29 Apr-

当初は、グリーンランドへ行きたかった。

海に浮かぶ氷山を見たかった。

しかし、完璧に予算オーバー。

どうしようもない程ではなかったが、

行く期間を考えると、あまりに割高。

そこで、押さえてあったフランクフルトまでのチケットを活かし、中欧へ行くことにした。

ホテル、鉄道、全て自分で組み立てる旅行は、昨年正月のイタリア旅行以来。

朝から晩までミッチリの、濃ゆい旅行をしてやるのだ!

さて、出発まで2週間となった4月15日。

ご存知のように、アイスランドの火山が噴火した。

3日間、4日間と日本からの欧州便はストップ。

欧州各国の航空インフラは完全マヒし、

我輩の脳ミソもフリーズした。

((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

行けんのかコレ?

飛行機というのは、動きだせば乗れるというものではない。

当然飛ばなかった間に、乗る予定だった人もいるわけで、

我輩が乗る予定のルフトハンザのホムペにも、そういった人々が優先だと書かれていた。

どうする・・・今から行き先を変えられるのか?

いやいや、このGWの混み合う時期に・・・?

毎日毎日欧州のニュースをチェックをしながら((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルしていたら、

4月21日、ようやく欧州便が運航再開。

何とか行ける運びとなった。

結果論だが、グリーンランドは中止して正解だったわけだ。

さて、今回の旅には、かつてない近代兵器を持参したので、最初にご紹介しよう。

それは「iPod touch」

いや、それ自体は、ただのミュージックプレイヤーであり、写真ビューワーに過ぎないが、

搭載してきたアプリがミソなのだ。

順に挙げていこう。

①i英辞郎
  英和辞書だ。収録語、用例、価格のバランスが良い。

②フライト情報
  世界中のフライト情報を確認できる。
  例えば、5月15日のコンゴ・キンシャサから、フランス・パリへの便は、33分遅延到着、といった具合である。
  これがあれば、当日のフライトが定刻に飛ぶかどうかが一目瞭然だ。

③iRail
  ヨーロッパの鉄道乗り継ぎ検索アプリである。
  発着駅を入力すれば、乗り継ぎルートまでベストルートを検索してくれる。
  しかも各駅の発車時刻、ルートマップ表示など、使い勝手が良い鬼アプリである。

④MetrO
  発着の駅や停留所の名前を入力すれば、市内交通のルート検索ができる。
  各都市には名所が登録されていて、例えばパリなら、最寄り駅から凱旋門までのルート検索で、
  バス、地下鉄の乗り継ぎルートを一発検索できる。
  特に、初見旅行者にとってバスはルートが分かりづらく強敵であるが、
  これなら、何番のバスに乗れば良いかも、何番目の駅で降りれば良いかまで分かってしまう。
  さらに「iRail」は検索にインターネット接続が必要だが、こっちは都市データをダウンロードしておけば、
  どこでも検索可能。まさに神アプリだ。

そんなわけで、「iPod touch」一つあれば、

英語の電子辞書や時刻表なんて重い荷物から解放してくれるわけだ。

モノというのは、持っていれば良いのではない。

使いこなしてこそ価値があると、大きく言わせていただこう。

そんなリーサルウエポンを胸ポケットに収め、さて出発。

諸事情で新調した小型のスーツケースを転がし、

朝から雨降りの中、「はるか」に飛び乗り、一路関空からフランクフルトへ向かう。

雨にきらめくスーツケースがいかにも新品で、ちとダサい。

早く空港の人に投げられまくって、ダメージを負いまくってもらわないと。(笑)

それにしても雨降りに出発するのはいつぶりだろう。

カンボジア以来か?

降るのは良いけど、飛行機を止めてくれるなよ・・・。

心配していたら、関空の空は晴れてきていた。

ルフトハンザのカウンターでチェックインし、ちとお買い物。

飛行機の中で読める本をお買い求める。

ぬ。

ヨーロッパ鉄道時刻表か・・・。

うーん・・・鬼アプリがあればいらないとは思うが・・・

こうも完璧に視界に入ってくるとは、

我がセブンセンシズが何かを感じたに違いない。

買っておこうか・・・。

これがフラグにならなきゃ良いけどな。

GWだというのに、空港はスカスカで、すぐに出国。

いつものようにスタバで出陣式を・・・

って、いつもの定位置に先客が!?

やむなく少し離れた場所にて出陣式。

♪人間五十年~
  下天のうちに~ry♪

うーむ、暗雲たれ込めるスタートだ。

無事に帰ってこれることを祈りつつ、ココアを飲み干し、いざ搭乗。

昨年の10月以来だからな。

こんなに飛行機に乗らなかったの久しぶりだから、高ぶるわ!!

ではいざフランクフルトッ

ヒアウィグヮオーッ!!

新調した飛行機なのか、プラスチックの色は割にキレイだし、

各人の前にはちゃんとモニター付き。

映画をチェックすると、アバターとシャーロックホームズがあったので、早速観賞。

そのほか、いつも楽しみにしている飛行機からの景色見学では、

スウェーデンのゴットランド島ヴィスヴィが見えた。

↑フォトショップで色修正。すごいなこの機能。下のがこんなふうになるのだ。

いつも航路の近くにありながら、なかなか見れなかった島だ。

知っているかな?

魔女の宅急便のモデルになった町なのである。

行ってみたいねぇ。

そんなこんなで寝る間を惜しんでいる間に、あっという間にフランクフルトに着いた。

やっぱり飛行機は10時間ぐらい乗ってこないと旅って気分にならんよな!

さ、ここから乗り継いで、まずはハンガリーのブダペストへ。

もう何度も来ているフランクフルトなのに、ミスってトランジットに進んでしまい、

ろくに店のない搭乗ゲートで1時間半ほどを待つことになった。

ちっ。

トランジットの最中とはいえ、それはまさに旅行中なのである。

1秒たりとも無駄にしてなるかよ!

フラフラ歩き回り、ようやく搭乗。

機内では爆睡して鋭気を養う。

そして、眼下に広がるブダペストを見ながら来たるべき戦いに備え、

18:20、予定通りにブダペスト着。

まさにこの瞬間からは、一段と戦闘態勢をとらねばならん。

何しろ敵はドナウの真珠と言われるブダペスト。

強大である。

さぁ来いフリーザッとばかりに気を高め、空港を出る偽スナフキンであった。

早速「iPod touch」の神アプリ、「MetrO」でホテル最寄り駅までのルート検索。

200Eのバスと地下鉄3号線を乗り継いで47分だそうだ。

ウーム、素晴らしい。

空港を出ると200Eのバスが停まっていて、すぐに発車した。

終点が地下鉄に連絡していて、スムースに乗り継いで、あっさりホテル最寄り駅に到着。

ヤバイなこの神アプリ。

駅からホテルまでは10分ぐらい。

立地と価格のバランスに熟慮を重ねてチョイスした、ホテル「KING」だ。

荷物を放り投げ、すぐに三脚を持って出る。

ゲッレールトの丘から、ブダペストの夜景が拝めるハズなのである。

ブダペストは、ドナウ川を挟んでブダ地区とペスト地区があり、

我輩のホテルはペスト地区に、ゲッレールトの丘はブダ地区にある。

いつもなら乗り物が上手く使えず、無駄に歩いてしまうところだが、

ルート検索によると、47番のトラム(路面電車)に乗れば良いらしい。

いやぁ・・・便利過ぎるわ神アプリ。

ゴトゴトとドナウ川を渡っていくと、その景色がキレイ過ぎて、思わず橋まで戻って写真撮影。

うーむ、ビューティフルブダペスト。

おっと、こんなことばかりしておっては時間がいくらあっても足らん。

ゲッレールトの丘へは、真っ暗な坂道をひたすら登っていく。

何だコレ、合ってんのか!?ってぐらいに真っ暗な道。

ひいこらと息を切らして登っていくと、しゅろの葉を持った石像が見えてきた。

ぶはぉっ。

着いた。

これがブダペストか!!!

今まで見た色んな夜景の中でもトップクラスだな。

正面の橋は、くさり橋といって、ブダペストに架かる橋で最も有名な橋。

左に見えているのは王宮だ。

バチコンバチコンと写真を撮って、今度は舗装された明るい道を下り、ドナウ川沿いをお散歩。

良いところだなぁオイ!!

国会議事堂の対岸まで歩いたら、

くさり橋を渡ってホテルに帰ることにする。

うーむ・・・思ったよりも夜景がキレイで、帰れない。

良いんじゃないのブダペスト!!
(>_<)b

何しろ明日の夜には次の町に行ってしまうのだ。

ブダペストの夜景は今しかないと思ったら、惜しくてな。

しかし既に0:00を過ぎている。

魔法が解けて、ブダペストの夜景がOーZの琵琶湖虫だらけの夜景になる前に、今夜のお宿へ帰るとしよう。

む、そういえば腹が減った。

お腹が空いたらスニッカーズッ!!

コンビニでスニッカーズとファンタを買い、

ブダペスト一の繁華街というヴァーツィー通りを抜け、

てくてくと歩きホテルに着いたら・・・

鍵閉まってるやん!!

(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル

閉まるなんて聞いてないぞ!!

おいおいおいどうするよ?

まさかこんな玄関で寝るわけにはイカンし、

大体我輩は金を払っているのだ。

ベッドで寝せろ!!

しかし一体どうすれば・・・む。

これはインターホンかっ!?

出てくるまで鳴らしてやる!

ビーーーーーーーーーッ

やがてめんどくさそうにセキュリティが出てきた。

「何なんだよ旦那」

偽「(鍵を見せ)オレは客だ!」

「おぅソーリー・・・」

プンスカと部屋に戻り、シャワーを浴び、2:00前に就寝。

前途多難だのぅ。

Zzz・・・

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