2 Mai-

ハッ。

今何時?

5:20!?

うーわやったよ・・・。

今日の列車は5:50発のチェコ・プラハ行き。

支度も何もしてないこの状況では間に合わん。

ぐぬ~・・・

何で寝坊する時って、完全に諦めさせてくれる時間じゃなくて、

少し頑張れば何とか・・・って時に起きるんだろう!!

クソーッ

いやいや待て待て、どうしよう。

次の列車でプラハに向かうと何時に・・・ガッデム!!

このホテルは無線LAN非対応か!

神アプリ「iRail」は使えないぞ!

・・・!!

ということは、あの関空で買った時刻表か!

くーっやはり最後は紙か!

速攻で調べると、次の列車は、プラハに13:21着。

クソッこれではダメだ。

どうするどうする・・・。

明後日行く予定のチェスキークルムロフへ先に行くか!?

小さい町だから、半日あれば見て回れるハズだ!

乗り継ぎをマッハで調べていくと・・・!

ホテルの隣のフランツヨーゼフ駅6:22発なら、12:07に着ける!

何とかなりそうだ!
↑この間約8分。

すぐに片付けをしてチェックアウト。

朝マックといきたかったが、世界のは6:30から。

仕方ない。

とにかく列車に乗ることが肝要だということで、朝飯抜きやむなし。

何とか間に合った。

フオォォォオオォォッ

朝から疲れたよ。

やっとひと息つけるというものだ。

ひと息ついたらスニッカーズ♪

まぁ何というか、これは本当に言い訳ではなく(まぁ言い訳する理由もない)、

今回の列車移動は、乗り換えのないものばかりの予定だったので、味気ないと思っていたのは事実。

個人的に、今まで一番楽しかった旅行は、スイス・ドイツ・ベルギーを列車で回った旅なのだ。

次々変わる景色が楽しくてね。

期せずして、それに似たような展開になってきたので、ちと楽しみだ。

旅の神様が機会を与えてくれたと思って、楽しまなければ。

大丈夫、きっと良い方に転ぶハズ!!

改めて今日のルートの話をすると、時刻表で確認したところ、

まずはこの列車でオーストリア国境にあるGmund NOへ行き、

そこからCeskeBudejoviceまで乗り継いで、

さらに乗り換えて、CeskyKrumlov(チェスキークルムロフ)に至るらしい。

チェスキークルムロフへは、プラハのホテルにスーツケースを置いて、明日ゆっくり訪問する予定だった。

荷物がやっかいだが、一時預かりぐらいあるだろう。

きっと問題ない。

Gmund NOには8:37着。

続いて、こ~んな1両の列車に乗り換える。

ローカル色満点だな。

乗るとさっそく車掌の検札。

「ペラペラペラペラチェンジトレインズペラリーノ」

偽「チェンジ?」

「イエス」

はて。

我が時刻表によれば乗り換えなど不要のハズだが。

しかし、車掌の対応からして、

ウィーンから観光客が乗ってる場合の行き先は、きっとチェスキークルムロフ、

的な決めつけのニオイが漂ってきたので、信じることにする。

8:47、定刻に発車。

すぐ次の駅に停まり、数人の乗客を乗せ、深緑のきれいな森の中を走っていく。

うーむ、実に清々しいではないか。

しばらく走ると森を抜けて、次の駅に到着。

車掌が再びやってきて、

「ここで乗り換え」

と言い、向かいに座っていた青年が隣のホームに停まっている列車を指差し、

「あれに乗り換え」

と言った。

隣の列車の行き先は、我輩の目指すCeskeBudejovice(チェスケブディヨビセ)。

ワンマンカーは、Gmund NOからこの駅までをピストン運転しているようだな。

色々発見されていくのもまた一興だ。

ローカル列車の硬い座席に座り、さらに揺られること1時間。

チェスキーブディヨビセに到着した。

次の乗り換えまでは1時間ある。

ちょっと町を歩いてみよう。

出口に向かうと、一時預かりのマーク発見!

ふふふ、やはり大丈夫だったね♪

偽「エクスキューズミー。ここは何時に閉まるの?」

「?んん?あぁ閉まる時間?20:00。ランチの時間もいないからな」
↑案内を指差して。

英語が通じないのか・・・。

偽「20?20:00なんだね?」

「ペラペラペラペラペラリーノ(何時に帰ってくる?)」

偽「メイビー19:00」

「ペラペラペラペラペラリーノ(何だかよく分からんが、ここは20:00までだ)」

と、いうことらしい。

かなりいい加減なフィーリングの会話だが、
ノープロブレムだ。

荷物の引換券をもらって町に繰り出す。

ここチェスキーブディヨビセは、ブディヨヴィツキー・ブドヴァル、

またの名をバドヴァイツァー・ブドヴァル(要はバドワイザー)の生まれ故郷だそうだ。

朝っぱらからビール飲む気はないので、飲まないんだけどね。

駅から広場までの道は、途中まで工事中。

工事してなければ、実に我輩好みの通りだったであろう。

15分程で、広場に到着。

正方形の良い感じな広場だ。

ブリュッセルのグランプラスみたい。

広場脇の教会を見学し、時間まで広場を散歩。

ふむ、ブレックファーストを食したいところだが、どこも開いてないな。

イリーイッシモのカフェーがあって入ってみたいのだが、全然開く気配がない。
↑詳しくは知らないが、イタリアのコーヒーブランドだった気がする。

腹は減ったがやむなし。

散歩だけして駅に戻る。

チェスキークルムロフへは、11:09発、Kajov行きに乗るらしい。

ドアに貼り付けられた行き先表示には、ちゃんとチェスキークルムロフと、行き先よりも大きく表示されていた。

所要時間は約1時間。

のどかな景色が流れるのを見ながらウトウトしてる間に、チェスキークルムロフに到着。

赤い屋根の続く道を歩いていくと

坂道の向こうにチェスキークルムロフの旧市街が広がっているではないか。

これは良い眺めだね。

お城の下をくぐって旧市街に入る

まさにドラクエだな

こういうのはかなり好きだ。

晴れてればもっと素晴らしいのだろう。

しかし今日は雨の予報だったのだ。

太陽王である我輩の力で、何とか雨降りだけは避けたいところだ。

雨が降ると、カメラを濡らさないようにとかレンズに水滴つかないようにするのに疲れて

写真を撮る気がなくなるからな。

ぶらぶら歩いていて思い出した。

我輩は腹が減っていたのだ。

目に入ったカフェへ、ごめん下さいまし。

スープっぽいのとファンタジーカフェなる甘そうなカフェをオーダー。

スープっぽいのはスープじゃなくて、ラズベリージャムにケーキが浮いてるのであった。

これが実に美味くてですな♪

ヒャッホーイッて感じなのだ!

ファンタジーカフェも実に美味くて、旧市街を見ながらのおいしいランチに、我輩は大満足してしまった。

さぁ腹を満足させたら、我輩の観光魂も満足させねばならん。

どこか眺めの良さそうなところは・・・と、地図を見ながら歩く。

かわいらしい町だねぇ。

キョロキョロと歩き回ることしばらく、階段を上ったら陽が射してきた。

む。

振り返ると、旧市街が陽を浴びているではないか。

コレじゃーっ!!

というわけで、陽が射した10分少々の間、シャッターを切り倒した我輩であった。

うむ、これで満足じゃ。

実に満足じゃ!

プラハじゃなくてチェスキークルムロフに来て正解だった!

ご機嫌だから普段は撮らないネコちゃんも撮っちゃうぞ。

では改めて観光を開始しよう。

丘の上に建つ教会へ。

ゴシックとロココ様式の混ざった造りで、祭壇右の彫像は、フランシスコ・ザビエルだそうだ。
↑と、日本人ガイドが説明しているのが聞こえた。

騒がしいぞジャパニーズ!!

教会は静かに見学せよ!!(怒)

外国で日本人ツアーを見る度に、同じ民族であるのが恥ずかしくて仕方ない。

┐(´д`)┌ヤレヤレ

教会から少し歩くと、地球の歩き方に書いてある展望台がある。

ん~・・・塔が2つ重なっちゃって、上手くないな・・・。

ここからの眺めより、先ほどの眺めの方が良いね。

フフン♪

勝った気分だ。

あとはお城の見学ツアーに参加してから塔に上れば、ほぼ見所は終わりか。

大好きな小路ウォッチングをしながらお城に行ってみよう。

てくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてててくく・・・・・・・・・・


←このレンガはだまし絵風に描かれたもの。

お城の見学ツアーにはいくつかコースがあるようで、1回で全ての部屋を見ることはできないらしい。

我輩は15:00のコース1。

ガイドをしてくれた女の子の英語がとても丁寧で、我輩でも多少聞き取ることができた。

どこかでこんな感じだったなぁと一生懸命思い出したら、

そういえばリマのサンフランシスコ修道院のガイドも丁寧だったなぁと、

独り思い出にふけったお城ツアーだった。

む、中はどうだったのかと?

お城だったよ。

やっぱりお城とか宮殿は写真が撮れないし、見てもイマイチよく分からんし、あまり楽しくはないのである。

お城の中よりも、外から見る町の景色の方が素晴らしかったね。

城の裏にある庭園を見て、どっこいしょと塔に上る

そして、眼下のチェスキークルムロフを眺め、しっかり目に焼き付ける。

いやぁ、何やかんやで何とかなったな。

寝坊した時はさすがにガックリきただけに、この景色を見た途端、ホントにホッっとした。

良かった良かった。

塔を下りていくと、管理人が鎖を持って、観光客が下りてくるのを待っていた。

アブネーッ17:00までだったか!(笑)

見れないとこだった。

旅の神様に感謝したら、さっさと駅に戻る。

18:04発に乗り遅れると、チェスキーブディヨビセの手荷物預かり所が閉まってしまうので、

少し早めに戻っておこう。

む。

この町の近所はすごくタンポポ?が多くて、列車からも相当の花畑が見える。

町だけでなくて、周りにも見所が沢山なのだ。

ちょっと道に迷ったが無事に乗り込み、チェスキーブディヨビセに戻ったのは18:50。

手荷物を受け取って19:04発か。

楽勝だな。


























「・・・おごるなよ偽スナフキン」


























む、何だ今の声は。

偽「やー、荷物返して。何ユーロ?」

「チェココルナオンリー」

偽「あぁいや、我輩には時間が・・・」

「チェココルナオンリー!」

何なんだこのババァは。

「チェココルナオンリー

ちっ、会話にならん。

急がないとヤバイぞ!!

慌てて駅前を走ってみる。

確かショッピングセンターがあったようなないような・・・

!!

あれはATM!

ここは迷わずキャッシング一択!!

500チェココルナ(約2500円)をキャッシングし、またダッシュ!!
↑こんなにいらないのだけど、選択肢がなかった。

偽「ヘイ!ハリーアップ!!」

ババァは大きくため息を吐くと走り出し、自分のらしき財布を持って帰ってきた。

釣りが備えられていないのかこのレジは!!(怒)

何とかお支払いを済ませ、ひと息つく間もなく、プラハ行きの停まっているホームへ。

時刻表によれば、1等車が連結されているハズ・・・

ありました♪

今回買ってきたレールパスは1等車用なんだが、ようやく1等車に乗る機会がやってきた。

正直無駄遣いだったな。

1等車なんて全然連結されてないし、そもそも2万8千円分も列車に乗ってない。

しかも5日使えるのに、明日はプラハ観光なので、2日分も余してしまった。

半年使えるから、また東欧に来るかね。(苦笑)

ちなみに、1等車といっても狭いのは変わらない

誰も乗ってこなかったから快適に過ごさせてもらったけど、向かい合わせはツライだろう。

プラハまでは3時間半。

なかなかの距離だ。

む。

そういえばトイレに行きたい。

荷物放置やむなし!

・・・。

ガコッ バシャーッ

!?

ガコッ バシャーッ

これ・・・垂れ流し・・・?

まぁいいや。

暗くなるまで景色を見て、後は熟睡。

プラハには定刻の21:40着。

プラハといえば中世の街並という印象が強く、駅にもそれを期待したのだけど、近代的な都会の駅だった。

少し雨降りだ。

ここまで何とか降らずにいてくれただけでもありがたい話だ。

駅に近い今夜のお宿、ゴールデンチューリップまでは徒歩5分。

トラムの駅にも空港バスの停留所にも近い。

さっそくチェックインすると、最上階のロフトみたいな部屋。

小さいが天窓まである。

最上階の部屋のほとんどは従業員用になっているらしい。

こんな作りなら、客室にした方が良いんじゃないかのう。

さて、荷物を置いてすぐに出る。

今夜はBarかPubでビールを飲むと決めているんだ。

何せチェコといえば、世界一のビール消費国。

飲めない我輩でも
   飲めちゃうに違いないのだ。

結構な雨の中、とりあえず広場のある方へ歩いていくと、

市民会館という有名な建物の1階レストランがまだ開いていた。

よっしゃまずはここじゃ!

偽「何時まで?」

「23:00まで。飲み物ならまだ飲めるよ」

偽「じゃあビール!」

ゴクゴクップハーッ!!

いやー、空腹で喉がカラカラだからすっげぇまわる。

良いんだ良いんだ!

ここはチェコなんだから!

すぐにお支払いをして移動。

メシだメシ!

オープンカフェの地階が27:00までと言われたので、直行。

偽「ピザとビール!ビールビール!

   あ、ピザは1切れとかダメ?ホールなの?あぁじゃあそれで良いよ!」

パクパクゴクゴクッ!

プハーッじゃなくてプラッハー!!

ぬははっ我輩はご機嫌なのだ!

プラハ万歳!!\(゚∀゚)/


























・・・酔った。

さ・・・写真撮って帰ろ。

雨なので望遠にできず、傘も持ちながらなんで、これが限界。

じゃね。

Zzz・・・

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