19 九月-

今回の旅の行き先は、北京

え?

北京ですよ。

・・・。

北京だって。

何てご近所な旅。

もっと早く海外渡航自粛が解除されていたら、色んな旅先が選べたのに。

もっと早く仕事のメドが立っていたら、色んな旅先が選べたのに!

いや、最初は、5連休全部休めるか不安だったので、九州へVSで行くつもりだったのだ。
(↑すごい渋滞だったようだね。やめて正解)

でも、5日もあるのに、国内はモッタイナイ。

じゃあってことで、海外に照準を絞ったものの、欧州方面は軒並み満席。

う~む、それなら空いてる中で、マイナー且つ興味をソソラレル国ってことで、ウズベキスタンをチョイス。

しかし、ビザを取得する時間が無く、断念。

インドネシアやマレーシアのジャングル、ニュージーランドの大自然は、期間的に無理。

やむなく近場の中国か。

でもどうせ中国なら、少しでも辺境の中国へ。

そうだ、敦煌だ。

月夜の砂漠、砂漠の枯れない池、どれも見たい景色。

しかも同日乗り継ぎで行くことができないから、5日の休みだからこそ行ける敦煌。

北京なんて3連休を使って行けば良いじゃないか。

しかし、追加の5万円(敦煌への往復切符)が出なかった。

秋に中東への大旅行を控える我輩。

せっかくだから行っとくか的旅行に、多額の資金を割くことはできなかった。

あぁ小市民なり偽スナフキン。

いくら金を出しても旅はできる時に!

と、思っていたのにな。

まぁしゃあない。

と、前置きが長くなったが、北京である。

歳を食ってからでも行ける海外は後回し!

と、常々言いまくっている我輩としては、あまりに不本意な行き先。

昨年の上海に続いて、禁を犯しての出陣となる。

北京かよって自分でも思っているのだから、あまりいじってくれるな。

そうだ、Beijingと言うことにしよう。

我輩はワールドスタンダードを標榜し、世界のを愛してやまない男。

「ぺきん」なんて日本語読みは断じて許せないのだ。

それに・・・ちょっとだけカッコイイ・・・かもしれないしな。

話がそれ過ぎて何の話だか分からんくなったぞ。

まぁいい。

とりあえずだ、Beijingなんだけれども、

こんな9月という半期決算でクソ忙しい時に、

まるで食っちゃ寝プー太郎のように旅ができるだけでもありがたいと思わないとな。

普通にお仕事された人々に殺されてしまう。

偶然の休みで行けるラッキーな旅だ。

のんびり楽しもうではないか。

そういう旅なんでヨロシク。

さて、最近の近場の旅の例にもれず、ろくな準備もなしに出国の日を迎えた。

朝早い便は満席で、昼過ぎの遅い便。

この時点で、すでに連休のうちの半日を無駄にしているのか・・・。

許しがたい・・・いやいや、

今回はのんびりの旅なんだ。

怒るな急くな。

HISが、わざわざ3時間前には空港に行ってくれと電話してきたので、素直に従うことにする。

まぁ昼過ぎなんだし、欧州便は出たあと。

さして混むことはなかろう。

と、ダラダラ出発したら、またしても「はるか」は遅延運転。

まともに乗れた記憶が無い。

頼むぞマジで。

結局早く出たことが奏功し、決して早くない時間に着いた。

チェックインしてお買物。

忘れてきた予備のSDカード(8GB)と、本を一冊。

我輩が尊敬する旅人、嵐よういち氏のアフリカ旅行記の最新本。

一度で良いから彼のような旅をしてみたいものだ。

んで、いつもの出陣式。

テーブルが満席でも、

全く気にせず、普通に消火器の上のテーブルに向かう我輩を見て、

新米旅人は

「何て慣れた旅人なんだ!」

と、思わずにはいられなかったであろう。

では。

♪人~以下略
 ↑初めての人に解説すると、これは敦盛の舞である。次回は・・・どうするかのぅ・・・。

そして最後に、日本最後のおトイレ。

む、鏡を見て気づいたが、Tシャツ一枚の薄着だと、首から提げてるパスポート入れが丸分かりだな。

どうしようもないといえばどうしようもないが・・・。

かなり初心者っぽくてダサイ出で立ちではあるが、我輩はこれをUK旅行以来貫いている。
(さすがに腹巻に金を入れて持ち歩くのは、ケニアを最後に止めたけども・・・)

これは海外旅行に行く時のスタイルというか、

パスポートはココ!っていうのはブレてはいけないと思っているのだよ。

変なこだわりだとは思うけど、今まで一度も変な目には遭っていないし、これからも貫いていくつもりである。

よっしゃ、これで準備よし。

中国国際航空にてBeijingに向かう。

チ、今さら気づいたが、スターアライアンスグループだったのか。

せっかく沖縄でキレイサッパリ使い切ったというのに、

また中途半端にマイレージが貯まるではないか。

JALにはさっさとスターアライアンスにも加盟していただきたい。

ポーン・・・。

おっと出発か。

では今回はちと不本意ながら、Beijingを満喫するぞ!


ヒアウィグワォーッ!!
↑この間初めて地上波でエバンゲリオンを観たよ。パチンコ雑誌を見て書いただけだが、コレ意外に上手く描けたんだな(笑)

Beijingまでは意外に遠くて3時間。

で。

今まで乗った国際線の中では、最低ランクをつけよう。

汚い窓に音の割れてるスピーカー、

不味いメシに、思いっきりこぼしながら注がれるコーヒー。

おめでとうエアチャイナ。

あなたが最下位です。

おまけに妖怪泣き叫び小僧まで現れ、非ッ常~に不愉快なフライトであった。

ガキ連れて旅行するなら泣かせるな!

可愛いと思ってんのはお前らだけやぞボケ!!

誰かガキの声を全て吸収してして外に聞こえないようにするマスクを開発してくれんかのぅ。

つけたら、ガキの声が一切外に聞こえなくなるマスク。

・・・犯罪にも使えてしまいそうだな。

と思いながら、Beijing国際空港から市内への移動方法を確認する。

上海旅行の時にも書いたが、「地球の歩き方」の入国解説が丁寧すぎて、かえって熟読してしまった。(笑)

我輩が次回予定している中東旅行の地球の歩き方の入出国解説ページが6ページしかないのに比べて、

成田や関空の空港案内も含め、なんと22ページもある。

まるで大学の試験の時に、

とりあえず解答用紙を黒くしようと、無駄に同じような文章を何度も書いたかのような膨れ具合。

これから初めて海外に行こうという方は、とりあえず買って読んでみても良いかもしれない。(笑)

関空にはマッサージ屋があるのか~なんて読んでる間に、現地時間16:39着。

時差は1時間である。

すごい曇り。

っていうか、これが噂の北京の埃だらけの晴天か?

ふむ・・・そうでないことを祈る。

荷物を受け取り、鉄道で市内へ。

新しく開通したという空港直通線は、片道25元。

終点からさらに地下鉄に乗り継いで、北京鉄道駅に向かう。

いや~車内は見渡すかぎりチャイニーズ。

って貴様ら、オリンピックが終わってこれから万博だと言っているのに、まだ並ぶという言葉を知らんのかッ!!

よぅし、上海に次いで、偽スナフキン受けて立つ。

どけっぼけがっ!!

やはり同志などではありえんな!

早くワールドスタンダードになってくれ。

さて、今回の旅の前線基地「中安賓館」は、北京鉄道駅の近く。

故同(フートン)という下町に入り込んだところにある。

レビューをよく読んで、場所を確認してきて良かった。

小汚い小道の奥にあり、ここにあると知らなければ、絶対入り込まない。

しかし、部屋はまぁまぁ小綺麗で、

一泊4千円という値段からすれば、仕方ないといったところだろう。

最低限の設備は整っている。(当然ドミトリーなどではない)

よく海外を旅する人の中で、「一泊30円の宿に泊まって、旅費を超安く上げた」というバックパッカーがいるが、

そういう人達と我輩は、価値観が異なる。

我輩はメシはどうでも良いが、宿泊施設はちゃんとしないと嫌な人間だ。

もちろんいつも宿に帰ってくるのは22:00過ぎで、朝は早く、ほとんど宿にはいない。

しかし、ノミやらダニやらがいるかもしれないなんて思いながら寝たり、

便所が汚かったりというのはアリエナイ。

そう、安心して便所に行けると思えるだけでも、

我輩にはホテルに金を払う価値はあると思っているのだ。

荷物を置いて、まずはメシを食いに行く。

ホテルの前にも下町の食堂はあるが、

この鍋で作ったメシは、悪いが食えぬ。
    ↑道路に面した食堂の勝手口から撮った。キッチンのドアぐらい閉めとけよ!

その他にも、駅に近いというだけあって、下町食堂は沢山あるが、

道路に置いた鍋でグツグツやってたり、裏口に野菜がど~んと置いてあったり、
↑写真撮ろうと思ったら怒られた。(-_-;)

我輩のようにすぐお腹に異常をきたす人間が食ったら、

即刻便所逝き

Ω\(´・ω・`) チーン

と、なってしまいそうな食堂ばかりであった。

そこで、地球の歩き方を読み、鼓楼大街にある「前海」という池の周囲にあるらしい、

レストラン街っぽい地区に行ってみることにする。

我輩は夜の街歩きは好きだ。

どんなに暗くても、そこに浮かび上がる夜景を見ながら歩くだけでも楽しい。

それが良い雰囲気ならばなおのこと。

しかし、鼓楼ストリートは、何だか埃っぽく(これはBeijing全体にいえることだが・・・)

暗くて視界が悪いことがイライラするような、そんな通りだった。

レストラン街には、池のほとりのこ~んなしゃれた夜景に

期待していたのだが、

残念ながら、前海の夜景は、下品なネオンがギラギラしているだけの、

残念な夜景だった。

この後、他の夜景もそうなんだけども、この蛍光管バリバリのネオンは国民性なのかね。

せっかく古くて味のある建物を使っているのに、すごく似合ってない気がしたぞ。

店は、レストランというよりはバー。

店のステージでは、よく分からん素人バンドのような皆さんが歌っていた。

簡単に言えば、我輩が歌ってるようなもんだ。

チキショウ、メシが食いたいのに、どんなに歩いても中途半端なバーしかない。

こいつは世界のかな・・・と思い始めたら、池沿いにオープンカフェが現れた。

値段もお手ごろっぽい。

即決してメニューをもらって仰天。

こんなに安いの!?

いやいや、場所代だ何だと取るんだろ!?

もしくは、メニューの単位が千円みたいになってんだろ!?

信じきれない我輩は、ワンタン(Y10)とコーラ(Y15)のみオーダー。

ワンタンはパクチーがバッチリ入った辛酸っぱい味

これがなかなか美味いんだが・・・さて疑惑のお会計は・・・マジで25元。

マジで!?

あのワンタン130円!?

もしかして、あのオカンの鍋で作ってんの!?

う~む、安過ぎてうがった考えが浮かんでしまってイカン・・・。

この後デザートに飲んだスタバのココアが24元。

うーむ・・・ホントに良心的なレストランであった。
↑お腹も壊さなかった。

その後、写真を撮り撮り、





ブラブラしてからホテルに引き上げた。

やはりホテルに入る道はちと不気味。

襲われるとかはないだろうが、それでも油断しないようにしないとな・・・。

ここは海外。

いくら気分が乗らなくても、油断はいかんのだ。

ニンニン。

部屋に戻り、シャワーを浴び・・・る前に寝てしまった。

Zzz・・・

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