- 2 Jan

5:00過ぎに起床。

荷物をパックし、昨日の丘へ。

ツェルマットの町の真ん中には、アイスホッケー場があるのだが、

そこのライトが点くまでは、そこそこに町並みとマッターホルンを写すことができる。

空は雲一つなく、冷えた空気と相まって、荘厳さすら感じるマッターホルンである。

存分に撮ってホテルに戻り、チェックアウト。

荷物は預かってもらい、今日はゴルナーグラート鉄道の終日撮影だ。

このゴルナーグラート鉄道は、前回にも乗っているが、

おそらく世界の絶景路線ベスト3に入るであろう。

今日の始発は8:00。

薄暗い町を歩いて列車に乗り込む。

乗客の大半はスキーヤー。

写真目的で乗り込んでいるのは、我輩含め、数人である。

列車は山裾にそって登っていき、右手には、マッターホルンが天を突く絶景を眺められる。

前回のような日の出には間に合わないので、そこは仕方ない。

終点のゴルナーグラート駅で下車。

列車に乗ってきたスキーヤー達は、早速にもスキーを履いて、滑降開始。

我輩は、とりあえず展望台まで歩いて行く。

そしてしばらくすると、マッターホルンが白く輝いた。

コレはたまりませんな・・・。

ちなみに、この展望台はホテルなので、

一泊すれば、見事な星空と一緒に撮れることであろう。

相当に高いとは思うけどね・・・。

次発の列車が登ってくるまで待って駅を撮影。

そして、駅の端から登ってくる列車を撮ろうとテクテク歩いていたら、

滑って思いっきり尻もちをついてしまった。






ハウッ






体重+重いリュックサックを背負ったまま、

アイスバーンの上に思いっきり尻もちをつくと、息が止まるわ。

まずはカメラをぶつけなくて良かった・・・。

いや、ぶつけたかもしれないけど、動作に不具合は出てないので、気にしないことにしよう。

痛い尻をさすりさすり、駅舎の端から、マッターホルンをバックに登ってくる列車を撮る。

うーん・・・思った感じじゃないなぁ・・・。

とりあえず何枚か撮って、リッフェルゼー駅まで下る。

せっかくだから、コレも撮り直しておきたい、

と思ったわけなんだが。

雪の斜面を歩いて下って行く。

うーん、見渡す限り、あの池は見当たらないけども、そんなに歩いたっけかな・・・。

そう思いながら、どんどん下っていき、そこで気が付いた。

こんなに雪が積もっていて、池が見えるわけがないのだ。

随分下ってきてしまったぞ・・・。

ウンザリしながら駅まで歩いて戻り、駅で何枚か撮影。

ふむ・・・ココは零点。

で、持っているチケットは下るまでは何度も行ったり来たりできるものと勘違いし、

もう一度ゴルナーグラート駅に行って、タッチしてみたら、出られない。

ササっとやってきた係員が、

「コレは往復チケットだから、行き返りで一方向にしか行けない」

とか何とか言ってた。

ん~、この間来た時はワンデイチケットだったのか???

まぁ良いや。

山を下りる片道チケットを買い直し、もう一度リッフェルゼー駅まで下っていく。

ゴルナーグラート駅からリッフェルゼー駅の間で撮るのが、画的には一番良さそうな気がする。

しかし・・・、コレってどこまで足が埋まるんかな・・・。

とりあえず再びリッフェルゼー駅で降りて、山の斜面を歩いていくと、

スノーシューで登ったような下りたような跡が雪に残っている。

多少踏み固められた所なら、
歩いていけるに違いない!

と、信じて、雪の中を歩いて登っていく。

ひざ下まで雪に埋まりながら、しかも、履いているのは、ただのジーパンにトレッキングシューズ。

バンバンに雪が靴の中に入ってくる。

しかもなかなかに斜面がキツイ。

これ中途半端に埋まったら抜け出られないんじゃないか?と、思いながらも、

根性を出して、と雪の斜面を登ること小一時間。

やっとこ、納得のいく眺めの場所にたどり着いた。

我輩は何とかたどり着いたけどね、

良い子のみんな、

絶対にスノーシューで来いよ!!

スノーシューもなくよく登ったものよ・・・。

何本か、登っていく列車を撮影。


↑左の登ってくる電車は、我輩が前回来た時に乗った電車だった!番号が同じ!

陽気なヨーロピアンは、車内からみんな手を振ってくれる。

疲れたので座りたいのに座れなくて難儀したけども、登って良かったわ。

しばらく撮って、再びと斜面を下って、電車に乗り、下山。

続いて、スネガという展望台へ。

マッターホルンは、ここからの眺めが、一番美しいらしい。

前回は、なぜか行かなかったんだな。

何でだろうか。

スネガへは、ケーブルカーで一直線。

ツェルマットからは15分ぐらいでたどり着けてしまった。

ここもスキー場になっている。

スキーヤーはさらに上へ。

我輩は、展望台からマッターホルンを眺める。


ほえ~。

まぁどこから見ても美しい山でござりますな。

よく見てみると、ゴルナーグラート鉄道が、山の斜面を登っていくのも見れる。

あんな所を走っているんですな~。

満足して、再び下山。

教会を見たり、クレープを食べたりとブラブラ観光っぽいことをしてるうちに、

だんだんと日が暮れてきて、山の町は、あっという間に暗くなってきた。

完全に日が沈むまでが勝負。

ゴルナーグラート鉄道の線路の脇を行ったり来たりして写真を撮り、撮影終了。


↑このコントラストは濃いいけど、しっかり暗部まで解像してるのがソニーの強みだな。

大満足でござったわい。

さ、今夜はインターラーケンまで行かねばならない。

さすがにもう来ることはないだろうと思って、

暮れゆく空にそびえるマッターホルンを、しっかりと見納めた。

そして、ホテルで荷物を受け取り、遅れていた電車に乗り込む。

昼間の雪中行軍に疲れてしまっていたので、

とにかく眠気が凄かったが、寝てしまったら起きれない気がしたので、

根性で起き続け、電車を乗り換え、インターラーケンには21:00前に到着。

ホテルは、古めかしい洋館を改装した感じで、

値段の割に、随分立派なホテルだった。

インターラーケンって、しっかりした観光地のイメージだったのに、

レストランは1軒しか開いていなかったので、またしてもチーズフォンデュ。

今夜は違うのが良かったのだが・・・。

バクバクッと食べて、ビールがすっかりまわってしまった。

ホテルに戻り、荷物を整理したら、

横になるなり大爆睡なのであった。

Zzz・・・

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第一話 クリスマスの残り香  第二話 暴風雨のオーレスン

第三話 ベルゲンのニューイヤー  第四話 スイスへ

第五話 ゴルナーグラート鉄道  第六話 アルプスの山々

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