- 20 Aug

今朝もアザーンの時間で目を覚ます。

支度をして美味い朝食を食べたら、8:30にチェックアウト。

すると、もうドライバーが待っていた。

今日はフェズから約9時間のドライブでメルズーガというモロッコの南部、

サハラ砂漠の入口の町まで行く。

何とも遠い。

昨夜予約の内容をチェックしていたら、

砂漠宿泊ではなく、ホテル泊になっているのに気付いたので、

砂漠のキャンプ泊に変えてもらう。

変えてもらえて良かったわ。

フェズの街並みを抜けてハイウェイをどんどんと行く。

今日は特に寄る場所が無いらしい。

それでも9時間なのだから遠い。

ハイウェイはクネクネと山の中へ。

「猿がいるから見ていく?」 と言われるままに行ってみると、

道端に猿がいて、我輩の後続車の人々も降りてきて猿を見ることになった。

何だか餌をやらないかと言うのでビスケットみたいのをもらって餌付け。

猿よりも、地元の人が乗ってきた馬に目がいってしまう我輩なのであった。

そこからしばらく行くと道路の脇に、所々キャンプのようなものと羊やヤギが見えてくる。

ノマドという放牧をしている人々の暮らす所らしい。

我輩の知る「トゥアレグ」という人々のことかと思ったら違うらしい。

草が生えている所を転々としながら羊やヤギを飼うのだそうな。

延々走ってランチ。

魚料理。

んで、ランチの後も車はどんどんと走っていく。

眠くて仕方ない我輩は、大爆睡。

昨日のバスといい、この車といい、よくもまあこんなに眠くなるものである。

ハイウェイは川に沿って谷を走っていく。

そして所々町があり、このあたりは大変画になる。

眠気と戦いながら、パチパチと風景を撮る。

「止めるなら言ってくれ」 と何度も何度も言われるが、まぁそこまでではない。

それよりも、こんな砂漠でも川が流れてる辺りにだけは木が茂るということに、

自然の凄さを感じつつのドライブだった。

今回のドライバーはあんまり喋らないタイプなので、大変にありがたい。

たまに喋ることがある時にだけ会話がある程度で、

あとはラジオのモロッコミュージックを聴きながらのローングドライビング。

そして谷が開けた所で休憩。

ズィズバレーという渓谷だそうで、高台から僅かな家並みが見えるのだが、

コレは大変画になる。


モロッコの景色の中で、ここが一番お気に入りだ。

フェズから車で5~6時間もぶっ飛ばせば見に来れるので、来た方が良いぞ!

車を止めてもらって存分に撮影した。

「サハランフェイスマフラーを買うか?」 と言うので、これまた言われるままに生地屋へ。

「買うなら青色がオススメだ」 ということで、

これも言われるままに青色に染められた生地を購入。

青色はサハラでは高貴な色らしい。

群青色を好む我輩としては結構な話であった。

そしてただの布切れではあるが、USD20と、結構お高い。

生地屋にはラクダ牧場があって、数頭のヒトコブラクダが草をはんでいた。

横から見るとニンマリ笑ってるみたいでとても愛らしい。

ラクダをこんな風にマジマジと見るのは初めてのことである。

ちなみに愛読書の世界哺乳類図鑑によると、

野生のヒトコブラクダというのは存在しないんだそうな。

時間的にもそろそろという頃、いよいよと景色が荒涼としてきた。

ゴロゴロと岩が転がって、見渡す限りの地平線。

そして家畜のラクダの群れ。

これも砂漠なのだろうかと思いつつ、キョロキョロしていると、

遠くにオレンジ色の鳥取砂丘みたいのが見えてきた。

アレか!

なるほど砂漠っぽい!

メルズーガの町は本当に砂漠の近くにあって、ホテルの裏手が鳥取砂丘になっている。

砂漠ツアーは、砂漠にチョロッと行ってホテルに帰ってくるプランと、

そのまま砂漠のキャンプに宿泊するプランがあって、我輩は後者である。

ガイドとは明日の朝の時間を聞いて別れ、

ホテルに荷物を預けてほかのツアー客と一緒に四駆の荷台に乗り込む。

どこへ行って何をするんだかサッパリなので、本当に言われるがまま、という感じだ。

5分ほど走ると、我々のラクダが待っていた。

これに乗るの???

どっちかといえば、ラクダに乗ってる人々を夕日と一緒に撮りたいのだけど。

まぁ良いか。

そして少し曇り気味なのが残念だ。

前方のラクダに家族連れが乗り、我輩は最後方のラクダに跨がることになった。

こぶの所に鞍があって、立ち上がるとかなり高い。

先頭のラクダとは数珠繋ぎになっていて、ブラブラと歩き始めた。

月のぉ~砂漠を~♪

あぁ日が沈む。

曇りというか、霞んでて望遠レンズで撮らないと太陽が小さい。

まぁこれも仕方ない。

夕日の時間に少し写真を撮らせてもらって、


さらにブラブラと歩いて、今夜のキャンプに到着。

「明日の朝はどうする?ラクダで帰る?」

偽「ラクダと一緒に歩いても良い?ラクダが歩いてるのを撮りたい」

「オーケー」

我輩は家族連れがラクダに乗るものだとばっかり思っていたので、

我輩は歩く方をチョイスしたのであった。

砂漠のキャンプというので何もないキャンプなのかと思いきや、

そのあたりはツアー用に整備されていて、共同トイレ・シャワーもある。

何なら近くには他のキャンプもあって、写真を撮るには光が邪魔になるぐらいである。

うーむ、想定外。

独り用のテントをあてがわれ、荷物を置いたら食事。

家族と一緒に食べさせてもらう。

彼らはバルセロナから来たそうな。

「わおバルサファンなんだぜ!」 と言うと、

英語の分かる奥さんが顔をしかめて「彼はクレなんだってよ」 と言った途端に全員が爆笑。
↑FCバルセロナのファンのことを「クレ」と呼ぶ。

旦那さんは同じくバルセロナをホームとするエスパニョールのファンだったようだ。

しかしまぁ世界はサッカーで出来ているというか、

サッカーの話題ぐらいにはついていけないとイカンな。

何を話したか他愛もない会話をメチャクチャな英語でやってメシを食う。

今夜もタジン鍋。

モロッコといえばタジン鍋なんだな。

独りではとても食えない量だったので、分け分けしてもらって助かった。

メシの後はレクリエーション。

太鼓を叩いたりだのなんだのとやってる間に我輩は写真を撮る。

そしたらラクダ引きの青年がやってきて、

こっち来て撮った方が良いぞと暗いところへ案内してくれた。

それでもどうしてもキャンプの光害があるのだがね。

「君はフォトグラファーなのか?」 という問いから、

ようやく我輩が写真を撮りまくっていることに納得したようだった。

ちなみに我輩は自分のことはフォトグラファーとは思っていない。

フォトグラファーってのは写真で食える人のことだ。

我輩はサラリーマンである。

偽「このあたりはサソリやヘビがいたりしないの?」

「モチロンだ。完璧にコントロールされているからな」

コントロール・・・。

「明日は本当に歩くのか?あっちのファミリーは車だぞ」

そうか。

さっき話が合わないと思ったのはそのせいか。

偽「君がラクダを引いて帰るなら歩いて帰る」

ということで、5:30出発で待ち合わせ、我輩も太鼓を叩く輪に入り、オヤスミタイム。

ファミリー夫婦は広場の真ん中にある野外ベッドで寝るらしい。

まぁ星がキレイだからね。

では寝ますかね。

テントのベッドだから南京虫やダニがどうなのとかね、気にしてはいけません。

気にしてはね・・・Zzz・・・










- 21 Aug

深夜目を覚まして写真を撮ろうかと思いきや、あまりきれいに星が見えない。

朝になって少し空がガスっていて、なるほどこれではねぇと納得。

荷物をまとめて待っていたらラクダ引きがやってきた。

リュックを先頭のラクダに乗っけて、まだ薄暗い中を出発。

彼は26歳でノマドを10年やってからラクダ引きになったんだそうな。

ラクダ引きの青年は、先月やはり日本人の写真家と1ヶ月間砂漠をテントで泊まり歩いたそうだ。

すげー。

そんなことしに来る人がいるんだな。

我輩もやってみたいわ。

・・・3日ぐらい。

なので、彼は我輩がどういう写真を撮りたいのか、何となく理解している様子だ。

我輩があっちこっちと砂丘を登ったり下りたりしながら撮ってる中、

こちらに目線をくれずに歩いてくれる。

これは大変にありがたい事であった。

「天気があんまり良くないな。残念だ」

まぁしかし、それもまた良きかな良きかな。

この砂漠の中をラクダと一緒に歩いてる感、最高である。

砂漠というのは暑くて危なくて危険、というイメージしかなかったが、

自分達が歩く足音しかしない砂漠は、何とも物悲しいというか、静謐な感じだ。

ラクダというのは反芻する生き物なんだろうか。

ゴリゴリと何かをずっと食ってはゲップみたいのをやってる。

このゴリゴリいう音もまた良し。

ラクダの歯ってすげー長いのだなぁという発見すら面白い。

何となく曇りが晴れてきて、日の出の時間。


↑いつ歩いたのか、前に歩いたラクダ引きの足跡が無い方が良いのでアングルが難しい。

↑そしてようやく足跡の無いカットが撮れたのでした。

霞の向こうに太陽を拝むことができた。

2人して満足なのであった。

延々と歩くこと2時間半。

たっぷりと砂漠を楽しんでメルズーガに戻ってきた。

ラクダを放牧地に戻し、ホテルまで歩いてラクダ引きとはサヨウナラ。

「さっさと結婚して次は夫婦で来いよ」

う・・・うんまぁね。

ガイドと再会し、車で出発。

今日はワルザザートという町まで。

5時間程度のようだ。

途中特に見所になるような所は無いようだ。

とはいえ、高台から見下ろす砂漠の町は大変趣がある。


我輩はいつかトンブクトゥのあるマリに行ってみたい。

こんな所なのかねぇと思いながら景色を見ていたのだった。

町には窓のない建物が沢山、それはもう沢山あるので、

アレはなんなのかと聞いてみると、建築途中・・・なのは当たり前。

想像するに、ニーズがあって建てるというよりは、

建ててあるところに住む感じのようだな。

窓をはめて、ピンク色に塗って完成するらしい。

ピンク色というのはこの暑さに強いんだそうな。

ほえー。

人が住んだ途端にグレーの建物がカラフルになるなんてシムシティみたいだな。

何だか川が流れてて地元民がワチャワチャしてる所で小休止。

見てきて良いぞと言われても、別に見るべくはないので、ブラブラっとしてオシマイ。

メシを食うことになった。

そしてまたしてもタジン鍋。

確かに美味いんだが、いい加減飽きるぞ。

H.I.S.以外の客が食いに寄ることなんてあるんだろうか?

という地元レストランだった。

で、食ったら移動。

展望台みたいなところに寄りつつ、

ワルザザートに到着したのは17:00頃。

H.I.S.指定のホテルで、ディナーも付いているとかなんとか。

正直全く期待できそうではない。

別にすることはないので、荷物を置いたらカメラだけ持ってブラブラ。

何か無いものかと歩き回っていたら、モスクの裏手に丘があって、

町が見下ろせそう。

行ってみると、夕日がキレイ。

いやー、昨日この夕日が見たかったぞ。

日没のアザーンを聞きながらホテルに戻る。

宿泊に付いてるディナー・・・は絶望的なビュッフェだった。

食べたいものは何もなく、これならタジン鍋で良いぞ!という晩飯だった。

とはいえ出歩くのもメンドクサイ。

持ってきたビスケットで終わりにしよう。

砂漠ツアーも明日で終わり。

やることもないし早めに寝ることにした。

Zzz・・・

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