- 31 Jan
パリには、定刻より1時間早い、4:30に到着。 入国手続きで、パスポートにスタンプが押される。 2005年に取得し、これまで幾多の旅を乗り越えてきた このパスポートに押される最後の海外の入国スタンプであるから、 我輩は大変感慨深くその瞬間を見ていたのであった。 レンタカー屋は5:00オープンなので、そのまま直行。 ボルボを薦められたが、フランスといえばプジョー。 今回の相棒は、プジョー2008。 最近車に興味を失っていたので、新型モデルはろくに知らないのだが、 押しが強い面構えで、なかなかにカッチョイイ。 では・・・行きますか。 そろそろとシャルル・ド・ゴール空港を出ようとする我々であったが、 早速ルートを間違えて空港内を一周してしまったのであった。 まずはパリ市内のホテルへ向かう。 我輩のメールが正しければ、 「君たちのパーキングは一日コンファームされている」 ということだったので、早朝から停められるハズなのである。 この時期のパリの日の出は8:45なので、まだ完全に真っ暗。 日本と違って、道標がライトで照らされておらず、読めない。 気合いを入れて突き進むも、いきなり道標が見えたかと思うと分岐せねばならなかったり、 これまでの海外ドライブに比べても、難易度が高いぞ。 結局高速道路の降り口を間違えたために、余計に走ってホテルに着いた。 言われた通り、ホテルには地下駐車場があり、狭いスペースに無理矢理ねじ込んで停めた。 部屋は当然使えないので、荷物だけ預けて出発。 まずはモンマルトルで夜明けを迎えることにする。 今回の目的は、写真の撮り直しであるとともに、 フランスを代表する写真を撮ることにある。 将来の展望に当たって、フランスのきちんとした写真がないのはイカンのである。 で、まず撮りたいと思ったのが、モンマルトルからの夜明け。 地下鉄を乗り継ぎ、Villers駅から坂を登っていく。 思えば、6年前にも同じくこの坂を上って、新年のミサを見学したのぅ。 時が流れるのは早いものだ。 あの時からは機材も腕も格段に上がってしまっているのである。 日の出の時間までブラブラとし、いよいよと思ったのに、空は曇りのまま。 このままではどうしようもないので、 見切りをつけて次の撮影場所であるサント・シャペルへ。 朝早いから余裕だと思ってたのに、 入口は並んでて、30分ほど並んで入場。 ここは完璧に撮り直したかったので、入念に・・・って中で改修してる!? それでも一応撮れる。 しっかり撮るぞ! 本当なら三脚を立てたいところだが、息を止めて低感度で撮る!! バチコンバチコンッ!! ウム、手応えあり。 念には念を入れて、何度も角度を変えてキッチリと撮った。 満足じゃ。 次はノートルダム大聖堂。 ここも入口が渋滞。 何やねんコレは・・・。 幸い、さほどかからずに入場することができた。 しかしここは中は重要ではない。 塔の上にこそ用がある!! ・・・が。 とんでもない行列が。 しかも、これまでの2ヶ所と異なり、行列がさっぱり進まない。 これは予定外過ぎる・・・。 なんと2時間も並んで、ようやく上ることができた。 救われたのは、一気に空が晴れたことだ。 2時間もかけたのだから、何か良い風景を撮らねばやっとれん。 9年前と同じくエッフェル塔を入れながら、 世界遺産であるセーヌ河岸の景色を撮る。 それだけでは何も進歩がないなぁ、と思いながら見渡すと、 遠くにサクレ・クールとモンマルトルが見えた。 コレや!! せっかく出発前にセンサー清掃をしたところではあるが、 今レンズを交換しないと後悔する! 70Dに70-300mmを装着し、狙撃撮影。 バチバチバチッ! うむ、よし! やたらに時間はとられたが、これなら満足や。 その後も下りるまでに何度も時間をとられたが、ひとまず撮れたと安心。 ここで一旦ギャラリーラファイエットのクーポラを撮りつつ ホテルへ戻り、チェックイン。 カメラバッグが最強に重かったので、 必要最低限以外はホテルに置いて、モンパルナスタワーへ。 空が青くなる時間には間に合わなかったが、とりあえずパリの夜景も撮影完了。 あとは新年を迎えるカウントダウンになるわけだが、 6年前は凱旋門の前で地味に年明けを迎えたので、 今回はエッフェル塔の見える橋の上で写真を撮りながら迎えることにした。 まずは適当にシャンゼリゼ大通りをそぞろ歩き、それから目当ての橋へ。 ・・・が。 その橋に着いたのは21:00。 とても寒くてこんなところに3時間もいられない。 どうしたものか思案した結果、地下鉄の駅で待機し始めるも寒くて厳しく、 地下鉄に乗って時間を潰してから、戻ることにした。 寝不足のためにもはや起きていられず、乗った途端に爆睡。 終点まで往復し、さらに適当なところで下車して先ほどの橋まで戻ると、 一番良いかな~と思っていた橋のたもとには人が沢山。 仕方なく少し外れたところから撮る。 待つこと30分ちょっと。 特にカウントダウンもなく、凱旋門の辺りで小さく花火が上がり、あっけなく2015年を迎えた。 エッフェル塔の後ろから花火が上がると思ったのに、凱旋門の方だったのか。 そして、シャンパンを開けて乾杯すると、即帰宅を始める人々。 前にも思ったが、パリのニューイヤーは、実にアッサリしたものである。 盛り上がりたい人にはオススメしない。 我輩たちも帰路に着く。 シャンゼリゼ大通りは大混雑していたので、 一本外れた道を歩きに歩き、 少し迷ったりしながらも、ホテルには1:30前に到着。 あまりの眠気に、我輩はそのままダウンしてしまったのであった。 Zzz・・・ |