12 Aug-

眠い・・・。

6:00前に起床。

ついに寝坊したか。

いつかはやるだろうと思っていたけどな。

今日は6:22発の電車に乗る予定をしているのだ。

もう無理だな・・・1時間後のにするか・・・。






・・・。





何か足がかゆい・・・。

蚊かっ!!

モスキート伯爵が入り込んできたかッ!

くっそぉ、天窓は閉めるべきだった!

ホエールウォッチングの時と同じミスを・・・。

モスキート伯爵がいるなら話は別だ。

一刻も早く出発しよう。

飛び起きて支度をし、駅へ。

オッサン早くしてくれ!

結局、タッチの差で電車には間に合わなかった。

ヒゲ剃らなきゃ良かったか。

やむなし。

次のアムステルダム行きは1時間後。

腹の謀反は怖いが、腹が減ったので、

とりあえずスタバで朝飯を済ませ、電車を待つしかない。

ただ待つのもつまらないので、アントワープ中央駅まで行くことにした。

4年前は、国際列車はアントワープ・ベルヘム駅しか通過しなかったのに、

今はほとんどの列車が中央駅経由。

なので、早めに中央駅へ行って、

駅を見てから後続のアムステルダム行きに乗り継ごうというわけだ。

というのも、アントワープ中央駅は、アールヌーボー様式で、我輩好みの美しい駅なのだ。

約30分。

駅は様変わりしていた。

何コレ。

列車は地下3階に到着。

1階は我輩が知っている趣きある造りだが、

地下ができたことで、まるで銀河鉄道999に出てきそうな、近未来と中世が合体した駅になっていた。





↑喫茶店には見えん。

なるほど、地下が貫通したから国際列車が通るようになったんだな。

写真を撮ってる間にアムステルダム行きが来てしまったので、慌てて乗り込む。

ローゼンダールと聞き間違えて降りてしまって慌てて戻ったりバタバタしながら、

本日最初の観光地ロッテルダムに到着。

はい、オランダ初上陸。

↑予想に反して、駅前は大都会。

4年前にアムステルダムスキポール空港でトランジットしたけど、空港から出てないのでね。

35ヵ国目。

いよいよ40ヵ国も夢ではなくなってきたな・・・。

カリブあたりの小国をぐるりと回って、一気に達成してやろうか。

それはさておき、急ぐか。

コインロッカーの使い方が分からず四苦八苦していたら、見知らぬ人が助けてくれた。

海外なんて言葉が分からなくても何とかなるのです。

重い重いパソコン入りスーツケースに別れを告げ、地下鉄に乗り換え。

行き先はキンデルダイク。

オランダといえば風車と木靴とチューハイムだろ。

分からないだと?

分かる者だけオレの船に乗るが良いッ!

まぁそれは良いとして。

キンデルダイクは風車の保存地区。

天気がイマイチだから、あまり良い景色は期待できないが、オランダで風車を見逃すという選択肢はない。

地下鉄からバスに乗り換える。

乗っているのは日本人ばかり約10人。

我輩が大嫌いな空間である。

約40分、キンデルダイクに到着。

「Listen!オレは14:00に折り返しのバスを運転してくる。
 そのバスに乗るなら3ユーロ(ここまでの片道6ユーロ)で良いぞ」

ふむ・・・。

今11:00。

絶対3時間もいない。(笑)

水路に沿って、10ほどの風車が並ぶ。

風車といえばフランダースの犬を思い出してしまうのだけど。

でもあれはベルギーの話だから、ここは関係ない。

思ったより小さいんだな

晴れてれば全然印象が違うんだろうけど、この天気ではなぁ。



降ったり止んだりの小雨の中、風車の中を見たりしながら、滞在約1時間。

もう十分だ。

12:00少し過ぎのバスで折り返し。

Zzz・・・ハッ。

爆睡して目覚めたら地下鉄の乗換駅だった。

・・・眠すぎる。

もっと寝たい。

しかし降りるしかない。

よく起きたなオレ。

ロッテルダム駅に戻り、アムステルダムへ向かう。

高級特急列車「タリス」に乗ろうかと思ったが、

座席予約で随分待たされそうだったのと、列車が丁度来る時間だったので、インターシティ(急行)に乗る。

ぐっすりと眠り、アムステルダムでの戦いに備えた。

約40分でアムステルダム中央駅に到着

来ましたアムステルダム。

言わずとしれたネーデルの本拠地ですな。

さて、酒場のヨハンナに発見の報告を・・・

あぁいや、こっちの話だ。

海運で栄え、世界一の港だったアムステルダム。

響きがカッコイイ!

男の町だね!

ちなみに、アムステル川に作られたダムって意味である。

まんまやんけ!

さて、駅前のホテルにチェックイン。

「部屋はカードロック。入ってカードを刺せば、部屋が赤く光るぞ」

「ハッハッハッ」

このネーデルジョークの意味は後ほど説明しよう。

荷物を置いたらすぐ出発。

ホテルのそばにあるニコラス教会からだ。

どっしりとした造りで、カッコイイ

中もステンドグラスや鮮やかなドームなど、見応えがある。

旧教会まで運河沿いを歩く。

コレだよコレ

まさにこの雰囲気。

これぞヨーロッパ。

良い感じだなアムステルダム。

旧教会は丁度時間がきてパイプオルガンの音楽が流れ、

とても良い空気

船乗りの教会だったのか、軍艦がつるされていた。

さて、馬鹿と煙と偽スナフキンは、高いところに上りたがるのだ。

事前調査によると、アムステルダムを見下ろすことができるのは、西教会のみ。

1時間ごとのツアーでしか上れないらしいので、早速向かってみる。

すると。

路地には赤くライトアップされた部屋の中に水着みたいのを着た女がたくさん。

このへんが飾り窓だったのか。

さて、さっきのネーデルジョークの話。

アムステルダムは、売春が合法なのだ。(合法な国は結構多い)

ちゃんと法律の下、彼女たちは、「売っている」のである。

そのエリアを飾り窓地区と呼ぶのだ。

まさか真っ昼間から営業中とは思わなかったけどな。

買う気はないが、ちゃんと見にくるつもりだったので、好都合といえる。

これはアムステルダムの文化だ。

きちんと紹介してない旅行誌は、偽善な上辺だけの三流誌だと思う。

残念ながら、地球の歩き方にも、飾り窓の文字はあるが、地図には載ってない。

なぜ中途半端に載せないのか。

たくさんの旅行客が、観光気分で、それこそ夫婦やカップルで見にきているような所だ。

堂々と載せるべきであろう。

ちなみに、夫婦やカップルの男の顔が険しいのはなぜだ。(笑)

ニヤニヤしないようにしてるのか?

売春地区というと言葉はキツイが、ラスベガスのカジノで踊ってた女たちと見た目は一緒。

違うのは、ここの人たちは売ってるってこと。

彼女たちは、自分で自分を売っているらしいので、

日本の繁華街のような、客引きはいないので、普通に歩いて大丈夫だ。

ぼけーっと歩いていると、

いきなり後ろの窓を叩く音がして、振り返ると窓越しに女が立っているってな感じで、至る所にある。

日本人客が多いのか、日本語の看板もあった。

ま、日本でコソコソ売買春してるより、良いことだ。

リアルな感想を述べると。

立ってる女は大概美人じゃなかったな。

要は美人は常に売れててカーテンが閉まってるから、売れない非美人はいつまでも立ってるというわけか。

冷静に分析してしまった。f(-_-;;

ちなみに、我輩はキャバクラとかにすら一度も行ったことがない人なのだ。

そしてこれからも絶対行かないと心に誓っておるのだ。

内部調査はしていないので、そこは専門家の方にお任せしよう。

そうだ。

文化といえば、アムステルダムでコーヒーを飲むのは「Cafe」、

では「CoffeeShop」は?

ドラッグを楽しむところなんだな。

パンやコーヒーが店頭にあったから、ドラッグだけってことはなさそうだが。

アムステルダムでは、一部のドラッグが合法なのだ。

我輩は楽しんでないので、こちらも専門家の方にお任せしよう。

我輩はとにかく自分に甘~いからな。

魅惑を振りまくものには近づかないようにしているのだよ。

ドラッグってどうやって楽しむのかね。

注射ってイメージだけど、水タバコを吸うような容器を抱えてる人がいたからな。

吸うのだろうか?

まぁ良いや。

甘いニオイがする路地を抜け、西教会へ

次は17:30からのガイドツアーだとか。

1時間近く待つのか・・・。

ちっ。

上手く時間を潰せる場所が無いので、

この後のスケを練りつつファンタとM&M’sで空腹を満たし、近くをぶらぶら。

時間が惜しいわい。

ガイドツアーは、塔の各フロアで色々説明を聞くというもの。

てっぺんからの眺めにしか興味が無かったりする我輩は、適当に聞いていた。

眺めはというと、うーむ、こんなもんかって感じだった。

見学終了時間から逆算した結果、次に向かうのは国立美術館。

神アプリ「MetrO」を頼りにトラムに乗ると、意外に早く着いた。

さて、見所の絵画観賞だけにするかな・・・。

「ソーリークローズ」

!?

うそ~ん。

金曜日は21:00までじゃないの?

ガックリ。

・・・してるヒマはない。

ミュージアムショップで画集を買っておく。

まぁ最悪これさえあれば良しとするか・・・。

クソッ朝の寝坊が。

(# ゚Д゚) くわっ!!

隣のゴッホミュージアムは開いていたので、サクッと見学。

ゴッホの絵みたいなのって難しい気がするから苦手だな。

ぱっと見て、あぁキレイとか、素晴らしいっていう芸術の方が好き。

描いた時の心情やいかに、とか、この画にはこんな意味が含まれている、

みたいなのは、めんどくさくなる。

写真も同じ。

ドキュメンタリーっぽいのはめんどいから見ない。

芸術にまで、小難しい理屈を求めていないのだ、我輩は。

地下を含めて4フロアをあっという間に見学終了。

よし、次はアンネ・フランクの家。

アンネの日記が書かれた、まさにその家だ。

つい最近まで、赤毛のアンとごっちゃになっていた我輩は、大変申し訳ない気持ちになった。

幼い笑顔の写真を見ていると、気の毒で気の毒で・・・という言葉すら不適切なぐらい、

何ともやるせない展示であった。

阿呆な日本人が、ハーケンクロイツ(ナチスのマーク、卍ではない)の

タトゥーシール貼ってるのをたまに見るけどさ、お前ら意味を知ってるのか?って思う。

「Fuck up!」って書いたシャツを着てるより恥ずかしい。

無知は罪だ。

アンネの日記の日本語訳を買って読もうか迷ったが、買わなかった。

本当に読む気になったら読もう。

これにてアムステルダム観光終了。

一旦ホテルへ戻って画集を置き、暗くなってからの飾り窓地区を見学。

観光客だらけ。

そんな中でも、普通に買いに入る人もいる。

ま、ご商売ですからね。

ヨドバシでカメラを買うようなものだ。


↑暗くなってくると、妖艶な感じが。

広場からトラムに乗り、ライブを聴きつつ、文化財に指定されているらしいレストランへ。

一番安いディナーを食い(驚異のサラダとビールのみという組み合わせ)、

空腹にビールがテキメンに効いてしまった酔っ払い偽スナフキンは、

ふらふらと運河沿いを散歩。

酔っ払ってしまったらこっちのもんだ。

誰も歩いてない通りだって怖くない。

( ゚∀゚)アハハ八ノヽノヽノ \ / \/ \

木製の跳ね橋を見に行く。

アムステルダムには無数の運河があり、空から見ると、とてもキレイだが、運河沿いの景色もキレイだ。

外国の美しい町って、川の景観を活かしてるよな。

日本の町の川沿いは何で汚いのだろうか。

残念だ。

跳ね橋はライトアップされていたが、あまりだった。

三脚を忘れてきたので、撮れるアングルも限られていたし。

そこから少し歩いて、レンブラント広場からメトロに乗り、ホテルに戻る。

↑この旅最後の一枚。

いよいよ最後の夜か。

っていうか、もう日が回る時間だけど。

明日は早起きして海沿いの集合住宅を見に行く・・・か・・・な・・・Zzz・・・




















12 Aug-

7:30起床。

また寝坊か・・・。

っていうか、肉体的にもはや限界ともいえる。

目覚ましはいつのまにか止めていたし、よく起きれたものである。

帰国便に遅れてはシャレにならん。

荷物を片付け、朝飯をさっと食って駅へ行く。

・・・ぬ~パソコンが重い。

許しがたい。

ろくに使わなかったし、何のために持ってきたのか分からなくなってきた。

もう二度とこのパソコンが海を渡ることはあるまい。

わざわざ後発の特急に乗ってスキポール国際空港へ。

スーツケースを預けても、パソコンを預けることはできない。

クソッタレ重いっちゅうねん。

一旦日本とは逆向きにフランクフルトに飛び、関空行きにトランジット。

はぁ・・・。

帰国便の座席に着くと、寂しい反面、ちゃんと予定通り帰れることにホッとする。

やはり我輩はサラリーマン、ジャパニーズビジネスマンなんだなぁと思うのだよ。

黄色~と~く~ろは・・・

赤色を足せばドイツの国旗なんだよ!

また来るぜ欧州ッグッバイ!!

<完>

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第一話 アンデルセンの国へ  第二話 北極圏  

第三話 ひょうがないけどね。 by 鈴井

第四話 チャンスは逃すな

第五話 梵天丸もかくありたい

第六話 御旗楯無、ご照覧あれ!

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