30 декー

3:00起床。

シャワーを浴びてまた寝て、5:30起床。

今日は移動日。

・・・本来ならあってはならないことだが、今日は特に予定が無い。

明日観光するメテオラの麓の町カランバカへ行くための列車が17:59発なので、

それを待つだけの一日である。

本当ならもっと早くに移動して、

半日でメテオラを観光し、次の町に行きたいところだが、

メテオラのメインは修道院。

昼やら夕方やらは開いていないのだ。

従って、今日はおとなしくテッサロニキを観光するしかないのである。

正直あまり期待していない。

とりあえず朝飯をたらふく食べて、今夜の切符を買いにテッサロニキ駅へ。

幸い英語がしっかり通じたし、ユーロでお支払いできたので、

切符は難なくゲットした。

そしてカランバカまで直行であることを二度確認する。

これは実に重要なことである。

しばらく駅の構内をブラついた後、一旦ホテルに戻ってチェックアウト。

リュックは預けて街歩きに出る。

日本で見てきた週間天気予報ではずっと曇りだったけど、

雲一つぐらいの青空。

素晴らしい天気になりそう。

冬のギリシャは天気が悪いらしいが、

太陽王の訪問によって、しばらくは晴れそうな予感だ。

本当は今日雨が降っても良いから、明日晴れて欲しいんだが・・・。

ま、今日も明日も晴れるに違いない。

さぁ観光に行こう。

テッサロニキはギリシャ第二の都市だけあって、かなり都会。

・・・つまらないな。

何かこう・・・多少は中世っぽい街並も期待したのだが、

スッカリ当てが外れた感じだ。

そんな街にも世界遺産があるようなので、そこをメインに観光とする。

街の至る所に、それはもうホントに至る所に、

足の踏み場もないぐらい、ビザンチン洋式の教会が建っている。

教会マニアとしては、これはこれで興味深いのだけど、

中に入れないからつまらない。

ふむ・・・。

あぁそうだ。

観光も良いが、まずはブルガリアで借金した金をユーロに替えたい。

隣国ぐらいでないと両替できないらしいのだ。

紙屑にするわけにはいかん。

というわけで、港の近所にあるらしい両替所に向かう。

が、見当たらなかった。

ぬ~・・・やむなし。

「隣国」ってことはアテネも広く言えば隣国なわけだから、

アテネでも良いんだろうか。

なるべくブルガリアの近くでやっておきたいんだが・・・。

まぁ無いものは仕方ない。

観光しよう。

少し歩くと海に面した通りに出たので、

ここから一筆書きの要領で突き進んでいくことにする。

順にご紹介しよう。

パナギア・ハルケオン教会(世界遺産)

聖ソフィア教会

ガレリウスの凱旋門

ロトンダ(世界遺産)

ホワイトタワーと海岸通り

・・・とまぁこのへんが、ウォーターフロントから市街地の主な見所である。

もう一つ大きな教会があるのだけど、それはまた後で。

いずれも街中に建っているので、

感覚としては、大阪・・・というよりは、

神戸の街中に教会が建ってるのを見て歩くような感じだろうか。

読んで字の如く、旅情というものはあまり無い。

観光ポイントがインパクト不足なのも相まって、

何だか気分的にはテンションダウン。

今日の行程はホントに失敗だ。

もうちょい何かしらあると思ったんだが・・・。

とりあえず市街地の観光を終え、

スタバでGreek Coffeeなる激苦&豆で舌触りザラザラなコーヒーを飲み、

今度は坂の上にある城壁に向かう。

展望台もあるというから、

盛り下がってしまった我輩のテンションも少しは上がるに違いない。

・・・どうせ逆光でろくな眺めじゃないだろうがな。

いやいや、きっと素晴らしい眺めに違いない!

さっさと行かんか偽スナフキン!!

本当にこの坂を登るだけの価値があるのかという葛藤に苦しみながらも、

せっせと、それはもうせっせせっせと、坂を登っていく。

何なんだこの坂は!!

少し振り返ると、

バッチリ逆光に霞むテッサロニキの街・・・。

あぁぁぁ・・・予想通り。(T_T)

しかし坂の上に、想定外のことが待ち受けているとは。

展望台は開いてなかった。

昼休みだから開いてないのか、休みだから開いてなかったのか、

何も書いてないから何も分からない。

観光バスで乗り付けてきた人々も、入口前の踊り場みたいな所で、

何やらここの解説を受けている。

どうやらホントに入れないらしい。

何しに来たんだオレは。

決して良くはない眺めを一枚だけ撮って、城壁に沿って歩いていく。

歩きながら思った.。

万里の長城って、行ったらこんな感じなのかな・・・と。

そして、多分行かないような気がしてきたな。

この辺はどうやら普通に住宅地区らしい。

個人的には、マンションだらけの都会を歩くよりは、こっちの方がまだ興味深い。

しばらく歩いて、今度は住宅地のクネクネした坂道を下りていく。

突き当たりがアギオス・ディミトリオス教会。(世界遺産)

中では結婚式?をやっていた。

やっぱり中は華やかなほうが良いよなぁ。

そう、自称教会マニアである我輩が、

これだけ教会がゴロゴロしてる街を歩いてて燃えないのは、

中に入れないのと、入れても地味だからに違いない。

そうだ、そうに違いない。

そういうことにしよう。

何にしても、これでテッサロニキの見学は終わった。

終わりかよ。(T_T)

・・・そうだ。

普段は観光の鬼と化して買い物などろくにできやしないのだ。

せっかくだから買い物をしよう!

・・・と思ったら、今日は日曜日。

お店もお休みの日曜日。

買い物にはホントに縁が無いようだ。(T_T)

とりあえずどうしようもないので、

掘り返されるだけ掘り返されて放置されている感のある遺跡を見ながら、

メシでも食うかと向かったのは世界の

青い目をした店員さんだ。

しばらく待たされてビッグマックを食う。

やはり世界品質。

どこで食べても同じ味というのは実にありがたい。

でだ。

腹が膨れたのは良いものの、

もうやることがない。

カランバカに向かいながら違う町に行こうかとも思ったが、

さして見所も見当たらない。

ウインドーショッピングでもするか・・・。

朝歩いたメインストリートまで戻ってみると、

随分人が出て賑やかになっていた。

きっとテッサロニキのニキっ子は、

休みにはこうしてストリートを歩いて楽しむのに違いない。

ま、我輩はニキっ子ではないから、

そんなに楽しくはないがね。

幸い冬の旅行はロングコートが着れるから、防犯態勢は整え易いとはいえ、

賑やかな通りはスリが多そうだから、より注意せねばならん。

またしてもメインストリートから海岸通りをブラブラ歩いて、

いい加減疲れてきたので、トイレ休憩も兼ねてスタバでひと休み。

そういえば、海外のスタバに立ち寄る度に、

スターバックスカード(無料)なるものを収集しているのだけど、

これって日本にもあるのかね。

たまにデザインが可愛らしかったりして良いよね、コレ。

使い方分からないけど。

さて、とにかくゆっくりくつろいで時間を潰し、

もうそろそろ良いかなぁということで、ホテルで荷物を受け取り、駅に向かった。

薄い薄い電光掲示板を何度も確認して

3番線の列車に乗る前にもう一度ホームの人に行き先を確認して乗る・・・

前に車内でもう一度確認して席に座る。

これは全席自由席らしい。

まだ発車30分以上前だが、早めに来たのは正解。

割と混みあって発車した。

何度も確認したが、この列車はカランバカまで直通。

安心したのと今日は結構歩いたのとで、切符検札の後、早くも爆睡となった。

途中駅に着いたり進行方向が逆になった時に少し目を覚ました以外は寝っぱなし。

オンボロなのに随分なスピードで走るなぁと感心した記憶がうっすらある程度。

ちゃんと目を覚ましたのはカランバカに到着する15分前だった。

真っ暗だった車窓に町明かりが見えてきたと思ったらカランバカに到着。

定刻だ。

ここカランバカは、世界遺産メテオラ観光の拠点となる田舎町。

いくら我輩でもメテオラ観光でなければ、こんな辺鄙な山奥には来ないね。

ホームを出ると、町の向こうに、うっすらと壁のような山が見える。

明日はあの山の上にある修道院巡りの日。

今回の旅のメインといっても過言ではない。

ハローハローと呼んでくるタクシーを無視して線路沿いに歩くと、

今夜のお宿、オルフェウスに着いた。

残念ながら岩山側の部屋ではないが、小綺麗で広い。

満足であるぞよ。

とりあえず荷物を置いて、町のメインストリートへ。

遅い時間なのに意外と賑やか。

もっと寂しい田舎町かと思ったよ。

さて、腹も減ったし、何か食いたい。

中央広場まで行って目星をつけたピザ屋は満席。

パスタが食いたくなったので探してみると、客が誰もいない店が一軒。

・・・仕方ないか。

出てきたボロネーゼはパスタに対してミートが少なく、

且つパスタの歯応えもイマイチというものであった。

客も少ないわけだ。

ササッと食ってホテルに帰り、また寝る。

眠すぎるな。

困った話だ。

Zzz・・・

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