2 Aug -

5:00に起床。

目覚まし要らずの体質は相変わらずである。

さて・・・。

わずかな期待を胸に天気予報を見ると、15:00から晴れの予報となっている。

15:00かよ・・・。
( `д´) ケッ!

しかし、明けゆく空は最強に曇天で、全く晴れそうな予感などしないのだが。

今日のお宿は約200キロ先のガンダー。

途中にめぼしい観光地はなく、

行くとすれば、ガンダーからさらに150キロ、

ニューファンドランド島の北東にあるトゥイリンゲイトという村。

実をいうと今回の旅は、トゥイリンゲイトに流れ着くという氷山と、

回遊してくるザトウクジラの撮影、というのが楽しみの1つであった。

・・・が。

氷山が流れ着くのは6月までで、

この時期には全く無さそうなのである。

これを知った時の我輩のガッカリ感たるや、

筆舌に尽くしがたい。

自分の調査不足に、本当にガッカリしたと同時に、

地球の歩き方には6~7月と書いてあるので、

しっかり調べて書けやボケがっ!!

と、怒り憤ったのであった。

7月ごろにはほとんど見られず、8月には全く見られない、というのが真実である。

まぁひなびた村の撮影も一興ではあるのだが、チョロッと行ってみるにはあまりに遠い。

むしろ我輩の興味をそそるのは、このトリニティ村でも見られるザトウクジラである。

昨日は何とバブルネットフィーディングという補食シーンが見られたというではないか!
↑説明するのがメンドクサイから、ググってくれ。

毎年沖縄でお世話になっているホエールウォッチングクルーズのオーナーが、

アラスカへこれを見に行って、1週間で1回しか見られなかったというから、

レア中のレアなのは間違いないのだが、

見られるチャンスは人生においてそうそうない。

そこで、9:00~12:00のホエールウォッチングに参加して、あとは適当に考えることにした。

ダラダラと寝たり起きたりを繰り返し、7:20起床。

空はやはり曇天で、さらに海には濃い霧が立ちこめている。

これは・・・マジか。

ウンザリしながら顔を洗い、ヒゲソリを取り出し、

何気なくアゴ下に当てた瞬間に激痛が走った。

刃のカバーが崩壊している!

何やねん一体!!

今回の旅もこんな感じなんスか神様?

シェービングジェルのカバーをマスキングのように張り付けてヒゲを剃る。

こんな時にもミニ四駆のテクが生かされているとはな。

っていうか、まともに剃れねぇよクソ!!

8:00にツアーセンターに行くと、まだ開いてなかったので、霧が立ち込める村を何枚か撮影。

うーむ、これはこれで良い・・・のか?

8:20、9:00~のホエールウォッチングツアーを予約し、

朝御飯も頼んだつもりだったのに、どうやら料理してくれている気配がない。

時間がなくなってしまったので、コーヒーだけ飲んで、コテージに戻る。

アップデートダウンロードが済んだらしいケータイをバッグに入れて、

オフィスへチェックアウトに行くと、まだ開いてない。

ホエールウォッチングから帰るのは12:00だけど大丈夫かな・・・。

ま、大丈夫じゃなくても仕方ない。

ホエールウォッチングに参加するのは10人程度。

2隻に別れて乗り、我輩はゴムボートをチョイスした。

↑かなりスピードが出る。

まずは沿岸沿いに走っていき、イーグルの営巣地を見せてくれているようだ。

うーむ、どれもこれも手ブレばかりで・・・。

流し撮りは絶対練習しないとだな。

パフィンという可愛らしい鳥もいるのだけど、

海から急に飛び立ったりと、こちらは全く撮れなかった。

アイスランドでも撮れてないし、ホント、生き物関係の写真は全然縁がない。

そして最後にザトウクジラを見に行く。

デカイな、どれも。

せっかくこんな所まで見に来ているのだから、何とかブリーチング(ジャンプ)を撮りたいのだがなぁ。

なんかこれまでの経験からこれは難しいんじゃないかなぁと思っていたら、

案の定ブリーチングはしてくれなかった。

バブルネットフィーディングも全くだ。

なかなか上手くいかんなぁ。

しかし、ホントにせっかく来ているので、

何とかカナダらしい風景をバックに撮れればなぁ・・・と頑張ってみたものの、崖沿いでそれも難しい。

↑家のひとつでも写ってれば何とかしたのだけど。

一度半身によじってジャンプしてくれて、コレはラッキーと思いきや、

GOPROが回ってなかった。

(T_T)

結局、何も撮れなかったホエールウォッチングだった。

・・・しかし。

空が急速に晴れてきて、港に戻る頃にはチョー快晴。

これはホエールウォッチングに参加した副産物やで!

早速村の中を歩き回り、撮影しまくる。

いやー、やはり空は青くないとね。

昨日撮れなかった分も思う存分撮りまくり、

レストランでムースバーガー(ムースってのはデカイトナカイみたいなやつ)を食べ終えたら13:00。

これからガンダーに向かうと早いし、今さらトゥイリンゲイトに行けるとは思えない。

となれば、さっきのクジラを陸地から見てみたい。

思う存分に!

多分何とかなりそうな気がしたので、記憶を頼りにさっきの岸壁を探す。

すると、イングリッシュハーバーという村を発見。

実に画になる小さな村で、

その村の裏手のオフロードの砂利道を走っていくと、先程の岸壁があった。

ブホッという呼吸音が響く。

おー、泳いでる泳いでる。

しばらく見ていると、2頭がテールスラップを始めた。

↑尻尾を叩き付ける。凄い音。

これは何とか撮れるんじゃないか?

と期待しながら、ブリーチングしてくれるのを延々と待つ。


↑一回飛んだだけではまず絶対に撮れない。

少し離れたところでバッシャンバッシャンブリーチングやってる元気っ子はいるのだけど、あれは遠すぎて撮れん。

ホエールウォッチングの船が帰っていき、

静かになった海で、悠々と泳ぐクジラを、座って見下ろす。


↑船がいなくなったのを確認するかのようにスパイホップする右の大きいヤツ。コイツが元気で狙い目だったけども。

おそらく見渡す限り10頭はいるだろう。

凄い近いところに集まって、グルグル回るように泳いでいる。

↑分かるわけないけど6頭写ってる。

バヒューッという呼吸音を聞きながら、

ボーッとしているこの瞬間は、何と贅沢な時間だろうか。

ブリーチングが撮れればそれはそれに越したことはないけども、

とても心静かになれた3時間半であった。

ずーっと見ていたい景色だが、

16:30を過ぎたので、そろそろ出発せねばならん。

結局ブリーチングは撮れなかった。

ちなみにこのあとフェイスブックを見たら、

17:00のホエールウォッチングは、ブリーチングしまくりだったようだ。

我輩のブリーチング撮影への挑戦は、まだまだ続くのであった。

orz

昨日来た道を戻っていく。

晴れるとこんなに美しい景色なのか。

時々止まりながら、でも急ぐ。

そしてあと少しというところで、目の前に大きな積乱雲が。

↑コレ結構良くない!?気に入ってるんですけど。

ピカピカッとするところを何とか撮りたくて、

しばらく連写していたのだけど、そう上手くはいかんよね。

というわけで、ムービーだけ撮ってから、

雨が降り出す中を走り、20:00、ガンダーに到着した。

さて、車を返却せねばならぬ。

世界のでバーガーを食ってからガソリンを入れ、空港へ。

色々言われて全く分からなかったがとにかくチェックイン。
↑車を返すのはドロップオフ、もしくはチェックインだ。

カギを返してハイオシマイだと思っていたので、

走行距離やらを聞かれて、わけが分からなかった。

海外のレンタカーって、距離制限があったりするから、心配になったよ。

やっぱり慣れてるHertz以外でやるもんじゃないな。

空港から町へはタクシーが来そうもないので、真っ暗な道を歩いて帰った。

おかげで蚊に刺されちまったよ・・・。

すでに22:00。

シャワーを浴びて即寝ることにした。

Zzz・・・。

本日の走行距離238キロ。

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第一話 カナダ最速イン理論  第二話 ブリーチングを撮れ!

第三話 どこを見ても美しい  第四話 自分の構図って・・・。

第五話 行動あるべし!  第六話 夜景が撮りたいのに。

第七話  まさかの展開。

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