6 май -
今回の旅行の最終日。
今朝もゆっくりの起床。
結局いつもの旅行のように、
朝食サービス開始と同時にレストランに行くようなことはなかったな。
これもある意味老いによるものであろう。
悲しくて泣けてくるわ。
ササッと朝食を食い、一旦チェックアウト。
今回の利用航空会社は大韓航空なので、
帰国日にもしっかり観光時間が残されている。
荷物を預けて、
地下鉄で、まずはモスクワの街が一望できるという
雀ヶ丘というところに行ってみる。
ホテルを出たら、西の空が曇ってる。
傘置いてきたなぁ・・・。
まぁ・・・何とかなるか?
郊外で、結構遠かった。
川沿いにふらふらと歩き、ケーブル乗り場へ。
足のことを考えたら、歩いて丘を登る気など起きはしない。
しかし、ケーブルは時間になっても乗れない。
係員が何を言っているかも分からない。
結局業を煮やした我輩は、歩いて丘を登ったのだった。(T_T)
そこで待っていたのは、何のことはない普通の景色。
誇張広告反対!!
3分だけ眺めて撤退。チキショウ足が痛くなってきやがった。
次は1駅戻ってノヴォディヴィチ修道院。
世界遺産だ。
う~む・・・足が痛い・・・。
普通なら何でもない距離だが、異様に遠く感じるじゃないか。
しかも雨がパラついてきた。
さらにやっと着いた修道院は、
聖堂は5月中は休館と、ろくなことはなかった。(T_T)
そして実は時間が無くなってきた。
すぐに次の世界遺産に急ぐ。
地下鉄を乗り継ぎ・・・あぁもうダメだ!
座らせてくれ!!
大阪のオバチャン並に席に突進。
もうね、立っておれんとですよ。
お年寄りの気持ちがよく分かった。
日本に帰ったら席を譲るので、
コローメンスカヤ駅まではかなり距離があり、座って正解だった。
さて、問題は、駅を出てからどっちに行けば良いのか分からないってこと。
最近の我輩の方向感覚の無さから、
逆を行ってみようかと悩んだが、
我輩はやればできる子と言われて30年弱。
信念を貫き、人々の流れに乗って歩いてみることにした。
途中露店の人に道を聞きつつ、
公園のようなところに到着・・・したところで雨が降ってきた。
何だよオイ!!
カメラが濡れる!
世界遺産どころじゃないぞ!
全く・・・傘を持ってこないとこれか。
何とか建物の影でやり過ごし、 小降りになった隙に写真をパチパチ撮って帰路についた。
さぁて、最後は聖ワシリー聖堂を見て、百貨店でお買物じゃ。
またまた地下鉄に乗り込み、足の痛さに耐え、駅へ。
この痛さとも、あと数時間でおさらばよ。
オイラの足の裏、もうちょい耐えてくれ!!
聖ワシリー聖堂は、赤の広場の中央奥にある。
実に奇妙な色合いで、正直異様だ(天気が良くなくて撮ってないので、写真は前日分で)。 見た目より中はでかい建物で、たくさんの部屋に分かれており、
よくあるような、広~い祈りの場があるわけではない。
外観に比べ、中はそんなに仰々しく彩色されてはいなかった。
こんな感じだ。
っしゃ~!
これにてロシア観光終了!!
疲れすぎた。
ゆっくり土産を買ってホテルに帰ろう。
と、教会を出たら、赤の広場には誰もいない。
これは何だ?
聖ワシリー聖堂も入れなくなってるみたいだ。
何だ何だと思いながら歩いていたら、
警官に、広場から出るよう促された。
どうやら公式行事があるらしい。
ふいー、危ない、聖堂が見れなくなるところだった。
やっぱり見たいものは先に見ておかねばならんなー。
広場を出て、そのまま隣接のグム百貨店に入る。
見た目は重厚だが、中はショッピングセンターのような明るい作りだ。
いやぁロシアのイメージがだいぶ変わったね。
もっと百貨店も自国ブランドだらけの閉鎖的な国だと思っていたよ。
ビザなど、一部閉鎖的な面はあるが、
少なくとも中に入ってみると、そういう空気は感じない。
これぞ現地学習だな!
ぶらぶらと歩き回り、CDショップへ。
最近現地でしか買えなさそうなのを買って帰るってのが割りと好きな我輩。
しかしこの中の店には適当なものが無かったので、
空港の店で買うことにした。
赤の広場入口付近の露店で土産物を買い、ホテルに帰る。
本当なら、近郊の町の世界遺産にも行きたかったが、
いかんせん足の痛みに苦戦し、思ったほどガッツリ回れなかった。
無念だ。
荷物を受け取り、モスクワ・・・空港まで送ってもらう。
市内からはかなり遠かった。
少々厳しめの手荷物検査を受け、無事搭乗ゲートに到着。
どうやら普通に帰国できそうである。
何よりだ。・・・。
はぅっ!
(((((((( ;゚Д゚))))))))
両替また忘れたッ!!
いつも送迎ガイドの奴らは、自分が早く帰りたいもんだから、
すぐにチェックインカウンターに連れていく。
そして流れるままに出国してしまう我輩。
ガルルルルルル・・・またゴミ紙幣が増えてしまう。
ここは無駄にお買物をするしかない。
というわけで、CDやら雑誌やらを買いまくった。
それでもまだ余り、
そうだ、ボルシチ食いたい!!
と、行ったレストランで、ボルシチとシチューっぽいのを頼んだら、
水餃子が出てきた。
外国のレストランの人は、スープにスープだったりすると勝手にオーダーを変えてくれる。
別にボルシチと水餃子でも構わないのに。
個人的にはありがた迷惑である。
・・・まぁ美味しかったから良いけどな。
と、ギリギリまで満喫してインチョン行きの飛行機に乗り込んだ。
韓国までは約10時間。
インチョンでは5時間の乗り継ぎだったので、一時出国も考えたが、
ソウル市内までは相当遠いようなので、
大人しく無料インターネットで遊んで関空行きに搭乗。
そして帰国便が動き出す。
一番悲しくホッとする瞬間。
今回も無事に帰国できそうだ。
次は久々の本気旅行。
刮目して待て。
じゃあの! <完>
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