というわけで、わずか4日でどこへ行けるのか。

さすがにオーロラ撮影は難しい。

とはいえ、アジアで正月なんて寂しすぎる。

ニューヨークか!?と思ったが、

ホテルも航空券も信じられないぐらい高い。
↑何で2010年の正月を、ちゃんとタイムズスクウェアで迎えなかったのかと、
  今でもすっげえ後悔してる。

くっそーシンガポールか・・・?

とSkyscannerをぽちぽち検索していたら、マルタが出てきた。

ドバイ経由なら年末なのに破格の安さだ。

小さな島国で、4日もあれば何とかなってしまうに違いない。

これは良いかもしれん!

残席がわずかだったので、いつもならHISにお願いして予約するのだが、

ソッコーでケイタイから予約。

あとはホテルとレンタカーを予約して、つつがなく仕事を終えるのみ・・・だったのだ。

が。

とにかく信じられないぐらいに毎日忙しく、

結局何も調べられないままに出発の日を迎えてしまったのだった。











-30 Dec

大阪からの深夜便は初めての出発だ。

何しろ最近の深夜出発は、

鹿児島という地理条件の悪さを克服するために編み出したものだからな。

ラッキーなことに会社の年末の打ち上げはやらないということなので、

堂々と帰ることができる。

こんなに嬉しいことはないな。

18:00には仕事を終えて、着替えて退社。

なんばからラピートに乗って関空に着いたのは20:00過ぎだった。

まだ早くてチェックインできなかったので、

パスタを食って腹ごしらえをしてからチェックイン。

そしていつものようにスタバで出陣式をしようと思ったら、

いつの間にやらよく分からん休憩施設ができていて、

我輩御用達の消火器テーブルを使うのに、100メートルほど歩かされる羽目になってしまった。

それぐらい関空が久しぶりだってことか。

では改めて。

♪人間五十年~・・・

よく考えたら最近スタバのない羽田出発ばかりだから、

空港のスタバのココアで由緒正しく出陣式をするのは久しぶりかもしれん。

あんまり深く覚えてないけども。

では2016年最後の旅、行きますぜ。

ヒアウィゴー!!

ドバイ行きは23:25、定刻に出発。

年末最終営業日まで、クソどあほな部下が痺れる契約を残していったせいで、

すっかり疲れていた我輩は、離陸してアメニティをもらって荷物を詰め直したら大爆睡。

起きたら日本時間の8:00だった。

こんなにぐっすり寝てしまうなんて。

さらに起きちゃ寝を繰り返し、あっという間にあと2時間でドバイ到着となった。

しかし。

もうそろそろかなと思ったら、機内放送で到着が遅れるらしきことを言ってる。

え、ウソやん。

マジで?

ドバイのトランジット、そんなに時間ないよ?

焦る我輩の思いなど通じるハズもなく、機体はゆっくりと旋回を繰り返す。

やっと入った日本語の案内によれば、霧のために時間がかかっているらしい。

マジでホントに早いこと下りて下さい。

そしてようやくドバイに着いたのは定刻から30分遅れだった。

これなら何とかなりそう!

いや何とかならないと困ってしまう。

降りて即、乗り継ぎ便のゲートを探す。

んーむむむ・・・マルタ行きなんて見つからんぞ。

なかなかに焦ってきたので航空券を出して調べてみると、

我輩が乗る便は、チュニジア経由らしい。

コレって乗ったままなのか、降りるのか??

自分でチケットを買うとこういう時に困る。

走っていったら割と普通に乗り継ぎできた。

去年ドバイのトランジットでメッチャ時間をとられた気がしたから急いだんだけどな。

何よりやで!

驚くほど長くバスに揺られ、

空港のおそらく果てに鎮座していた乗り継ぎ便に乗り込む。

そしたら今度は荷物が1つ見つからないから遅れる、とのこと。

何だそりゃ・・・。

まぁ乗れたんだから良いか。

とんでもない濃霧だし、このまま飛べないとかの方を心配してたからね。

荷物探しには相当苦戦したようで、1時間ほど予定から遅れて離陸。

ドバイの街を空撮するべく窓側の席をとったというのに、外は一面の雲。

ペルシャ湾の景色はしばらくするまで見えなかった。

飛行機はアラビア半島、シナイ半島を越えていく。

これがスエズ運河か!

ギザのピラミッズ!!

と、我輩は大興奮なのだった。

機内がガラガラだったので、席を移動して写真も撮り放題。

窓ガラスが汚いこと以外はラッキーだったね。

経由地のチュニジアのカルタゴで大量に中国人が乗ってきた。

何でこんなにチャイニーズがチュニジアにいるんだ!

そしてここでも荷物が見当たらないとかで遅延し、

マルタに到着したのは予定から1時間遅れの15:00であった。

さっさと降りようと思いきや、さらに何だかチェックが始まった。

よく聞き取れないが、ドバイからの客は航空券を見せるように、とか言ってる。

どこで見せるのかがよく分からん。

そしてやはり荷物が何とかと言ってる。

んーむ・・・一体何がどうなっているのか。

とりあえず割と乗り疲れしてるから早く降ろして欲しいのだが。

・・・しかしどうも様子がおかしい。

ふと気になって見てみると、同じくドバイから乗ってきた客がいなくなってる。

嫌な予感がしてスッチーを呼び止めて聞いてみる。

すると、「ラウンドトリップペラリーノ」

まさか!

偽「ディスイズマイファイナルデスティネーション!」

皆が慌ててバスを呼び出し、我輩1人のためにバスが呼ばれる。

我輩は慌てふためいて乗り込んだのだった。

いやーまさかあの飛行機、

ドバイ→チュニジア→マルタ→ドバイのラウンドフライトだったとは!

だからチャイニーズが山ほどいたんだな。

マルタがそんなにチャイニーズに人気があるわけないと思ったんだ。

ていうか、もしかしてなかなか搭乗が進まなかったのは、

まさか我輩のせいだったのか?

・・・さーせん。

我輩の荷物はしっかり回転テーブルで回ってたのでササッとピックアップ。

そしてHertzのカウンターへ行って、レンタカーの手続き。

今回も韓国車KIAのコンパクトカーだ。

最近この韓国メーカーの車を欧州で見ることが非常に多い。

日本はあんまり売り込んでないのかね。

では今夜のお宿がある町、セングレアに向かう。

幸い空港からは20分ほど。

町は最後の夕焼けの時間に差し掛かっていて、

オレンジ色に焼ける家壁が非常に美しい。

しかし個人的にあんまりな感じで影が落ちているので、

写真は夜から本格的に始動することで良いだろうと判断し、まずはホテル探し。

適当な路地を見つけて車を停めて歩く。

このストリートで良いハズなんだが・・・。

岬の突端までたどり着いてしまったので、やむなくまずは1枚撮っておく。

夕焼けが美しいねぇ・・・。

そして折り返しながら宿を探すがどうしても見つからない。

我輩はケチケチ野郎なので、

海外では絶対にローミングを使わないと決めているのだが、

これではさすがにラチがあかん。

Bookig.comにアクセスし、住所を再確認。

あってるよなぁ。

いやー、嫌な予感がしてたんだよ。

ホテルの外観だけは見ておかないと見つけにくいから、

外観だけは見ておこうと昨夜チェックしたのに、

外観の写真がなくて、グーグル地図さんでも見つけられなかったし!

hotelの表札は出てないが、仕方なく住所の家のドアをノックする。

もしかしたら、フェロー諸島のように、普通の家かもしれない。

すると人が出てきて、

「ここはSirena Suitesじゃない、Calorina Suitesだ」

↑たしかにCalorina Suitesですよね・・・。

と言う。

何その微妙に違います的なリアクション!

中に入れてもらって何か言われ、

「泊まるのか?」 的な意味合いかと思ってクレジットカードを出したら、

「それは良いアイデアだけど、私たちはここに住んでるんだ」 とのこと。

ペンション経営というわけではないのか。

部屋の中をよく見てみると、

Booking.comに掲載されている写真と同じ家具が置いてある。

電話してみろと言うのでコールしてみるが出ない。

ヤバイ、このままでは宿がない。

予約の日付が間違ってるよ、とかならまだしも、

ホテルがないって、コレはマジで想定外やで。


↑ちなみに今は予約を受け付けてないみたい。左上の冷蔵庫もちゃんとあったよ。

日本でなら車中泊なんて余裕のヨッチャンだが、海外だと怒られるかもしれない。

しかも2016年最後の夜、そして2017年最初の夜を過ごすホテルやで。

慌ててBooking.comを再調査し、あるホテルをチョイス。

今からネット予約しても通らないかもしれないので、直接交渉するしかない。

車を飛ばしてベイサイドのホテルへ。

駐車場はないので、路駐だ。

偽「今夜部屋ある?」

「んー、フルブックだ」

え、マジで?

もう他を探しに行くの嫌なんですけど。

Booking.comを見てみると、1部屋まだ空いてる。

こうなったら!

その場でネット予約をし、もう一度レセプションへ行く。

「いやお前何時に予約したの?そんな連絡ないぜ」

そりゃそうだろう。

今したなんて言えまへん。

しかし何とか手続きをしてもらい、Kennedy Nova Hotelにチェックイン。
↑やっぱり空いてるじゃねぇか!

荷物を置いて、まずは首都ヴァレッタの中心街へ。

車は基本路駐。

いつもながらこの路駐はなかなか気を使う。

そもそも停めて良い場所かどうかが分からんし、

海外の人は随分詰めて停めるので、

ある程度脱出のルートを作って停めておかないと、出られなくなってしまうのだ。

おそらく営業時間が終了してるであろう馬車乗り場に停めて市街地を歩く。

とても小さな首都なので、少し歩くだけで十分だ。

メインストリートであるリパブリックストリートを歩いて、

目に付いたホットドッグを食い、通りの写真を撮る。

リパブリック広場では、ニューイヤーイブのコンサート中。

どうやら花火が上がるのは、この広場らしい。

一体どこから写真を撮るか。

随分と思案した結果、

さっき行った対岸の町セングレアから撮るのがベストであろうという結論に達した。

もう一度車に乗ってセングレアへ。

夜になったらメッチャおしゃれな港町やん

チョイスは悪くないのに・・・ホテルが無いなんてな・・・。

まだ時間があるので車内でひと休み。

・・・と思ったらガッツリ寝てしまい、危うく逃してしまうところだった。

アカン、いくらでも寝れる。

5分前までダラダラして、カメラをセッティングしたらカウントダウンが聞こえてきた。

ヒーィヒャッホー!!

ハッピーニューイヤー!!

イエーイ!!

と、独りで騒ぐわけもなく、例によって淡々と写真を撮った。

↑思ったよりも小さな花火だった。

さらに花火の音が聞こえてくるので少し移動したら、大型客船の近くでも花火が上がっていた。

しかしピント合わせをしてる間に見事に終了。

ちーん。

まぁこんなもんよね。

撮るべきものは撮ったので、良しとしますかね。

ホテルに戻り、ニュースだけ見て寝た。

Zzz・・・

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第一話 年末まさかの展開・・・

第二話 ホウレンソウオヤジの町

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