1 Kve-

正座したまま体を前に倒すと、どんな姿勢になりますかね。

そう、土下座のようになりますね。

我輩は、まさにその姿勢で爆睡してしまったわけで。

アリエナイほど首と膝が痛くて目が覚めたわけだ。

・・・何やってんだオレ。

横になって再び爆睡。

目覚ましを掛け忘れたのに、4:30前の起床。

旅に出ている時の我輩は、実に早起きである。

やっと我輩の旅らしい時間帯になってきた。

今日は、5:57発の列車で、ウィーンに向かう。

明日の朝には次の町へ旅立つので、ウィーン観光は今日1日のみ。

正直見切れるわけはないが、ジャパニーズビジネスマンは、

何日も同じ町をダラダラ見て回るほどヒマじゃないのだ。

荷物をまとめてさっそくチェックアウト。

ちなみに、今さらだが、何と枕元はこんな感じでテレビが直置き。

スロバキアのホテルはこんな感じなんだろうか・・・。

偽「あー、チェックアウトプリーズ。

  私は駅までトラムで行けますか?」

「メイビー。バット・・・列車は何時?5:51?

 今日は祝日で朝早いから、タクシーをレコメンドユー」

む・・・やはりそうか。

昨日高かったから使いたくないが仕方ない。

タクシーを呼んでもらった。

駅まではやはりクルクルと曲がりながらの道のり。

8ユーロでお釣りがきた。

やはり昨日のタクシーは高かったようだ。

駅前で写真を・・・

む。

頭に包帯巻いたオッサンが座っているぞ。

あまり関わられないように撮って駅に・・・む。

オッサンが売店に入ってすぐ出てきた。

足取りがふらついているぞ。

何とも怪し・・・

「ゲロゲローッ」

ウヲッ。

さらによたつきながら吐きまくるオッサン。

うをー勘弁してくれ。

すぐさま距離をとり、駅に入ってしまう。

もう少し前を歩いていたら、確実に餌食になっていたところだ。

旅行の神のご加護に感謝感謝・・・。

まだ発車までは時間があるから、カフェでブレックファーストといきたいが、

残念ながら店はまだ開いていないし、カフェ自体がない。

首都の駅にしては寂しいな。

まるで滋賀のOーZ駅のようだ。

列車は定刻に発車。

快速列車なので、実に快適な旅路。

6:57、ウィーン着。

ウィーン南駅は改装工事中だそうで、違う駅に着くのは知っていたが、

我輩が思っていたのとはちょっと違う駅に着いた。

どこなのかイマイチ分からないまま、とりあえず地下鉄に乗り継ごうと歩いていくと、

5番トラムの駅が。

5番といえば、今夜のお宿の最寄駅を通るハズ。

「MetrO」で検索したらまさにそうだったので、朝イチのウィーンをトラムに揺られるという、

優雅なスタートとなった

車窓を流れていく、白い壁の、中世のような建物。

ぬおーっ。

まるでテーマパークかのように、くどい程の中世のような建物ばかりだが、

我輩はこんなのが大好きだ!!

早くも盛り上がってきたぞ。

お宿までは30分弱。

ウィーンの北の玄関口にあたるフランツヨーゼフ駅の近く。

明日は早朝に、ウィーンの北東地区にあるプラーターシュテルン駅を出る列車に乗るので、

ホントはそっちの駅の近くにするべきなのだが、間違えた。(T_T)

ちと不便だがやむなし。

まずはホテルでアーリーチェックイン・・・はできなかったので、荷物だけ預けて街に繰り出す。

おっと、その前に。

フランツヨーゼフ駅でも、プラーターシュテルン駅発の列車の予約ができるに違いない。

後の憂いを取り除く事が肝要だ。

偽「あー、ネクストモーニングの指定券が買えますかヒア?」

「んぁー何だって?どこへ行きたいって?プラハ?ネクストモーニング?ほらよ」

うーむ、アッサリGETできてしまった。

いつも、こういう時には思い出すのだ。

ロンドン、キングスクロス駅で上手く切符が買えなくて苦戦した事を・・・。

我輩は確実に成長している。

それが、時に嬉し過ぎたりするのだ。

さぁこれで今日の観光に専念できる。

まずは6:00から開いているらしい、ステファン教会からだ。

「MetrO」で検索すると、明日行く予定のプラーターシュテルン駅までトラムで行って、

地下鉄に乗り換えというルートがベストらしい。

丁度良い。

プラーターシュテルン駅まで何分かかるか計測しながら出発。

中世っぽい建物が並ぶ中を、ゴトゴトとトラムで移動とは、何とも趣深いな。

素敵だぞウィーン♪

プラーターシュテルン駅までは30分弱。

そこから地下鉄1号線で、ステファン駅へ。

地上に出ると、何とも我輩好みの街並みと

どでかいステファン教会がお出迎え。

いやー、どうもどうも。

我輩が教会ヲタの偽スナフキンです。

む・・・改修中ですか・・・。

我輩、改修中の教会にはあまり興味がないのです。

などとブツクサ言いながら中へ。

あまり飾り気のない、ゴシック様式のどっしりした造り。

内陣見学とカタコンベ(地下墓地)、塔の見学には金が必要で、全部込みだとエライ高い。

カタコンベガイドは10:00からだし、

内陣もちょっとぼってるんじゃないかと思ったので、塔だけ見ることに。

素晴らしいことに、エレベーターで上の方までいけた。

味気ないとはいえ、足への負担は避けたいので、実にありがたい設備だ。

上からの眺めはまぁそこそこ


↑屋根のモザイク

楽して上った景色は、まぁそれなりということか。

む・・・鐘の音が。

9:00か。

次のポイント、ペーター教会が開く時間だ。

スタスタと歩いて、ペーター教会へ

こちらは、我輩が大好きな、ゴテゴテしたロココ様式の教会。

人が少ない今がチャーンス!!

とばかりに、ビシバシと写真を撮りまくった。

ふむ~、美しい教会である。

天井も見逃すなよ!

フレスコ画が素晴らしいのだ。

いやぁ朝から眼福であった。

次は美術史博物館だ。

早めに2つ美術館を回り、ガイドブックが重いだろうから、それを持ってホテルに行ってチェックイン。

ふはははっ完璧なスケジューリングではないか。

繁華街を王宮の方へ歩いていく。

街並がオサレ過ぎてヤバす。

お店の構えにしても、見逃すことができない。

まさにウィーンとの真剣勝負だ。

王宮は見る予定がないので、スルー。

祝日のパレードを見ながら美術館に入館。

入ってすぐの、ペルセウスの像がある階段が、実に良い。

天井画も素晴らしい。

人が少ないのも最高だ。

何しろ10:00の開館に合わせて移動してきたからな。

しばし、じ~~~~~~っくりと見学。

いや~・・・これは良い感じだわ。

そして、広角レンズにすると空間全部が写り込む。

良いじゃないの良いじゃないの。

広角レンズは寄って撮らないといけないなんて誰が決めたのかね。

む~・・・広角レンズは手ぶれ補正がないから絞るとぶれちゃうし、

絞らないと周辺が流れちまうなぁ・・・。

ブツブツ・・・。

あ・・・オバサン、写りこまないように待っていてくれたのね。

ダンケシェン。

展示物で有名なのは、ラファエロの絵

バベルの塔

他にも何点か有名なものがある。

やっぱり我輩はルーベンスの絵が好きなわけ。

・・・しかし。

ブダペストの美術館同様、一筆書きのルートで見て回るには骨が折れる造りだ。

おまけに、やはりギシギシときしむ床が我輩を苦しめる。

足の裏が痛い・・・。

何なんだコレは。

本格的に医者へ行った方が良いんだろうか。

バッチリ全室見終えたら、カフェで昼飯といこう。

円形に吹き抜けになったカフェ

少々お高いビュッフェではあったが、これはまぁ社会勉強の必要経費だな。

腹が一杯になったら、次は王宮に付属の図書館。

以前スイスのザンクトガレンで行った修道院の図書館並にイカした図書館なんだそうな。

これは注目だ。

ふむ~、観光客が多いね。

まぁ写り込みはやむなしだ。

で、図書館。

でかい。

広い空間に古書がギッシリ。

これは実にすんばらすぃね。

そして天井も見逃すな!

観光の時には、必ず天井に気を配るべしである。

よし次!

次はヴェルヴェデーレ上宮の美術館。

「MetrO」の検索をミスって変な駅で降り、余分に歩くハメになった。
↑ホントならトラムで目の前に着けた。

ちっ足が痛くなってきた頃にこういうのはツライぞ。

とはいえ、街並みはきれいなわけで

歩けば歩くだけ嬉しくなってしまう。

こいつはなかなか諸刃の剣だな。

15分ほど歩いて、ヴェルヴェデーレ上宮に到着

ここ、ヴェルヴェデーレには、今回の旅で一番見たい絵画がある。

この美術館は、クリムトという画家の絵を数多く展示していて、

それを売りにしているようだが、我輩が見たいのはそれじゃない。

我輩が見たいのは、サンベルナール峠のナポレオン。
↑写真は禁止だったので撮ってない。

ナポレオンといえばこの写真でしょっていうアレだ。

我輩はてっきりルーヴルか何か大きな所にあるとばかり思い込んでいたよ。

初めてフランスへ行った時、ルーヴルにあるに違いないと思い込んで、随分探したっけ。(苦笑)

しかしヴェルヴェデーレの代表的な展示絵画の中でも紹介されておらず、

絵画的にはそれほど大したものではないのかもね。

ガイドブックをしっかりお買い上げ、

個人的には大変満足して美術館を後にし、5番のトラムでホテルに帰る。

5番ってことは朝に前を通っていたのか・・・と、相変わらずブツクサ言いながらホテルでチェックイン。

うー・・・足が痛いけど時間がない。

休んでいる暇などない。

さてどうするか。

本当なら世界遺産のシェーンブルン宮殿に行く予定だったが、ちと間に合わなさそうだ。

入場に並ぶらしいし、経験上、宮殿というのは王冠とか衣裳が見れるだけで、

展示品も何のこっちゃ分からんことが多い。

却下。

というわけで、時間があれば見ようと思っていたポイントをいくつか回って、夜のコンサートへ向かうことにした。

そう、今夜はコンサート。

非常に楽しみなのだ!

それまでに残された時間でひとつでも多く見ておかねば。

まずはトラムで市庁舎

国会議事堂を見に行く。

む。

雨がパラついてきやがったか?

頼む、もう少し堪えてくれ。

さらにトラムでカールス教会へ

こちらも素晴らしいフレスコ画が・・・改修中ですか。

仕方ない。

サクッと主祭壇を見学して撤収。

またさらにトラムで・・・っと、ここで本格的に降ってきやがった。

ぬぅ・・・明日からの2日は雨の予報だったが、今日は聞いてないぞ。

ちっ。

トラムに駆け込み、またしばらく揺られ、

お次は、ウィーンのガウディと言われている(?)フンダート・ヴァッサーの建築物を見に行く。

このトラムで移動というのは良いね。

地下鉄より遅いけど趣がある。

「MetrO」様々だな。

トラムを降りる頃には、何とか雨は止んでくれた。

フンダートヴァッサーハウスは、見ての通り、奇抜なカラーのマンション。

さらに少し歩くと、同じくフンダート・ヴァッサーの建てた、

クンストハウスウィーンというのがあって、

こっちもこんな感じ

中も、床がうねっていたりと、奇抜極まりない建物であった。

こういうのは見ていて楽しいねぇ。

これで17:00。

ブラブラ繁華街を歩いて、コンサート会場へ行くとしよう。

いやー良いなぁウィーン

ウィーン良いんじゃないのコレ。

ねぇコレ!!

ちょっと予想以上に好きだよウィーン!

ウキウキ歩いてステファン教会のミサを見学し、

パスタを食ったら、小雨のぱらつく中を、楽友協会へ歩く。

世界に冠たるウィーンフィルハーモニー楽団の本拠地である。

残念ながら、今夜はモーツァルト楽団の演奏だけど。

オンライン予約で、ちょっと良い席にしたのだ。

海外では、観劇は何度かしたが、オケは初めてだ。

実はクラシックを聞く我輩は、観劇なんかよりオケの方が楽しみなのだ。

これでもかと下品に写真を撮ったら、おとなしく着席。

やがてブザーが3回鳴り響く。

ロシアのオペラで聞いた、始まりの合図だ。

おおー、カツラ被ってる。

モーツァルトはよく知らないのよねぇ~と思っていたら、モーツァルトの曲ばかりではなかった。

フィガロの結婚で開幕。

休憩を挟んで2部構成。

最後はラデツキー行進曲で〆。

スタンディングオベーションをもって、閉幕。

ぬー、何と優雅な夕べであろうか。

素晴らしい。

クセになりそうだ。

最後に街をぶらついて、1:00少し前にホテルに戻った。

                       ↑まるで炎のようにゆらめくイルミになってた。

いやぁ疲れ果てたよ。

さぁて明日も早いから、さっさと準備して寝ないとねぇ・・・。

だ~っ・・・と疲れたんだよ我輩は。

足も痛いし、ちょっと休んでからにするか。

目覚ましぐらいかけとくか?あぁまぁ大丈夫さ、いつも我輩は目覚ましより早く起きてるから。

いや~疲れたなぁ・・・。

Zzz・・・

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