-4 Mayo
6:00起床。 目覚ましの前に起きるのは老いの証拠である。 あー、イカン。 ケータイ充電してない、と思ってカバンをまさぐるが、コードがない。 ??? 昨日メリダ行きに乗る前に飛行場の充電スポットに挿してて・・・ いきなりメリダ行きがコールされたから慌ててケータイに着けたまま乗って・・・ そのあとの記憶がない・・・。 オーマイガッ!! 時計とiPhone無き今、行程をチェックするにも地球の歩き方を読むのも、 そして何より時間と目覚まし機能を持つのは、唯一コイツだけである。 それが今や既に虫の息。 マジかよ!! 即電源を切り、参ったこっちゃとつぶやきながらサッカーを観る。 これってロナウジーニョじゃないの? 今メキシコでプレーしてんのか。 いやいや、それよりも。 うーん、コンビニに行けば充電コードぐらい売ってんのか? 今回の旅はマジで疲れるわ。 どうなってんねんコレ。 出発間際の発熱のせいで、 今まで使ってきたパスポート入れや、 小物類を全部新しい物にしたからか? 絶対にもっとちゃんと準備することにしないとな。 顔を洗ってコンビニへ行くと、無事にタコアシの充電コードが売っていた。 無駄に種類がたくさんあるのが素敵だろ。 絶対使いきれないぜ。 カテドラルのミサを見学し、 荷物をまとめてチェックアウト。 今日はウシュマルという遺跡を見学するツアーに参加する。 元々の予定では、カンペチェという良い感じの町も見に行こうと思ったのだが、 ウシュマルへのバスが思った以上に少なく、しかもローカルバスなので時間が信用できない。 遅れると大変なことになるので、ツアーに参加することにしたのだ。 9:00にロビーへ迎えに来てくれるハズなのに誰も来ない。 やむを得ずケータイのローミングを入れ、ツアー会社に電話すると、しばらくしてガイドがやって来た。 ヤレヤレだ。 バンに乗り込んだのは我輩含めて9名。 我輩は乗ってすぐに爆睡した。 気づくと、ちょうどウシュマルに到着するところだった。 すでに2時間が過ぎている。 ずいぶん遠かったんやな。 そして暑い!! 日差しがビリビリくるわ。 メインゲートからすぐのところに、デカイピラミッドが建っている。 何だか一夜で造ったのなんのと説明を聞いたがあまり覚えてない。 まーいつものことながら、聞いてるその時はある程度理解してるのだけど、覚えるってのは難しいな。 とりあえず、マヤの人々が水に困ってたということだけは覚えてるけども。 で、そこからチョーシンメトリーな神殿などを見学するのだが、 暑い中をゆっくりゆっくりじいさんが説明して歩くものだから、 なかなかにイライラする。 説明なんてそこそこに、写真さえ撮れれば満足な我輩は、適当に歩き回っておった。 チョーシンメトリーな神殿から見るピラミッドは、何となくジャングルの中にある感がして、趣がある。 別アングルだと本当にここがジャングルのただ中にあることがよく分かるのだけど、 ピラミッドの周りは拓けているので、コレだけだとちょっとショボイなー、と思っていたのだ。 このあとも競技場の跡などを歩き回り、暑すぎてなかなかにうっとうしかった。 疲れるわマジで。 昼過ぎ、ウシュマル観光を終了し、ランチ。 この時初めて同行の人々と話し、ガキに殴られて時計とバッグを盗られた話をしたら、 他にもかつて同じような被害にあった人がおり、傷をなめあった。 チッ、思い出したくもないわ。 ランチのあとは、近くにあるカバー遺跡へ。 ここはピラミッドがなく、神殿のような建物がいくつかあった。 彫刻が特徴的である。 サクッと見学して終了。 すでに17:00前。 ちんたらと観光していたので、何だか水ぶくれしたような感じがするな。 帰り道、空港で降ろしてもらう。 今夜は20:41発でメキシコシティへ帰る。 ・・・予定だったのに、ここでもディレイ。 うーむ、メリダの発着便はあてにしない方が良いぞ。 大概遅れてやがるな。 待てども待てども飛行機はやってこない。 ネットでフライト状況を確認すると、メキシコシティ発の飛行機は飛びそうなので、 まずはひと安心し、ケータイを充電しながらひたすらに待つ。 結局到着便は遅れに遅れ、飛んだのは22:30前だった。 さて・・・。 このままだと、おそらくメキシコシティ到着は24:00過ぎになる。 翌朝の帰国便は7:10なので、5:10には空港にいなければならん。 もはやわざわざ市内に行く必要性が感じられんぞ・・・。 しかし今夜の宿はカテドラルを見下ろせる眺めの良いホテルなのだ。 捨てるには惜しい・・・。 カテドラルは見ていないし。 よし、25:00までに空港が出られなければ、空港で一泊やな、と決めた。 メキシコシティには24:00ちょうど着。 これなら・・・と思ったのに、 到着ゲートが混んでいるらしく、なかなか降ろしてくれない。 最終的に降りたのは24:50だった。 となれば、ホテルへ行くか。 タクシー代を払い、「The Best Western Majestic Hotel」と告げるも、分からないらしい。 かなり有名そうなことが書いてあったのに。 というか、メキシコシティのタクシーの運ちゃんは、 他の国に比べて正直レベルが低い。 ホテルの名前だけで着くことはまずないので、 住所が書いてある予約確認書を見せないと、まずたどり着けないだろう。 さてその運ちゃんは、途中でタクシーを止め、ケイタイで住所を確認。 うなずいて見せたので、どうやら場所が分かったらしいと我輩も安心したのだが・・・。 結局我輩は、「あそこの旗が出てるホテルがそうだ」 と、 何だかシャッターが下りてる通りで降ろされた。 このホテルは明らかに違うだろ。 我輩が予約したホテルはカテドラルがある広場の大通り沿いの 見た目が豪華なゴージャスホテルのハズだ! 裏口か!? 行ってみると、ホテルの名前は「Hotel Ritz」 呼び鈴を鳴らし、 「ここはThe Best Western Majestic Hotel か?」 と、絶対違うと分かりつつ聞くと、 ボーイが出てきて、3ブロック向こうだという。 正直、今ここで3ブロック歩くだけの根性が、我輩にはない。 こんなうら寂しい通りで襲われたら、それこそ身ぐるみ剥がれてしまう。 受付へ行き、4時間だけ泊めてほしいと言うと、割引きしてくれた。 はぁ・・・マジで疲れすぎる旅だ。 ケータイを充電し、シャワーを浴びて、荷仕度をする。 顔に傷がある我輩を見て、 よくぞ4時間だけだなんていう変な宿泊を許してくれたものよ。 我輩なら警察を呼ぶであろう。 ま・・・こうなったのは全てメキシコ人のせいなのだから、 お前ら連帯責任な、とも思ったけど。 あの時襲われてなかったら、3ブロックぐらいなら本来のホテルまで歩いただろうな。 そして身ぐるみ剥がれてしまったかもしれん。 良い方向に働いてると思わないとやっとれんわ。 しばらく横になり、4:00起床。 タクシーで空港へ。 我輩の帰国便はデルタ航空とアエロメヒコのコードシェアなのだが、 Eチケットの控えを見せたところ、「デルタ航空は場所が違うよ」 と言われ、 指示されたとおりにデルタ航空のチェックインカウンターへ行ったら、 アエロメヒコで手続きをしろと言われて、 係員が指差したカウンターで並ぶと、全く手続きが進まない。 30分以上並んだところで、これはおかしいんじゃないかとさすがに思い、 並んでいる人に聞いたところ、これはキャンセル待ちの空席購入カウンターだった。 ちゃんと説明しろや!! 旅人が困るだろうがメキシカン!! 結局最初のアエロメヒコのカウンターへ行き、 ようやくチェックインできたのは、到着から50分が過ぎた頃だった。 ちゃんと教えてくれる人が皆無な空港だったわクソが。 スタバで朝飯を食い、ホッとしてから7:00発のロサンゼルス行きに搭乗。 げ、一番後ろの席かよ。 まぁやむなしと爆睡。 乗り継ぎ時間が1時間とチョータイトなので、 時間通りに飛んでくれてマジひと安心なのであった。 ロサンゼルスには定刻着。 一番後ろだったので、入国審査の長蛇に巻き込まれ時間を要したが、 うまい具合に空港内の循環バスがやってきて、何とか間に合い成田行きに飛び乗った。 はぁ・・・もう書くことはないやろ。 あとは成田から羽田まで移動して、鹿児島に帰るだけである。 顔の傷が思ったより残ってるというか、日が経つにつれてアザになってきたり、ウンザリである。 とりあえず転けたことにするか・・・。 保険で診察を受けることにしよう。 奪われたオークリーの時計も、ヤフオクに出品されていた同モデルを昨夜落札できた。 あとはiPhone4sだが・・・。 まぁ帰ったら保険会社に聞こう。 みんなも海外旅行に行くときは、 保険に絶対入っておけよ! 偽スナフキンとの約束だぞ! <完> |