたいってね。

イオンから帰ったら、「クレの錆取りでも吹いたらどうだ?」との提案。

こんなもん効くのか・・・?

と思いつつも、吹いて放置していたら、何と転がる転がる!

見ろ、まだまだこいつは戦える!!

すげぇなクレ!!

ってことで、大満足のうちに、出発することになった。

元々は大阪のキヤノンサービスセンターで

センサークリーニングしてもらってから関西空港へ向かう予定だったものの、

荷物を転がして歩くことが最高にめんどくなってしまった。

センサーをチェックしたら、一応許容範囲。

妥協して、

近くの乗り場から関西空港行きの高速バスに乗ってしまうことにした。

これが凶と出ないことを祈る。

関空には3時間前に到着。

航空券などを受け取り、チェックイン。

外貨両替ストアで南ア通貨のランドが買えたのは予想外だったな。

保安検査ののち、

無駄にページが増えたパスポートにスタンプをもらい、スタバでいつもの出陣式。

関空のスタバに来るのは結構久しぶりな気がするぞ。

いつもの定位置に直行

♪人間五十年~・・・。

まずは香港へ。

いつもなら、朝早くの便で香港へ飛び、香港を撮影するところだが、

昼間の香港にはあまり興味が湧かなかったので、夕方の便でやむなしとなったのだった。
↑その他、クソ暑い香港を重い荷物を担いで歩き回る元気も無かった。老いたなオレも・・・。

香港が近づくにつれて、窓の外の雲間から稲光が見える。

しかもかなり広範囲に。

暗雲垂れ込めてくれるじゃねぇか・・・。

トランジットに不安を抱えながら、香港到着は現地時間で20:00過ぎ。

ここから南アの玄関口であるヨハネスブルクへは直行で、23:45発である。

ここで、時計を南ア時間にして初めて気づいたのだが、

次の便は14時間も飛ぶのか!?

これは長いな・・・。

待ち時間に「銀翼のイカロス」をサクッと読み終えた。

新刊とはいえ、1,600円は高いぞ。

まぁ面白かったけどね。

さて・・・いよいよここからが本番だ。

キャセイパシフィック航空749便ヨハネスブルク行き。

世界で一番危険な街のひとつと言われるヨハネスブルク。

果たしてどんなところなのか。

見られる範囲で見てきてやる!

ヒァウィ・・・。

と思ったら、すごい雨でしばらく機内で待機。

定刻より1時間遅れて、ようやく飛ぶようだ。

行くぞヨハネスブルク!

ひぁうぃぐわぉーーーー!!!!

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第一話 記念すべき旅  第二話 世界で一番危険な街

第三話 ヴィックフォールズは美しかった!!  第四話 ディスイズ、チョベ!

第五話 喜望峰へ向かえ!  第六話 クジラかワインか!?

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