7 Aug-

5:00前に起床。

今日は9:00の便だから、7:00ぐらいに空港へ行けば良い。

ちょっとぐらい街へ行くつもりの早起きだったが、窓の外は結構な雨降り。

これは無理だ。

止めておく。

6:00まで寝て、空港へ。

グリーンランド航空のチェックインカウンターは意味不明な大行列。

何だかデジャヴーするぞ。

・・・まさか。

キャンセルじゃなかろうなッ!?
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

しばらく待っていると、列が流れだした。

チェックインが始まっていなかっただけのようだ。

ぶふぅ~っ、心配させおって。

20分ぐらい並んでから思い出したのだが、

我輩はビジネスクラスのお客様であった!

ココは下賤なエコノミーの行列ではないか!!

わざわざビジネスクラスのカウンターへ移動したら、

結局並んだままと一緒ぐらいにチェックインだった。

チィィッ!!

実は、別にビジネスクラスを所望したわけではない。

第一話で書いたように、グリーンランド航空券は予約に手間が掛かる。

手配している間にエコノミーが埋まってしまったのだ。

ところが、何故かエコノミークラスより

ビジネスクラスのチケットの方が安く購入できてしまったのである。

料金体系がかなり謎な航空会社だ。

免税エリアで、海外へ行くたびに探し続けていたiPod touchのケースを購入。

日本に売ってるのってダサイのばっかりだから、

海外ならマシなデザインがあるんじゃないかと思っていたのだよ。

満足してのんびり歩いていくと、パスポートコントロールが。

あれ?出国なの?

ふーん。

ま、係員に搭乗券見せたし、こっちなんだろうな。

バスンッと出国スタンプをもらい、スニッカーズを買ってゲートに行くと・・・

誰もおらん!!

コレはイカン!

慌ててゲートを確認すると、1行見間違っているではないか!

あわわわ・・・。

パスポートコントロール横の警察官詰め所へ行って事情を説明して再入国。

走ってゲートに行くと、搭乗が始まっていた。

朝から疲れるわい。

9:00発、グリーンランド・カンガルルスァック空港行き。

人生初のビジネスは確かに広い。
(ペルーの帰り、一瞬ファーストクラスに乗ったけど、あれはエコノミーと同じ席だったからな)

座席の倒れ具合や、オットマンまで出てくるのにはビビってしまった。

が。

所詮飛行機など移動手段。

こんな空間のために金を余分に払うぐらいなら、

飛行機に乗るたびにパソコンを買うね。

我輩はエコノミーが狭いと感じない人なのだ。

体が小さい特権だな。

カンガルルスァックまでは4時間半。

しかし時差が4時間あるので、9:30に到着した。

↑真っ赤な機体のグリーンランド航空機。

アイスランドを飛び越えて、ついに我輩は、北極圏にやってきたわけだ。

スバラシイ。

人生初の北極圏が、北欧やアラスカじゃなくてグリーンランドということもスバラシイ、と思う。

個人的に。

2時間のトランジットで、目的地イルリサットへ向かう。

ロビーの案内に、「ジャコウウシツアー9:30~11:00」とある。

ウーム、行っちゃったばかりか。

残念。

帰りは4時間待ちだから、帰りは参加しよう。

外に出ると、さすがに涼しい。

いよいよやってきたなぁと実感する。

空港の周りには何もないが、とりあえずバチコンバチコンと写真を撮る。



←公衆電話

最近カメラを触っていなかったので、設定を変え忘れたり、戻し忘れたり。

調子を取り戻すためにはとりあえず撮るにかぎるのだ。(笑)

さて。

イルリサットへの便の席は自由席。

当然早く並んで窓側に座りたいので、一体どこのゲートから乗るのか、落ち着きなくロビーをウロウロ。

結局分からずにイスに座ったら、すぐ横のゲートから乗ることになった。

ラッキー!

イルリサット行き、その名もダッシュ7号機。

ダッシュ1号といえば、エンペラーだよね!

残念ながら、0号~5号は知ってるが、7号は無かったような気がする。

・・・またしてもこっちの話だったな。

迷わず進行左側に着席。

晴れていることを祈りながらTake off!!

眼下には普通の海岸線が続く。

10分ぐらいすると・・・。

海に白いものが

おぉぉ・・・。

氷山ですよ!

氷山なんですよ!

すげーっ!!

その1 その2

大興奮の中、イルリサットに到着。

これからのお宿、ヴィード・ファルクの送迎車に揺られて町までは15分。

視線は海に釘付けであった。

氷山が浮きまくってる

すげぇ・・・。

いやぁ「ひょうがまじん」を思い出すよね!

「ふしぎなぼうし」が欲しくて山ほど倒したよ。

だって消費MPが3/4になっちゃうんだぜッ!

あぁいや・・・こっちの話だったな。

ところで、ドラクエ3のパーティー、

ぶとうかLV99、せんしLV99、ゆうしゃLV99、けんじゃLV97だったんだが、

ぶとうか=くりりん、ゆうしゃ=○○○○(我輩の名字、微妙に1文字足りない)、

けんじゃ=ぜうす(スーパーゼウス、出典ビックリマンチョコ)は覚えているんだが、

せんしの名前だけが思い出せない。

イエローオーブのために差し出した商人が「はらだ」だってことまで覚えているというのに。

小3のガキがつけた名前だから所詮マンガから取ったと思うのだが・・・。

気持ち悪い。

誰か思い出してくれッ!

あぁ・・・ついウッカリ熱くなっちまった。

なぜ「ごくう」じゃなくて「くりりん」なのかまで語りたいところだが、キリがない。

旅行に話を戻そう。

チェックイン時、今日の氷山クルーズは13:40から16:00に変更だと言われた。

あんまり遅いとイマイチなんじゃないかと心配になる。

ま、仕方ない。

部屋に入ると・・・ヲォォッ!!

スバラシイ眺めじゃないかッ!!

これは予定外。

ここに泊まる時は、絶対海側の部屋をオススメする。

そして、イルリサットにはメジャーなホテルが3つあるが、立地の面からもヴィード・ファルクが絶対オススメ。

町の中心にあり、買い物にも観光にも便利だからだ。

宿泊費が一番高いアークティックホテルより、総合的に見て優位だと思う。

手配に時間がかかると言われて適当に選んだが、結果的に大正解であった。

荷物を置いてすぐに外へ。

雨の予報だったが、最高に快晴。

見よッこれが太陽王の力じゃ!!

晴れてる間に撮りたい写真は撮っちまわねばならん。

まずは、イルリサットのイメージによく使われているらしい教会へ行ってみる。

閉まっていて中には入れなかった。

教会の向かいが海岸になっている。

ぱっと見、北海道で見た流氷のようだが、明らかに違うのは、氷山が流れ着いていることだ。

それに、我輩は流氷を見てはいるが、あの時は着氷(岸と流氷がくっつくこと)していなかったからな。

海が氷だらけというのは凄いね。

短い夏の時期にあたるため、所々白い花が咲いている。

原色のカラフルな家々と、青空とほんのり青い氷山。

人が少なくて静かだから、耳を澄ますと、波で擦れ合う氷の音まで聞こえる。

いや~ヤバイ。

思ったよりかなりスバラシイじゃないかグリーンランド。

北海道で経験できなかった着氷が見れて、且つ沖には氷山とは・・・。

正直嬉しい。

そのまま、イルリサットの住宅街ウォッチ。

ぬ・・・犬が・・・。

グリーンランドの犬は非常に大切な移動手段らしい。

犬はソリの曳き役である。

聞いた話では、スノーモービルだと、エンジンが壊れたら死ぬしかないが、

犬ゾリなら、犬がわずかでも生き残れば、町に帰ることができるかららしい。

うーむ、ここでは文明の利器すら力不足だというのか。

そのため、犬の繁殖や飼育は独特で、ほとんどの犬は狼との混血。

まぁ見ての通り、口元は犬というより狼である。

町の外れには犬の飼育エリアがあり異様な風景だ。

町の所々には、「餌をやらないで!」という表示もある。

コレは野性を保つだか何だか・・・と言っていたと思う。(苦笑)

とりあえずこんな風だから、

犬はどいつもこいつもなかなかに気合いが入っていて(そう見える)、

きっと日本の腑抜けた犬どもは、一瞬にして舎弟となるであろう。

そして犬嫌いの我輩にとっては、かなりの恐怖なのである。

ひぃぃっ!

コッソリ写真を撮ってオサラバし、ウォッチを続ける。

あちこちに三輪車やオモチャが放置してある。

ココのお子様は、お片付けが苦手らしいな。

まぁ誰も持っていかないからなんだろうけど。

歩いてみて思ったのは、どこから見ても画になるなぁってこと。

そして、たまにすれ違うジモッティ(死語か?)の顔立ちが、アジア人っぽいってこと。

隣のアイスランドはヨーロッパ系の顔立ちなのに。

民族が違うのかね。

ぐる~っと町を見て回り、15:45、ツアー会社のピックアップで港へ。

何とも可愛らしい小さな船で、氷山クルーズに出る。

あ・・・酔い止め飲み忘れた・・・。

ちっ。

16:00といっても、太陽は高く、まるで昼。

さすが北極圏。

氷をガリガリとかき分けて船は行く。

このへんは、網走のガリンコ号と変わらないな。

ほかの観光客がみんな船首に集まっているのを良いことに、

船尾をあっちこっちと動き回って写真を撮り倒す。

見慣れてくるとあれだな、小さい氷は無い方が良いな。

波がほとんど無いので、鏡のような海に、

どかんとデカイ氷山が浮いてる方が、画になると思った。

船はゆーっくりと氷山の中を進む。

絵葉書のような景色に大興奮の我輩は、落ち着きなく船の前後左右を動き回り、

バチコンバチコンとシャッター音を轟かせまくったのであった。

その1 その2 その3 その4 その5

やがて落ち着くと・・・寒いッ!!
(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル

何で薄着なの偽スナフキン!

指は霜焼けみたいに真っ赤でかゆいし、寒くて震えが止まらん!!

腹痛に脅えながら、船内で振る舞われたコーヒーで暖をとり、

しかし写真も撮りたいので、ヒザをガクガクいわせながら気合いで耐えた。

あ・・・明日からはちゃんと厚着しよう・・・。

大いに反省しつつ、3時間の氷山クルーズ終了。

偽「ミッドナイトクルーズにも行きたいけど予約できる?」

「明日はクルーズがないけど、明後日ならある。明後日オフィスに来れば良い」

了解だ。

部屋に戻ってビックリ。

外気に触れていたのと、外の寒さで冷えたカメラを持っていたせいか、

手首から先が真っ赤に膨れてる感じ。

左手には発疹まである。

これにはさすがに焦り、しばらくお湯で手を温めた。

19:30、やっと傾きかけた太陽を眺めながら、ホテルのレストランでディナー。

BBQの文字に惹かれてスペアリブをオーダーしたのだが・・・骨じゃねぇか。

あれってどうやって食うの?

かなり腹が減っていたので、これにはガックリきた。

失意のまま部屋に戻り、21:30、いよいよ夕焼けタイム。

どこで日没の写真を撮ろうかと思案し、一度は昼間の教会へ行ったがイマイチ。

結局部屋の前が一番かな、と思い、日没まで部屋で夕焼けを眺めておった。

↑階段が写っているでしょう?この階段がすごく印象的だったので、入れたかったのだ。ただ、街灯が邪魔だったね。

うーむ、絶景かな絶景かな・・・。

なかなか沈まない夕日が沈むまで待っていたら、23:00になった。

沈んだら沈んだで、またまた味のある景色が見れそうな気がしたので、

眠い体にムチ打って、再び外出。

やっぱり出てきて良かった。


↑疲れてくると写真が左に傾くクセがあるから・・・いちいち修正するのがめんどくさい・・・。

明日は1日かけて氷河クルーズ。

6:15ツアー会社前集合である。

早く寝なければと思いながらも、いつの間にやら夜は更けて、24:00を過ぎた。

いい加減にしなければと部屋に戻ったら、

何と窓越しの夕焼けが、北にスライドしていくのだよ。

こんなの見てたら寝れないって。(笑)

いつまでも外を見ていたら、25:00近くになってしまったではないか。

さ・・・マジでいい加減に寝よう・・・。

Zzz・・・

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第一話 アンデルセンの国へ  第二話 北極圏  

第三話 ひょうがないけどね。 by 鈴井

第四話 チャンスは逃すな

第五話 梵天丸もかくありたい

第六話 御旗楯無、ご照覧あれ!

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