4 Mayo -
今日はしっかり5:30起床。 日の出前にしっかり写真を撮りに行くぜぃ。 空が群青色に染まる時間帯をしっかり狙い撃ちできた。 で、またしても通りを歩いて、夜明け前の国会議事堂も狙ってみる。
・・・ん。
おっこれはイイぞ!
しっかり良いのを収めた。
これがあるから町歩きはやめられないね。
ちなみに、たまに聞かれるのだけど、
我輩は町歩きの時、カメラは隠したりしてない。
っていうか、一眼レフを2台持ち歩いているから、
カバンに入るのは1台だけってのもあるが、
カバンに入れてしまうと、出すのがめんどくさくて、写真を撮る気をなくすからね。
盗られないのかと言われるが、盗られたら、旅行保険で返してもらうから。
それぐらいの気持ちでいるのよん。
もちろん盗られたくないから、最善を尽くしているけどな!!
国会議事堂のクーポラが朝日に染まるのを撮りたくて、しばらく待っていたが、
バスの時間が気になり、ホテルに戻りかけたところ、建物の壁が赤く染まり出した。
ぬっく・・・Uターン!
あ~・・・何て中途半端に染まってしまったの・・・。
大失敗。
トボトボと、しかし早歩きでホテルに戻り、
朝飯をパクついて、タクシーを呼んでもらう。
今日は丸一日の旅行で、帰りは遅くなるし、時間が読めないから、
行きだけで良いと散々言ったのに、
ベルボーイが往復を勧めるので、仕方なくそうした。
タクシードライバーのお爺さんも、
「ホテルの隣に住んでいるから、遅くても問題ないよ」
と言っているので、大丈夫だと思うことにする。
お爺さんのクラシックカーは、古いカーテンのような柄の座席。
しっかり手入れされていて、これまで乗ったタクシーとは明らかに違う。
車への愛情を感じる。
朝の潮風がそよぐ中を、のんびりバスターミナルへ。
クラシックカーってうるさくないし、程よいエンジン音が心地よい。
こればっかりは、乗ってみないと伝わらんな。
おそらく帰りは21:30頃になることを伝え、バスに乗り込む。
しっかり冷房が効いていて、快適だ。
郊外に出ると、たまに牧場がある程度で、他には何もない。
これがキューバなんだろうな。
ハイウェイをビューンと走ること約3時間半。
サンタ・クララに到着した。
すぐに馬車乗りたちが寄ってくる。
どうせ乗るのだからと、最初に寄ってきたのに決めた。
よく分からんが、チェ・ゲバラの霊廟と、ホニャララという町を見渡せるところ、
そしてその他町の見所を色々回って15ペソス。
意外に良心的な値段だな。
我輩の旅の基本は、
「出せる金の範囲なら喧嘩しない」
自分が納得した金なら、向こうもハッピー、我輩もハッピーだから、無問題だ。
まずは郊外にあるチェ・ゲバラの霊廟へ。
チェ・ゲバラは、ボリビアで殺されたわけだが、
その後、遺骨を運んできて埋められたのがココ。
ちなみに、チェ・ゲバラはアルゼンチンの生まれで、この町の出身ではない。
なぜココに霊廟を建てたのかはよく分からない。
書いてあったのかもしれないが、当然読めるわけがないのでね。
もうひとつ付け加えると、本名はエルネスト。
チェというのは、アルゼンチンでいう「やぁ」
チェ・ゲバラであるらしい。
霊廟には、生前に使っていたカメラなどが置いてある。
随分昔の人という感じがするが、つい最近の人なんだな、と、しみじみと感じた。
続いて、ホニャララという町が見渡せる所へ行くらしい。
名著「地球の歩き方」をもってしても、サンタ・クララの情報はゲバラの霊廟のみで、
地図も載ってないものだから、
勝手に見所を回ってくれるのはありがたいと言わざるを得ない。
市街までは結構遠く、歩ける距離ではない。
旅行客はみな馬車かタクシー。
馬車の方が景色を見られるから良いと思う。
実際、馬車をチョイスしている人がほとんどだ。
で、市街に向かう途中の道は、実に味のある旧い町並み。
ただ、原付が結構走ってて、写真のジャマだ。
原付が写ると、チャイナタウンに見えてしまうのでね。
そんなわけで、どうやって撮ったものかと揺れる馬車の上で思案に暮れていると、
ああ~っ!!という景色が!
しかし馬引きにそれが伝わるハズもなく、あっという間にシャッターチャンスは終わった。
くそ~。
緩やかに傾斜した道と町並みと、走る青いクラシックカーが最高だったのに・・・。
その後、何とか挽回したくて頑張ったが、
あの素晴らしい一瞬の眺めは、もう二度とは現れなかった。
途中、革命軍が脱線転覆させた貨物列車を
見ながら、ホニャララに到着。
丘のことか。
てっぺんからは、確かに町を見下ろすことができた。
馬引きのおっさんはビール好きで、野球のスタジアムの脇、
町の市場と、ビールを買っては飲んでいる。
君も飲めと言われたが遠慮した。
ビールは水より遥かに安く、水代わりだ、とのこと。
値段は、大きめのマイコップに1杯で3ペソス。
ちなみに、この「ペソ」は、
キューバの国内紙幣で、我輩達外人が使う「ペソ」とは異なるらしい。
記念に、と3ペソ紙幣をくれたが、なるほどデザインが異なる。
外人の1ぺソ=国内の24ペソス。
稼ぎが分からないから、この違いがどんなものかは想像しづらいが、
ビールが安いということだけは間違いない。
後は町をぐるぐる走って帰りましょうということになった。
しかし帰りのバスは17:05。
まだまだ時間があるので、追加に15ペソス払って、町中をぶらぶらさせてもらった。
来る途中に見たあの景色が忘れられず、
どこかにないものかと歩き回ってみたものの、やはり見つからない。
まぁそんなもんか。
中心街は沢山の人でごった返していて、今日は休みなのかと思ってしまった。
中央広場を起点に、適当に歩き回る。
この町の家々も旧くて味がある。
玄関が開けっ放してあるから、中も見える。
入るとすぐに居間になってて、みんなテレビを見てる。
そして大概の家の玄関から覗くのは、車イス。
高齢な方が多く、玄関先でお喋りしてるのもご老人が多い。
家の割り当てに、決まりでもあるのだろうか。
てくてく歩き回って、あまりの暑さにさすがに疲れてしまったので、
ピザを食い、1時間の町歩き終了。
馬車に揺られてバスターミナルに戻る・・・と思いきや、また市場でビールですか。
そろそろバスの時間が気になってきたのに、このおっさんはノンビリしている。
バスターミナルに戻ったのは16:30。
暑いからカフェにでもいるんだ。
馬を戻したら迎えに来るから、近くの家で野球を観ようと言う。
いやいや、時間分かってんのかおっさん。
カフェはクーラーが効いてて快適。
アイスを食い、一応おっさんを待ったがなかなか来ないので、
バスターミナルの待合室にいたら、本当に迎えにきた。
いや、もう時間ないから。
どうやらファイブを7だと思っていたらしい。
じゃあなおっさん。
帰り際、娘のために5ペソスくれと言われたが、
さっきチップで3ペソスやったろ?と言ったら苦笑いしておった。
朝方、娘さんの身体が不自由だと言っていたのも本当だかどうか。
昨日カフェでおごってやったサルサの先生といい、この喜捨への伏線のような気がするけどな。
バスは17:05発だったので、
丁度時間通りにやってきたバスに乗っていたら、出発間際に降ろされてしまった。
どうやら違う会社だったらしい。
じゃあ我輩のバスは何時なんだと聞いても、英語が通じない。
すると、先に待っていた女の子が声を掛けてきた。
「あなたも同じチケットを持っているのね。私たちも同じで、ずっと待ってる。
ごめん、我輩もあまり言葉が通じなくて・・・。
待合室に貼ってある時刻表には、
17:05発以外にハバナ行は無いので、結構焦ったが、
最悪こいつらとタクシーをシェアして帰れば良いか・・・と思い始めたところで、
バスがやってきた。
ヤレヤレだ。
バスに乗った途端に爆睡。
ハバナまで全く目を覚まさなかった。
21:00着。
声を掛けてくるタクシーで帰りたいところだが、そしたらあのお爺さんが困ってしまうだろう。
とりあえず約束の21:30まで待とうと待っていたら、ピッタリに迎えにきてくれた。
喉が乾いたし腹も減ったので、BAR「フロリディータ」で降ろしてもらう。
お、看板とお爺さんのクラシックカーのラインが・・・。
バチバチバチッ。
はい、いただきました♪
ちょっと位置関係が悪いから、トリミングしないとね。
フロリディータは、かのヘミングウェイが愛したBARとして有名で、等身大の像まである。
ちなみに、ふふふふふふふーんふふふふふーんのハミングウェイは関係ない。
・・・。
まぁ良い。
料理の時間は終わっていたのかドリンクのみ。
ヘミングウェイご用達のメニュー「パパ・ダブル」を飲んでみようか迷ったが、
明日も朝が早いし、帰国便のことを考えて、ノンアルコールの「ダイキリ」にした。
これが美味いのなんの。
マンゴー・・・的なフルーツのスムージー的な飲み物。
悪いな、食に疎くて。
この表現が我輩の精一杯だ。
そんな理屈はおいといて、抜群にウマイ。
何杯でもいけそうだ。
乾燥バナナをつまみながら、2杯飲み、
生演奏を聴き、
大満足の内に、フロリディータを出て、夜の町並みをスナップしながら帰る。
いや~5DMK3、夜景に強いわ。
三脚を使わなくてもこれだけ撮れるなら文句なし。
高い金を叩いた甲斐があった。
ホテルに戻って荷物をまとめ、すみやかにお休み。
Zzz・・・
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