- 30 Dec

1時間ほど、寝たのか寝ないのかよく分からないウトウトのまま起床。

4:00チェックアウト。

ぬぅん。

リマまでの機内で寝たとはいえ、眠い感は拭えない。

チェックインして、国内線乗り場へ。

成田→ロスではケイタイの充電が何故か全く進まず、

ロス→リマでは機内にUSBが無く、

ホテルの電力?でもケイタイの充電が全然出来なかったので、待合いロビーで充電。

何とかそこそこ充電できたので、今夜のホテルまでは保ちそうだ。

5:59発で、ペルー南部、フリアカヘ。

この間も、当初はリマ→ラパスは飛行機だったのだが、

11月末に、ペルビアン航空で車輪が出ない事故があったらしく、運休。

リマ→フリアカ→ラパスという陸路になったのだった。

約5時間の道のりである。

こういう時、ツアー会社に頼んであると、苦労しなくて良い。

いつものように自分で航空券のみを確保していたら、

かなり四苦八苦したであろう。

代替ルートがかなり限られるので、陸路の手配をしてくれるのは、助かること極まりない。

もちろん、追加料金はナシ。

フリアカには7:30過ぎ着。

外に出て、インカ・マンコカパックの像を見て思い出した。

我輩は、かつてここに来たことがある。

チチカカ湖を観光した帰りに寄った空港だった。

まだあの時は、リマからの飛行機が飛ばなくなるなんて知る由も無かったなぁ・・・。

ということは、我輩がケイタイを無くしたのも、この空港である。

あれから10年、早いものだ。

あの時は高山病で苦労しまくったが、

今回は、出発直前にダイアモックスを処方してもらって、飲んできた。

効果のほどはこれからだが、既に長距離を走ってきたかのような酸欠感がある。

目元がチクチクする。

どうも高いところは、体質的に向いてないらしい。

普通車かと思いきや、大きめのワゴン車がやってきた。

フリアカを出て、チチカカ湖畔の町プーノを抜けていく。

途中、停めて写真を撮らせてもらった。

眼下に広がる町は、おそらく10年前には無かっただろう、とのこと。

ずいぶん町は広がったようだ。

道幅の狭い中心地を懐かしみながら、さらに南下・・・って・・・。

人が倒れてますけど。

顔がバンバンに腫れてますし・・・左腕は・・・血ですかそれ???

え・・・生きてます・・・???

やっぱり南米って注意しないといけませんよね・・・。

若干ドキドキしながらも、クルマはどんどん走っていく。

昼時、チキンとチーズだらけのランチボックスをもらう。

残すのも申し訳なく、とりあえず食った。

サンドイッチに挟まれたチーズ、苦手である。

ハンバーガーでテロテロになってるのは良いのだけども。

そして、飲み物だけは付けて欲しかった。

というか、コーラだけでも良かったんだ、我輩は。

途中で古い教会などを見せてもらいながら、ボリビア国境には11:30着。

↑ペルー側の出口

ペルーで出国手続きを受けて、橋を渡る。

ここがボーダーだ。

国境というのは、日本には縁遠い。

陸路国境を越えるというのは、趣深いものがあるね。

ここでガイドが変わり、ボリビア側のガイドに引き渡される。

このまま空港に向かうと、1時間半ほどで着くらしい。

まだ昼だし、我輩のフライトは19:30。

空港での時間がありすぎるので、どこか立ち寄ってくれないか聞いてみる。

そして、なるべくならラパス市内を回ってもらえないか聞く。

すると、空港は市街地から離れていて、ルート上ではないこと、

空港からは30分ぐらいなので、タクシーで行くべし、と言われた。

ちっ。

仕方ない。

途中、ティワナク遺跡というところだけ寄ってくれたが、

金を払って中を見るほどではないと思い、外からパチパチと撮って、空港に到着。

さて、タクシー。

ラパスといえば、なかなかに危なげな都市であると聞いている。

まー、中南米の大都市で安全な所なんて、逆に思い浮かばないのだが。

タクシーもきちんと選びたい。

そこで、一番安パイそうなオッチャンに声を掛けたら、

前から順に頼め、ってことになって、我輩がソッコーで避けたオッチャンがやってきた。

前歯が下の歯一本しかない。

しかも英語がほとんどダメ。

大丈夫なのか。

とりあえず、ミラドール・キリキリとか、市内を展望できるところと、

どこか見るトコへ連れてってくれと言うも、伝わらない。

しかし、自分が連れて行く、というのも、譲らない。

めんどくせーぞお前!

偽「フォトだフォト!」

「あー、フォト!スィー」

タクシーは走り出す。

おい、いくらなんだ!!

空港を出て、料金所を過ぎ、右手にラパスの街が見えてきた。

ここ良いじゃない、と思ったら停めてくれて、撮れると言う。

我輩のリュックサックが車内にあるのに、自分まで降りてくるので、

あんたは乗ってろよ!

いや、しかし危ないと困るから来い!

の、葛藤が半端ない。

とりあえず降りてきて!!

というのも、ラパスという街の作りによる。

「すり鉢」のような谷間にある街で、標高は深部で3,600メートルもある。
↑空港は4,038メートルで世界最高所。

なので、深部に行くほど空気が濃くなる。

というわけで、下の方ほどリッチな人が住む安全なところ、という作りになっている。

空港にほど近いこの辺は、エル・アルトというエリアで、まーまーの危険度になってしまうらしい。

ボリビアは、中南米では比較的安全、ラパスも安全、とはいうものの、

同じ表現のメキシコシティで殴られている我輩としては、心配になるわけよね。

で、話を戻す。

すり鉢のほぼ頂点近くにあるこの丘からは、街が展望できる。

スゲー。

富士山のてっぺんぐらいなのに、こんな街があるんだな。


↑高低差がかなりあるので、ロープウェーで移動できる。
  上の写真も左下から真ん中へグイーーーンと伸びていくロープウェーが見えるでしょう?

そしてやっぱり空気薄い。

少し歩いただけなのに、目頭が痛い。

とりあえず、コレで目的は達したわけだ。

そしたら、タクシーの運ちゃんは、ミラドール・キリキリとあと2つ回って300ボリビアーノだと言う。

「USドルで」 と言ったら、小首を傾げて、30ドルになった。

あれ、安くなってるぜオッチャン。

まぁいいや。

タクシーは丘を下り、ミラドール・キリキリへ。

新年の年越しはここで撮りたいと思ってるわけで、明るいうちに、現地を見ておきたい。

コロニアルな建物と新しい建物が渾然一体となって、なかなかにカオスな街並みだ。

一旦下り、それから上るかたちで到着。

ミラドールとは展望台。

キリキリ展望台だな。

なぜ新年はここなのか、というと、ラパスの展望台を調べたところ、ここかなーとなったわけだ。

行ってみると、そこまでの展望ではない。

さっきの丘が一望出来過ぎて、ここからだと見え方があんまりな気もする。

ふむ、新年のカットはどうしたものかな。

続いて、ムリリョ広場。

ラパスの中心をなす広場、と名著地球の歩き方には書いてある。

上手くクリスマスツリーとカテドラルを収めようと頑張ったが、難しかった。

最後にメルカート・ネグロ。

お土産屋が立ち並ぶ。

サクッと撮って終わり。

これで帰るのかと思ったら、サンフランシスコ広場にも立ち寄った。

ここは、帰りのホテルがある場所のハズだな。

で、4ヶ所寄ったので、40ドル。

高いとは思うが、やむなし。

何やかんやで2時間半ほどの市内観光になった。

まだまだ時間はあるが、もう外に出るのは億劫なので、空港で待機し、18:00前にチェックイン。

フライトは19:30。

雲間からビカビカと光るカミナリに不吉な予感満点。

このあとの星空撮影は大丈夫か???

20:30過ぎ、ウユニ空港着。

やっとこウユニですよ。

丸二日か。

遠いのもあるが、アクセスが悪すぎる。

コレで日本から最速のルートである。

ヤレヤレだ。

もっとも、空港は新しいもので、これができるまではラパスからバスで12時間だそうな。

何ともはやだな。

荷物を受取り、ガイドと合流。

卓球の石川選手にそっくりの日本語ガイドさんだった。

よろしく頼むぞ。

そー!と思ったら、あれは愛ちゃんか。

あの愛ちゃんが今や奥さんだからねぇ。

我輩も老いるわけですよ。

まずは荷物を置いて、少し休んでから星空撮影に向かう。

休むといっても20分ほど。

トイレに行って、三脚を出し、レンズを替えて、ダウンを着込んだらもうお時間だ。

何だか曇ってるなー。

我輩の太陽王ぶりや如何に。

ウユニの町からウユニ塩湖までは小一時間掛かる。

ウユニ塩湖といえば、湖に近い塩のホテルに泊まることも出来るのだが、無駄に高い。

さらに近いといっても、湖畔、ではない。

ウユニ塩湖は歩いて観光するところではないというので、町中のホテルにしてもらったのだった。

塩湖に入る手前で、ゴム長を借りる。

履き替えつつ空を見上げると、星空が広がっているではないか!!

うーむ、さすがの太陽王。

ランクルはどんどん塩湖の中を進んでいく。

石川ガイドいわく、4日前に雨が降ってから、そこそこに降り続いていて、水量はあるらしい。

どんどんと進みに進み、結構行くなぁという所で止まった。

なるほど、まさに水鏡のような所。

降りてみると・・・あぁっ!!

今まさに最後の星が雲に隠れようとしているところだった。

ナンテコッタイ。

荷物を置きに行ったのが仇となったか。

まぁしかし、ビュービューと風が吹いていて、雲も流れている。

聞けば、1時間以上待機できるようなので、また晴れるかもしれない。

とりあえずランクルの灯りを消して欲しいなーと思ったら、ちゃぶ台セットが出てきた。

コーヒーが飲めるらしい。

マジか!

それはなおのこと晴れて欲しいなぁ。

コーヒーとナビスコを齧りながら、晴れ間を待つ。

その間にも何か撮らないと。

と、頑張ってみたんだがねぇ。

・・・。

琵琶湖越しの大津じゃねぇぞ!

塩湖越しのウユニだぜ!!

カミナリがピカピカするのを遠目に見ながら、

晴れ間を待つも、結局このあとパラパラと雨が降り出し、無念の撤退。

こっちの雨季は、決まった時間にスコールが降って、

他は晴れてるような雨季ではなく、普通の雨降りらしい。

誤算だな。

果たして明日は晴れるんだろうか。

24:00頃、ホテル着。

明日の出発は10:00とのこと。

え、10:00??

朝日から行きたいぐらいですが。

下調べしてくりゃ良かったと、最近よくやる後悔とともに、ベッドに入った。

我輩は、明日大丈夫だろうか。

クスコの時のように、はしゃいで動き回ったけど、またアタマズキズキで死なないだろうか。

頼むぞダイアモックス。

お前だけが頼りだ。

Zzz・・・

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第一話 まずはリマへ・・・ 第二話 丸二日かかってウユニ

第三話 ニューイヤーパーリー

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