18 Feb-
6:00起床。 またしてもインドのチャンネルを観ながらこれを書いた。 今日は雨だ。 結構降ってやがる。 何で降るかなぁ・・・。 7:05まで延々書き続け、朝食。 ご飯とベーコンのみ。 やはり食えない。 特に汁物。 コーヒーは何となく美味くて2杯飲んだ。 ただ・・・砂糖がツュガーになってる・・・。 部屋に戻ったら、異様に腹が減ってきた。 あっ! カロリーメイトッ!! リュックをあさり、カロリーメイトを取り出す。 あぁ救世主(メシア)様・・・。 ひと袋だけありがたく食べて、残りはリュックへ。 またしても虫除けスプレーをかけまくり、ロビーに下りると、Mr.ロットが待っていた。 「雨降ってますNE。天気良くないですYO」 うむ。 わざわざ再確認ありがとう。 雨だったらロモーじゃなくて車だと言ってたな。 土砂降りの外に出ると、Mr.ロットが言った。 「傘貸して下さい」 持ってこいよロット!! ん、何か呼んでる・・・ってロモーかよ! ←ロモー(タイではトゥクトゥクという) 「さぁどうZO」 どうぞじゃねぇって。 道は冠水。 エライこっちゃでゴザル。 しかも雨はますます激しくなる。 むむぅ。 途中すれ違いざまに水を被ったので、乗車口が閉められた。 うむ、最初から閉めてほしかったぞ。 しかし運転は上手いもんである。 一見ガタガタしそうなんだが、乗り心地は非常に良い。 ブレーキングも抜群。 カンボジア人のドラテクは侮れぬ。 アンコールワットの裏を走って、まずは「スラ・スラン」という沐浴の池に向かう。 するとあら不思議。 スラ・スランに着く寸前に、あれだけ土砂降りだった雨が上がった。 太陽王の奇跡再び。 見たかMr.ロット。 いやしかしだね。 マジでこれは奇跡だよ。 おそるべし。 地元の子供が今まさに泳ごうとしていた。 「魚もいますYO」 まさか食うのかな・・・。 うーむ。 次は池の反対側にある元坊主の学校「バンテアイ・クディ」 境内(?)には小さなカエルがピョンピョンピョンピョン。 平気なフリをしていたが、爬虫類両生類軟体動物などなどが大嫌いな我輩は、 相当イヤだった。 のわっ チキショウ踏んじまうYO!! 「カエルが一杯いるから今日は雨ですYO」 そうなのか。 まぁ雷も鳴ってるしな。 元坊主の学校を歩いていく。 やはり地盤沈下で崩れまくっている。 裏に行くと、子供が服を売りにきた。 「5枚千エーン。5枚1ドール」 おい子供、桁がひとつ違うぞ。 偽「No.」 「ナンデ~」 日本語が分かるのかベイビー。 カンボジアの子供は実にたくましいのである。 「無視して下さい」 いやいやロット、それはイカン。 彼らだって生きるために一生懸命なのだ。 意思表示ぐらいはすべきだよ。 坊主の学校を出ると、ロモーが待っていた。 しかし道路整備のため、タ・プロムという寺までは歩くことになった。 道端には牛がいたのだが、牧場ではなく、農耕用だとさ。 ちなみに、カンボジアに牧場は無いらしい。 脇にいる鶏は、自分で小屋に帰るそうだ。 牛に気を取られていると、正面から観光客の一団が歩いてきた。 「韓国人」 Mr.ロットいわく、カンボジアの観光客で一番多いのは韓国人。 すると、子供にたかられていたオバハンが、 汚いものから逃げるように奇声をあげながら走りだした。 あれはやったらアカンやろ・・・と思っていたら、旦那らしき男が厳しく叱りつけた。 スバラシイ。 人格者だな君は。 感心するうちにタ・プロムに着いた。 ラピュタのモデルともいわれるタ・プロムは、 ガジュマルなんかの木が寺院の至る所から生え、崩壊が進んでいる。 偽「切らないの?」 「切れないですYO。 木が死んだら根が腐って寺も崩れます」 寺中に伸びた「根」は、今や寺を支える「柱」なのである。 その根の隙間から顔を出す仏様。 Mr.ロット、なかなか優秀なのか君は。 誰も紹介してないポイントを見事に案内してくれるじゃないか。 あ・・・ぽつぽつ雨が降ってきやがったぞ。 雨の廃寺もまた、いとをかし。 中央には、ひときわ大きい木が生えている。 死んだ木に生きた木が絡み付いているのだ。 うーむ、これもまたいとをかし。 寺の生き血を吸って木が生きているような、寺が木に生まれ変わっているような、 そんな感じがしたタ・プロムであった。 裏から出ると、ロモーが待機していた。 実に効率的なスケジュールだ。 「トイレ大丈夫ですか?」 偽「無問題」 休みもせずトイレも行かず、何なんだこの御仁は・・・という視線をよそに、 我輩はバキッとロモーに乗り込んだ。 今日午前中のメインであったタ・プロムが終わったから、 後は帰り道にちょこちょこっと寄る程度。 まずは、「ダ・ケウ」という寺。 「ここには彫刻もありません。 登りたければどうZO」 当然登るともさ! 丁度良い機会だから、Mr.ロットから見えない所でデジカメの電池交換をしよう。 いや、別に見えるトコでも良いんだけど、何となく。 てっぺんまで登ったものの、特に見るべき所もなく終了。 午前中最後の見学に、 アンコールワット以前に同じ様式で建てられた「トマノン」に立ち寄る。 彫刻がとてもきれいな寺であった。 これで午前の観光終了。 この後はなぜか足つぼマッサージが組み込まれているのだが、 行く前に、午後に予定の気球に乗れるのか確認しに行くことになった。 昨日見学したバイヨンの横を走り、南大門を抜けていく。 今の調子だと、どうやら風が強くてダメらしい。 ただ、天気は随分良くなった。 この調子なら、午後は乗れるようになるかもしれない。 マッサージは昨日の土産屋の隣。 「10ドルで1時間にできますYO」 偽「30分でいい」 十分すぎる。 ズボンを着替えさせられ、オイルかなんかを塗りたくられる。 こんな時間があるなら観光したいんだけど・・・。 味の素のCMを観ながらムスッとしていたら店員が現れた。 「A hour?」 偽「Half!!」 低視聴率バラエティ番組にありがちな「イタタタターッ」みたいなこともなく、 淡々とマッサージは進み、30分で終了。 生まれて初めてマッサージというものを経験したわけで、結構気持ち良かった。 ただ、カンボジアでやってもらう必要はカケラも無かったのではあるが・・・。 昼飯はクメールとフレンチの店。 ここは一番美味かった。 生野菜以外は・・・。 何だろう、野菜自体の味が違うのか、料理の仕方か、 はたまたドレッシングかは分からないが、とにかく舌に合わないのだ。 やはり腹を満たす事無く、店を後にした。 メシの後、昨日と同じく昼休みのため一旦ホテルへ。 ナイスドライビングをしてくれたオッサンにチップを1ドル。 貴様も我がライバルとなる男だ。 Mr.ロットは昼飯を食いに家に帰るらしい。 13:30にチェックアウトしてロビーに来るするように言われて解散。 またしても服はビタビタ。 シャワーを浴びて、インドチャンネルを観ながら荷物をまとめる。 インドチャンネル、CMばっかりやな。 5分に1回ぐらい自分のチャンネルのCMが流れてる。 そんなわけだから、番組は細切れなのである。 そして文句を言いつつ、それを眺めている我輩。 荷物をまとめたら、休む時間もなく出発となった。 残してあったカロリーメイト・・・もといメシア様をほお張り出発。 ロビーでは、Mr.ロットが律儀に待っていた。 「まず気球に乗れるか確認に行きます」 朝とは打って変わって天気は快晴になっていた。 これなら飛ぶんじゃないかと期待したのだが、風が強いのでダメ、ということだった。 残念。 太陽王とはいえ、風まで止めることは出来なんだか・・・。 カムリは気球乗り場を後にして、一路バンテアイ・スレイを目指す。 途中、Banteay Srei→28Kという看板が見えた。 2.8キロの見間違いかと思ったら、Mr.ロットが言った。 「1時間ぐらいかかりますYO。 観光客は、大体最後の日に寄ります」 カムリはいくつかの小さな集落を突っ切って走る。 家々では、今が家族団欒の時間なのか一日中が団欒なのか分からないが、 みんなで談笑している姿が見える。 最近国々の「家」というものに興味がある我輩は、車内からバシバシ写真を撮った。 こちらの家は、高床式倉庫のような家だ。 そしてこの辺は屋台が多いなぁと思ったら着いた。 観光ポイントには屋台なのである。 バンテアイ・スレイもヒンドゥー教の寺。 地元の人々によって建立されたものらしい。 ここは彫刻がとても綺麗に遺っていて、年月を感じさせないほど彫りも深く、 「東洋のモナリザ」との異名を持つデバターもあるぐらいだ。 入ってしばらく、ガイドをしていたMr.ロットが言った。 「すいません、裏は見てきて下さい。 私ここにいます。頭痛いから」 どうしたロット。 あ・・・何だかまた見たことがあるこの景色・・・。 かすかなデジャヴーをたぐると、見えてきたのは雨の根室。 手抜きバスガイドと行く根室ツアー。 お前もかロット!? まぁいい。 我輩もビタッとガイドに着かれるとゆっくり見れない。 独りで見よう。 ・・・そう、我輩は油断し始めていたのだ。 ここがカンボジアであることを忘れかけていたのである。 ぐるっとひと回りしてくると、Mr.ロットは頭を抱えて座り込んでいた。 「すいません、着いていけなくて」 ドンマイMr.ロット、旅とは過酷なものだよ。 次は東メボンという所に行くらしい。 バンテアイ・スレイを出ると、カムリが行方不明。 Mr.ロットが懸命に連絡するものの、音信不通。 これで三回目。 どうやら彼は有問題みたいだな。 待っていると、やはり地元の子供が商売にやってきた。 手に持っているのは英字のガイドブック。 偽「I can't read English.」 「そんなことない。ホラ、東洋のモナリザ」 何と、バイリンガルっちゅうか クメール語と合わせてトリリンガルなのかボーイ。 まだ6歳ぐらいなのに。 感心していると、カムリがやってきた。 感心してもやっぱり買わない渋ちん偽スナフキンなのである。 Mr.ロットがクメール語らしき言葉でドライバーに怒っている。 まぁいいからロット。 穏便にいこうや。 と思っていたら、イライラしていたMr.ロットは、ドアを閉める時、 見事にデジカメを挟んでくれやがった。 ワレ、壊れたらどないしてくれよんねや!! をぉっ!?(激怒) こうして結局一番怒った我輩を乗せたカムリは、 来た道をどんどん帰っていく。 カンボジアでは家の前の庭みたいなスペースで飯を食べるのか、 デカイ鍋で料理をグラグラ煮ている女性の姿が見えた。 もうすぐ15:00だから、おやつかもしれないな。 さて、東メボン。 南にある火葬場と同じ造りで、四方にゾウが立っている。 「上はどうぞ見てきて下さい。私は頭痛いので待ってます」 そうか。 休んでるがいいさ。 我輩は独りで行ける。 上は特に何もなく、ひと回りして終わり。 木陰で休んでいたMr.ロットの所へ戻り、少し南の火葬場「プレ・ループ」へ移動。 一般人ではなく、王族の火葬場。 確かに東メボンと見た目は同じ。 階段を上っていくと、火葬に使ったという石槽があり、 右手には灰を流したという堂がある。 カンボジアでは、灰を流した水を飲むんだそうだ。(遺族のみ) 「私も飲んだことあります」 という話をしたところでMr.ロットダウン。 またしても、上は独りで見に行くことになった。 別に見るものもないな~と思っていたら、一人の男が声をかけてきた。 「コンニチハ。日本人デスカ?」 そう言うと、勝手にガイドをし始めた。 「英語は話せるか?」 偽「少しだけなら」 「Good.」 アンコールワットが見える。三面の女神は見たか? この仏の頭は取られた。この塔は~m・・・ 英語で案内するから、よく分からん。 適当に頷きながら聞く。 「こっちこっち」 塔の裏手の崖っぷちを案内され、まさか狩られるのかと心配になったが、それはなかった。 裏手の女神のレリーフを見せたかったらしい。 逃げるように去ってしまおうとしたら、ヤツは言った。 「Give me tip」 きたか。 突然英語を真剣に聞き出す我輩。 しかし財布には10ドル札しかない。 偽「10ドル札しかない。両替しないとあげられない」 「両替する。いくらくれる?」 偽「1ドル」 「2ドル」 偽「ノー、1ドル」 「両替手数料とガイドで2ドルだ」 -交渉決裂。 たかだか数分のガイドで いくら取るつもりだ馬鹿たれ。 200円ぐらい払えば良いじゃないかと? いや、違う。 日本をナメるなよ。 とは思いながらも、心では緊急警報鳴りまくり。 ヤバイヤバイヤバイ。 早くMr.ロットの所へ行かないと。 こんな人気の無い所ではどうしようもない! スタスタと歩き去る。 ロット!どこ行ったんじゃ!! 無視して階段を降り始めると「O.K.1ドルO.K.」と言いだした。 やかましい!もう知らん! 「兄さぁん兄さぁん」 ウルサイ死ね!! 階段を降りると、ロットが顔を出した。 「どうでしたか?」 どうしたもこうしたもねぇっ!! 振り返ると、ヤツはもういなかった。 偽「ボられかけた」 「大丈夫でしたか? 普段ここにはいないんですけど。 彼らはガイドじゃない。観光客はみんな分からない」 肩に「Authority」のワッペンを付けていたので油断した。 これもカンボジアの神々が我輩に課した試練なのか・・・。 さっきのヤツはまだ安全な方なのだろうが、 やはり独りで観光するにはなかなか危ない国なのかもしれないな。 ここで、旅行会社の人と電話で会話。 気球は正式にダメになってしまったので、 ホテルのケーキバイキングを予約しても良いですか?とのこと。 いや、ケーキなんて食ってる時間があったら、もう一度アンコールワットが見たい。 独りでケーキ食ったって美味いわけがないし。 食より観光。 よって、ケーキバイキングは無し。 その旨をMr.ロットにも伝えると、カムリはアンコールワットへ向かった。 車中で観光証明書をもらった。 我輩の観光履歴に新たな歴史が刻まれたのであった。 カムリはアンコールワットに到着。 Mr.ロットは休ませ、独りで回ることにする。 ここなら安全であることは確認済だからな。 スバラシイ天気だ。 快晴過ぎてメチャクチャ暑い。 少々気だるい。 何だかボーっとする。 昼からメチャクチャ暑いし、日射病になりかけているのかも・・・。 しかし何のこれしき。 この間は雨でよく見えなかったアンコールワットを堪能してから帰国するのだ! 再び中に入る。 天気が良いから、昨日とは景色が違って見える。 気合いを入れて時間ギリギリまでアンコールワットを見まくった。 見よ、この快晴っぷりを。 ここにきて太陽王の力は全開である。 十分堪能してその帰り、出口に向かうと、気球が飛んでるのが見えた。 どないなっとんねん!! 気球飛んでるやんけロット!! 出口で休んでいたロットをシバきあげてやろうかと思ったら、 気球に異常がないか一日一回は必ず上げるんだろうな。 本当か? まぁそういうことにしておいてやろう。 前に気球が落ちて、乗ってた人が腕にすごい怪我をしたそうだ。 「天気が悪い時はいつも大変。私はいつも乗らないですYO」 Mr.ロットは言った。 「また乗りにきて下さい」 カムリはアンコールワットを離れて、シェムリアップ国際空港へ。 その途中で、アンケートを書いてくれと言われた。 Mr.ロットは優秀だと、感じたままに書いた。 ドライバーは車間が狭すぎて怖いとも・・・。(苦笑) 空港まではすぐ。 「私は中に入れないので、ここまでです」 2日半行動を共にしたMr.ロットともいよいよオサラバである。 ちょっと多めにチップを渡した。 ヤツは、これを女に使って無駄にすることはないだろう。 酒も飲めないから、飲みに使うこともあるまい。 きっと語学の勉強の糧にしてくれるはずである。 アンケートの下敷きに差し出したのは、英語の勉強ノートだったし。 きっと我輩の後に来るであろう日本人のためにもなるハズだ。 さらばロット。 チェックインして、空港利用税も払う。 ふと外を見ると、Mr.ロットが大きく手を振っていた。 我輩も思わず大きく大きく手を振って応える。 お前は良いヤツだなロット。 元気でやれよぅ。 保安検査も一発でパス。 最後に土産を購入する。 やはり今までのほかの国に比べて土産の全体量が乏しい。 何を買っていくべきかなぁと思ったいたら、男の店員が声をかけてきた。 「どこからきたの?」 偽「日本である」 「独り?」 偽「ウム」 「学生?」 偽「・・・」 サラリーマンって英語か??? 偽「銀行で働いている」 「銀行で何をしているの?」 営業って何て言うんだ??? 「カウンターで働いているの?」 偽「おう、そうだおっしゃる通り」 違うやろ!! まぁやつには確認する術はないのだ。 しかし・・・どうやら簡単に話を切る気はなさそうだ。 最初は適当に聞いてYES,NOで答えていたので、 「何年働いてるの?」 偽「NO」 「NO?」 何てやっていたのだが、こいつは本腰を入れて 持てる知識を最大限に利用して会話をせねばなるまい。 骨の折れることだ・・・。 カンボジアには何しに来たの?アンコールワットだけなの? どうやって帰るの?どこかに寄ってから帰るの? カンボジアと日本は良い関係だよ、日本人は良い人が多くてインターナショナルだ、 カンボジアの物価は高いと思う?高い?一日いくら使ったの? それは安いよ、メチャクチャに安いよ、 独りで来たから旅行費が高くついたんだよ、 前にカンボジアに来た日本人の友達と連絡が取れないんだ、 電話してもつながらないし、 名刺持ってない?ハンドフォンは?あぁオフィス用だけなの?そうか・・・、 私も大学に行って銀行で働きたい・・・。 偽「そうできると良いね」、 というところで会話は終わった。 ぶふぅ・・・疲れた。 やはり語学力の衰えは著しい。 英単語ターゲット2001でもう一度勉強しようか・・・。 「カンボジア」と書かれた土産はクッキーとチョコレートだけ。 しかも異様に高い。 現地の物価からすると、アリエナイ値段であった。 会社用と実家用にそれらを買って、待合室で搭乗時間を待った。 帰りも往きと同様、バンコクでトランジットして名○屋に帰ることとなる。 19:20、PG937便搭乗開始。 来た時の飛行機よりはちょっとデカめ。 プロペラではない。 席の両側は外国人女性だった。 PG937便はクリクリと滑走路を走り、 19:46、あっけなく離陸した。 リア・ハウイカンボジア!! リア・ハウイアンコールワット!! リア・ハウイMr.ロットーーッ!! ・・・感慨にふけっている時間はない。 離陸したらすぐにメシが出てきた。 そうだ、時間がないのである。 腹が減りまくって飢えたネズミのようになっていた我輩は、 さっそく弁当箱に喰らいついた。 そしたら、隣の女性がフォークやら箸やらの入った袋を開けようとして失敗。 全て飛び散ってしまった。 幸い中身はクッキーみたいなヤツだったのでなくても食えそうだったが、 紳士な我輩は自らのフォークを差し出した。 偽「どんぞ」 「ありがとう、大丈夫。ソースをかけなければ手で食べられるから」 なになに、太陽王として下々の者に施すのは当然である。 メシを食い終わると、早くも着陸となった。 コーヒーを味わう時間もないわい。 実にあわただしい。 20:23、バンコク着。 降りる時に気付いたのだが、我輩の後ろには日本人が大勢乗っていた。 しかも我輩の後ろの席にいたのは、日本人作家で、 話の内容から、カナダの旅行記なんかを書いていた女性であるらしかった。 旅行して金になるなんて羨ましい限りである。 さて、さっそくJALのトランジットカウンターへ向かう。 しかしチェックインは22:00からだったので、とにかく歩き回り、 ウインドーショッピングもしまくり、旅行記も書きまくり、 散々時間を潰してようやくチェックイン。 偽「Window seat?(窓側空いてる?)」 「O.K.」 ヨッシャ。 しかし搭乗は23:30からである。 日本時間にして1:30。 もう眠気は満点だ。 とにかく歩き回る。 座って待てば良いのにと? 座ったら朝まで寝てしまうぐらいの眠さなのだ。 免税店を散々歩き回り、空港を端から端まで歩いていると、 米軍兵士がたむろしていた。 どこへ行くやら不明だが、随分な数であった。 みんな通路で寝たりDVDを観たりと、決してお行儀は良くなかったけど。 とにかく必死に時間を潰して、23:30、31番ゲートへ。 しかし使用機材の関係で遅れる見込みとのこと。 もう寝たい・・・。 この眠さは今までで最強である。 足も疲れ果ててきたので、ヘルシンキ行の搭乗待ちをしている人々と一緒に座って、 離陸していく飛行機を眺めていた。 すごいペースで離発着していくぞ。 バンコクってのは意外に大きなハブ空港なんだな。 0:10、ようやく搭乗開始。 早く寝たい早く寝たい・・・。 あぁ・・・またやってくれたな。 見事に羽根の上じゃないの。 しかも羽根の中心とくりゃ、何も見えず。 まぁ夜だから良いんだけどさ・・・。 もう眠くて眠くて仕方ない我輩を乗せ、 JL5115便は0:38、名○屋へ向けて飛び立ったのである。 飲み物がきたりしたが、そのまま爆睡。 朝飯まで起きることはなかった。 5:30起床。 石垣島の北辺りである。 オジヤの朝飯。 激熱!! 寝ボケが吹き飛ぶ熱さであった。 健康アンケートを書いてふと外を見る。 おぉ夜が明けるぞ。 スバラシイ旅の終わりではないか。 夜だからと窓側を捨ててはいけないのだ。 こうして最後の最後まで貪欲に楽しみ、7:12、セントレアに着陸したのであった。 入国審査で健康アンケートを渡し、黄色のカードを受け取った。 28日以内に何かあったら、医療機関で受診する際に持っていくようにとのこと。 使わずに済むことを祈る・・・。 セントレアから名○屋駅までの電車は空いていた。 とにかく疲れたわい。
今回我輩は神々に挑戦するハズであったのだが、 Mr.ロットがいなければ行程の半分も行けなかっただろうし、 結局は仏様の掌で踊らされる孫悟空ほどの力もなかったことを思い知らされた。 神々に挑むには、まだまだ修行を積まなければ。 深く息をつきながら眺める車窓からは、セントレアから飛び立つ飛行機が1機2機・・・。 No Travel,No Life. 次はどこへ行くかな。 偽スナフキンの修行の道は、まだまだ長いのである。 |
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