8 Aug-

5:00起床。

眠い・・・。

ゴァアアァァッ!!

雄叫びとともに起床。

そして寝起きとともにバチコン。

昨日の写真と、階段を基準にしてみると、

夕焼け(今は朝焼け)がスライドしているのが分かるであろう?

顔を洗って髭を剃り、昨日の氷山クルーズの反省を生かし、

持ってきた服の中で最強の装備を整える。

今日は丸一日かけて氷河クルーズ。

途中で腹痛に襲われたら泣くに泣けない。

万全の上にも万全を期さねばならぬ。

トックリシャツを2枚重ね、半袖を着た上から長袖のシャツを着、さらにフリース。

こんなに着込んだのは間違いなく人生初だ。

一応ここも日本と同じ夏なんですけど。

が、これでも外に出ると涼しく感じてしまう。

どないやねんと。

ちなみに、外は既に相当明るい。

歩いて10分のツアー会社前に時間通り6:15に到着。

昨日は気付かなかったが、ここはイルリサットの中心街にあたるようだ。

↑中央広場・・・になると思う。

そこからすぐの港まで送ってもらい、氷河クルーズ船に乗り込む。

昨日のよりは大型で、あまりに寒くなったら船内逃げ込みも可能だ。

なかなか出航しないと思ったら、ツアー参加者の名前をもう一度確認するとか。

ナンダヨー。

「君の名前はどれ?」

偽「オレ?偽スナフキン様だよったく・・・」









































・・・。

無い。

オレ様の名前が無いッ!?

えぇぇっ!?

いやいや、ブッキングの紙持ってるよコレコレ!!

「あー、分かった分かった。問題ないから」

問題あったら大変だって。

とりあえずちゃんと参加できた。

グリーンランドまで来てこの事態はさすがに焦ったぞ。

船はぐんぐん沖に出ていく。

昨日写真を撮ったとはいえ、本日も全力投球だ。



何枚かは大きくお見せしたいほどの絶景ですよ。

もったいつけて小さくしときますけど。

全然知らなかったが、目指すエキップ氷河までは片道5時間。

7時間のツアーじゃなかったのかコレ。

まぁ良いけど。

で、イルリサットは氷河の海の出口にある町なので、町の近くにも氷河はあるのだが、
(↑これは明日散歩で見に行く)

規模がでかいので、氷河が崩れると結構危ないらしい。

しかし氷河といえば、崩れ落ちる瞬間がハイライト。

そこで、比較的安全なエキップ氷河まで行くツアーがあるわけだ。

船は湾からフィヨルドへ入っていく。

フィヨルドって船の中から見るとつまらんのだな・・・。

あぁもうさすがに無理。

Zzz・・・。

「あー、ミスター、ハロー。もうすぐ氷河に着くよ」

ハッ。

フィヨルドの中も波はほとんど無く、鏡のような水面の中を進むと、フィヨルドの奥に氷河が見えてきた。

氷河自体はスイスで見たことあるが、

海に流れ込む氷河ってのは迫力があるな。

遠目に見ると分かりにくいが・・・

とにかく高い。

100メートル以上ありそうな感じ。

船のエンジンが止まると、シーンと静まり返る。

そして時々、雷のような音がして氷河が崩れ落ちる。

フィヨルドの谷に響くのか、凄い音だ。

そして、音が響くたびに、みんなキョロキョロとどこが崩れたのかを探すのである。

端から見てると、小動物のようで滑稽だろうな。(笑)

大きい塊が崩れると、波も凄い。

毎度のことながら、自然のスケールのでかさには驚くばかりだ。

ちなみに氷河は温暖化のせいで崩れているのではない。
(まぁ以前より余計に崩れているかもしれないが)

ゆっっっくりゆっっっくり押し出されているので、崩れるのだ。

へ~。






















・・・。





















・・・。

あぁイカン、またあっちの世界に入ってしまうところだった。

船は長いこと氷河の周りに停泊し、

我輩含む数人は、寒さの中、船が移動するまで粘ったのであった。

その甲斐あって、結構規模のでかい崩落を見ることができた。

がっさ~

どっば~ん

近くのコテージで数人の乗下船があり、帰路につく。

フィヨルドの景色はイマイチだという評価を下していたので、

もはや眠気マッコスな我輩は、船内に入るなり大爆睡。

もしかしたらクジラが見れるかもしれないと書いてあったけど、

我輩は生き物ウォッチにあまり縁がないからな。

気付いたら4時間も寝ていた。

しかしまだまだイルリサットには着いてない。

遠いなオイ。


↑イルリサットじゃない町。どこに行っても、こういう町の遠景は必ず撮りたい人。

眠気覚ましに外で写真を撮っている間に、19:00過ぎ、港に戻った。

所要時間12時間。

ぶはーっ充実したクルーズであった。

気づけば、朝からパン2枚とケーキのみ。

さすがに腹が減っていたので、

スーパーマーケットでチップスとチョコチップクッキー、レモネードとファンタを購入。

ちゃんとレストランで食えってか?

昨日食ったけど骨しゃぶっただけで終わっちまったじゃないか!

今夜は確実に腹が膨れるものを食いたいんだよ!

チップスはプリングルスもあったが、

敢えて見たことのないチップスのオニオンサワーにしてみた。

そのへんに我輩のグルメっぷりがうかがえるであろう?


↑おそらく我が人生最北端のスーパーマーケットになるであろう。
  ちゃんとアイスクリームも売っている。


部屋に戻って、バルコニーでチップスをがっつく。

美味い!

美味すぎる!!

クッキーは翌日の空腹時に備えておくつもりだったが、

空腹に耐えかねて、ファンタもろとも、ひと呑みにしてやった。

グハハハハッ!

しっかし良い眺めだなぁ。

世界の色んなところでメシを食ってきたが、マッターホルンを見ながら食った朝飯のように、

このチップスの景色も生涯忘れることはないだろう。

チップスであるかどうかは問題じゃないんだ!

さておき、空腹が満たされた我輩は、眠りの神様にいざなわれ、3時間ほど爆睡。

目が覚めたら24:30だった。

あぁ、夕日が沈むのを見損ねたか。

昨日見といて良かった。

カーテン開けっ放しの窓の外には、昨日と同じく、北にスライドしていく夕日が。

何度見ても飽きない。

昨日は24:00にはカーテン閉めちゃったけど、一晩中暗くならないんだな。


ふむ・・・思いついてしまった。

眠いが、外に出て教会へ行き、

何枚か写真を撮り撮り海岸へ行くと、波が打ち上げた氷河のオブジェが。

・・・。





















あぁイカンイカン・・・。

そういえば・・・昼間から気になってたんだ。

にせすなの こうげき!

ティリッ

バキッ!!

ひとかけら砕いて食ってみる。

む・・・塩辛くはないのか。

とりあえず何百、何千年前の氷だったわけで、贅沢な味であった。

あ。

今お腹の調子悪いんだった。

・・・。

(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル

さ・・・いい加減に寝よう・・・。

結局床に就いたのは26:30過ぎであった。

Zzz・・・

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第一話 アンデルセンの国へ  第二話 北極圏  

第三話 ひょうがないけどね。 by 鈴井

第四話 チャンスは逃すな

第五話 梵天丸もかくありたい

第六話 御旗楯無、ご照覧あれ!

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