前日譚。

海外へ行くことにしたのは良いものの、折からの円安のせいか、

はたまたロシア・ウクライナ戦争のせいか、ヨーロッパ便は軒並み高い。

かつての我輩なら、6日もあったら余裕でヨーロッパだったし、

途絶えてしまった海外旅行を復活させるのは、UKから再開したいという思いもあって、

ロンドンやエディンバラ行きのチケットを探し回った。

が、6日あっても3日ぐらいしか遊べない。

こんなモッタイナイ日程でヨーロッパへ行っていたなんて信じられないな・・・。

イスタンブールやらリスボンやら、色々と調べ回った挙げ句、

今回の行き先は、全く関係ないブルネイになったのであった。

なぜブルネイなのか、というと、2年ほど前の冬。

津軽鉄道に乗っていた時、ヒジャブを着けた女の子二人組が乗っていて、
                 ↑ムスリムの女性が頭髪を隠すために被る布

我輩がつたない英語で通訳してあげたことがあったのだ。

その子たちが、ブルネイ出身だった。

その時から、ブルネイの国の名が、頭の隅に残っていたのだ。

コロナになる直前に予約しかけたネパールやスリランカも候補ではあったが、

先述の通り、今回は緩くリスタートしたいのだ。

5/8の休みは容易く取れたので、航空券も比較的安めに済んだ・・・のか?

アジア圏に行くのが久し振りすぎて、感覚が分からない。

でもまぁ我輩的には適正より少し高めで済んだ価格だと思うので、良しとしよう。

旅は安い高いではない。

それに見合うと思える値段かどうかだ。






-3 May

の、前夜。

全く何の準備もしないままに前夜になってしまった。

ここ3年、国内旅行に慣れすぎてしまって、準備不足に拍車が掛かっている。

このYouTubeを観たら、次のを観たら・・・Zzz・・・。

ハッ。

とかやってるうちに、朝になってしまった。

着替えやらを適当に詰め込む。

暑そうなので、着替えだけは必要な気がする。

さらに言うなれば、トランクスの枚数が足らない。

出発前にユニクロでの仕入れが必要だな。

着替えなんて全く持たないで、必要になったらユニクロで現地調達、

何なら夜にコインランドリー、という気ままな国内旅行を繰り返してきたせいで、

服の準備に難儀した。

ワクチン接種証明やら何やら準備したのに、GWの間際になって、

何の書類もいらなくなってしまったらしい。

せっかくだから、コロナ禍の残り香も楽しむようなつもりだったので、

これは予定外の事態だった。

チッ。

京成上野からスカイライナーに乗って成田空港へ行き、ユニクロでトランクスを購入。

成田空港のショッピングエリアは、まだ7割稼働な感じ。

もう一息って感じだな。

ロイヤルブルネイ航空のチェックインが結構並んでいるように見えたので、先にスタバで出陣式。


↑それ以外のカウンターはスッカスカ。

ちなみに、色々あってもう敦盛の舞は舞わないことにした。

いや、この時は気にしていなかったのだが、帰国してから色々あったのだ。

御旗盾無、ご照覧あれ!!

チェックインして出国審査へ向かうと、全然人がいない。

海外へ行くような人々は、5/1と2を休んで出国済みなのだろうか。

3年ぶりにスタンプを頂いて、ショッピングエリアをうろつくも、ここにも人がいない。

まぁこのノースウイングからの便は、夜の便が多いんじゃないかな。

そういうことにしよう。

このかぐわしい化粧品の匂い・・・。

これこそが海外旅行のスタートよな!

いよいよ日本から出るのだ!という空気にしてくれるぜ。

ロイヤルブルネイ航空696便は11:05からの搭乗。

↑バンダル・スリ・ブガワン行き。

飛行機は国内線並のサイズ。

よーし、行ってくれーーーっ!!

ヒアウィゴーーーッ!!!

と、3年ぶりにヒアウィゴーしたら、

スーパーマンVSバットマンをウトウトしながら見つつメシを食って写真を撮って、

↑左上の富士山から、三宅島、御蔵島が並んでいる。

さらにウトウトしてたら、16:30頃、ブルネイに到着した。

4年ぶりの海外ですがよー!

イミグレで相当に並ばされ、1時間半ぐらいかかって、ようやくスタンプが押された。

かかり過ぎやろコレ。

とりあえず、持ってきたUSD100をBND(ブルネイドル)に両替。

空港からホテルまでは、タクシーでBND25。

ブルネイドルは、USDより少し安いので、BND1でほぼ100円である。

分かりやすい。

ホテルの名前だけで道が分かるのか非常に気になったが、普通に到着した。

チェックインすると、日本人客が非常に多いらしい。

そんなに有名なホテルとは思えないんだが・・・。

まぁ立地の割には価格が安い・・・と、言えなくもない。

荷物をまとめて、まずは散歩。

快晴とはいえないものの、夕日は出てきた。

まずは市街地のモスクを見に行く。

歩いていくと、丁度夕方の礼拝の時間になったようだ。

モスクのミナレット(塔)から、アザーンが響き渡る。

「アッラーフアクバル」

あぁ・・・これぞ海外でんがな。

キリスト教国なら鐘の音、イスラムの国ではアザーンを聞くと、旅に来たと思える。

日本では、正月の鐘すら喧しいと苦情を入れる奴がいるらしい。

どんなに心が狭いのかね。

日本人は最近マジで寛容さが足りないよ。

暇で人の足を引っ張ることに一所懸命な阿呆が多過ぎる。

ウンザリだね。

モスクをぐるりと一周して、何かメシを食うところがないか探しながら歩いていたら、

空がピカピカ光ってる。

かなり派手に雷が光り倒しているので、港で稲光を撮影。

雷の下は水上集落になってるハズだが・・・よく分からんな。

とにかく暑い。

汗だくになってホテルに戻り、寝ることにした。

Zzz・・・

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行程表を見る

第一話 4年ぶりの出国  第二話 東洋のヴェネツィア

第三話 キャノピーウォーク  第四話 恐怖のブルネイ

第五話 ブルネイから学ぶこと

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