3 May-

22:00起床。

外は曇天だが、わずかに星明かりも見える。

よしこれなら!と、服を着込んで車へダッシュ!

村を見下ろせる高台まで行って、まずは適当に撮る。

何度も書いてきたが、オーロラは薄いガスのように見える。

だから、まずは撮ってみて、ガスに色がついているかどうかを見てみないと、

雲かどうかの判別ができないのだ。

しかし、適当に撮ってみて我輩は驚いた。

空が・・・完全に暗くならない・・・だと!?

それは予定外。

もうこの時間はしっかり暗くなっているように見えるのに、

カメラの高感度撮影だと、空がまだ明るく写ってしまう。

これではオーロラなんて見えぬ・・・

(# ゚Д゚)見えぬわぁぁっ!!!

くそぅ、しかし白夜ではないのだ。

もうすぐすれば空も暗くなるに違いない。

そして雲も晴れるに違いない・・・。

晴れろ晴れろ晴れろ晴れろ・・・。

この日の夜明けは4:00。

夜明け前には空が明るくなってしまうことも考えたら、

根性出して徹夜してもそんなに苦ではない。

桜島の爆発待ちで鍛えた根性、
     
見せたるでーー!!

と思って粘りに粘ったのだが、結局快晴になることはなく、

それよりも空がいつまで待っても真っ暗にならなかったのが誤算過ぎた。

トシュハウンとここではそんなに違うのか・・・。

2:00過ぎになって、これ以上は空が明るくなるだけだと判断し、宿へ戻った。

4:00起床。

この旅では一度も朝日を撮ってない。

起きて外に出てみると、曇天は回復気味。

フェロー諸島最終日にして、ようやく朝日を拝むことができた。

ヤレヤレ・・・。

こんなに天気が悪いのはマジで久しぶりだわ。

荷物をまとめてから朝食を食べ、村の朝を見て歩いてから出発。

今日は14:30の飛行機でコペンハーゲンへ帰る。

フェロー諸島の旅もこれでオシマイだ。

山を越えていくルートをチョイスし、

ぐんぐんと坂を登っていくと、遠くにフィヨルドの湾が見えてきた。

これが晴れならとんでもなく絶景なんだろうけど、まぁやむなしやなぁ。

そして坂を下ったところで、Eidiという町の遠景を撮っていたら、虹が架かった。

おっとこれはラッキーじゃないの!

ってことで、消えてしまう前に何枚か撮れた。

ふーむ、もう少し広角なら良かったね。

フィヨルド沿いの道を一気に南下。

このまま空港に向かってもまだまだ早いので、

トシュハウンを経由して、3日目に行ったキルキュボーへ行ってみる。

というのも、この諸島の数少ない名所の1つである教会跡を見逃したようなのだ。

ウーム、見逃すようなハズはないのだがのぅ。

トシュハウンはもう走り慣れたもので、道に迷うこともなくすんなりキルキュボーに到着。

教会跡なんてどこにあるのかと思ったら、先日スルーした改修中の建物がそうだった。

まーそうだよなぁ。

見逃すハズがないと思ったわ。

これで今回の旅で見ようと思ってた所は全て見た。

最後は機内の窓からフィヨルドらしい景色とティンドホルムルが見られれば・・・。

↑これ、この禍々しい島でっせ。

ガソリンを満タンにして空港へ。

レンタカーオフィスには誰もいなかったので、「Key Drop」の箱にキーを投入。

これで返却完了・・・なんだろうな。

最終的な料金がいくらになったのか知りたいところなんだけど。

さて・・・いよいよフェロー諸島からサヨウナラだ。

天気が曇天ではあるが、何とかティンドホルムルだけは良い角度から見られないものか。

そのために窓側の席をキッチリ考えてオンラインチェックイン時に選択したのだ。

進行左側、4A。

風向き次第だが、離陸して左にターンする時、ティンドホルムルが見えるに違いない。


↑何とかこの角度で見てみたい!

搭乗して念入りにカメラのセッティングをチェック。

絶対に失敗しないように準備を終えていよいよ離陸の時を迎えた。

よし、西向きに離陸か!

コレはいけるっ!!

緊張感高まる中、アトランティックエアー機は空へ。

よーしそのままそのまま・・・って・・・

あぁーーー!

ターン早い!!

まだ見えてない!!

あー!あー!あー!

↑丁度この真下ぐらいにある!

あー・・・。

飛行機はティンドホルムルをかすめるようにして丁度真上あたりで旋回。

我輩の窓からは、雲に隠れたフェローの島々がわずかに見えるばかり。

おとついの湖も上から見えればナイスだと思ったのに、何も見えやせん!!

クソーー!!

ホント、今回ほど天気が上手くいかなかったのは初めてじゃないか?

これだけ海外に行ってればそんな時もあるさってなもんだけど、悔やまれるぜ。

無念のうちに爆睡し、コペンハーゲンに着いたのは20:00前だった。

明日は朝が早いので、なるべく空港の近く、

且つ安いホテルを、と思って、今夜のお宿は旅の途中で変更した。

メトロで5駅のところにあるホテルだ。

コペンハーゲンのホテルは何だかどこも高い。

我輩は安宿には泊まらないのだが、あまり高いのも困る。

この街は、我輩には優しくない街だな。

キャスターのないスーツケースを押して歩くのは思った以上に面倒で、

道行く人々は「何であいつはスーツケースを引かないんだ?」と思ったことであろう。

チェックインして三脚だけを持って夜景を撮りに行ってみる。

夕焼けがキレイに染まりそうだったので、チボリ公園に行って夕焼けを待つ。

寒い・・・。

そして思ったよりも赤くならん。

仕方がないので少しだけ撮って、隣のレストランでメシ。

やっとアルコールが飲めるぜ!

我輩、割と海外ではお酒を頂くことが楽しくなってきたのだけども、

レンタカーだとなかなか飲めなくてね!

ここは自家製ビールが売りらしいのでガッツリ飲んで、

ステーキもしっかり食いまくった。

ウメー!!

美味いっス!

たまにはまともなメシを食わないとな!

大満足して退店。

帰りながら市庁舎やら街並みやらを見学して歩く。

アンデルセンの銅像の所にあった消火栓、

どかしたんだな。(笑)

確かにアレは画的にイケてなかったからな。

なくして正解。

しかし、今回は「TI」の字が電球切れ。

直しておいてくれよ・・・。

それにしてもコペンハーゲンはやはり中途半端に都会で、

それほど惹かれるものがない。

奈良で東向き商店街を歩いてる感じだ。

もうここに来ることはなかろう。

最後にニューハウンを撮ってホテルへ。

明日の朝は早い。

早めに寝てしまうことにした。

Zzz・・・。

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第一話 フェローとは羊のことらしい  第二話 船旅

第三話 風が強すぎてイミフメイ  第四話 オーロラハンター

第五話 全く上手くいかない  第六話 ミュンヘン坊や

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