2 May-

春の旅行シーズンがやってきた。

今回の行き先はすんなり決まった。

ロシア。

都市はモスクワとサンクトペテルブルグ。

正直、6日程度で行きたい国ってのはもうかなり限られているわけで、

そういくつも選択肢はないわけだ。

そして、そんなにメジャーな国も残されてはいない、と。

で。

都会でありながら、何となくサッと気軽には行けなさそうな国。

我輩が持っていたロシアの印象はそう。

そしてそれは正しいことを知る。

ロシアには、気軽には行けない。

その理由を、順を追ってその説明からいたそうか。

ロシアに入国するには、ビザが必要だ。

しかし、観光ビザであっても、

個人レベルでは、ほぼ取得することができない。

というのも、ビザを取得するには、

ホテル、移動手段など全て予約し、

バウチャー(まぁ予約確認書みたいなもの)を取得した上で、

当局指定の旅行社を通じてロシア領事館等に申請しなければならない。

これが厄介で、予約申込の段階で、ほぼ全ての行程を決める必要がある。

飛行機だけ予約して、後はゆっくり・・・といういつもの旅行スタイルは不可。

当然のことながら、ロシアに着いてから、

「あ、ここの町に行って一泊しよう」なんて変更もできない。

いや、別にやっても良いらしいが、非常にリスクを伴うらしい。

よって、自然と行ける場所は限られてくるようで、

あの無駄に情報の多い地球の歩き方ですら、

大都市以外の情報はあまり載っていない。

さらに、旅行社任せにできるから楽ちんではあるのだが、

全てのサービスが異様に高くなる。

例えば、空港からホテルまでの送迎は1万円。

コレつけなきゃいけないのか?っていう気がして仕方ない。

ホテルについても、

旅行社指定のは、今まで泊まったのと星は一緒でも値段が倍ぐらいする。

しかもそのホテルに泊まらなければならないことにもちゃんと理由があって、

それはまた後で説明しよう。

そんな無用な負担が重なって、無駄に高いプランとなってしまった。

ガチガチにルートを固めるのはいつも通りでも、

押し付けられると反発したくなるな。(苦笑)

ま、2都市しか行かないから、そんなに不自由ではないがね。

そんなわけで、今回我輩がアレンジできるのは日中のフリータイムのみ。

そこでどれだけの観光を詰め込むかってのが我輩の腕の見せ所。

今回も見せてくれよう、

これぞ観光の神髄ってやつをな!

航空券とホテル、送迎の手配を旅行社に依頼し、

その他の予約は自力で完了。

いつにも増して下調べもしないまま、出国日を迎えた。

折しも世間は豚インフルエンザの真っ只中。

かといって、旅行を中止すれば金を返してくれるわけでもなく、当然決行である。

ま、金を返してくれたって行くことに変わりはないのだが。

大体、日本にいればかからないのか?

短絡的過ぎるぞ日本人。

今回は韓国経由。

思い返せば4年前、初めて海外へ羽ばたいた時に乗った飛行機である。

あれから幾年月。

成長に成長を重ね、ロシアへ行くことになろうとは、誰が想像したであろうか。

うーむ、時間とは人を成長させるのである。

さて、韓国行きは13:35発とゆっくりなので、

海外旅行としては異例のゆったりっぷりで出発。

多少の遅延はあったが、しっかり2時間前には関空に到着。

ゆったりなせいか、いつもよりチェックインカウンターが空いていたので、

サクッとチェックイン。
(↑豚インフルエンザの影響ではないと断言しよう)

インチョンでの乗換時間が短いので、前の方の席にしてくれた。

ちょいとノートなどをお買物したり両替したりしてから、出国。

前回旅行記に書いたが、スタンプページの空きを埋めたい我輩。

いつも思い通りのページに押してもらえないことに業を煮やした我輩は、

今回は、わざわざ航空券を挟んで渡してみた。

そしたら反対側のページに押してくれましたとさ。(T_T)

うーむ、先は長そうだ。

さて、いつものスタバで出陣式といこうか。

♪人間~(以下略)
↑もはや敦盛の舞とは分からなくなってきたな。

ゲートに向かいながら、一眼レフの試し撃ち。

ズギューン ズギューン

・・・やはり上手く撮れん!!

これを持ってきたのはミスチョイスかッ!?

まぁ今さら仕方ないか・・・。

乗り込んだ途端に眠くなったが、ちょっと我慢。

やはり最初の離陸は気合いを入れてから。

ヒアウィィィグワォォーッ!!

というわけで、爆睡。

目が覚めたのは着陸間際。

久しぶりに、ぐっすり寝たって感じだな。

乗り継ぎは1時間しかなかったが、意外と余裕があり、

最近富みに安い安いと噂の韓国免税ショッピングをチェック。

ん~、安いのか?

あんまり安くない気がするぞ。

モンブランのシャーペンが欲しかったのだが、全然安くないのでやめた。

おとなしくサンクトペテルブルグ行きに乗り込む。

予想通りガラガラ。

乗車率は6割5分ぐらいだろう。

おかげでゆったりできるというものよ。

ジュースを飲み、飯を食ったら爆睡。

とにかく爆睡。

人間、寝溜め食い溜めはできんというが、寝不足解消はできるらしい。

10時間のフライトのうち、6時間以上は寝て、

あっという間にサンクトペテルブルグに到着となった。


明るい。

ホントに21:00か?

荷物を受け取り、300USドルをロシアンルーブルに両替。

空港には出迎えが来ていた。

セインカミュが若い頃はこうだったんだろうという、マジ美青年。

学生さんらしく、夏の間だけバイトで勤めているらしい。

パチパチ写真を撮っていたら、彼が言った。

「偽スナフキンさんは写真が好きですKA?
 でも、地下鉄では撮らないで。罰金取られまSU。
 何で撮っちゃダメなのか、それは誰にも分からなI」

ふむ、注意せねばな。

それからホテルまでの間、話をした。

何でもサンクトペテルブルグから中国まで半年かけてチャリで行き、

その後大阪から東京まで、やはりチャリで旅をしたそうだ。

アリエナイ。

次は北米を縦断したいそうだが、嫁さんがもうすぐ出産とのこと。

しばらくしたらチャリ3台で行きたいとか。

嫁さんともフィンランドでチャリ旅行をしてた時に出会ったそうな。

「あなたロシア人?私もロシア人」

うーむ、チャリで旅をすると嫁ができるのか?

夏の旅行が終わったらチャリでアフリカにでも行くか?

うーむ、アリエナイ。

そんなこんなでホテル・モスクワに到着。

サンクトペテルブルグなのに、モスクワなのだ。

チェックイン時に、外国人登録の手数料120ルーブルを支払う。

「私はこのシステムが嫌いでSU。
 みんな、なぜお金払うか聞KU。
 でもそれは誰にも分からなI」

ふむ・・・。

この短い間に「誰にも分からない」って、二度言った。

これがロシアがロシアたる所以なんだろうか。

彼はロシア語を一旦英語にしてから話しているのだろうか。

独特の言い回しだからこそ、奥深く聞こえるな。

パスポートは一晩預かりになるようだ。

まぁ遅いし、今夜の外出は控えることにしようか。

せっかく暗くなりだしたし、まさに空が群青の時間。

夜景撮影といきたいが、なにぶん眠くてね。

あんなに寝たのに。

とりあえずシャワーでも浴びとくか。

と、バスルームに行って蛇口をひねって仰天。

水きたねぇ。

茶色の水が出たと同時に臭ってくる錆臭さ。

オイオイ、カンボジアやケニアですらこんなことはなかったぞ。

むー・・・体を洗うというより、余計汚くなってしまう感じだ。

しかしもう浴びる準備万端なので仕方ない。

ササッと洗って退散。

錆臭いのかなぁと思いながら寝た。

Zzz・・・

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