5 Aug -

3:30起床。

あぁイカン、今日のことを考えてない。

シャワーを浴びて外を見ると、かろうじて雲に切れ間が見える。

この旅で朝日の写真をまだ1枚も撮っていないし、

今日のテーマはとにかく自分らしい写真を撮ることだ。

それには出るしかない。

プリンスエドワード島で我輩が感じたのは、カントリーな景色もそうだが、

「可愛らしい灯台」こそ、この島の象徴ではないかってこと。

ならば、島の東の方へ行って、朝焼けの灯台を撮るしかない。

どの灯台にするか・・・。

時間もないのでインターネットで検索し、

その中で最も気に入った灯台に向かうことに決めた。

そしてCove Headという村に目標を定める。

細かい場所までは分からないが、ホテルから約1時間。

日の出は5:00なので、時間的にはギリギリだ。

ホントなら今日は島の東部を走るので、

チェックアウトしてから向かいたいところではあるが、時間がない。

とにかく出発することだ!

昨日走った道をどんどん走り、灯台があるらしいあたりまで来て、灯台の光を探す。

チッ、さすがにもう少し細かい場所までちゃんと調べてくれば良かった!

ぐるぐる走っていると、ようやく灯台らしい光を発見!

どうやら有料道路の先にあるらしい。

もう時間がない!

波止場のような所に車を停めて歩いていく。

これが地獄の入口だと気付かずに・・・。

灯台の近くまで行き、三脚を立てようとすると、耳元で羽音がブンブンとする。

さっきから目の前を蜻蛉のような小虫が飛んでいてうっとうしいのだが、

こいつなんだ?・・・と思ったら。

右手がチクチクとして痒くなってきた。

まさか・・・。

こいつら蚊か!?

ありえねぇ!!

すごい数だ!!

(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル

しかしせっかく来たからには撮りたい!!

カナダ東部は蚊がハンパねぇって読んだから、

ネットつき帽子と軍手を買ってきたのに、

何でホテルに置いてきたの!?

くーっ!!

蚊を追い払いながら、何とか写真を撮る。

暗いのでシャッター時間が長い。

・・・じれったい!!

じっとしてたら蚊が止まるし、かといって動くとカメラがブレるかもしれん。

これも自分らしい写真のためだ、耐えろオレ!

耐えろ偽スナフキン!!

まさに修行僧やでコレ。

何枚か撮って、車へ駆け込む。

中に紛れ込んでねぇだろうか・・・大丈夫だろうなオイ・・・。

しっかし、聞きしに勝るとはこのことか。

額や髪の中の頭頂部まで刺されまくってしまった。

特にひどいのは右手で、見るとサブイボが出るぐらいブツブツがある。

写真の道とは修羅の道やで・・・。

少し動いて橋の上からも撮り、退散。

落ち着いてから写真を確認。

これで雲さえなければなぁ・・・というカットが撮れていた。

ホテルへ戻りながら、とある牧場に目が止まり、少し撮っている間に朝日が顔を出した。

今ならもう少し良いのが撮れるか!?と、さっきの灯台へ一度戻りかけるも、

やはり雲が多くて諦めた。

帰り道、写真を撮り撮り

フレンチリバーにも立ち寄る。

朝の眺めはイマイチに見えた。

ホテルに戻って荷物を詰めてチェックアウト。

今日は島の東部を撮って回り、18:55の飛行機でモントリオールへ飛ぶ。

さっき戻ってきたばかりの道を、また戻る。

すると天気が良くなってきた。

せっかくだから昼間の写真も撮っておくか。

朝と同じ波止場に停める。

この時間帯は蚊は姿形も見えなかった。

やはり夕方から明け方の時間帯にかけては注意すべきやでみんな!

とはいえ、この時にも1つ刺されたんだけども。

さらに東へ東へと向かう。

途中、美しい景色が目に入ったらいくらでも車を止めて、昨日の分もとにかく撮り倒す。

そしてハイウェイが終わって、田舎道を走ることしばらく。

突然景色が目に飛び込んできた。

まさに言葉通り飛び込んできたのだ!

車を降りると、花の甘いにおいがする。

蚊がいるかもなぁとも思ったが、己の作風のためだ!とヤブに入って撮影。

これやな。

やっぱりオレの作風ってのはコレだと思うわ。

独り満足して、少しやる気を取り戻してきた。

やっぱりゴチャゴチャ考えてる間に行動した方が早く解決する。

港が見えては撮り

昔の駅舎があれば撮り

ミュージアムになってて金を払ってなくて怒られて撮りまくった。

↑払う場所が分かんなかっただけなのに・・・。

ようやく島の東端イーストポイントに着いたのは昼前だった。

遠かったわ~。

あまり味のある灯台ではないのだな。

せっかく来たけどあまり撮るものはない。

ここから一気に南下。

島のほぼ南端にあたるポイントプリムにある島最古の灯台へ。

しかし、撮るものは撮るぞ!

この東の端っこは実に良い景色が多く、

少し走っては撮ってしまうので、なかなか進まないのであった。

このままポイントプリムに向かうと最後に少し時間を余してしまう気がしたので、

途中ジョージタウンという港町にも立ち寄ってみる。

んー、思ったような感じじゃないんだな

公園だけ見て退散。

ハイウェイを走りに走って、やっとポイントプリムに到着。

赤土の浜に青い空と灯台がマッチして良い感じ。

来た甲斐があったわ。

腹が減ったので、近くにあった海の家で昼飯。

やはり食うのはロブスター

これもんでっせ!

美味かった~♪

しっかし今回の旅はサンドイッチばっかりやな。

まぁ良いけど。

これでプリンスエドワード島の観光は終了だ。

概ねやりたかったことはやったと思う。

ガソリンを満タンにして空港へ。

3日で約1,500キロ。

走りすぎやろ・・・。

ドロップオフはあっという間に完了。

Hertzのレンタカーはこれだから良いね。

18:55の便でモントリオールへ。

機内では心地よい疲れに襲われて爆睡。

バスと地下鉄を乗り継いでホテルに着いたのは22:00少し過ぎであった。

今夜の宿は、明日の朝の観光に備えて、

ダウンタウンに近いチャイナタウンのホテル。

しかし宿では安心したいので、1万円ほどのホテルだ。

カナダは何となくホテルがどこも高い。

我輩は元々ホテル代をケチって安宿に泊まる旅が好きではないので、

個室、バスルームとトイレは共用じゃない、ほどほどのホテルをチョイスしているのだが、

今回の旅はホテル代だけでも結構払ってる。

どうしようもないとはいえ、もう少し節約したかったぜ。

モントリオールは普通に都会で、特に撮りたい夜景もないので、メシだけ食いに外へ出る。

安全だと思っても、メキシコのことがある。

歩いている時には周囲に目がいくし、若者が路上で騒いでると避けたくなる。

あの時タクシーを手配していれば、

こんな事に気を遣わずに楽しめたのに・・・と思うとやるせない。

スタバか世界のかで迷って、

世界のでビックマックを食った。

腹一杯になった途端に眠気に襲われ、ホテルに帰ってバタンキュー。

明日のことは明日やります・・・。

Zzz・・・

本日の走行距離 541キロ。

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第一話 カナダ最速イン理論  第二話 ブリーチングを撮れ!

第三話 どこを見ても美しい  第四話 自分の構図って・・・。

第五話 行動あるべし!  第六話 夜景が撮りたいのに。

第七話  まさかの展開。

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