3 May-

というわけで、今回の行き先はインドである。

冒頭、三名の悟空を登場させてみたのだが、おわかりいただけただろうか。

マチャアキ、唐沢寿明、そしてオッスオラ悟空である。

ちなみに最近とみに有名な「なまか」の悟空はろくに観ていないので割愛させていただいた。

っていうか、悟空はマチャアキだろ。

・・・まぁそれはいいとして。

皆様、インドといって想像するものは何?

カレー?

我輩はコイツです。




















































ヨガファイアー!!(炎)

・・・まぁそれもいいとして。

前回アテネにて機動聖闘士の聖衣(クロス)を手に入れ、

89番目の聖闘士になった我輩が、次に目指すのはガンダーラである。

いや、正確にはガンダーラはインドの北の方だから違うんだが、

とりあえずそういうことにしておけ!

さて、そのインド。

旅行者の終点・惑星メーテル、

もしくは

全ての独り旅の道は、
すべからくインドへ通ずる

とも称され、

正直まだまだ若輩者の我輩がたどり着くには早い気もするが、

このへんでメデタイ経典をいただいて悟りを開き、

賢者に転職してしまおうといういうわけだ。

早いもので、今回の旅で海外は早くも10回目。

早めの予約が勝敗を分けることをやっと学んだ我輩は、

ギリシャから帰国するや、早々とインド行きを予約した。

飛行機は、前々回のケニアを教訓に、直行便を選択。

宿と列車は自力で予約し、いつになくスムースな展開を見せたわけだがしかし。

そうは問屋が卸さなかったのであった。

困ったことに、出発数日前から大航海時代ONLINEに没頭していた我輩は、

HISから届いたチケットの類に、一切目を通さずに、前夜を迎えてしまったのである。

おーそういやあ出発何時だったっけ?ってな感じでeチケットを見た我輩は、

驚愕の事実を知ることになった。

伊丹8:20発。

8:20かぁ。

まぁまぁ早いな。

えーと・・・8:20てことは・・・あれ。

何時に空港に着けば良いんじゃコレ。

6:20?

あれ?

国内線ってどうだっけ。

もがーっ!!

慌てて交通手段を確認したが、最速でも到着は7:10。

しかもバス。

GWの渋滞に巻き込まれたら終わりやんけー!!

というわけで、いきなり修羅場を迎えた我が旅。

みんな、

ゲームのやり過ぎには注意しような!!
(
T_T)

ゲームは一日6時間!

・・・しかし今回の修羅場は、まだこんなものではないことを、

当時の我輩が知るはずはなかった。

出発当日、前夜まで激しくゲームをやりこんでいたせいか、

目覚ましは反射的に止めていたらしく鳴らなかったが、奇跡的に5:20に目が覚めた。

目覚めの神に感謝しながら、顔を洗って準備万端。

eチケットとパスポートと地球の歩き方をちゃんと確認して出発。

ウーム、教訓が活かされた、スバラシイ旅立ちである。

そして電車に乗ってリュックからDSを出して小さいカバンに移し替えた時に、

ふと違和感を感じた。

・・・。

何でこんなスムースに出せたんだっけ。

確かリュックには列車のチケットを挟んで・・・

挟んでねー!! (T_T)

ヤバイ、これはヤバイよ。

取りに帰るか!?

うーむむむ・・・どうすんだ?

取りに帰ってバスに間に合うのか!?

・・・。
↑バスの時刻表を持つ手が震える音

イカン。

マズイマズイマズイ・・・。

慌てて携帯で時刻表を確認し、折り返しの時間を調べ、戻りの電車に乗る。

いや・・・しかしコレマジで取りに帰って間に合うのか?

・・・。
↑バスの時刻表を持つ手が震える音

アカン!

やっぱり間に合うわけないやろ!!

現地でチケットを買う自信が無いからネットで予約したのだ。

正直現地でチケットを買う自信は無いが、

とにかく行ってみるしかない。

なんちゅうこっちゃー!!

ゲームやってる場合じゃなかったわー!!
(
T_T)

泣く泣くバスのチケットを買って、

座席に着くなり、現地のチケットの買い方を確認する。

・・・が。

ダメだ。

どうしても自信が無い!!

こうなったら現地でツアーに参加するしかないかと思ったその時。

頭に光がさした。

そういえば、あれはeチケット。

実家でインド国鉄のホムペにアクセスしてもらってプリントアウトしてもらって

成田にFAXで送ってもらえば良いのでは!?

我が両親には多少難易度の高い依頼になるが、今は頼るしかない。

旅行会社のカウンターに泣きつけば、FAX受信ぐらいさせてくれるだろう。

・・・ヨシ。

よく思いついたぜオレ。

まずは落ち着いて電話だ。

プルルルル・・・ガチャ。

偽「あ・・・偽スナフキンですけど。朝早くにスイマセン」

と、悪戦苦闘の末に何とかインド国鉄のホムペにはたどり着いてもらったものの、

どうしてもログインできないらしい。

がぁ~ッここまできて!!

しかしそこで、スバラシイ逆提案が。

スペアキーで我が城に入り、放置してあるハズのeチケットをFAXしてくれるという。

それがあったか!

いや、その手があるのは随分前から気付いていたのだけど、

さすがに言い出せなかったのさ!

これでようやくひと息つけるというものだ。

バスもGWの渋滞に巻き込まれながら、ようやく伊丹空港に到着。

チケット取りに帰らなくて良かった。

間違いなく乗り遅れるところだったわい。

まだ神は我輩を見捨ててはおられんということだな。

成田行きは別カウンターになっていて、すんなりチェックイン。
(ちなみに国内線は1時間も前に着けば十分なんだとさ)

荷物はインドまで直行とのこと。これはありがたい。

で、チェックインの時に、JALの人に、

成田のカウンターにFAXさせてもらえないかを頼んだら、

受信サービスをしてるところがあるのだとか。

今は何でも商売になる世の中なんですなぁ。

とにもかくにも、何とかチケットを受け取れそうなことになった途端に、

どっと疲れた。

まだ日本を出てもいないのに、何たることよ。(T_T)

ふらふらと成田行きに乗り込み、離陸。

成田に到着後、すぐにK●D●のところへ行くと、

愛想もなく、「うちではそのサービスはやってないから、あそこへ行きなさい」と言われた。

だったら空港のサービス一覧から消しとけよ!

とムカつきながら、歩きに歩いてビジネス何とかというところで、

無事、インド国鉄のeチケットを受信することに成功。

旅の熟練者を名乗りたい我輩としては、

親に頼るという何とも情けない解決ではあるが、

今はつつがなくインド観光をすることが肝要。

多少の恥はかき捨ててくれよう。

・・・しかしこのチケットにより、エライ事になるとは。

世の中上手くいかんもんじゃ。

とりあえずチケットを手にして、朝から続いたゴタゴタに終止符を打った我輩は、

ゆるりと散歩しながら出国手続きを終え、スタバならぬエクセルシオールへ。

GWとは思えないほど人が少なく、かなり快適に出陣式を執り行うこととなった。

♪人間五十年~・・・以下略。

いざ行かんインド!

ヒアウィゴー!!

というわけで、インドへ向かっているわけなんだが、

どんだけスカスカやねんと。

こんなに空いてる飛行機は初めてだ。

インドは不人気なんだろうかと思いながら、パラパラと雑誌を読み、

そういえば・・・と航路を見て、スッチーさんに質問。

偽「エベレストが見えますか?」

「運が良ければ見えるので、見えたらご案内します」

うむ。言ったもん勝ち。

貪欲に行くぜ。

機内ではひたすらに寝たり「TRICK」を観たり。

エベレストは結局見えず
                 ↑ずーっと先の雲の下あたりなんだって

外の景色も逆光であまり見えず、

あれやこれやの内に到着となった。

意外に遠かったですインド。

「みなさま、当機は只今インディラガンディー空港に到着いたしました。
 ・・・気温は摂氏43度・・・」

うを・・・43度か。

やるなぁインド。

飛行機を降りると、いきなりムッとした空気に包まれる。

・・・。

思わず笑っちゃうなコレ。

荷物を受け取り、300ドルをインドルピーに換金。

ちなみに、換金の際にもらえる領収書は、ちゃんと持っておいた方が良いらしいぞ。

で、空港からホテルまでは、送迎車を予約していたので、

他の旅行者数人と、それぞれのホテルに向かう。

というのも、到着後、いきなりタクシーでツアー会社に連れていかれたり、

違うホテルに連れていかれたりということがよくあるらしいのだ。

時間の無い旅で、そんなものに付き合っている暇はない。

無駄なくスマートに行きたいものである。

空港から町は意外に遠くて、40分ぐらいかかるようだ。

オススメのレストランやらを案内係に聞きながら、車は町の方へ快調に走っていく。

案内係によると、我輩のホテルのレストランは美味いらしい。

最初に寄ったホテルは、ニューデリーの中心に程近く、

かなり綺麗で高そうなホテル。

我輩のホテルは、そこからニューデリー駅を挟んだ、オールドデリーにある。

明日は早朝から駅まで歩かねばならないので、

駅までの道をしっかり覚えながらいくのだが・・・

道端に横たわる人人人。

そして徘徊する犬犬犬。

オイオイオイ、ここを歩けってか?

結構キてるやろコレ。

偽「夜は、駅から歩いても無問題だろうか?」

「ちょっと遠いですから、リクシャーを使った方が良いですよ。大体20ルピーです」

ふむ・・・。

いきなりインパクトのある景色を見せてくれるじゃねぇかインド。

ホテルはまぁまぁの外観。

ドアボーイもいた。

さっそくチェックインといきたいところだが、コンシェルジュの英語が分からない。

っていうか、英語か?

何やら宿帳のようなものを出し、さぁ書けと言わんばかりだが、

どこに何を書けというのだ。

とりあえず適当に記載すると、予定を聞かれた。

「明日はどこへ行くんだ?明後日はデリー観光?歩き?
 それは無理だぞ、デリーは広いからな」

偽「いや、問題ない。それより駅までは歩いてどれぐらいなんだ?」

「歩くのか?20分ぐらいかかる。アーグラーに行くということは、
 シャタプディーエクスプレスだな?よし、オートリクシャーを手配してやる。
 朝は君を駅にドロップして、夜はプラカードを持って待たせる。
 800ルピーでどうだ?」

偽「800!?」

確か、駅からホテルまで20ルピーと言っていたな。

どんだけぼるんじゃ。

・・・しかし明日の夜、暗い駅前でうろつくぐらいなら、2400円で安心を買うのも手だな。

偽「分かった」

さぁこれで明日の手はずは整った。

とりあえず荷物を置きに部屋へ・・・って窓無いんかい。

これは今までにない部屋だな。

そして暑い。

エアコンをかけ、まだ少し歩ける時間だし(19:00)、外に出てみる。

暗くなると真っ暗だ。

この近くに、民族舞踏を見せるところがあるらしいので、向かってみることに

・・・したのだが、これは厳しい。

真っ暗な道に横たわる人。

これはちょっと・・・行けるか?

しかも暗い上に車通りは多くて埃っぽいし、とにかくちょっと嫌な空気だ。

何となくフラフラとオールドデリーを歩く。

1本奥の道に入ると、横たわる人倍増。

さらに暗い中の橙色の街灯は怖すぎる。

一気に意気消沈した我輩は、ちょっとだけ歩いてホテル前に帰ってきてしまった。

いやぁ、あれはちょっと厳しいぜよ。

ホテルの前に来たところで、何だか我輩を呼び止める声がする。

イカンイカン。

相手にするとろくなことがない・・・ってホテルのコンシェルジュか。

闇の中で見ると怖いぞお前。(T_T)

コンシェルジュは相変わらず何を言ってるか分からんが、

手に持っているカメラを指差して、首を横に振る。

危ないということですか・・・?

まぁ・・・もう暗いし、今日のところはこれで勘弁してやるか。

というわけで、外出時間はわずか20分で終了。

レストランで晩飯を食って寝てしまうことにする。

晩飯は何を食うかと言えば、やっぱりカレーやろ。

食える時に食っておかないと、食い逃す可能性大だからな。

で、出てきたメニューは・・・読めん。

全然読めん。

しかも英語はよく分からん。

何だ?

何か答えを待っているのか?

悪いが何も分からんぞ。

読めないメニューと、話の通じない店員に苦戦しながら、

ようやくカレーのスペルを発見。

アップルジュースをノンアイスでオーダーし(ノンアイスは重要)、

テーブルに置かれた「ナン」と、丸くて大きな薄いチップスのようなものをつまむ。

辛い。

実にスパイスィ~。

口がヒィヒィになる。

おまけに、出てきたカレーも、結構スパイスィ~なものであった。

おかげで、ただでさえ暑くて上がり気味な体温は上がりっぱなし。

汗と鼻水が・・・。

これが本場の辛さというやつか。

ウマ辛いわー!!

アップルジュースを2杯飲み、最後はコーラでシメて晩飯終了。

部屋でひと休みしていると、ロビーから電話がかかってきた。

相変わらず何を言っているのかよく分からんが、

明日のドライバーに会わせるから下りてこいということらしい。

で、下に行くと、ターバンを巻いた、いかにも怪しい男が待っていた。

大丈夫かコイツ。

「彼が君を、朝、駅でドロップして、夜はまた迎えに行く。
 今彼に500ルピー払って、残金は明日の夜にお支払いだ」

偽「800って高すぎるんじゃないの?」

「君はオーケーだと言ったじゃないか・・・。
 彼はディスカウントしてくれるそうだ。650ならいいだろ?じゃあ今払って」

それでもまだ高いとは思ったが、あんまり値切ってサービスが悪くなってはイカン。

おとなしく前金で500支払った。

「何時に迎えにこさせれば良い?5:30?
 5:00でも良いか?じゃあ5:00な」

何でやねん。

早いわ!

何だか腑に落ちないが・・・まぁいいか・・・。

と、思った人間が負けなのは、翌朝のお話。

本日の被害額まだゼロ円

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