2 May -

ハッ!

寝てしもた!!

しかも朝の写真も時間的にヤバイ!!

慌てて飛び起きて屋上へ。

ギリッギリやったわ。

最近のこの寝坊癖とベッドからなかなか出られない出不精は何とかせねばならん。

何にせよ、目覚めて良かった。

まだ4:00でっせ!

朝焼けが早すぎるのも問題だな。

とりあえずホッと一息。

朝食を食って屋上からもう一度景色を見渡してから、少しだけ町を歩く。


といっても、昨日も書いた通り、

特に観光ポイントとなるところはないので、港の辺りを歩いて終わり。

観光案内所で写真集とCDを買ってから出発することにする。

旅した所で伝統音楽のCDを買ってるって書いてたっけ?

まぁ買ってるのだけど、家に帰って聞いてみたら、なかなか良かった。

さて、今日はSakusun(以下サクスン)という村を見てから、

北東の島をいくつか走って、Gjogv(ギョグ)という村に宿泊する予定となっている。

北へ進路をとり北東へ。

途中の分岐で西へ折れる。

ギリギリすれ違えないぐらいの道をどんどん北西に走っていく。

途中で雨が降りだしたので、ゆるゆると写真を撮りながら進んで、サクスンに到着。

入り江になっている所に、小さな家が数件ある村。

観光バスも2台かすれ違ったことから、

この村は観光地らしい観光地のないフェロー諸島の中では、有数の見所であるらしい。

とりあえずブラブラと写真を撮って、

突き当たりにある農場の先から入り江が良い感じに見えそうだったので歩いていったら、

番犬に思いっきり吠えられて追いかけられた。

ひいぃっ!!

動物ってのはマジ怖いぜ!!

そしたらオッサンの姿が見えたので、この先には行けるか聞いたら、

「私有地だ」 と言われた。

まぁそうだろうな。

じゃあってことで、柵が張ってある私有地を迂回して進もうと牧草地を下りていく。

昨日の湖畔と同じで、羊の糞と泥を避けるのが大変すぎる。

頑張って結構降りたのだが、小川が雨のせいで増水している。

無理して渡ると失敗したときに大変なので、諦めて車へ帰ろうとしたところ、雨も振りだした。

こりゃイカン。

糞と泥を避け避け素早く歩き、車に入ったら土砂降りになった。

ふえー・・・。

アリエナイ。

もはやどうしようもないので、折り返す。

そんなに画的な収穫はなかったなぁ。

橋を渡ってトンネルを抜け、

フェロー諸島第二の都市Klaksvik(以下クラクスヴィーク)に到着。

トンネルの出口に、やはりサービスセンターで金を払えと書いてあったので、

まずはスタンド脇のコンビニへ。

100クローネを支払う。

これ払わないとどうなるんかな。

オービスのような機械で見張っているんだろうか。

さらに北へ向かい、村を抜け、

クルマだけで行ける最北の村Vidareidiに着いた。

・・・と思ったら急にミゾレというか、

アラレというか、氷が降ってきたので、少し車内で待機。

見下ろすと、海には丸い網。

これは、フェロー諸島の至る所で見られるサーモンのイケス。

よく見ると元気に跳ねまくっている。

主な出荷先は中国だそうな。

そして小降りになってきたところでゆっくりと村を走り、良さそうなアングルを探す。

基本的には、海沿いに建つ教会が被写体になりそうだ。

それより、東側の天気は超快晴なのに、この西側の天気の悪さは一体なんなんだ・・・。

↑東にある島には船でしか行けない。

今夜のお宿は西にあるので、気分はゲンナリだ。

日が差すまで待って、何枚か写真を撮った。

ふむむー。

これはやっぱり天気が良くないと・・・思ったようなモノにはならないな。

やむなし。

戻りながら適当に写真を撮り撮り南下していく。

クラクスヴィークも画になりそうだから、高台から狙える場所を探しながら走っていく。

フィヨルドの奥まったところに町があるので、

山の上など高いところはあるのだけど、画的に良い場所はあまり見当たらない。

路地を右へ左へ、高台を目指して車を走らせていくと、

街の南側に、フィヨルドを下せる感じの丘を発見。

あまり高度感は出せないが、これ以上南に下ってしまうと町が遠くなる。

これで我慢しますかね・・・。

その後も適当に町を走ってみたのだけど、あれ以上の景色は見当たらなかった。

飛行機でこの上を飛んだら、フィヨルドをしっかり見下ろせていい感じなんだろうけど。

さて、今夜の宿がある村からは夕焼けは見れないし、

それほど早く到着する必要がないので、ダラダラと寄り道をしていく。

せっかくだから、この辺りにある島を渡り歩いて村を見ていくことにしましょうかね。

そして曇天だけども、時々青空が見えたりもするので、天気が思い通りになるまで粘ったりした。

とにかく風が強いので、雲がみるみる動いていく。

ただ、次の雲もやってくるので、日が差す時間はわずか。

全く思い通りにイカンものだな。

色々な村を見て、そろそろギョグへ向かうことにした。

走ってきた道を途中で北へ折れて北上。

ギョグは島のほぼ北端にある。

途中走っていく道は、やはりフィヨルドに張り付く様にクネクネとした道で、

景色が開けると、フィヨルドの絶景が見える。

うーむ、これが快晴なら全く申し分がないのだがね。

それでもこれだけ青空が見えているのだから、良しとせねばならん・・・のか?

いくつかの村を越えて、さらにトンデモナイ山道を越えると、眼下にギョグの村が見えてきた。

これは何と可愛らしい素朴な村であることか!

これはエエわ。

しかも天気も回復基調となれば、今のうちに撮れるものを撮っておかねば!

早速今夜のお宿にチェックインし、村の散策に出掛ける。

小さな家が20軒ほど建つエリアから小川を挟んだ反対側に今夜のお宿があり、

小川越しに見る村の眺めはなかなかのもの。

村の北側は湾になっていて、浜はなく、絶壁になっている。

そのため、港・・・というよりは船着き場は崖と村の谷間に、隠れるようにしてある。

絶壁になっている崖にはトレッキングルートがあるらしく、

オレンジ色のジャケットが2つ、歩いていくのが見えたので、我輩も行ってみることにする。

港のある谷間を跨ぐようにして2ヶ所のルートがあり、まずは手前から。

糞の地雷を避け避け、羊の放牧エリアを抜けると、丁度山と村が良い感じに収まった。

さて、次は・・・と思ったら急に雨が降りだしたので一時撤退。

しばらくしてから、もう1つのトレッキングルートへ。

こちらも羊の放牧エリアがあり、糞尿を避けるのが大変すぎる。

こちらからは、先ほど説明した谷間の船着き場越しに村を見ることができる。

北側には島が見え、青空も見える。

この調子なら、夜にはオーロラが見られるかもしれんな。

とりあえずメシだ。

宿の2階にレストランがあり、とても美味いメシが食えた。

ふぃー満腹満腹!

天気は悪くなっていて、これでは夕焼けは見れそうもない。

夜のオーロラもあるし、早めに休むことにした。

Zzz・・・

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第一話 フェローとは羊のことらしい  第二話 船旅

第三話 風が強すぎてイミフメイ  第四話 オーロラハンター

第五話 全く上手くいかない  第六話 ミュンヘン坊や

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