31 Dec -

・・・眠れない。

機内で寝て、循環バスで寝て、帰ってきてまた寝て・・・。

寝過ぎたか。

さらに、この部屋、空調がない。

暑くて眠れん!!

4日後もこの宿を予約しているが、絶対キャンセルだ。

暑い~暑い~暑い~・・・。

結局3:00前まで眠れず、睡眠時間は約2時間。

これは後に響きそうだ。

今日は、朝イチの飛行機で、クライストチャーチへ飛ぶ。

そこからは、お楽しみのレンタカー。

クライストチャーチへは、ジェットスターの安い航空券を購入済み。

サクッと乗り込むつもりが、チェックインの時に、係りが何だか言っている。

そして、我輩にはそれが聞き取れない、と。

適当に返事をしてたら、

預け荷物の追加料金を70NZドル払えということらしい。

ウソん。

こんなに軽いのに?

ここは詳しく聞くべく我がプアイングリッシュを駆使して聞いてみると、

重さではなく、預け荷物無し、の航空券らしいので、

追加料金が必要であるらしい。

何じゃそれ。

「じゃあ、機内に持ち込みなさい。それで良いよ」

始めからそう言ってくれ。

小さいスーツケースにしてきて良かったよ。

クライストチャーチまでは爆睡。

離陸も着陸も起きないぐらい寝た。

レンタカー屋の予約確認書に、

空港に着いたら電話してくるよう書いてあるので、かけてみる。

偽「あー、This is 偽スナフキン。レンタカーを予約したのだが」

「ペラペラペラペラペラリーノ」











やっぱりこうなるよな。

orz

くどい程聞き直すと、

ボーダフォン屋の近く・・・でピックアップ的なことを言っている。

まずはボーダフォン屋を探しもう一度電話すると空港から出ろ、と。

そこで待っとれ!ということらしい。

言われた通りに出てみると、

タクシーの運ちゃんが、「レンタカー屋のピックアップあっちだ」と教えてくれた。

あ、なるほど、レンタカーピックアップって書いてある。

このことを言っていたのか。

やれやれだ。

しばらくして、レンタカー屋に連れていかれ、

これまたペラペラベラペラペラリーノ的な話を適当に聞き流し。

どうやら事故保証の話のようだが、分かりゃせん。

とりあえず、返す場所を教えるのと、早く鍵をくれ。

幸い、係りの人が丁寧に応対してくれたので、一通りのことは理解できた。

今回の相棒はカローラランクス的な車だ。

偽「あー、今夜、この町ではニューイヤーのためのフェスティバルを持ちますか?」

「Yes、インザノースハグリパーク。あなたは地図が必要ですか?」

偽「はい必要です」

ということで、ニューイヤーフェスティバルの場所まできちんと聞いて、いざ出発。

まずはクライストチャーチの町をスルーして、

南にある2つの港町、リトルトンと、アカロアへ行ってみる。

今回は、有名な観光地よりも、

レンタカーならではの微妙な所や、

途中の美しい風景を拾って歩くことをメインにやっていくつもりだ。

天気も良いし、気分良く参りましょう。

発車オーライ、ぷっぷー。

もらった地図を頼りに、クライストチャーチの町を南へ。


ほ~らこんなものが見つかるから旅は止められないな。

途中の峠から町を見下ろし、さらに南下。

リトルトンは坂にクラシカルな家が並ぶ、なるほどそこそこに美しい町である。

パチパチと写真を撮って、さらに南下していく。

アカロアまでは120キロぐらいか。

牧歌的な景色の中を、かっ飛ばして行く。

速度制限は、ほぼ3種。

インターステート(高速道路的な道)100キロ、町が近づいたら70キロ、町中は50キロ。

分かりやすい。

途中、おっ!と思ったらすぐ停車。

バンバン景色を撮りながら行くことにする。

羊・・・って思ったほど多くないんだな。

ありとあらゆる所に羊がいるのかと思っていたけどな。

アカロアまでは約2時間。

フランスが捕鯨基地にしていたので、フランス的な町並み・・・と書いてあったが、

ただのバカンス地で、建物はコテージやショップが多く、何だか作られた感が強い。

なわけで、あまりこれといって魅力は感じなかった。

微妙な観光地って、こういうリスクがあるよな~と、独りシミジミと思った。

ジェラートだけ食って、クライストチャーチへ折り返し。

今夜のお宿は、町の中心にほど近い、Amross Motor Lodge。

フェスティバルがあるという、ハグリパークにも近いので、好都合だ。

車を置いて、町の中心へ。






2011年2月。

震災の1ヶ月前に起こった地震で、多くの人が亡くなった所である。

正直、2年も経っているので、町はスッカリ元通り、人間ってのは凄いなぁ・・・

という展開を予想してきた我輩だが・・・。








町は全くと言っていいほど直っていなかった。

町の中心ブロックは、今でもレッドゾーンに指定されて、立ち入ることができない。


↑金網の先には入ることができない。

ビルにはヒビが入り

瓦礫が積み上がった空き地からは、風が吹くたびに砂埃が舞う。

レッドゾーンの周囲を、ぐるーっと歩いてみたが、

観光客が数人同じように歩いていただけで、地元の人は誰もいない。

コレは何とも・・・。

クライストチャーチは、今回のレンタカーで訪れる中では一番大きな町なので、

年越しもここにしようと思ったわけだが、正直コレはミスチョイスであったやもしれん。

今年最後のメシぐらいちゃんと食おうと思い立ち、

レッドゾーンのすぐ脇のレストランへ。

リゾットとサラダを食い散らかした。

そしてこの店に決めたのは、

チェコで飲んで以来、また飲みたかったチェリービールがあったから。

うーん美味い!

レガ氏、輸入取扱開始をよろしく!

さらに美味かったのがデザート。

クソ甘いチョコレートケーキだが、

上にのってる少し酸味のあるムースと一緒に食うと、

何ともお互いが作用してスッキリした味に!!

これは美味いぞ!!

ウッカリ感激してしまったのであった。

スッカリほろ酔いで、町の外れにあるハグリパークへ行ってみると、

何とも町の祭りのようなニューイヤーフェスティバル。

ちびっ子のど自慢がやっていた。

ウーム・・・、去年のニューヨークとはいかないまでも、ストックホルムぐらいの規模は期待していたんだが。

まぁ小さな町だし、あの中心地の状況ではこれぐらいか・・・。

今夜、この町にいる必要はあまりなかったな・・・。

寒かったので、一旦モーテルに戻り、4日の宿を再予約したりしてから行ってみると、

ようやくコンサートが始まって、フェスティバルらしい空気になってきた。

我輩が好きなケルティックロックをやるグループらしい。

2時間ほど歌って、年越しはまた別のバンド・・・だが、これが真打で良いのか?

と、思わず思ってしまうようなコピーバンド。

声量足りてないぞオイ!

さっきのバンドを呼んでこーい!

残念な年越しライブだな。

で、年越し15秒前ぐらい。

ビジョンにバグパイプを持った人が映り、突如カウントダウンが始まった。

写真を撮ろうと思ったら、

アレレ、財布がないですよ、と。

「3・・・2・・・」

さっき座った所に・・・あぁあったあった。

「1・・・A happy new year !!」

ありゃ~・・・肝心なカウントダウンに参加できなかったYO!!

こりゃあ前途多難な1年になりそうだわ・・・orz。

みんなもこのコピーバンドにはあまり乗り気ではないのか、

カウントダウンが終わると同時にゾロゾロと帰路につき、

我輩はモーテルで爆睡となった。

Zzz・・・・

本日の走行距離 219キロ

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第一話 真夏だっていうのに・・・  第二話 思った以上に・・・

第三話 まさか雨降りとは・・・  第四話 NZには北欧もあるぜ!

第五話 ついでに香港の夜景を楽しんでしまう

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