- 1 Jan

5:15起床。

目覚ましをかけなくても起きてしまうあたり、かなり気合いが入っている。

6:00出発と告げてあったので、M2氏を起こす。

我輩がやることには一切文句を言わないという条件付きなので、

オッケイなのである。

支度をし、予定通りに出発。

今日は、北フランスの田舎町の中で有名なオンフルールという港町を経由して、

モン・サン・ミシェルへ向かう。

約500キロの行程である。

ナビを適当にオンフルールに設定。

訳のわからんフランス語に導かれながら、高速道路をひた走る。

途中で夜明けを迎え、我輩は眠気でダウン。

ドライバーを代わってもらい、目が覚めたら良い感じの町中を走っていた。

寝ぼけ眼で車窓を見ていると、写真で見た港が目に入った。

ここか!

港の近くのパーキングに停め、1時間の駐車券を買って、

シールをフロントガラスのとこに置いておく。

ふむ、ルーマニアでの知識が生かされているな。

徐々に日が射し、期せずして素晴らしい港町の朝となった。

テンションが上がり、バチコンバチコンとシャッターを切る。

うーむ、思ったよりも美しいじゃない。

ヨットじゃなくて漁船だったらなお良かったのだけどね。

こういう車でしか来られない町を訪れることこそ、レンタカーの旅の醍醐味だといえよう。

町並みを撮り撮り、歩き回る。

そして、町の外れにある丘にふと気付いた。

あそこから見下ろすオンフルールの景色こそが、我輩のオンフルールかもしれん。

となれば、丘に上がる道を探さねばならぬ。

車に戻って、細い路地を行ったり来たり。

目指す丘にはたどり着けなかったが、町に近い方の丘の上で、小さな展望台を発見。

足元の木は邪魔だが、まずまずの眺めだった。

目指すものが撮れると満足なのである。

さて、天気が良いうちにモン・サン・ミシェルへ着きたい。

一路車で南西へ。

モン・サン・ミシェルの道標が出るまでひた走る。

だんだん天気が悪くなり、最寄りのインターを下りる頃には、スッカリ曇天になってしまっていた。

今日はモン・サン・ミシェルの聖堂は休館日。

この天気になってしまっては早く着いても意味がないので、先に世界のMで昼食。

町のポスターにあったバーベキューバーガーが食いたかったのにメニューになかったので、

普通のクラシックバーガーを食った。


↑デカイ。

飯を食ったらホテルへチェックイン。

今日のホテルは、モン・サン・ミシェルに一番近く、

全室モン・サン・ミシェルが見えるテラス付きのルレサンミッシェル。

ホテルに電話して駐車場のゲートを開けるパスコードを教えてもらって、専用のエリアに入るのだが、

このパスコード、ワンタイムなのか不明だが、開かなくて何度もホテルに電話するハメになったり、

駐車場のゲートで引っ掛かって後ろにバスが並んできたりと、随分苦労した。

レンタカーで宿泊したいなら、その辺を承知の上でどうぞ。

あ、もちろん電話でパスコードが聞ける程度の語学力も必要だぞ。

チェックインは16:00からだったので、駐車場に車を停めて、

近くを歩きながら写真を撮り撮り、モン・サン・ミシェルへ歩く。

モン・サン・ミシェルといえば、海に浮かぶ姿が有名なのだが、

近年、周囲に泥が溜まり、環境が悪化したことから、

モン・サン・ミシェルに繋がる堤防道路を橋に替える工事をやっている。

2015年に完了見込みだそうだが、今回の旅を予約してからそれを思い出し、失敗したな~と思ったのであった。

で、堤防道路を除去する重機が置いてあり、引きの写真はアウト。

参ったな~と歩いていくと、前面の建物に取り付けられた工事の足場が見えた。

うを・・・、終わった・・・。

撮り直しの旅、ここに失敗。

さすがにヘコんだわ。

重機は何とか写らないようにフレーミングできても、あの工事の足場はどうにもならん。

クソッ。

海外旅行の時に、いつも写真の壁になるのが、天気よりも何よりも、この工事であったりする。

ベルンもヴェネツィアも、思い出せば沢山ある。

もちろんこれだけ旅をしている中では遭遇率は低いかもしれないが、

ここぞ!というところで工事の足場やシートが張られていたりすると、

脱力感たるや、とんでもないものがある。

どこかの旅行サイトで、名所の工事予定表を掲載してくれれば良いのに・・・。
↑すでに存在するなら教えて下さい。

とにもかくにも、来たからには何か撮って帰りたい。

聖堂には入れないので、城下町?のような狭い路地を歩く。
 

土産屋で買い物をし、帰りにラ・メール・プーラールという有名なオムレツ屋さんのディナーを予約。

サラッとディナーが予約できるようになったあたり、以前の我輩とは全く違う姿をモン・サン・ミシェルに披露した。

対岸に戻り、撮影を試みる。

曇ってるし工事の足場が気になるし、正直気合いが入らないことこの上ないが、せっかく来たのだ。

撮るしかない。

場所を色々と変えているうちに、ようやく絵になりそうな小道を発見。

暗くなるまで待つつもりで待機していると、雲が晴れていき、

わずかな時間ではあったが、夕焼けの景色を撮ることができた。
 

さらに真っ暗になるまでM2氏を車で待たせて撮影。

正直納得がいくほどではないが、まぁこんなもんか・・・というものは撮れた。

部屋に戻ると、部屋からはこの景色。

↑電飾系のライトアップはショボイからいらんわー。

うーん、こっちで撮った方が良かったか?(笑)

しかし薄明かりでは重機が写るしな。

とりあえず、この時期に撮りに来たのは失敗だ。

クリスマスのしょうもないイルミがピカピカしていて、正直邪魔。

ヤレヤレだわ。

荷物を置いて再びモン・サン・ミシェルへ。

ラ・メール・プーラールのオムレツは、相変わらず美味くはなかった。

ろくに寝てもいないし、飲まず食わずだった上にシャンパンで酔っ払った我輩は、席でダウン。

M2氏の「会計したから帰るぞ」の声に目を覚まし、店をあとにした。

ケーキを食ってたところで一気に寝てしまったようだ。

美味かったのに・・・。

無念。

部屋に戻って、ソッコー爆睡となったのである。

Zzz・・・

戻る  進む

行程表を見る

第一話 初の日本発深夜便!  第二話 アッサリ2015年

第三話 約10年ぶりのモン・サン・ミシェル

第四話 霧でも夜でも諦めては撮れないのだ!!

旅行記選択ページへ  TOPへ