7 Aug -

2:00起床。

しまった、また寝ちまったか。

とりあえずシャワー。

久々に身を清め、荷物の整理をしていたら4:20になった。

ホテルのすぐそばの船着場からボートで西岸に渡る。

見渡してみると、一緒に行くのはドイツ人、フランス人と香港人。

この旅で、カイロの空港を出てからここまで、日本人を見ていない。

こんなにメジャーな旅先で。

ひとえに革命騒動以降の日本のマスゴミ報道によるところが大きいのだろう。

そして彼らは、治安回復は報道しないから、きっとしばらくはこのままに違いない。

対岸の船着場からは、バンに乗り込み、これまた近くの町の広場へ。

既にいくつかのバルーンは膨らんでいて、いつでも出発できます的な感じだ。

ゴーゴーという音を聞いていると、ケニアを思い出すぜ。

割り振られたカゴに飛び乗り、いざ行かん空の旅。

気球はふわふわと村の上空に舞い上がり、朝日も昇ってきた。

面白いことに、気球が高度を上げると、太陽が下がっていく。

何度も日の出を見せてくれた。

もういい加減にしてくれって感じで太陽が昇った。

アッサラーム・アレイクム!

今日も良い天気だね!

気球はしばらく村の上空をふわふわ。

見たまえ、日本の恵まれた人々よ。

これが外国の貧しい田舎の暮らしの現実だ。

屋根なんてほとんどない。

ロバやラクダと一緒に暮らすのだ。

朝寝ているところを外国人に空から見下ろされ、無邪気に手を振られる。

これが現実だよ。

確かに気球は観光資源で、村が潤うこともあるだろう。

しかし、こういう見せ方はどうかと真剣に思った。

と、真面目な感想は置いといて、

遠くに昨日行った王家の谷

手前には、トゥトアンクアムンの墓を発見した、ハワード・カーターの家が見える。


↑昨日の友達の店(笑)

ふむ、遺跡を上から見下ろせる的なフライトではないのか?

と、思っていたら、我輩よりも手厳しいドイツ人が、遺跡が見えるようにもっと高く飛べ、と要求。

ジョークでかわそうとしたパイロットの努力もむなしく、

気球は高度を上げ、カルナック神殿やハトシェプスト女王葬祭殿を見下ろすことができた。


↑ルクソール東岸。中央にルクソール神殿がある。分かるかね?


↑カルナック神殿。デカイ。逆光になってしまったのが残念。


↑ハトシェプスト女王葬祭殿

最後は、村人の畑の上に着陸

一応刈り取りが終わった所に下りられたが、コレって良いのか?

ケニアの気球のように、横倒しになるのではなく、普通に着陸。

思ったよりも良いフライトだった。

ホテルに戻って食事。

多めにパンを食い、ジュースを飲む。

今日は移動日。

エジプトの、ナイル川南部にある、アスワンに向かう。

アスワンといえば、思い出すのはダビスタだなぁ・・・。

理由は思い出せないが、アスワンの安定Cからの爆発を狙って、随分頑張ったものだった。

結果、ニホンピロウイナー×母父アスワンで、我輩の最強馬スティールアサヒが誕生したわけだ。

画面から消えていくぐらい速かったんだぜ!!

・・・まぁそれは置いといて。

ガイド「ハーイ偽スナフキン。今日のフライトはどうだった?」

偽「とても良かったよ」

ガイド「長く飛んでましたか?1時間ぐらい?オーケー。
     長く飛ぶのはあそこだけ。他のは20分ぐらい」

なるほど!

ホテルのロビーにあった55ドルは20分しか飛ばない気球だったのか!

信じるぜ・・・。

ガイド「では行きましよう」

しばらくは頑張って車窓を撮っていたが、

最近老いの激しい33歳偽スナフキンは、眠気が爆発。

まぁとにかく眠くて、最初のホルス神殿まで爆睡。

外はかなり暑い。

が、湿気がないので、耐えられないというほどではない。

この遺跡は、かなり綺麗な形で遺っていて、美しい。

これまで見てきた中では、最も気に入ってしまった。

ここは、ハヤブサのホルス神を祀る神殿。


↑ホルス神はキリスト教徒に好まれず、顔の部分が削られてしまっている。

作りも彫刻の保存状態も素晴らしく、かなり気に入った。


↑星空を囲むように立つ女神。名前は忘れた。



↑グブリ・ゲドック(ウィザードリィ5より)    ↑太陽の船

そして我輩が一番注目したのは、天井に設けられた穴から差し込む光。

これが真っ直ぐ床に落ちる日、ここは最高に美しいだろう。

まるで、北米で見た、アンテロープキャニオンのように。

コレはナイロメーター

ナイル川の水位を測る、例のアレですな。

ふむー、ここはもう少し地球の歩き方で紹介されてもいいのではないかという気がする。

思ったより素晴らしいぞ。

「おーい、そこのキミ。さっきから無視してないでこっちにおいで。ノービジネス」

ビジネス以外で声を掛けることがあるのか貴様らは。

「ほら、ここを見て。ここはホニャララ。そして、こっちにはホルス神」

貴様ベタベタくっついて触ってんじゃねぇ。

「さぁ次はこっち。ナイルメーターがあるよ。ワンミニットワンミニット」

あんな暗いトコにコイツと2人だと?

抱きついてくるんじゃねぇかコイツ。

こういう時は無視。

ハイハイ、さいならっきょ。

あぁ気持ち悪かった。

外からもガツガツ写真を撮って出発。

次は少し走って、コム・オンボ神殿。

当然途中の道のりは爆睡であった。


↑とは言いつつ、頑張って撮ってはいる。

ワゴンを降りると、流石に暑い。

暑いし、神殿の石に照り変える太陽光が厳しい。

ここも、昨日のカルナック神殿のように、デカイ柱が何本もある。

そして、彫刻の残り具合も素晴らしい。


↑子供が生まれている。


↑世界で初めてのカレンダーを献上している絵。季節は3つ。


↑世界初の手術道具。

暑すぎる時間のせいか、他には誰もいないので、ゆっくり見れる。

この柱の間に彫刻があるってことは、彫刻掘った天井を後から載っけたってことだよなぁ。

どうやったんだ一体


見よ、この立体感。


↑建築当時の色が残る。当時って数千年前だぜ。

すげぇぞエジプト人。


でも何で画はみんな横向きなんだろう。
これだけの芸術力がありながら、立体感のある画が無いのは意外。

いや、大変感心いたしました。

ようやく目が覚めたので、右を流れるナイル川を眺めながらのドライブ。

遠いなぁアスワン。


↑左側は列車が。

コレいつ頃着くんかなと思っていたら、突然大都会に入って、アスワンに到着した。

バンを乗り換え、ホテルから割と近くにある、切りかけのオベリスクを見学。

完成していたら、世界最大の高さになっていたらしい。

しかし、石の強度がショボかったようで、見ての通り割れている。

・・・ようはコレだけだ。

あぁ暑い。

暑過ぎる。

さすがにバテてしまった我輩は、ランチに連れていかれた。

この旅で、初めて出会ったかもしれない日本人観光客と、我輩だけの店内。

全く期待していなかったが、トマトベースだったので、食えない味ではなかった。

にしても、油っこいのぅ。

腹が痛くなるほどではないにしても、毎日食いたくはない。

んで、メシの後は、神殿で行われるライトアップショーを見に行く18:20までホテルで休憩。

今日も追加料金でナイルビュー・・・なんだが、部屋からは見えない。

↑ホテルのプールから。

これで追加料金はねぇだろ。

おのれぇ・・・。(#^ω^)

いやあ、しっかし雄大だなナイル。

見てて飽きないよ。

せっかくだからどこか行ってみようとブラブラしてみたら、客引きがウルセーウルセー。

全て無視しまくったが、それにしてもめんどくさ過ぎる。

しかもラマダン中なもんだから、博物館は早くに終了。

結局部屋でダラダラと待つことになってしまった。

ちっ。

待ち合わせより早く着いたらしいガイドに呼び出され、まずはディナー。

このガイド、待つのが嫌いなのか、ロビーに着くと、とりあえず呼び出してきやがる。

あまり良い気はしない。

夕焼けを見ながら、少しだけボートに乗る。

というのも、ディナーはナイル川にある島。

対岸には、ヌビア人の村があり、雰囲気は良い。

↑この写真を見てから、ガイドが写真をよりゆっくり撮らせてくれるようになった。
  どうやら我輩の写真の腕を認めてくれたようだな。(笑)

ただ、メシはやはりあまり舌に合わなかった。

ヤレヤレって感じだ。

陸に戻ってまたワゴンで移動し、さらにボートに乗り換え、イシス神殿の音と光のショーへ。

イシス神殿は、本当は昼間にも来たかったのだが、時間が足りなかったのだ。

作りは、昼間に行ったホルス神殿に似ていて、高い塔門と、柱がある。

ライトアップまで時間があるので、とりあえずこんなん撮ってみる。

ライトアップされた、バリバリの人工の姿より、こういうのを撮りたいんだけどねぇ。

とはいえ、ここのライトアップされた姿はとてもカッチョ良かった。

ちょっとわざとらしい写真ばかりだけどね。


やはり日本語ガイドを借りて正解。

途中写真に夢中になりすぎてボタンを触ってしまい、音声が出なくなった時には焦ったぜぃ。

適当にいじってたら復活してくれたけどな。

最後の方はぐでぐでなショーだったが、夜の姿はなかなかオススメだ。

さて、明日は一番楽しみにしているアブ・シンベル神殿。

出発は3:20。

また早いわ・・・。

Zzz・・・

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第一話 モッタイナイ1日目  第二話 ルクソールへ

第三話 気球の上で、偽スナフキンは考えた  第四話 今回の旅のメイン

第五話 ピラミッドは予定外に・・・

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