- 17 Oct

6:00前に起床。

イカン寝てしまった。

モン・サン・ミシェルの天気を見ると、快晴。

モン・サン・ミシェルの満潮時間は7:39。

すぐに出発だ。

荷物をかき集めてフロントへ降りるとドアが閉まっている。

こ・・・これは・・・。

鍵を放置して出発しようとしたが、パーキングはシャッターが下りている。

これは参った。

裏口から慌てて外に出てみると、ホテルのメイン入口は空いていて、

フロントには女性がいた。

出発したいことを告げ、シャッターを開けてもらう。

昨日我輩が停めた後に、左側にも車が停めてあり、我輩の車は少々出づらい。

コレはまずいのでは・・・と適当にハンドルを切って出始めたのがまずかった。

微妙に両側の車が邪魔になって出られない。

特に右の車とはスペースが足らず、どうしても舵角が足りない。

昨夜どうやってこのスペースに潜り込んだのか、自分のハンドルテクに恐れ入る。

女性に右前を見てもらって何度も何度も切り返し、

正直右の車のドアに若干めりこみつつ切り返して出ようとしたが、

最後の数センチ程度が何ともならず、万事休す。

↑5mmほどしかスペースはない。

右の車を一旦出してもらわないとどうしようもなくなった。

電話しても出てこないし女性は朝ご飯の準備もあるしでゴチャゴチャしてるうちに連絡がついて、

初老のオッチャンが降りてきた。

メンドクサイ感じの人じゃないと良いのだが。

とりあえず、我が車がビッタリ斜めに入り込んでいるのに苦笑しつつ、

バックで出てくれ・・・るのかと思ったら、

何故か最後にハンドルを切って停まった。

え????

そこに停めたら意味ないやん。

出てくれよ。

そう思っても伝わらない。

オッチャンも見守る中で何とか出ようと

やはりドアにめり込ませつつ脱出を図るも、

無理。

絶対無理。

最後に無駄に切り返しをして止まったので、どちらも容易に出られない。

元は我輩のせいながら、阿呆かこいつは・・・と苛々してきたところで、

フランス人がやってきてくれた。

オッチャンに通訳しながら一旦車を出せと言ってくれた。

そうだよな!

変に停めずに

出てくれれば良いんだよ!

そして悪戦苦闘の末にオッチャンの車が外に出て、

我輩の車もようやく出すことができた。

余りにホッとしすぎて、外の路駐車にぶつけるところであった。

あぁ助かった。

フランス人とオッチャンに礼を言い、モン・サン・ミシェルへ出発できたのは7:30前。

1時間も無駄にしたわ!!

結局モン・サン・ミシェルに着いた時には、潮が引き初めていた。

思ってたような快晴ではないが・・・無念だ。

クソッ!!

諦めずに写真を撮って、とりあえず、この近辺で撮るか、ロケハンもあるしな。

ということで、小川を挟んだ対岸に車を停めて、蚊に襲われつつ散歩して撮影。

全くモン・サン・ミシェルがモスキート伯爵の巣であるのは20年経っても変わらんわ。

どこからどんな風に撮れるのかよくよく観察しながらモン・サン・ミシェルを眺める。

元々、我輩に海外へ行ってみたいと思わせたのはこの世界遺産だ。

今夜、そして明日こそは満潮の姿を拝んでやるぞ。

以前どこかでフランス人と話した時に、

モン・サン・ミシェルはいつも天気が変わりやすいと言っていたように、

だんだん曇り始めたと思ったら薄日が射したりと、天気が変わっていく。

この2日はモン・サン・ミシェルに集中しようと決めて、

車で寝たりしながら色々撮った。

昼間は干潮のピークで、泥の遠浅になったところを歩く人がいる。

東側には羊の放牧地が広がり、今日はこちらからなら夕日が見えて、

彗星も狙えるに違いない。

夕方はここだと決めた。

一旦ホテルにチェックイン。

今夜のお宿はモン・サン・ミシェルに一番近いル・レ・サン・ミシェル。

以前M2氏と宿泊したホテルだ。

モン・サン・ミシェルビューとあるが・・・微妙に木が邪魔だ。

隣の部屋へチェンジできるか聞いたらフルブックス。

当たり前か。

まぁホテルから撮ることは無いから良いとするか。

ブラブラしてから、ロケハンしたポイントへ行く。


羊たちが牧舎へ戻って来るところ見送り、

車を停めて少し待っていると、

カヌーを載せた四駆が何台もやってきて、カヌーを下ろしている。

はて?

とりあえず、我輩も三脚片手にポイントへ向かう。

すると看板に気付いた。

英語、中国語、日本語などで書いてある。

「潮の流れが速いので、取り残されないように」

ふむふむ・・・まぁこんな所まで大丈夫でしょ。

羊たちが去った牧草地の向こうにモン・サン・ミシェルが見え、夕日が落ちていく。

贅沢な景色よ。

そして、川のようになった海をカヌーが行く。

コレは素晴らしい。

しかしレンズ交換をやっててベスポジとは言えない?

まぁ良かろう。

今日ここに来たのは夕焼けを撮りに来たのではない。

日没後に現れるであろう紫金山・アトラス彗星とモン・サン・ミシェルを撮るのが目的だ。

計算が正しければ、モン・サン・ミシェルの近くに見えるハズなのだが・・・。

もうすぐ潮が満ちてくるのかなぁと思ってみていたら、川が逆流してきた。

何だこれは。

そして、カヌーや立ち漕ぎの人々が、サーフィンのようにやって来るではないか。

すげー。

このためにカヌーを漕いでたのか。

ザバーッと波の先端が流れた後もどんどんと潮が満ちてくる。

コレはまるで津波だ。

さっきまで川だったのが、もう海になっている。

そういえば、この羊の放牧場には水溜まりがいくつもあった。

ここって海に沈むのか?

我輩の近くで撮ってるオジサンに声をかける。

日没してまだ粘っているなんて、彗星が目的に違いないのだ。

偽「あー、ドゥーユーテイクフォトズオブアトラスコメット?」

「ペラペラペラペランペラリーノノノン」

フレンチか・・・。

全く分からん。

しかし、意味は分かってくれたようだ。

彼曰く、我輩が思ってたような高さではなく、

随分高いところに見えるようなことを言っている。

↑オッチャンの言う方角。右下に見えているのがモン・サン・ミシェル。

そ・・・そんな・・・。

しばらく粘っていたところ、オジサンは電話が掛かってきて退散していった。

多分さっきまでいた奥さんからであろう。

誰もいなくなって、どんどん潮も満ちてくる。

暗いし心配になってきた。

戻りながら狙うか・・・と、来た道を戻っていくと・・・

げっ。

海になっとる。

マジか!

来る時ぬかるんでるなぁと思ったんだよ。

戻れるのか???

かろうじて行けそうな岩場を伝って戻っていく。

暗い中、とんどん海が広くなる。

コレは怖い。

そして岩場の先がもう海になっているのが見えた。

アカン!!

小屋のような敷地へ飛び込み、そこから何とか岩場の入口まで戻り、

違う道で戻っていく。

昼間に歩いておいて本当に良かった。

車をおいた場所が沈むようなことは無いと思うが・・・。

急ぎ足で行くうちに足を取られて転倒。

いっでぇぇえぇぇあぁっ!!

しかし挫けている時間はない。

さらに行くと、車道に出る手前で、さっきのオジサンに遭遇。

彼は海になる前に車に戻ったようだ。

そして、何やらあのへんだぞ、みたいなことを教えてくれるのだが、

早く車に戻りたいので、話もそこそこに立ち去る。

そしてしばらく歩いて、ようやく車にたどり着いた途端に、一気に疲れた。

ぶっほぁぁぁぁっ・・・。

信じられないぐらいに疲れた。

あんなチャレンジをするものではないな。

あぁそして休んでいる暇はない。

彗星がどのあたりに見えているのか怪しいが、

モン・サン・ミシェルの近くから長広角で狙った方が賢い気がしてきた。

ここは我輩のカンに賭ける!

ホテルの駐車場に戻り、

14mmレンズを装着してモン・サン・ミシェルに架かる橋を歩いていきながら、

シャッターを切ってみる。

彗星はどこだ!?

アレか!!!

あんな所に!!

彗星だけの写真なんて要らない。

モン・サン・ミシェルと一緒に撮りたい。

写れーーーッ!!!という感じで撮ったのがコレ。

モン・サン・ミシェル周辺は夕方の天気が悪かったので、

モン・サン・ミシェルと撮れたのは世界で1枚なんじゃないか?

そうであって欲しい。

そういう1枚にこそ、意味があろう。

モン・サン・ミシェルにもっと近づいて撮ったろうと思って歩いてたら

雲に隠れてしまった。

ギリギリのタイミングだったな。

あの高さじゃなかったら写らなかったし。

いやー、疲れたわ。

そのままモン・サン・ミシェルの近くでも撮影。

海水が靴に染みて気持ち悪い。

羊の糞尿がふんだんに含まれている気がするのも最悪。

ま・・・仕方ないか・・・。

レストランでメシと思ったらどこもやってない。

夜のモン・サン・ミシェルを少しだけ歩いてホテルに戻り、爆睡。


Zzz・・・

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第一話 プレーンレック  第二話 キルキュフェルト山

第三話 さらばアイスランド  第四話 危うく沈没の巻

第五話 もう来ないかもモン・サン・ミシェル

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