30 Apr-
6:00起床。 本気な空気が戻ってきた起床時間ではあるが、これでも予定よりは少し遅い。 すぐに支度をし、レストランでモーニングビュッフェ。 大して美味くはないが、この感覚は、ヨルダンのマリオットで麻痺しているからだ。 パンとフルーツ多め、ココアをガブガブ飲んで終了。 チェックアウトする前に、ブダペスト東駅へ、今夜の急行の指定券を買いに行かねば。
ユーロナイトというベルリン行きの夜行列車で、我輩は途中駅までの乗車。
ユーレイルパスを持っていれば、若干の追加料金で2等車に乗ることができるらしいが、
不確かなので、早く指定券を買って安心したいのだ。
東駅へは地下鉄で2駅。
これはもちろん移動を考慮して宿をとったからだ。
ブダペスト市内交通乗り放題の1日乗車券を購入し地下鉄駅に行くと、
ホームへ下りるエスカレーター前に、複数人の係員が並んで切符をチェックしていた。
自動改札にすれば良いのに。
ブダペスト東駅も何だかセキュリティが多い。
物騒なのか?
見た目はとても優雅だけどな。
構内を抜けて国際線用のチケット売場で、レールパスのバリデート(使用開始の手続き)と指定券を購入。
約300円だった。
やっす!!
外国に来ると、いかに日本の鉄道料金が高いのかを思い知る。
さ、これで19:00までの時間ができたぞ。
無事に今夜の足を確保できたら、ホッとしている暇はない。
荷物をホテルのレセプションに預け、観光開始。
まずは聖イシュトヴァーン大聖堂が9:00に開くので、そこから攻めていこう。
今回の旅では久しぶりに教会を数多く回っていく。
教会萌えな我輩には、楽しみな限りなのである。
・・・萌えって書くとキモイな。
教会ヲタ・・・教会フェチ・・・チャーチホリック・・・まぁいいか・・・。
見た目より大きい。
奥の方には入れなかったので、手前から見学した。
ふむふむナルホド的な教会だな。
大聖堂からドナウ川まで下り、くさり橋越しに王宮を眺める。
うーむ、ブダペスト・・・良いね。
昨日のうちに精力的に歩き回ったから、ある程度昼間の景色も予想できるというものよ。
では、くさり橋を渡って、王宮の丘へ向かってみる。
丘の上へは、バスかケーブルカーで行けるようだ。
橋を渡ってすぐのところにケーブルカー乗り場があったので、そのまま乗車。
丘の上からは、なかなかの眺めだ。
眺めといえば、昨夜行ったゲッレールトの丘からの眺めはもっと良いかも。
王宮近辺には見たいものがないし、ちと行ってみるか。
歩くと遠いのは分かっているので、タクシーでGO!
をぉ~。
良いではないか良いではないか。
やはり積極的に攻めていかねばな。
さて、ここまで写真を撮る時に、
PLフィルターなるものをちょこちょこと着けてみたりしたのだが、何だか気に入らん。
それに何よりメンドクサイ。
こいつの本格導入は見送ろう。
テクテク歩いて丘を下り、トラムとバスを乗り継いで、再び王宮の丘へ。
王宮の丘には、王宮の他に、大きな教会などがある。
今度はそちら側を攻める。
先に来てからゲッレールトの丘に行けば良かったのではと?
チチチ。
逆光になってしまうのだよ。
ルート作りには、時間との兼ね合いも必要なのだ。
さてさて教会見学・・・の前に。
我輩は最近、現地の名物料理を、
旅行中に一回ぐらいは食べておこう
という気になっているので、ここでそれを消化することにしよう。
ハンガリーではパプリカを使った料理が名物なのか?
っていうか、パプリカって何?
よく分からんが、どこのレストランのメニューにもパプリカパプリカと書いてある。
名著地球の歩き方をチェックすると、パプリカを使った鳥料理がオススメとある。
ならば食ってみようホトトギス。
身から骨がポロッと取れるぐらい鶏肉がよく煮込まれていて、実に美味い。
外国のレストランに入ると、2、3人前じゃないかってぐらいの量が出たりするけど、
量も実に適当で、美味いと感じるうちに食べ終わることができた。
さぁ観光再開。
教会をサクッと見物したら、
景色が良いと噂の漁夫の塔へ・・・工事中ですか。
仕方ない。
しかし、近くから景色を見ることはできる。
丘の町というのは良いものじゃのう。
ではフラフラと近辺を散歩しますか。
何ともこういった町並が大好きなもので、歩いているだけで嬉しくなってしまうぞ。
てくてくてくてくてくてくてくてく・・・。
よし、では王宮の地下迷路とやらを見たら、新市街へ参ろう。
地下迷路は、暗い中をひたすら歩くだけのもの。
意味不明なオブジェがあるが、まさに意味不明。
道に迷って変に時間がかかってしまった。
チィッ
押してきたので、すぐさま丘を下りていく。
丘の麓にも2つ大きめの教会があるのだが、どちらも開いてなかった。
まぁ本来教会というのは観光するところではないからな。
地下鉄で一気に新市街へ。
見学ポイントとしてはあと2ヶ所を予定しているが、時間的にオペラ座を見るのが厳しいので、美術館だけにする。
それほど有名なものはなさそうだけども、オペラ座よりは興味があるのでね。
英雄広場脇の美術館へ突入。
さほど広くないのかなと思いきや、思ったより展示室が多い。
おかげでグルグル歩き回ることになってしまった。
疲れ切ったところにこれは辛い。
一筆書きルートで見れるようにしてくれれば、楽で良いのに。
そして、ギシギシときしむ床。
歩き過ぎると足の裏が痛くてどうしようもなくなるのは、
これまで何度も書いてきたが、この手の床はどうも足に悪いようだ。
ギギギ・・・っときしむと、足が沈むような感じで、痛みが倍増する。
もう痛過ぎてどうにも我慢ならん。
しかしそこは魂で乗り越えるしかない!
痛みを堪えて、全室を踏破した。
これは明日に響きそうじゃのぅ・・・。
見学後は、毎度のごとくガイドブックをお買い求める。
・・・何ですかこの無駄にハードカバーで分厚くて高いガイドブックは?
そんなに展示物あったか?
これはさすがに無理だってことで断念。
とにもかくにも、これにてブダペストの見学ポイントは1つを残して完了したわけだ。
残る1つとは・・・。
以前の旅行記に書いたことがあるのを、
ご記憶な方はいらっしゃらないであろう。
ここブダペストには、世界一豪華な世界のMがあるらしいのだ!
世界のMの中の王、すなわち世界のMにおける王貞治があるというわけだから、寄らないわけにはいかない。
たとえ、さっきパプリカの鶏肉を食ったばかりで、腹が満パンであったとしても!
件の世界のMは、ブダペスト西駅にあるらしいので、早速「MetrO」を使い、西駅へのルートを検索。
トロリーバス(電気で走るバスね)と地下鉄であっという間に行けるようだ。
以前なら無駄に地下鉄の駅まで歩くところだが、今回は最新装備のおかげで、至極快適である。
ブダペスト西駅も東駅同様立派な駅で、
世界のMの王貞治は、駅に隣接して建っていた。
いざ勝負だ!!
・・・。
??
これが世界一豪華な世界のMの王貞治なのか・・・? 何だか普通だぞ。
世界の王貞治に失礼ではないか。
全く期待させやがって・・・。
しかしまぁ一応ここは世界のMにおける王貞治なのであるから、食わないわけにもいくまい。
我輩は世界のMでは大概ビッグマックを食すのだ。
・・・が。
何しろ腹が一杯だ。
ここは別にマックフルーリーだけでも・・・。
いや待て。
もうここに来ることはないのだ。
世界のMの王貞治で、メニューの中の不動の王様、ビッグマックを食わずして何とするのか偽スナフキン。
偽「ビッグマックミール&マックフルーリーのストゥロゥベリィをくれたまえ」
「メニュ?」
・・・ん?
あぁこの国ではセットでもミールでもなく、メニュというのか。
偽「メニュをくれたまえ」
うぅ・・・ポテト塩っ辛いぞ。
うぅ・・・腹一杯だ・・・ホントはもういらん・・・。
まさか世界のMの王貞治で、メニューの王様を、こんな悲しい思いで食うことになるなんて・・・。(T_T)
しかし食った。
我輩はポテトの1本残らずまで食ったよ。
うぇっぷ。
これでブダペストに思い残す事は何一つない。
気持ち晴れ晴れでホテルに戻り、荷物を受け取って東駅へ。
今夜は、スロバキアの首都、ブラチスラバに宿を予約してある。
駅に入ると、朝とは違って薄暗く、何だか怪しげな輩がうろついている。
すると、小銭をジャラジャラいわせながら、兄ちゃんが寄ってきた。
「ペラペラペラペラペラリーノ」
こういうのは無視するに限る・・・のだが、何だか着いてくる気配が。
着いてきてるのには気付いてるぞ的に視線をやりつつ、さっさと乗り場へ。
・・・の前に。
ハンガリー通貨フォリントを、スロバキア通貨コルナに両替しないとな。
フフフ、ブルガリアレフの処分に困った経験が活かされているぞ。
偽「あー、スロバキアコルナに両替してくれるかな?」
「チェコに行くの?」
偽「いや、スロバキアだって」
「スロバキアはユーロ。ユーロで良いのね?はいユーロ」
・・・そうなのか。
19:58発は・・・9番線か。
長~~~い編成で、車両によって、ベルリンへ行ったりワルシャワへ行ったりモスクワへ行ったりするらしい。
さすが、スケールがでかいねぇ。
326号車の76番席。
車両内は6つぐらいの個室に区切られていて、3人掛けの座席が向かい合っている。
狭い。
これで向かいに座られたら、膝がくっついてしまう。
こんなんでモスクワまで我慢するなんて無理だろー。
ヨーロッパの人はよほど我慢強いらしい。
幸い、誰も乗ってこないようだ。
ガタゴトとハンガリーを発車し、切符の検札が終わったら、猛烈に眠くなってきた。
これは厳しい。
到着予定時刻の15分前にアラームをセットし、少し休むことに・・・した・・・Zzz・・・。
ガラガラッ
「ペラリーノ?」
ハッ。
あ、あぁそこは空いてますよ、どうぞ。
Zzz・・・。
ハッ。
・・・。
はて、一体ここはどこなんだ?
時間的に、まだ着いてないとは思うが・・・。
ヤバイ、よく考えたら、ブラチスラバに着いたってどうやったら分かるの?
・・・。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
ハッ。
減速してきた。
そろそろ着く時間だ。
あれは何だかお城ッ?
着いたか?
慌てて飛び降りたらブラチスラバだった。
あのお城を見逃してたら、絶対分からなかったな。
駅前からタクシーで、今夜のお宿へ。
偽「お支払いはユーロで良いの?」
「おぅ、2年前から全部ユーロだ」
そうらしい。
地図で見たホテルは近そうだったのに、何だかクネクネ走って到着。
16ユーロとは随分高くついたな。
今夜のお宿は、ホテルキエフ。
当地では珍しい高層ホテルで、かなり目立つ。
我輩の部屋は・・・14階か。
この高さなら、さっきのお城が見えるハズだ。
もう遅いからあまり歩き回りたくない。
お城の見える側の部屋・・・
カマーーンッ!!щ(゚Д゚щ)
をぉっ!!
ベストビューちゃうんかコレ!!(歓喜)
手前に見えている教会の辺りが、ブラチスラバ唯一の見所、旧市街らしい。
行ってみますかね。
かなり近くて、徒歩5分ぐらい。
当然これも立地を考慮して予約した成果である。
もうすぐ日が回ろうかという時間なのに、レストランは満員。
明日はメーデー(祝日)だからかな?
旧市街だからといって、別に見所があるわけではないようなので、
街灯に照らされた町並と、教会を写真に収め、ホテルに着いたのは1:00前。
もう一度お城の写真でも撮っておくか。
4本の塔が隅っこに建っている姿から、 テーブルをひっくり返したようだと揶揄されているようだが、まさにそんな感じ。
将棋盤をひっくり返したような感じだな。
む、城だけにとらわれてはイカン。
他の景色も撮ってと。
あ、やべ。
もう寝ないと。
明日は6:00前に発車の列車に乗らねばならん。
あぁ・・・片付け・・・ないとな・・・。 Zzz・・・ |