7 Aug -

目が覚めたら6:44。

ゲッ、携帯の充電やってねぇ。

慌てて開始。

空は完璧な青空。

いやー、天気はホントに心配の種だったけど、マジでついてるわ。

着替えて街に出る。

ヒンヤリした空気がまた気持ちいい。

ロウアータウンへ下りていき、まずはまたフェリーに乗ってレヴィへ。

順光でこの天気なら、と思ってね。

昨日は行かなかった、高台にある展望台へと登る。

あんまりかなぁと思って昨日は来なかったのだが、まぁまぁやな。

そして順光の景色もまぁまぁや。

適当に何枚か撮って、フェリーで戻る。

観光客が起き出してきていて、人通りが一気に増えてきた。

ノートルダム聖堂の金ぴかに恐れ入ったら、朝メシ。

この旅で何度も世話になっているTim Hortonsで

ドーナッツとクリームチョコレートチリを食う。

このクリームチョコレートチリ、絶品やな

たまらんわ。

そして再び街歩き。

我輩が注目したのは馬車。

馬車がエエ感じやん。

場所を決めて、馬車が来る度に撮る。


↑日なたに出てきたり通行人が気に入らなかったり、ホント写真は難しいわ。

ん~・・・結局上手いこといかんかったな。

最後にお祭りを見学して、これにてケベック観光も終了。

いよいよ最後の経由地シカゴへ向かう。

元々HISの我輩担当者から提案された旅程では、

ケベックを早朝出発、シカゴでの短いトランジットを経て成田だった。

しかしシカゴは一度行ってみたかった所。

しかもシカゴだけに行くことはまず考えられない。

ケベックは一晩に全てを賭けるとして、

シカゴを見たい!撮りたい!

よって、今回の経由で見られるなら、それに越したことはないのだ。

15:30発の便でシカゴへ。

せっかくの窓側ではあったが、特段オッ!という景色はなかった。

シカゴ到着は17:30。

入国審査の長い列にウンザリしていると、すぐ前の子供連れの女性が引っ掛かった。

様子を見るに、

旦那がいて税関申告書は旦那が家族まとめて持ってたのに、

一緒に通過しなくて、申告書を持ってない女性が怒られている。

全く話が進まず、係員が「Japanese!」 と日本人を探し始めた。

やむなし、ここは拙者が。

サクサクッと通訳をしてお手伝いしてあげた。

何だ、ヤッパリ簡単な英語ならちゃんと分かるじゃないか。

良かった良かった。

我輩の入国審査も今回はちゃんとスンナリ完了。

とはいえ、時間を相当無駄に使ってしまった。

荷物をピックアップして市内への地下鉄を探す・・・前に、両替だ。

使わなかったカナダドル120を米ドルにしたい。

・・・が、見つからん!!

クソッ、ケベックの空港でやってくるべきだった!

っていうか家にある米ドルを持ってくりゃ良かった。

クソが。

仕方なく100ドルをキャッシング。

CTAに乗って市内へ向かう。
↑地下鉄。

我輩がシカゴに来たかったのは、このCTAの写真を撮りたかったからだ。

記憶が確かならば、映画「Shall We Dance ?」に登場したと思うのだけど、

こんなシャレた電車があるのかと思ったのがきっかけだ。

スパイダーマンにも出てきたけど、あっちはあんまりオシャレじゃなかったね。

郊外を走る姿は普通の電車だが、市内の中心地を走る姿はとても良いのだ。

空港から市内までは約1時間。

ホテルに着いたら20:00を回っていた。

イカン、急がねば。

小さなバッグに地球の歩き方と5DMK3を詰めて出発。

メキシコの経験から、財布の中身はカード1枚のみにして、

カメラのメモリーカードも新しいのにして、これまでのは全部スーツケースにぶち込んだ。

そして鍵をかけてと。

もう一度言う。

鍵をかけてと。

さ、行きましょ。

今夜はウィリスタワーからの夜景だけは押さえておきたいのだ。

と言いつつ、CTAの写真を撮り出すと止まらなくなる。

歩き出してすぐに見つけたこの通りの1枚。

コレがベストかな。

環状線に乗ってQuincyという駅まで行き、

ウィリスタワーに入る時には、もう随分暗くなってきていた。

ただこの駅、とても雰囲気が良くて、なかなか立ち去りがたい。

しかも入口を間違えてしまって時間をロス。

少し走る。

チッ、チリンチリンとベルト穴につけてるスーツケースの鍵がうるさいわ。

CTAにハマりすぎたな。

空の青くなる時間が終わってしまう。

早く展望台に上げて欲しいのに、

しょーもないビデオ上映やらを見せられて、展望台に着いた時には既に真っ暗になっていた。

ふむー、大変美しいのだけど、まぁ普通の夜景やな。

シカゴの摩天楼は世界初の摩天楼らしいけど、

「CTAこそシカゴ」と思っている我輩にはあまり使えない景色だ。

しかもガラスに光が写り込んで上手く撮れん!

恥ずかしさを無視して忍者レフ板を持ってくれば良かった。
↑こんなこともあろうかと荷物には入れてきたけど、大人げないかな・・・と部屋に置いてきた。

やはりやるなら本気でやらないとな。

足元が透けてる「Edge」にも立ち

一通り撮影して、セブンイレブンでお菓子とジュースを買い、CTAの駅へ行くと、遅れてると言われた。

待てども待てども来ない。

歩いてもしれた距離だし、歩くか。

・・・しかしこの展開。

メキシコと全く同じじゃないか。

タクシーに乗るべきか・・・と迷ったが、女の人も一人で歩いているし、大丈夫に違いない!と信じ、

あたりをキョロキョロしながらホテルまで歩いた。

約20分ほど歩いて無事に到着。

「チッ」とか思ってるのは誰や!

強盗に殴られるのはもうまっぴらなんじゃい!
↑コレホンマの話なんやで?

さてと、と。

シャワーでも浴びましょうかねぇ・・・とスーツケースを開けようとしたら。

鍵がない。

は?

何でですか?

ベルトの穴にしっかり止めてたし、あれって外れて飛んでいくような鍵じゃないんですけど。

え?

マジでないの?

もしかして持っていったつもりが持っていってないとか?

最近老いたからよくやるのよね~。

ほら、部下から書類が上がってきて、カゴにぶち込んだまま「早く回してこいよ」って注意してみたりだとか。

あの類いよね~・・・。











いや・・・。

ウィリスタワーの入口を間違った時に走って、鍵がチリンチリン鳴ってたのは間違いない。

あの後、荷物検査で鍵をベルト穴から外そっかな~と思ったけど、

メンドクサイから止めたのも覚えてる。

どこで落としたんだ・・・。

いや、あの鍵は平べったい板みたいなやつで、押し込むだけだから、

実家の鍵とかで押し込んだら開くかも!
↑さすがに社宅の鍵を押し込むほど無計画ではない。

エイッ!

・・・わしゃもう疲れとるんや!

開かんかゴルァッ!!

と足で押し込んだら見事に鍵がひん曲がった。
(T_T)

そうか、もしかしたら「Route66」の道標を見つけて嬉しくなって撮った時か?

とりあえずそこまでは戻るか?

結局夜道を戻っていく。

チックショウ、どこにも落ちてないぞ!

これ以上戻ったりしてウロウロしていると、

ミイラ取りがミイラになりかねない。

もうこうなったら仕方ない。

壊そう。

鍵を隙間に押し込んで、力一杯開けようとしたら・・・

バチンッと鍵が中に落ちて小指が挟まった!

いっでぇぇぁぁっ!!!!
( ;Д;)

フーッフーッ。











ヤバイな。

万策尽きた。

メキシコといい今回といい、ロクなことがないぜ。

今までこんなことなかったのに。

無駄かと思いつつロビーへ行き、鍵を開けられるスタッフはいないか聞いてみると、

「今日はもう遅いから帰った。7:00にもう一度来てくれ」

と言う。

マジか!

何とかなるの!?

期待しちゃうよ!

・・・と思ったら一気に疲れたわ。

アカン、もう寝ます。

Zzz・・・
















8 Aug -

目が覚めたら25:20。

眠いけどシャワーぐらいは浴びとくか。

そして再び爆睡し、6:20起床。

ホントならすぐにでも写真を撮りに出掛けたいが、スーツケースのことがあるから出る気にならない。

正直もう帰るだけなので荷物はどうでも良いし、

どうせ家に帰ったら壊して開けるしかないのだから、TSAで壊してくれても構わない。
↑アメリカの荷物チェックをする人。

しかし、中に入っている写真のメモリーカードだけはダメだ。

あれは絶対手荷物で持って帰りたい。

そしてこれは出発前にキャスターを自力で直した愛着あるスーツケース。

人に壊されるなら、せめて自分の手で介錯してやりたい。

ウトウト思っているうちに寝てしまい、目が覚めると7:20になっていた。

頃合いか・・・。

フロントへ電話し、スーツケースの鍵を無くしたので開けて欲しい旨を伝えると、

大型のハサミのようなモノを持った屈強な人がやって来た。

何とかしてくれるのか!?

しかし鍵の形状を見るや「むり、開けられない」 と言われた。

どうやら回すタイプの鍵なら、ハサミを万力のようにして強引に開けてくれるつもりらしかった。

偽「何か隙間に突っ込むモノはない?壊してくれて良い」

と言うと、また別の係員を呼んでくれた。

「どうして欲しいって?」

偽「壊してでも開けて」

そう言うと、ペンチとデカイハサミを隙間に押し込み、むーんっと力を入れ・・・、

バキッというや、スーツケースは見事に開いた。

もっとプラスチックがバキバキに壊れたりするのかと思ったら、思ったよりキレイに開いたな。

礼を言ったあとでよくよく見ると、

コレ今度は閉まらないんじゃないの・・・?

という疑問が湧き上がった。

やっぱり・・・。

じゃあどうすんねんと鍵をよく調べる。

どうやら鍵のユニットがネジで止められているだけだから、

コレを外してしまえば閉まるに違いない。

そうに違いない。

この件はコレで終わりだ。

とりあえず時間は押してしまったが、シカゴでは行っておかねばならん場所がある。

途中のコンビニでスクリュードライバーを買えば済むだろっと、外に出る。

CTAのレッドラインの駅まで歩く途中で「Route66」のスタート地点に立ち寄った後、

ドラッグストアーを発見し、無事にスクリュードライバーを購入。

安心してCTAに乗り、向かった先はGrant駅。

少し歩くと・・・ありました!

世界のの1号店なのです!

世界のを愛してやまない我輩としては、

これは絶対に外せなかったのだ。

知ってた?

世界ののあのは、

このお店のダブルアーチを遠くから見たものなんやで!

ブレックファーストしかやってなくてビックマックが食えなかったのは残念だが、

目的は達したと言えよう!

さ、時間がないわ。

レッドラインは運転間隔が長い気がするので、タクシーで部屋に戻り、

スクリュードライバーで鍵の部分を取り外す。

ほらー、完璧です!!

見ろ・・・まだこいつは10年は戦える!

これ、マ・クベの真似なんだけど。

アフリカの時から。

気付いてくれてるかな。

あの人、アニメ版だと声優のテロップが「マ」なんだよね。

こいつ誰やねんって長らく分かんなかったんだよね~って

コレはこっちの話か。

時間が30分ほど押している。

国際線に乗る時は、空港に2時間前到着を励行している我輩ではあるが、

どうやってももう2時間前には着かん。

ヤバイぞ!

空港へはCTAをレッドライン→ブルーラインと乗り継がねばならんのだが、

電車が来ないと困るので、最寄りのブルーラインの駅までタクることにする。

そしたらこのタクシーが新人らしく、終わってた。

近くの地下鉄の駅も分からなければ、右折のウインカーを出す時にワイパーを動かす始末。

運転もノロノロで、無駄に信号で止まるし、代われ!と言いたかった。

ほんの数ブロックを行くのに15分も要してしまったわ。

タクシー代は6.25ドル。

20ドルを渡したら10ドルを返してきて終わりにしようとしていたので、

偽「釣りが足りないだろ!」 と怒ってしっかり回収した。

マクドナルドからの帰りのタクシーは釣りを上げたけどね、

こういうヤツにまで甘い顔をするほどジャパニーズビジネスマンは優しくないのよ!

しっかり勉強しな!!

Jackson駅からCTAのブルーラインに乗り、

途中予定外のノロノロ運転に相当焦ったものの、空港には出発1時間半前に到着。

成田行きに乗り込み、コレを打っている。

成田から羽田へ行く前に、新橋のミニ四駆ショップに行けないかな~。

っていうか、ユナイテッド航空には座席にUSBがないのかよ・・・。

っていうか、今時個人用のテレビもないなんて。

マジかよ、何時間乗ると思ってんだ。

というわけでケータイの電池がなくなると困るからこのへんで今回はお開き。

いかがだったかな?

最後に教訓。

鍵は掛けたら無くさないように!

<完>

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第一話 カナダ最速イン理論  第二話 ブリーチングを撮れ!

第三話 どこを見ても美しい  第四話 自分の構図って・・・。

第五話 行動あるべし!  第六話 夜景が撮りたいのに。

第七話  まさかの展開。

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