-2Jan

翌朝6:00前に起床。

外はどうやら予報通りの雨降り。

チッ・・・。

M2氏を起こし、今日の行程を練り直す。

今日は、一路南東に進路をとり、ロワールの古城巡りをしてからパリに戻る予定。

走行距離約500キロである。

見たい城はシャンボール城。

そしてアンボワーズ、ブロワの町とオルレアンのジャンヌダルク教会。

ネックなのは、一番パリ寄りのジャンヌダルク教会が17:00までということである。

ウーム。

一筆書きで走っていくと、絶対に間に合わない。

となれば、アンボワーズ、ブロワを経由して、一旦オルレアンまで行ってから、

シャンボール城に戻る、という旅程しかない。

そうなると、今朝モン・サン・ミシェルの聖堂見学を予定しているのだが、

並んで入っていては、とてもじゃないが全ては回れない。

中で見られるものはしれているしな・・・。

ということで、内部見学は却下。

早めに出発してしまうことに決めた。

夜明けのモン・サン・ミシェルを撮り、発進する。

高速道路に乗り、ひたすら南東へ。

しとしとと雨が降ったりの曇天だが、とりあえず予定は変更しない。

というか、変えたところでどうにもならんからな。

まずはアンボワーズという川沿いの町と城を撮りに行く。

いくつもの町を越えて、走りに走って、ようやくたどり着いたアンボワーズは、

確かに川沿いの美しい町ではあるものの、

この曇天ではどうしようもない感がハンパない。

川も増水してて泥色。

ウウーム・・・。

少しだけ撮影してすぐに出発。

次は、川沿いに走ったところにあるブロワ。

適当にナビに行き先を設定して運転交代。

寝て起きたらブロワの町に入っていた。

「Castle」の文字が見えたので、多分ここが中心地だと判断。

目に入った駐車場に停め、ブロワ城の周りをウロウロしてみる。

んー・・・そんなに絵になる風景は見当たらんな・・・。

城の脇にある教会に立ち寄って、少しだけ見学してから、町を後にした。

なかなか絵になる景色ってのは転がっていないものだな。

さて、今日はメインのお城観光として、最初に書いた通り、シャンボール城を予定しているが、

先にジャンヌダルク教会を見学するべく、オルレアンという町に車を飛ばす。

ブロワからは約一時間半だ。

町の中心地にあるショッピングセンターの駐車場に停めて、ジャンヌダルク教会へ。

ゴテゴテした内装とかはないが、ジャンヌダルクの生涯を描いた美しいステンドグラスがあり、

やっとこ来ただけあって、見ごたえのあるものだった。

既に薄暗くなってきているが、予定は変更しない。

というか、コレがメインだからな。

シャンボール城へ行くぞ。

我輩が名古屋で生を受け、住んでいたマンションがシャンボール天神山だったわけだが、

いよいよ名前の由来である「ホンマモン」に巡り会うときが来たというわけだ。

真っ暗になってしまい、果たして着いたところで中に入れるのかコレ・・・。

しかも、霧というかモヤというかが出ていて、視界が50メートルもない。

真っ暗な細い道で、コレはさすがに参った。

前を走る車のテールランプを頼りに走っていくと、駐車場発見!!

しかし・・・。

入って良いの??

真っ暗やでコレ。

入ったは良いが、出れなくなっては・・・。

怯んでいると、1台車が入っていった。

まだ行けるのか?

とりあえず行くか。

車を降りても、行き先がまるで分からない。

何て不親切なんだ。

M2氏のGoogleマップを見ながら歩くと、向こうにライトアップされた城が見える。

あそこか!

テクテク・・・。

おぉ・・・。

霧でろくに見えやしねぇ・・・。

ま・・・まぁしかし。

これはこれで絵になるといえばなる。

何枚か撮影して、

正面に回る。

ふむ、正面からよりは、裏側の方が絵になる・・・のかなぁ・・・。

と、思いながら何枚か撮っていたら、霧が晴れてきた。

ほぉ・・・月まで出てきたか!

コレは美しいわ!

月が隠れるまでの間に数枚、上手く撮ることができた。

無理してやって来て正解やったな!

味をしめた我々は、近くにあって、且つ外から見られる城をあと1つ見学してから帰ることに。

チョイスしたのは、ショーモン城。

川沿いの道を走って・・・って、これって昼間走ってきた道じゃね?と思ったらまさにそうで、

目指す城は、ブロワとアンボワーズの中間にあった。

昼間には気付かなかったな。

ライトアップの光が、霧と雲で良い感じになっていた。

道路の脇から撮影して、ロワールの古城巡りはこれにて終了。

時既に20:00過ぎ。

眠気を押してパリへ向かうも、途中あまりの眠さに限界を迎えてしまったので、

パーキングエリアで少しだけ寝るつもりが、二人揃って爆睡。

イカーーン!!

慌てて走りだし、凱旋門のラウンドアバウトに四苦八苦しながら、パリのホテルに着いたのは、日が回る直前だった。

やれやれやわ。

Zzz・・・。






-3Jan

いよいよ最後の日。

6:00に起床。

今日は16:20の飛行機なので、14:20には空港。

余裕を見て、13:20にはホテルを出なければならん。

しかし、やることも大変多い。

まずはルーヴル美術館へ開館と同時に突入し、それからエルメスでお買い物をし、

オペラ・ガルニエを撮影し、最後に美術館でガイドブックをお買い上げる。

これらをやり遂げるまでは、我輩は日本へは帰らない。

ルーヴル美術館は、前回ガイドブックをしっかりとお買い上げたし、今回は別に行かなくても良いのだが、

M2氏はモナリザぐらい見た方が良いのではないかと、

本人は希望してなかったが、我輩がルートに入れたのだった。

まずは凱旋門に行き、得意の青い景色を撮っておく。

そして、懐かしのパン屋でチョコクロワッサンを購入。

昔もこの店で買って食ったなぁ・・・。

二度目、三度目の旅になると、こういう思い出に浸れるのが何とも嬉しい。

さて、開館時間前にルーヴルヘ向かう。

・・・と。

どエライ並んでるやないかい!!

どないやねんこれ!!

っていうか、前に来た時は、地下の入口から入って、全く並ばずに入れたハズなのだが・・・

行き方が分からん!!

仕方がなく並ぶこと一時間半。

くっそー、これはマジで予定外過ぎたわ。

大階段のニケをすり抜けながら撮影し

一気にモナリザへ突撃。

↑モナリザって凄い小さい絵なのよね。

そして、ルーヴルに来たら、絶対にコレは見ておきたかった大作、

我輩が大好きな「ナポレオンの戴冠式」を見学。

まるで自分がその場に参加しているかのような人の配置と、

今にも動き出しそうなナポレオンと皇后。

何度見ても鳥肌が立つわ。

一旦立ち去りながら戻ること三度。

さすがに時間がないので、ヴィーナスを見てからルーヴルを後にした。

んで、ここでM2氏とは別行動とし、我輩はエルメス本店へ。

パリを訪れるごとに何かしら購入し、手回り品を揃えてやろうと思っているのだ。

今回の目当てはコインケース。

店内見て回っても見つからず、どこにあるのか聞いたら、

何人も並んでるショーケースでモノを見せるという。

マジかよ。

しかも前に並んでる客たちも同じようで、

モノを見てはああでもないこうでもないと注文をつけ、

即断してくれない。

アカン、これ以上は時間がない。

仕方なく店を出て、オペラ・ガルニエを見学。

ここを上手く撮影するために、超広角レンズがモノをいうのだよ。

この通り。

完璧やな。

そしてすぐに出る!

M2氏とのホテルでの待ち合わせは13:00。

時既に12:30前。

ここから美術館へ行ったら、絶対時間には間に合わない。

・・・しかし行くのだ!!

地下鉄乗り継ぎ、クリュニー美術館へ。

ここには、「貴婦人と一角獣」というタペストリーがある。

去年渋谷かどこかで本物を見たのだが、やはり本物は本場で見たいし、ガイドブックが欲しくてな!

入ってすぐ、目についたガイドブックを2冊購入。

迷ってる暇がない!

そして足早に中を見学するも、タペストリーは見当たらない。

オイオイ、マジかよ・・・。

入って5分経過。

さすがにこれ以上は無理だ!!

美術館を出て、地下鉄に駆け込む!

そしてホテルに着いたのは13:25であった。

空港までは約40分。

レンタカー屋の場所がよく分からなくて参ったが、何とか車を返却。

無事チェックインし、帰国便にも余裕でチェックインできた。

いやー、何か盛りだくさんやったけど、年越しイベントがショボかったのが残念やったな。

それに、モン・サン・ミシェルも工事中でしかもしょーもないイルミがあったりと、

狙ったようなのは撮れなかった。

ただ、ノートルダム大聖堂からの景色とか、霧が一瞬晴れたシャンボール城とか、

とりあえずフランス!という写真はちゃんと撮れたから良しとしよう。

来年の年越しは、もう場所を決めている。

きっと質素な年越しになるであろう。

その前にGWやな。

ま、コレも行き先は決まってんだけど。

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行程表を見る

第一話 初の日本発深夜便!  第二話 アッサリ2015年

第三話 約10年ぶりのモン・サン・ミシェル

第四話 霧でも夜でも諦めては撮れないのだ!!

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