29 Dec -

さて。

ではまた行き先選定の話から。

2012年の年末は、我輩がギリシャに行って以来の好カレンダー。

冒頭記載の通り、年始4日に休みをもらった結果、

9連休と、夏の大冒険並の大型連休到来。

いつもなら、

とにかくどこかへ!

と熱くなるところだが、鹿児島に来てからというもの、

ぶらっと週末に長崎へ行ったり阿蘇へ行ったりと、

関西育ちの我輩からすれば、毎週旅行してるようなもの。

なので、最近は、どうしても海外!という感じでもなかった。

鹿児島には、日本の辺境レベルで最高値を誇る、トカラ列島もあるしな。

ただ、さすがに9連休は、なかなかやってこない。

ようやく思い腰を上げたのは、11月の頭であった。

行くならちゃんと決めようと、行き先選抜大会急遽開幕。

「短い休みでは、どうせ来てくれない」

と、ヒネくれてしまう諸外国も色めき立った。

強さを発揮したのは、今度こそ、のメキシコ。

2012年地球滅亡の日を生き延びたマヤ戦士が剛球豪打で勝ち上がる。

一方、南アフリカも、夏休み以外で勝ち上がるにはここしかないと、

好球必打で連戦連勝。

今年こそ、この2ヶ国で決まりかと思われた。

しかし、準決勝で両国が合間見え、延々と延長戦を戦っている間に、

サクッと勝ち上がってきたのが、南の島国からやってきた、真っ黒のフィフティーン。

延長戦をようやくに勝ち上がったメキシコは、試合開始からスタミナ切れ。

オールブラックスはスクラムで押しまくり、結局20トライを奪う圧勝。

見事優勝を果たしたのであった。

というわけで、行き先はニュージーランドである。

今まで、日本、ギリシャ、フランス、スウェーデン、アメリカと、

北半球で新年を迎えてきたが、

たまには、というか、一度ぐらい、南半球で新年を迎えてみたい、と思ったのだ。
↑一応何がしかの行きたい理由は持っている。

当然季節は反対だから、真夏の年末年始である。

サンタクロースは世界各国厚手の赤いコートを着ているわけではないのですよ。

南の国では、アロハだったり、短パンだったりするわけだ。

もちろんクリスマスには間に合わないが、

その残り香を楽しめ、真夏の新年が迎えられる南の国の中で、

ニュージーランドは著名な世界遺産を持たない国。

通常なら選択肢にすら入らないところだが、

名著「地球の歩き方」によれば、北欧のようなフィヨルドや、

スイスのような美しい山々を持つというではないか。

こりゃ行ってみるしかないってもんだ。

さっそく予約をし始めた。

鹿児島は良いところなのだが、海外旅行にはビハインドで、アクセスが悪い。

いろいろ問い合わせた結果、福岡→台北→香港→オークランドとなった。

帰りは香港で一泊。

関空からなら一発なのになぁ。

とりあえず日本からニュージーランドまでの往復便を押さえてホッとしてしまい、

ほったらかしになるのが、最近の悪いパターン。

12月になるまで放っておいて、安くて良いホテルが選べなくなってから、

慌てて手配し始めたのであった。

このクセ、何とかせねば・・・。

そして、今回の旅は、真夏の年末年始の他に、もう一つ楽しみがある。

それは、レンタカー。

一昨年、アメリカの雄大な大地をレンタカーで走って以来、あの楽しさをもう一度味わいたいと思っていたのだ。

ニュージーランド観光では、レンタカーは一般的なようなので、ここは我輩もレンタカーとしよう。

北欧のフィヨルド、スイスのアルプス、そしてアメリカのレンタカー。

まさに一粒で何度も美味しい今回の旅。

果たして予定通りに行くのか。

それは、神のみぞ知るのである。

出発前夜。

2012年最後の営業日だったが、

特に打ち上げ等がなく、これは良いやとさっさと帰宅し、

準備に取り掛かったまでは良かったが、途中で寝てしまい、目が覚めたら4:00。

コレはイカン!!

大慌てで洗濯機を回して風呂に入り、ホテルやらレンタカーやらの予約をした紙を整理。

あぁっ、自前で手配した航空券を出してないやんけ!

自分の準備の悪さに最強イライラしてしまった。

福岡空港を10:25発なので、2時間前に着くためには、

鹿児島中央駅6:09発の始発に乗らねばならない。

最後までもたつき、家を出たのは5:40。

しかもこういう時に限ってタクシーが来ねぇ。

やっと来た1台に無視され、万事休すかと思いきや、

何とか捕まえ、さくら600号に飛び乗った。

ふおぉぉぉ・・・。

この準備の悪さは、絶対に直さねばならない。

福岡空港には予定通り2時間前に到着。

まずは台北へ。

そこから、香港へ飛び、乗り次ぐことになる。

台北までの便は、台北経由香港行きなので、

乗ったまま香港に行きたいところだが、

台北→香港の席が取れず、台北では4時間のトランジットである。

やむなし。

福岡空港にスタバが無いのは予定外。

いつもの出陣式は、どこか途中でやるとしよう。

暗雲垂れ込めるな・・・。

そしてとにかく眠くて仕方ない我輩は、

いつ飛行機が離陸したのかすら気付かないまま、東シナ海上空で起こされ、ランチ。

不味い機内食だった。

機体も古く、福岡~香港間のやる気のなさを感じずにはいられないのであった。

台北の空港は思ったより免税店が多い。

しかし何だかお買い得感が無い。

実は今回、円高時に両替した米ドル札で、

モンブランのボールペンを購入する気満々で家を出て来たのだ。

・・・が、円に換算すると、福岡空港の免税店より高い。

さすがにコレでは買えない。

ガックリうなだれてスタバへ行き、youtubeを見ながら出陣式。

♪人間五十年~ry

だんだん五十歳が近づいてきたのう・・・。

香港行きに乗り込んですぐにまた爆睡。

メシで起こされたが、断って寝続けた。

そう、我輩はこれでも疲れているのだよ。

到着直前、飛行機がいきなりグラディウス化する夢を見て目を覚ます。

何て不快な夢なんだ・・・。

危うく壁に当たって爆発するところだったじゃないか。

・・・いや、こっちの話だったかな。

香港には18:00過ぎに到着。

3時間のトランジットだ。

無駄に時間がかかっている気がしてモッタイナイのだが、

関西発のオークランド行きは、17:00発の翌朝8:30着。

到着時間は5時間しか違わないのだから・・・と、自分をなだめる。

香港の物価はさらに高く、モンブランのボールペンは日本円に換算すると、福岡より7000円も高い。

これまたガッカリし、ロビーで延々待つ。

コンセントが無いから、youtubeも見れない。

最近、色んな施設が、コンセントを隠しているよな。

前は大概柱に一つはあって、みんなそこに座ってパソコンをいじっていたものだが。

ま・・・文句を言う資格は無いのだがね。

ちなみに、海外旅行に行く時は、

コンセント部分とコードをUSBで分離できる充電器をオススメする。

我輩が好んで使っているのはコレ。

Road WarriorのスイングUSBタップ
(間に同じくRoad Warriorのゴーコンを噛ませている)

USBで充電しながら、コンセントも使えるタイプだ。

飛行機の中で充電したい時に、USBでないと充電できないことが多いからな。

ケータイの充電は、独り旅では死活問題になりかねない。

万全を期されたい。

ちなみに、iPhoneの下にあるのは、生茶のおまけに付いてたお茶犬の巾着。

巾着自体がクリーナータイプの生地になってて、とても気に入っている。

気に入り過ぎて、3色4枚あるのは内緒だ。

やっとこ搭乗時間になり、雨降りの中、CX197便は、オークランドへ向けて離陸。

おーっしゃ!

やっと離陸の時に起きていられたぞ!

いざ行かん、ニュージーランド!

ヒアウィィゴオォーー!!

で、メシを食って即爆睡。

我輩は疲れているのだ。

見てみたかった映画、リンカーンを英語字幕で見て、

朝飯を少しだけ食ったら、ようやく地図にニュージーランドが見えてきた。

意外に遠いのだな。

12:00過ぎオークランド着。

ニュージーランドは、食べ物の持ち込みに厳しいらしく、随分と注意書きがあった。

荷物を受け取り、日本円をニュージーランドドルに交換する・・・と、異様に交換レートが悪い。

いつ時点の円レートなのか基準が分からんが、

何もしてないのに、いきなり5000円が吹き飛んだ。

オーマイガッ!!

この金は、使わずに円に戻して、米ドル札を両替した方が賢いかもしれんな。

しばらくはクレジットカードで決済しよう。

薬屋で、持ってくるのを忘れた日焼け止めと、虫除けを買う。

これまた高い。

ウーム、こんなに物価が高いのかニュージーランド。

神アプリ、「Metro」の言う通り、市内へはバス。

バス代も、これまた高い。

おい、兄ちゃん早くチケット買ってくれよ。

バスが出ちまうよ!!

そして兄ちゃんがカバンを置き忘れ。

ヘイ ミスター!!

我輩が走る始末に。

「君は私の必需品を返してくれた!」

なになに、旅は道連れ世は情け。

助け合って行こうじゃないか。

はて、何だかこのバス、違和感が・・・。

何だろう何だろうと思いながら車窓を見ていて気がついた。

車がみんな、日本と同じ右ハンドルで左側通行なのだ。

こいつは拍子抜け。

外国のドライブ気分を味わえないのではないだろうか・・・。

今夜のお宿、Shakespeare Hotelは、メインストリートに近い割には、とても安い。

アイリッシュパブの上階であった

さて、では荷物を置いて、オークランドを観光する。

まずは、スカイタワー

上の展望台まで、約3,000円。

景色はというと、オークランド市街を一望できるわけだが、

起伏があるはずなのに、さほど見栄えがせず、まぁこんなもんか程度。


こういう下が見えるガラスって、割れないと思っても、立つの怖いよな。

少し歩いてみると、ホテルの裏手に可愛らしい教会が。


↑この時期は、キリスト誕生の場面をモデルにした場面が飾ってあるのだ。

続いて、バスに乗って、パーネル地区。

古い住宅エリアらしく確かに建ってる家はクラシカルな感じだが、

来る価値があるかと言われれば、微妙な感じだ。

気分直しに、教会へ。

16:00までだから開いてるよね~。

・・・って閉まってるやんけ!!

あれ、今17:00?

何でやろか・・・。

あ、サマータイム・・・?

いや、今は冬やんけ・・・。

ちゃうわ、夏か!!

という独り問答をしばらくやって、開いてないことに納得。

オークランドって見どころに乏しくて(というか、これは他の町にも言えることだが)、

もはややることがなくなった。

郊外にある山の上から町の夜景が見えそうだが、

たまに雨が降ってて期待できない。

ホテルに帰ってもやることもないので、

市内を循環するバスに乗り、ウトウトしながら町ウォッチ。

あれ、ちょっと待ってくれ。

今何か・・・。



















夏なのにその衣装なのかアンタ!!

半袖短パンのサンタに会いに来たのに、

何だよ、ガッカリだよ!!

うなだれて、メインストリートを歩き、

マクドでキウィバーガーを食ったらコレが不味くて、

ガッカリの上にもガッカリして、雨の中港の方まで歩いてみたものの、

やはり特にコレといったものは見当たらない。

ブラブラとホテルに戻ったのは19:00過ぎ。

まだ全然明るい。

少し暗くなったらもう一度外出するつもりでいたら、

3時間ほど寝てしまい、22:00になって目を覚まし、

歩き回ってみたものの、やはりパッとせず

スタバでラテを飲んで太って帰ってきてしまった。

やれやれ・・・シャワって寝るか・・・。

Zzz・・・

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第一話 真夏だっていうのに・・・  第二話 思った以上に・・・

第三話 まさか雨降りとは・・・  第四話 NZには北欧もあるぜ!

第五話 ついでに香港の夜景を楽しんでしまう

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